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「自分の子どもじゃないですかっ、なんでこんなトコに閉じ込めて怪我までしてっ、心配じゃないんですかっ!」
私は止まらなかった。
ホント信じられない!ありえない!
「親子なのにっ、」
「ぷっ」
え?今、笑った?
「あはははっ、」
え――、この状況でなんで笑ってるの??!
まさかのお母様の反応に私の言葉は止まってしまっていた。
「ふふふ、本当おかし。」
なんなのっ、こっちはそんな笑える状況じゃないって言うのに!
「はぁ。
・・平凡な家庭、平凡な顔、お金にもならない容姿。」
「!」なに?ソレって私の事を言ってる?
「私、綺麗でしょ、顔もスタイルも。」
そ、そりゃ・・そうだけど
「上の未那は元の主人の連れ子だから関係ないけど、亜弥とさくらも私に似て完璧でしょ。」
は、いえいえ、長男様もびっくりするくらいのイケメンですよ!
「2人は私の遺伝子がちゃんと受け継がれてる正真正銘、私の子どもだけど、
産んではないのよね。」
「え」
産んで・・ない?
・・って?
「だって、子ども産んだら体形崩れるじゃない、そんなの許せないでしょ?」
は?
「元の主人、亜弥とさくらの父親の精子と私の卵子を体外受精させて、それを代理出産で産ませたの。もちろん、代理出産する人材はちゃんとチョイスしたわよ、だって、せっかくの私の持っている美しさが受け継がれないと困るもの。
で、
見事にこんなにいいモノが出来上がったってわけ、」
は・・―――
「私とそっくりな顔のさくら、私の瞳を持ってる亜弥、最高の商品だと思わない?」
―――あ???!!
「な・・
にを言っているのかわかんないんですけど・・」
「ああ、まぁ凡人にはわからないわよ、」
「!」
この人、おかしい。普通じゃない、頭おかしいっ、
総長様もさくらちゃんの事も商品って、
ハッ!
「さくらちゃんは?さくらちゃんにも、こんな、」総長様のようなコト、
「あー、さくらは、亜弥が代わりになるって言うから、帰らせてあげるわよ、さっきからそう言ってるでしょ」
え?
「まぁ、付ける客の層が偏るさくらに比べたら、亜弥には最高のお客様がつくし、私としては都合いいからね、ふふ。」
「!!」
だ、
「だから、その、客とかってどうゆう・・」
「え?嘘、まだわからないの?―― ねぇ、亜弥~、あなたから教えてあげてよ、私、もう疲れたわ」
は?こんな状態の総長様に振った?第一、私の事もちゃんと認識できているかもわかんないっていうのに?
「・・・あ」
お母様からそう促され、言葉を発しようとする総長様
「い、いいよ、そんな怪我して無理しないで、何も言わなくていいからっ、」
「・・か、
・・え・・れ」
「えっ、」
「さくらと・・かえ・・」
「――っ、」
私の質問の答えなんかじゃなく、総長様の口から絞り出すようにして出た言葉
「たの
・・む」
――――――!!!
私は止まらなかった。
ホント信じられない!ありえない!
「親子なのにっ、」
「ぷっ」
え?今、笑った?
「あはははっ、」
え――、この状況でなんで笑ってるの??!
まさかのお母様の反応に私の言葉は止まってしまっていた。
「ふふふ、本当おかし。」
なんなのっ、こっちはそんな笑える状況じゃないって言うのに!
「はぁ。
・・平凡な家庭、平凡な顔、お金にもならない容姿。」
「!」なに?ソレって私の事を言ってる?
「私、綺麗でしょ、顔もスタイルも。」
そ、そりゃ・・そうだけど
「上の未那は元の主人の連れ子だから関係ないけど、亜弥とさくらも私に似て完璧でしょ。」
は、いえいえ、長男様もびっくりするくらいのイケメンですよ!
「2人は私の遺伝子がちゃんと受け継がれてる正真正銘、私の子どもだけど、
産んではないのよね。」
「え」
産んで・・ない?
・・って?
「だって、子ども産んだら体形崩れるじゃない、そんなの許せないでしょ?」
は?
「元の主人、亜弥とさくらの父親の精子と私の卵子を体外受精させて、それを代理出産で産ませたの。もちろん、代理出産する人材はちゃんとチョイスしたわよ、だって、せっかくの私の持っている美しさが受け継がれないと困るもの。
で、
見事にこんなにいいモノが出来上がったってわけ、」
は・・―――
「私とそっくりな顔のさくら、私の瞳を持ってる亜弥、最高の商品だと思わない?」
―――あ???!!
「な・・
にを言っているのかわかんないんですけど・・」
「ああ、まぁ凡人にはわからないわよ、」
「!」
この人、おかしい。普通じゃない、頭おかしいっ、
総長様もさくらちゃんの事も商品って、
ハッ!
「さくらちゃんは?さくらちゃんにも、こんな、」総長様のようなコト、
「あー、さくらは、亜弥が代わりになるって言うから、帰らせてあげるわよ、さっきからそう言ってるでしょ」
え?
「まぁ、付ける客の層が偏るさくらに比べたら、亜弥には最高のお客様がつくし、私としては都合いいからね、ふふ。」
「!!」
だ、
「だから、その、客とかってどうゆう・・」
「え?嘘、まだわからないの?―― ねぇ、亜弥~、あなたから教えてあげてよ、私、もう疲れたわ」
は?こんな状態の総長様に振った?第一、私の事もちゃんと認識できているかもわかんないっていうのに?
「・・・あ」
お母様からそう促され、言葉を発しようとする総長様
「い、いいよ、そんな怪我して無理しないで、何も言わなくていいからっ、」
「・・か、
・・え・・れ」
「えっ、」
「さくらと・・かえ・・」
「――っ、」
私の質問の答えなんかじゃなく、総長様の口から絞り出すようにして出た言葉
「たの
・・む」
――――――!!!
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