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恋愛事情に問題アリ?㉕《水南斗side》
恋愛事情に問題アリ?㉕《水南斗side》
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ギリギリ意識を保ってた俺は、すぐに到着した救急車に舞と一緒に乗せられ
病院へと搬送された
病院についても舞の意識は戻らない。
俺はというと、さっきまでの朦朧としていた意識ははっきりしていて
ただその分、現実が受け止めきれないでいた。
同じ病院に運ばれてきた兄貴。
舞を医師に任せた後、俺は兄貴の元へと駆け寄った。
頼む、
兄貴。
あんな状態を見せられて、
この目の前の状態を見て
「く、」
ほとんど
もう
絶望に近い、
でも、
それでも、
「頼むよ、兄貴っ、」
「水南斗!凪は、 あ・・ぁ」
――・・親父・・来たん・・だ
「凪、どうしてっ」
母さん・・
ああ
ホント・・どうして
ここは
病院なのに
医師も看護師も居るのに
なんで
何も処置をしてくれないんだろう
なんで兄貴をそんな奥へ連れてくんだろう
俺の
思いは
なんで
届いてくれないんだろう
「うっああああぁぁぁぁああ―――っ、」
崩れ落ちた
気付いた時には
兄貴の赤く染まった髪が金色に戻ってて
顔もキレイな白に・・
白・・
金色以外はすべて白に見えた。
それを、首から覗く腕まで続いている黒のタトゥーが部屋中をモノクロ化させてる
俺が一緒に居たのに
なんで俺には色がついてる?
兄貴だけがなぜモノクロになってる?
・・兄貴・・
俺・・
「・・舞」
!
舞はちゃんと色ついてるのか?
ふらつく足で、すぐに舞の病室へと向かった。
個室と見られる部屋を開けると、そこには
白いベッドに
横たわっている舞の姿
「!!」
まさか、舞までっ、
「まだ意識は戻ってないけど、外傷は無いから大丈夫よ」
横から声がした。
見るとそれは看護師で。
「気がついたら教えてくださいね」
と言い、病室から出て行った。
は
「ぁ・・」
初めて呼吸をした
そんな感じだった。
「良・・かった」
・・良かった・・?
じゃねぇ、
目を覚ました時、
俺は
舞になんて言えばいいんだ
あの光景を目の当たりにした舞に
なんて・・言えば
早く目を覚まして欲しいのに、それを望まないもう一人の自分が居て
こんな思いをするくらいだったら、いっそ俺も
俺の事も死なせろよ
兄貴・・っ。
病院へと搬送された
病院についても舞の意識は戻らない。
俺はというと、さっきまでの朦朧としていた意識ははっきりしていて
ただその分、現実が受け止めきれないでいた。
同じ病院に運ばれてきた兄貴。
舞を医師に任せた後、俺は兄貴の元へと駆け寄った。
頼む、
兄貴。
あんな状態を見せられて、
この目の前の状態を見て
「く、」
ほとんど
もう
絶望に近い、
でも、
それでも、
「頼むよ、兄貴っ、」
「水南斗!凪は、 あ・・ぁ」
――・・親父・・来たん・・だ
「凪、どうしてっ」
母さん・・
ああ
ホント・・どうして
ここは
病院なのに
医師も看護師も居るのに
なんで
何も処置をしてくれないんだろう
なんで兄貴をそんな奥へ連れてくんだろう
俺の
思いは
なんで
届いてくれないんだろう
「うっああああぁぁぁぁああ―――っ、」
崩れ落ちた
気付いた時には
兄貴の赤く染まった髪が金色に戻ってて
顔もキレイな白に・・
白・・
金色以外はすべて白に見えた。
それを、首から覗く腕まで続いている黒のタトゥーが部屋中をモノクロ化させてる
俺が一緒に居たのに
なんで俺には色がついてる?
兄貴だけがなぜモノクロになってる?
・・兄貴・・
俺・・
「・・舞」
!
舞はちゃんと色ついてるのか?
ふらつく足で、すぐに舞の病室へと向かった。
個室と見られる部屋を開けると、そこには
白いベッドに
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「!!」
まさか、舞までっ、
「まだ意識は戻ってないけど、外傷は無いから大丈夫よ」
横から声がした。
見るとそれは看護師で。
「気がついたら教えてくださいね」
と言い、病室から出て行った。
は
「ぁ・・」
初めて呼吸をした
そんな感じだった。
「良・・かった」
・・良かった・・?
じゃねぇ、
目を覚ました時、
俺は
舞になんて言えばいいんだ
あの光景を目の当たりにした舞に
なんて・・言えば
早く目を覚まして欲しいのに、それを望まないもう一人の自分が居て
こんな思いをするくらいだったら、いっそ俺も
俺の事も死なせろよ
兄貴・・っ。
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