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「お、亜弥、話はついたのか?」
「ああ、まぁな」
「へ、ぇ、良かったじゃん」ニヤ
「薫、キモい」
「あ?なんだよ、心配してやってんだろが」
「ウザい」
「てんめ」
「おーい、あんま時間無いんだから、で、亜弥、さっきの話の続きは継続でいいのか?」
「はい、お願いします」 「ちっ、」
「んじゃ、こっからは彼女にも加わってもらって続けんぞ、」
まだ頭がぼーっとしてる
さっきのはまたいつもの現実に近い夢なんじゃないかって、今でもそう思ってしまってる
グイ
「ぇ」
いきなり、総長様に体を引き寄せられた
その位置は、総長様の左側の胸の中
「ぁ//の」
「ここで聞いてろ」
「—―//」
夢じゃ・・
なかった?
私の右肩に、腕に総長様の体温が伝わってくる。
夢なんかじゃない、んだ。
「なにいちゃついてんだよ、」
「うっせ、黙れ、薫」
「//!」うっわ//そうだよね、皆さんが居るのにこの格好は無いよね//
離れようと体を動かしたのに、又すぐ元の位置へと戻された
「―///総長さ、」
「ここに居ろ」
「///ぅ、は、い//」うう//もうこんなコトされると実感しかわかない
私、本当に
総長様に言われたんだ。
総長様の彼女に・・
「で?、何すればいい?そいつ、ヤベぇんだろ」
「ああ、俺とこいつが繋がってんの知ってた。、最初っからソレが目当てて近づいて来たんだと思う」
?
「どんな奴?」
「見た目は塾講師、」
「え?」
「気づいたか?お前の通ってる塾のあいつだよ」
「ぁ、え?」それって、
「お前と飯食ったり?車に乗り込ませようとしたり?した、あ・い・つだよ」
「ぅ」なんでソコ、強調するかなぁ
「塾って1週間前、行ったトコの?」
「え?」
「ばっ、薫っ、」
「なんだよ、あの塾の事だろ?俺を無理やり呼び出して、そこまでバイクで乗せてけって無茶ぶりしやがってさ、」
「ぇ・・」1週間前・・って
たしか私、病院には行かなかった。
でも前の日には行ったよね?着替えとか持って
え?その次の日だよ?ね?
「彼女が来ないから、何かあったんじゃないかって。」
「へっ?」
「しかも、5日も続けて。」
「へ、ぇえ?」い、5日も、って
「も―こいつってば、過保護すぎね?ね、彼女もそう思うだろ?」
「か、おるぅっ!!余計なことっ、」
「あ?ホントの事だろ!大体、そのせいで俺がどんだけ付き合わされたと思ってんだ、怒鳴られる筋合いねぇぞ、」
あばらの骨、
・・折れてたよね。・・2本、折れてたよね
「・・だけ」
だから、
「ん?」 「あ?」
入院は3カ月。
・・だったよね
・・重病人だから
「あ・・」
「あ?」 「あ?」
なのに
「―、れだけ安静にしてなさいって言われてたのにっ、何してんですかぁぁぁぁあ!!」
「おわっ!」 「いや、それはっ、」
薫さんの話からすると、大人しく病院に居たのは初日だけってコトだよね、、
つ・ま・り、その他は全て、
「なに重病人がフラフラと出歩いてんですかぁあ?!、しかも、バイクまでっ、」
「あ、運転は俺ね」「ああ、さすがに運転はしてねぇぞ」
「そおいう問題じゃあ、
無いですよね?」
「す、すまん」
「おい、亜弥、この子、実は泉と乃野と同類なんじゃね?」
「うん、俺も意外と大丈夫だと思うぞ、」
「えー、大紀さんまでっ、」
「と、お怒りのトコ悪いんだけどさ、彼女、名前は?」
「は?」ギロンと睨んだ先には大紀さんが居て、慌てた
「あ、私、まゆ、山西まゆと言います」
あわわ///私ってば大紀さんに向かって睨んじゃったよ~~
しかも、自己紹介とかもしてなかったとか~~っ!
「誠にもうしわけございませ――んっっ!」
ひれ伏して謝る私に大紀さんは
「えっ?なになに?そんな謝る事ないよ?えーっと、まゆちゃんって呼んでいいのかなぁ?亜弥。」
と?
ん?なんで、総長様に聞く?
「あー別にいいっすよ」
で?なんで総長様は答える?
「俺はこいつのコト、呼び捨てで呼んでますから」
?
呼び捨て・・?
「いえ、総長様は私のコト、お前とかてめぇとかで呼んでますよね?」
「はっ?!」
「えっ、そうなの?亜弥」
「ひでぇ」
「ばっ、//んな訳ねぇだろ!」
なぜか焦ってる総長様。
でも、ホントなんだよね・・私のコトなんてそんな程度でしか呼ばれない
「あ~~くそ、――、まゆ!」
「へっ?!」
「これでいいだろ」
そう言葉を投げ捨てた総長様の顔は仏頂面で。
でも顔は・・真っ赤で
「—―ぅ////」
私まで赤くなる//顔だけじゃなくて全身熱いっ
「・・・///」「・・・///」
そして2人して沈黙//
「この2人抜きで話した方が早いんじゃないっすか?大紀さん」
「だな。」
「はあ//?!」「えっ、あの//」
大紀さんと薫さんは呆れた顔をしてこっちを見てる
「あー、すんません、通常モードに戻すんで続けましょう」
そう言った総長様の顔からは赤みが引いていて
ちょっと残念。
すごいな、切り替えが早くて、
私なんかそうは言われても、さっき名前を呼ばれた声がまだ耳に焼きついていて
あの時見せた総長様の顔が目に焼き付いてて、・・まだ
冷静になんかなれそうにない。
「んじゃ、ま、続けんぞ」
大紀さんの表情も変わってる
そして
話し出した内容・・
に、
「え」
私は固まった。
それはあまりにも信じられない内容で
私は声も出ない、
喉に渇きが来て上手く息が出来ない。
「―っ、けほっ」
「大丈夫か?」
咽た私を心配して顔を覗き込んでくる総長様
私より、
私なんかより、
総長様の方がっ、
「――ぅ、」
すごく辛そうな顔してるよ?
だって、その話の内容は
総長様にとって1番・・っ、
それなのに
「だ、
いじょうぶです。私は、」
「まゆ?」
私がしっかりしないとっ!
しっかりしないとぉおっ!!
「私が、総長様を守りますっ!」
「え―、ソレは、遠慮しとく。」
「えええっ?なんでですかっ?!!」
「とりあえず、お前は大人しくしててくれ」
「あ、
また・・お前って」
「・・」
「お前」
「お前?」
「あ~~~大紀さんも、薫もうるっさいっっ!」
「その、まゆ・・は暫くあの塾に行くな。」
あ。
ちゃんと名前に呼び変えてくれた。
やっぱ
総長様は・・優しい。
だから
今度は反発出来ないかな。
話の内容からして私も絶対にそう思うし、
「うん。」
私の返答に珍しく素直。と、苦笑しながら触れている体から伝わる
総長様の微かな震えに、何も出来ない自分が悔しくて涙が出そうになる。
「じゃ、まずは俺がそいつのコトもっと詳しく探ってみるな」
そう言って立ち上がった薫さん
「ウチの兵隊使っていいぞ、なにかわかったら逐一報告な、くれぐれも!1人で!勝手に!動くなよ!薫!」
「へいへい」
いやに念入りに薫さんに大紀さん言ってるケド?
なぜ???
まぁ・・
ここまでの話を纏めると、どうやら私の通っている塾の個別指導の、二宮真城(にのみや ましろ)先生が、実は総長様のお母様の組織と繋がってる人っぽくって、
私が受付に行ってる間、総長様に接触してきたらしい。
その時、私が総長様と近しいっていう情報を持ってて、それで何やら私を使って又、
総長様のコトを陥れようとしているみたいな感じのコトを言われたって・・
「―っ、」
だから、あの時あんな顔をしてたんだ・・
そんな事も私は気づかなくて、
ホント、ばか。
はぁ・・
なんで終わらせてくれないんだろ、
お母様が裁かれることで決着でいいじゃん
なのになんで未だ、総長様のコトを苦しめるんだろう
それに、
・・なんで
私なんだろ?
私なんかに近づいても、たいして役に立たないと思うんだけどな
「ね、総長様、なんで私なんでしょうね?」
「は?」
「私なんかに構う必要性がどこにあるのかイマイチわかんないと言うか、」
「はああ?」
「ぶっつ、」
「え?」なんで大紀さん大笑い??
「ああ、まぁな」
「へ、ぇ、良かったじゃん」ニヤ
「薫、キモい」
「あ?なんだよ、心配してやってんだろが」
「ウザい」
「てんめ」
「おーい、あんま時間無いんだから、で、亜弥、さっきの話の続きは継続でいいのか?」
「はい、お願いします」 「ちっ、」
「んじゃ、こっからは彼女にも加わってもらって続けんぞ、」
まだ頭がぼーっとしてる
さっきのはまたいつもの現実に近い夢なんじゃないかって、今でもそう思ってしまってる
グイ
「ぇ」
いきなり、総長様に体を引き寄せられた
その位置は、総長様の左側の胸の中
「ぁ//の」
「ここで聞いてろ」
「—―//」
夢じゃ・・
なかった?
私の右肩に、腕に総長様の体温が伝わってくる。
夢なんかじゃない、んだ。
「なにいちゃついてんだよ、」
「うっせ、黙れ、薫」
「//!」うっわ//そうだよね、皆さんが居るのにこの格好は無いよね//
離れようと体を動かしたのに、又すぐ元の位置へと戻された
「―///総長さ、」
「ここに居ろ」
「///ぅ、は、い//」うう//もうこんなコトされると実感しかわかない
私、本当に
総長様に言われたんだ。
総長様の彼女に・・
「で?、何すればいい?そいつ、ヤベぇんだろ」
「ああ、俺とこいつが繋がってんの知ってた。、最初っからソレが目当てて近づいて来たんだと思う」
?
「どんな奴?」
「見た目は塾講師、」
「え?」
「気づいたか?お前の通ってる塾のあいつだよ」
「ぁ、え?」それって、
「お前と飯食ったり?車に乗り込ませようとしたり?した、あ・い・つだよ」
「ぅ」なんでソコ、強調するかなぁ
「塾って1週間前、行ったトコの?」
「え?」
「ばっ、薫っ、」
「なんだよ、あの塾の事だろ?俺を無理やり呼び出して、そこまでバイクで乗せてけって無茶ぶりしやがってさ、」
「ぇ・・」1週間前・・って
たしか私、病院には行かなかった。
でも前の日には行ったよね?着替えとか持って
え?その次の日だよ?ね?
「彼女が来ないから、何かあったんじゃないかって。」
「へっ?」
「しかも、5日も続けて。」
「へ、ぇえ?」い、5日も、って
「も―こいつってば、過保護すぎね?ね、彼女もそう思うだろ?」
「か、おるぅっ!!余計なことっ、」
「あ?ホントの事だろ!大体、そのせいで俺がどんだけ付き合わされたと思ってんだ、怒鳴られる筋合いねぇぞ、」
あばらの骨、
・・折れてたよね。・・2本、折れてたよね
「・・だけ」
だから、
「ん?」 「あ?」
入院は3カ月。
・・だったよね
・・重病人だから
「あ・・」
「あ?」 「あ?」
なのに
「―、れだけ安静にしてなさいって言われてたのにっ、何してんですかぁぁぁぁあ!!」
「おわっ!」 「いや、それはっ、」
薫さんの話からすると、大人しく病院に居たのは初日だけってコトだよね、、
つ・ま・り、その他は全て、
「なに重病人がフラフラと出歩いてんですかぁあ?!、しかも、バイクまでっ、」
「あ、運転は俺ね」「ああ、さすがに運転はしてねぇぞ」
「そおいう問題じゃあ、
無いですよね?」
「す、すまん」
「おい、亜弥、この子、実は泉と乃野と同類なんじゃね?」
「うん、俺も意外と大丈夫だと思うぞ、」
「えー、大紀さんまでっ、」
「と、お怒りのトコ悪いんだけどさ、彼女、名前は?」
「は?」ギロンと睨んだ先には大紀さんが居て、慌てた
「あ、私、まゆ、山西まゆと言います」
あわわ///私ってば大紀さんに向かって睨んじゃったよ~~
しかも、自己紹介とかもしてなかったとか~~っ!
「誠にもうしわけございませ――んっっ!」
ひれ伏して謝る私に大紀さんは
「えっ?なになに?そんな謝る事ないよ?えーっと、まゆちゃんって呼んでいいのかなぁ?亜弥。」
と?
ん?なんで、総長様に聞く?
「あー別にいいっすよ」
で?なんで総長様は答える?
「俺はこいつのコト、呼び捨てで呼んでますから」
?
呼び捨て・・?
「いえ、総長様は私のコト、お前とかてめぇとかで呼んでますよね?」
「はっ?!」
「えっ、そうなの?亜弥」
「ひでぇ」
「ばっ、//んな訳ねぇだろ!」
なぜか焦ってる総長様。
でも、ホントなんだよね・・私のコトなんてそんな程度でしか呼ばれない
「あ~~くそ、――、まゆ!」
「へっ?!」
「これでいいだろ」
そう言葉を投げ捨てた総長様の顔は仏頂面で。
でも顔は・・真っ赤で
「—―ぅ////」
私まで赤くなる//顔だけじゃなくて全身熱いっ
「・・・///」「・・・///」
そして2人して沈黙//
「この2人抜きで話した方が早いんじゃないっすか?大紀さん」
「だな。」
「はあ//?!」「えっ、あの//」
大紀さんと薫さんは呆れた顔をしてこっちを見てる
「あー、すんません、通常モードに戻すんで続けましょう」
そう言った総長様の顔からは赤みが引いていて
ちょっと残念。
すごいな、切り替えが早くて、
私なんかそうは言われても、さっき名前を呼ばれた声がまだ耳に焼きついていて
あの時見せた総長様の顔が目に焼き付いてて、・・まだ
冷静になんかなれそうにない。
「んじゃ、ま、続けんぞ」
大紀さんの表情も変わってる
そして
話し出した内容・・
に、
「え」
私は固まった。
それはあまりにも信じられない内容で
私は声も出ない、
喉に渇きが来て上手く息が出来ない。
「―っ、けほっ」
「大丈夫か?」
咽た私を心配して顔を覗き込んでくる総長様
私より、
私なんかより、
総長様の方がっ、
「――ぅ、」
すごく辛そうな顔してるよ?
だって、その話の内容は
総長様にとって1番・・っ、
それなのに
「だ、
いじょうぶです。私は、」
「まゆ?」
私がしっかりしないとっ!
しっかりしないとぉおっ!!
「私が、総長様を守りますっ!」
「え―、ソレは、遠慮しとく。」
「えええっ?なんでですかっ?!!」
「とりあえず、お前は大人しくしててくれ」
「あ、
また・・お前って」
「・・」
「お前」
「お前?」
「あ~~~大紀さんも、薫もうるっさいっっ!」
「その、まゆ・・は暫くあの塾に行くな。」
あ。
ちゃんと名前に呼び変えてくれた。
やっぱ
総長様は・・優しい。
だから
今度は反発出来ないかな。
話の内容からして私も絶対にそう思うし、
「うん。」
私の返答に珍しく素直。と、苦笑しながら触れている体から伝わる
総長様の微かな震えに、何も出来ない自分が悔しくて涙が出そうになる。
「じゃ、まずは俺がそいつのコトもっと詳しく探ってみるな」
そう言って立ち上がった薫さん
「ウチの兵隊使っていいぞ、なにかわかったら逐一報告な、くれぐれも!1人で!勝手に!動くなよ!薫!」
「へいへい」
いやに念入りに薫さんに大紀さん言ってるケド?
なぜ???
まぁ・・
ここまでの話を纏めると、どうやら私の通っている塾の個別指導の、二宮真城(にのみや ましろ)先生が、実は総長様のお母様の組織と繋がってる人っぽくって、
私が受付に行ってる間、総長様に接触してきたらしい。
その時、私が総長様と近しいっていう情報を持ってて、それで何やら私を使って又、
総長様のコトを陥れようとしているみたいな感じのコトを言われたって・・
「―っ、」
だから、あの時あんな顔をしてたんだ・・
そんな事も私は気づかなくて、
ホント、ばか。
はぁ・・
なんで終わらせてくれないんだろ、
お母様が裁かれることで決着でいいじゃん
なのになんで未だ、総長様のコトを苦しめるんだろう
それに、
・・なんで
私なんだろ?
私なんかに近づいても、たいして役に立たないと思うんだけどな
「ね、総長様、なんで私なんでしょうね?」
「は?」
「私なんかに構う必要性がどこにあるのかイマイチわかんないと言うか、」
「はああ?」
「ぶっつ、」
「え?」なんで大紀さん大笑い??
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