甘々顔総長様と地味顔女子

三三

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「大紀さん、すんません。今日はもう帰らせてもらっていいですか」
「え?ああ、。これからの事はとりあえず薫からの情報待ちだしな。」
「じゃ、よろしくお願いします、おい、帰るぞ。」
「へ?」
なに?どうしたの?いきなり、帰るなんて、
総長様は自分が立つのと同時に私の腕も引っ張りあげて強引に立たされ、
そのまま、
引きずりながら歩き出したっっ?!!
「えっ、あの総長様っ?、えと、大紀さん、さようならっ」
「うん。さよなら。まゆちゃん、がんばれ~」
「?」なにを?ですか?

総長様は私の腕を掴んだまま、前を向いてズンズン出口まで早足で歩いて行く。
気を抜くと転びそうだから、一生懸命合わせていく私の足は総長様と違って短い為(くそ)
小走りになってるとゆー(う~~)

バイクにも無理やり乗せられて、・・着いた先は
またまた病院じゃなくて。

お城・・?

にしては・・なんだか変な色使い
「ぎゃっ」
暗いスペースの中にバイクを停めると、すぐに又、総長様は私をバイクから降ろしてくれ
「って、だから、もう自分で降りられ、」
こんな事したら、また骨に負担かかるっていうのにっ、
私の言葉も無視して、腕を掴まれ奥の扉の中へと引っ張っていく。
「そ、総長様?あの、病院に行くんじゃ、」
疑問譜だらけの私と違い、慣れた手つきで何かのボタンを押すと狭い廊下の先へと足を進める。
なになに?どこなの?ここ
廊下を進んで行くと両端に幾つか扉が並んでるのに気づく
「??」
その中に小さく光っているライトが点いた扉が1つ見えた。
そこで立ち止まる総長様。
「???」

ガチャッ
え?開くの?なになにがあるの?この扉の向こうに
まさか、
またあの部屋みたいになにか恐ろしい人達が居たり・・

「っえ?」

強引に扉の中へ入れられた私の目に写ったモノ
それは

それは

大きな

大きな

「べッ、」とぉぉぉぉ???!!!

は?なんで?なになに?ここ?え?

バッ!右!
バッ!左!

「ふぅ」

誰も居ない。良かった、ベッドなんてあるから、てっきりあの部屋の再現かと思っちゃった

でも、ここには誰も居ないみたい。
総長様が狙われることもない・・

「大丈夫そうですね、総長さ・・」
「俺は全然大丈夫じゃねぇ」

「え?」
やっと口聞いてくれた。と思った
のに、
パフッ
「へ?」
天井が・・見える
総長様の顔も上に・・
「えっ?な、」
気付いた時には私の体は
大きな大きなベッドの上で。
その私の上にはなぜか総長様が覆いかぶさって・・る?

「え―・・っと?」
「も、限界。」
その言葉の後、総長様は自分の上着を脱ぎすてた
露わになる筋肉質の胸板と腹筋
めっ、目のやり場がっ―っ//!!
と、逸らそうとした目の中に飛び込んできたのは
複数の
・・痣。
「ぅ」
それがあまりにも痛々しくて、
つい、

触れてた。

「っ」

「あっ、すいませ、痛かったですか?」
「ばか、誘ってんじゃねぇよ」

「へ?」



「覚悟しろよ」

「えっ?なんの、」
その言葉の途中で塞がれた
総長様の唇が私の口を覆いつくしてくる
舌でこじ開け入ってくる
総長様の
舌がっっ、「っあ//」
えっ、ちょっ、待っ、
んんっ、なんか胸元の方に違和か―――んっっ!!
て!ボタン、ボタン、ボタン!
総長様の指がブラウスのボタン外しにかかってる~~~~っ!!
「やっ、」
塞がれている口の隙間から絞り出す声を、更に総長様の口で全て塞がれた
ええええ~~~~~
まさか、もしや、
これはこれは、えっ、

Hしちゃうって流れなのではっ?
ひ~~~~
なんでこんな展開にっ?!!
第一この部屋ってどこ?変な部屋、灯りもオレンジ一色だし、外に・・って
え?窓無くない?
これは、逃げ道はあの扉だけってコトだよねっ!こんな状態じゃ、とーていあの扉まで無理じゃない?

ヤ、
ヤバいヤバい!

そんな
待って、
待ってよ、

まだ私っ、

カタカタと震え出した体と唇
どうしよ、怖いっ、

怖い、怖いっ


「優しくすっから」
「っぇ」
私の気持ちを察してくれたのか、離した唇から甘くそんな言葉を言われた。
総長様の瞳が揺れてる
あ・・今は私の瞳だっけ
「ぅ」
そんな瞳を向けて言われたら・・


「お
・・願いします。」

覚悟決めるしか・・ないじゃん。


「んっ//」
スカートの中に手を入れられて私の体は敏感に反応した。
こ・・わい
って気持ちは変わんない。
でも、なんだか
体が熱い、すごく熱くて

総長様の腕でギュっとされてるのも心地良くて
気持ちいいって思ってしまってる



って、
思ったのは最初だけだった!



「いっ
たぁぁ――――ぃいいっっつ!!」

「我慢しろ!」
「無理無理無理!!」
「ちっ、色気もクソもねぇなっ」
「だって、痛いんだもん!うそつき!」
「ああ?誰が嘘つきだぁ!」
「優しくするって言ったじゃん!」
「だからゆっくり(P-)してんだろがっ、」
「え―全然だよっ、もうやめてよぉー」
「ばっか、途中で止めれるかよっ、」
「なんで?!」
「うるせっ!男の事情だっっ!!」




「はぁはぁはぁ」

「はぁはぁはぁ」

こ、これが・・Hってやつ?
これが私の初体験??!
体がっ、あちこち、痛っくって、しょ―――がないんですケドっ!!
「うううっ」

なでなで
総長様が頭撫でてくれてる
でも、そんなんでこの痛みは治んないよーだ!

「その、・・痛くするつもりは無かった・・んだ」
ギッ!
その言葉に睨んでやった

「そんな顔するなよ、悪かったって。」
つ―――ん。
聞くもんか!
「次は気をつける」

・・・
「はっ、??次っ?!!」

「え?あ、ああ。」
「次・・ってまたこんな痛い事されるの?」
「痛い、って。気持ち良くなかったのか?」
ひゃぁぁ///なんてコトをっ、どーどーとっ
は、恥ずいんですケド~~~~///
く~~~っ、もぉ!!
「全然っ!」 じゃないケド、言ってやるっ
「もーホント全然なんだからぁ!」
べ――だ!!

「結構、傷つくな。ソレ」

「え」

そう言って背を向けてしまわれた王様。(いや、総長様)
「・・・」
え~~~ここで沈黙とかやめて~~~
なんか、これじゃ、まるで私が総長様をイジメてるみたいじゃん

「あ、の、総長様?」
「・・・」
「えと、総長様~」
「・・・」
う~~~なんにも反応してくんないっ
んも、
「そうちょ・・」
「亜弥」
「っふわ?」
ビックリした!っえ?
「で、いい。」
「へ?」
あ、こっち向いた!
「?」
「まゆは、俺の彼女なんだ、だから、俺の事は亜弥って呼べ」
「・・・」
「それで、さっきの暴言は許す」
「・・・え」

へえええええっ!!!

「む、無理ですっ!そんな呼び捨てなんてぇ!!、あ、さっきの言葉は詫びますから、どうかそれだけはっっ!!王様~~~っ」
「いや、もう元の名でも無くなってるぞ」
「はぁっぁあ」し、まったぁぁ~~~心の声がぁぁぁ!!
「とにかく、嫌でもそう呼べ」
「王様」
「違う!」
「え~~~」
「え~~じゃねぇよ!呼べ!」

「・・・あ」
「・・」
「あ・・」
「・・」
「あ」
「たった二文字だろがっ!」
ひ~~~
そうは言ってもですねっ

「っ、」
「え?」
いきなり、総長様の顔が歪んで、その手で押さえてる箇所
は・・
あっ、

そういえば・・一番肝心なコト忘れてたぁああぁああ!!

えっ、アレ?
「総長様、固定器具は?」
普通、骨の負傷の場合、コルセットのようなもの付けるハズ
「んー、外してきた。」
「は?どこに?」
「病院」
「なんでっ、」
「バイク乗るのにジャマ」
「はあ??!!」
ジャマ?バイク乗るのにジャマ?それだけの事で
大事な器具を外すワケ??!
マジで意味がわからない・・この人の考え方わかんない
頭いいよね?あの有名な東校に通ってるんだよね?
なのに。塾来たり、喧嘩しようとしたり、大声出したり
今も、こんな行為をっ//したりっ、

うっ、
「も~~~~~!!!(# ゚Д゚)」

「あ?」


「許さない!」
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