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出会い14

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 美味しい朝ごはんも食べ終わり、ゆっくりお茶を飲みながらティアと今日の予定について話し合う。

「今日何する?あ!早速この世界のことを詳しく教えてもらってもいい?」

「うーん、でも今日はハナの荷物取りに行かなくてもいいの?」

「ああ!そうだよね!!あ、でも場所が、、昨日会った場所わかる?」

「うん!じゃあ行こうー、はい!」

 そういいティアは手を差し出したのでその手を掴みながら、歩き出すこと数十分でエコバックの持ち手が少しでた地面を見つけることができた。
 埋めるのはなんとかできたけどこれを掘り出すのは大変そうだ。

 土を掘るためにさりげなく手を離そうと試みるが驚くほど離してくれない。
 力の強さに少し動揺しながらもティアに話しかける。

「ごめんね。これ今から掘るからちょっと手を離してくれる?」

「ええ~。離さなくてもできるよ!ちょっと待っててね。」

 ティアはそう言い、ブツブツと何かを呟きながら手を繋いでいる方とは反対の手をエコバックの上にかざす。

 すると、なんて不思議なのでしょうか!!!!!!
 ま、魔法だ!!すごい!

「え!すごい!勝手に浮き上がってきた!!こ、これ魔法?」

「す、すごいよティア!!ありがとう!」

「えへへ。」

 初めて見た魔法に感動して畳み掛けるように話してしまったが、すごすぎる。

 私のエコバックを掘ってくれたティアに感謝しつつ、頭を撫でながら褒め称える。
 照れて笑ってるティアは今日も可愛い。

「あ!ティア!はい!これお礼にあげる」

「っっっっ!ありがとう!!大事にするね!」


 そういい、昨日の夜あげようと思っていた飴を取り出してティアに渡すと大切そうに受け取りどこかへしまった。


 ん?あれ?仕舞った?食べないのかな?
 そこまで考えて思い至る。

 食べ物だって説明しないとわかるわけがない。と
 え、どうしよう。今説明したらなんか間違いを訂正するうるさいおばさんみたいになるよね?
 それは困るな。でも溶けちゃってベタベタになるのも困るよな、、
 あ!!次あげるときに説明して、一緒に食べたらいいのか!!

 よっし!決まり!

 荷物を持ちながら、ティアに話しかける。

「ティアが掘り出してくれたから思いのほか早く終わったね!お家戻ろうか」

「うん。あ、僕が持つよ」

「いやいやいや。自分の荷物くらい自分で持つよ!気持ちだけもらっておくね。ありがとう」

「えー、」

 ティアは納得していないようだったが、子供に持たせるのも申し訳ないしここまで色々してもらってるのに私の荷物まで持ってもらうのは図々しすぎると思いながら歩き始める。

 ん?なんか荷物軽い気がする。
 手の食い込むような痛さはなく、何か落としてしまったのかと不安に思いエコバックを見るが質量的には何も変わっていない。
 気のせいか。いやでも、二つのエコバックを片手で持てるほど軽かったけ?

 不思議だなー。
 
 そう思いながらも、2人で雑談しながら家まで歩く中でふと思った。
 

 
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