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しおりを挟む「・・あ」
ドアから入って来たのは、
あの黒いスーツを着た人ではなくて、サングラスもかけていなくて・・
見覚えのあるイケメン・・
「お、お兄様っ??!!」
そう、そこにはなぜか総長様とさくらちゃんのお兄様が立ってた、
「ちっ」
「え~亜弥、舌打ちは無いでしょーせっかく助けに来たのに♪」
き、
緊張感0なんですけど・・
「止めんなよ、兄貴。」
「どうしよっかなぁ」
「未那、私、を・・助けなさい」呼吸が上手くできないお母様は途切れ途切れに言葉を発し、お兄様の方へ手を伸ばしてる。
グチャ!
「え」
な・・んの音?何かが砕けたような音がしたけど?
「ぎゃぁあぁあっ、げほっ、げほっ」
「っえ!?」お、母様?
絶叫ともとれる叫び声と喉元の鎖のせいで咽返してる咳が部屋中に響き渡った。
な・・に?
恐る恐るお兄様の足元に目をやると
靴の底部分に白くて細い・・何本もの指が変な方向に曲がって・・
「―――ひ!!」
「靴汚させないでよ~、蘭さーん」
靴底をその物体から離すと、相変わらず能天気なことを言ってるお兄様。
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