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『晴天の剣士』
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飛び出して来た大猪は、土煙を巻き上げながら一直線に向かって来ている。
僕達2人の背後には老人と子供が居る……何としても絶対に、此処で大猪を仕留めるしかない。
そして……僕を信じてくれたサニーの為にも、最高の補助魔法を使う!
「【晴天の剣士】! いいぞっ! サニー! 宝剣を抜くんだっ!」
鞘から……剣が抜かれた。そして流れる様な動きでサニーは正面に晴天の宝剣を構える。
「抜けた……! 私、本当に宝剣を扱う事が……!」
その重厚な刃は、太陽のような輝きを放つ金属が周りの光を反射し周囲に日輪を出現させていた。晴天の名に恥じぬ美しい様に目を奪われる……!
「ブモォッ……!?」
その輝きに、大猪も動きを止めた……。しかし、それは一時的なもので、全身の毛が逆立ち鼻息を吹かせて再び猛突進の構えに入ろうとしていた……。
「!! 突進が来るぞっ!」
「うん……! 私、決めてみせるっ……! 今まで、ずっとイメージして……練習してきた『技』で……!」
「ブモォォォッ!!」
大猪の猛突進と、ほぼ同時にサニーは突撃……このままじゃ、さっきのウリボーの時と同じく激突するぞ!?
大猪の鼻先がサニーを貫く……!
! 貫かれたサニーは朧となって消えた……まさか今のは残像!?
「隙ありっ!」
瞬間的な高速移動でサニーは大猪の側面をとっていた。そして……。
「とりゃぁぁっ!!」
ズバァッ!!
目にも留まらぬ縦一文字の一閃。大猪の頭部と胴体を真っ二つに両断……い、一撃で決まった……?!
「サニー……す、凄い……」
予想を遥かに上回る結果に、僕は驚嘆する。優秀な剣士とエピック武器が生み出す力が、これほどのものとは……!
大猪の分厚い毛皮と頑強な骨ごと一太刀で斬り抜くなんて、普通は有り得ない……並の剣なら技の衝撃に耐えられず折れてしまうところだろう。
しかし、晴天の宝剣は真新しい刃の様に艶やかで傷どころか返り血すら付いていない……まだまだ序の口と言っているかの様だ。
この結果に驚いてるのはサニーも同じで、肩で息をしながら茫然としていた……。僕は、そんな彼女に駆け寄り賛辞の言葉をかける。
「やったね! サニー! 一撃で倒すなんて、凄いじゃないか!」
「で、出来た……今までイメージした通りに身体が……ううん……。それ以上だよ……」
辛うじて聞こえる声で、サニーは呟いた。そして……。
「すごい! すごいすごいすごい!! あっくんの魔法は本当に魔法だよ! 魔法の中の魔法だよ! 私を、別人の凄腕剣士に変えちゃうなんて、すっばらしい魔法使いだよ!」
飛び跳ねて大喜びするサニー。魔法を使って、こんなに喜んで貰えたのは生まれて初めてだ。今、この瞬間……僕は魔術士で良かったと思えた。それに……彼女の笑顔は、本当に素敵で……見ていると心が暖かくなる。
「ありがとう、サニー。でも、違うんだ。別人の凄腕剣士に変えたんじゃない……僕は、君の力を引き出して〝少し先の未来のサニー〟を見せただけ。だから本当に凄いのはサニーなんだよ」
「少し先の未来の私……? う、ううん! む、無理だよ! 私、本当に弱っちくて、足手まといで、才能だって全然ないから……こんな風には、なれないよ……」
サニーは顔を横に振って否定する。……彼女は、以前の僕と一緒だ。周りから馬鹿にされて、自分に自信が持てなくなっている……その気持ちは痛いほど分かる。
「自分をダメだと思ってる者に未来は無い」
「えっ……」
「……僕の師匠の言葉。……僕もサニーと同じで、自分に自信が全然無かった。そんな時に言われたんだ、この言葉を。……師匠が、そう言ってくれなかったら……僕は、ずっとダメなまま人生を終えていたと思う」
僕の話をサニーは、真剣な顔で聞いてくれている。
「強くなるには〝努力と研鑽の積み重ねが最も重要〟なんだって。だから僕は、それを続けていく……僕よりも、ずっと凄い師匠に追いつきたい、僕を馬鹿にしてた奴等を見返してやりたいから……。だから、サニーも僕と一緒に頑張ってみないか?」
「あっくんと……一緒に……」
「そう。サニーと一緒なら、僕も更に頑張れる気がする」
(……あっくんの言葉を聞いてたら、下を向いてた私の心が前向きになっていく……。……胸の奥が暖かくなる。これも魔法なのかな……)
サニーは、少しモジモジとした後……、出会った時と同じ明るい笑顔を取り戻していた。
「うん……! 頑張る! あっくんと一緒にケンさんになって強くなるよ!」
研鑽の意味が多分違うけど、まぁいいか……。
「よぉーし! 早速、頑張るよっ! もっかい、森へゴー……あ、あらっ……身体がフラフラする……」
「! サニー、大丈夫かっ」
僕は倒れかかっていたサニーを支える……。
「すまない……! 僕の魔法の所為だ……。急を要していたのも有って、過剰な魔力を消費して補助をかけてしまったから……反動がきたんだ……」
……師匠の言っていた「耐え切れずに自壊する」という言葉が頭を過ぎる……。何をやっているんだ僕は……!本当にまだまだ修行が足りないな……!
「だ、だいじょーぶ……し、心配しないで。へーき……へーき」
心配させまいと笑顔で気丈に振る舞うサニー….!
僕はバッグからポーションを取り出して【回復効果上昇】の補助をかけてサニーに飲ませる。
「んっ……んぐっ……ゴクッ……。 むむっ! おおっ! すごいっ! 一瞬で元気が満タンになった感じがする! こんなポーション初めて飲んだよっ!」
スッと立ち上がり元気いっぱいのポーズでアピールするサニー。
「ふぅ~……良かった。それは店売りのポーションだけど、補助魔法かけたから効果が上がってるんだ」
「あっくんの魔法は人以外にも使えるんだ……。すご~!」
(うぅ~私も何か役に立ちたいなぁ~……むむむ。……あっ!そうだ!)
「ねぇ、これどうぞ! 魔力が回復するキノコだよっ!」
サニーは小さなポーチから黄色のキノコを出す。……確か『植物図鑑』を立ち読みした時に、魔力回復のキノコが載っていたような……有り難く頂こう。
「ありがとう! じゃ、早速……」
一口齧ると、中々味は美味……ゔっ!?
バタッ。
僕は、そのまま後ろに倒れる……、しかも全身が痺れて動けない……!
「き、きゃーー! あっくん!? あっ! 渡すキノコ間違えてたぁー!! か、必ず助けるからね、あっくん!! うぇーん! 本当にゴメーン!」
「うう……羽の生えた師匠と……シスターが空から呼んでる……」
「いやぁーダメダメ!! 死なないでー! だ、誰かぁー!」
──その後、近くに居た爺さんと孫にも協力してもらい農村区の薬屋兼治療院に運んでもらって事なきを得た。
麻痺効果の高い『パラマッシュ』というキノコで、痺れはするが微毒だったので命に別条は無かった。
が、しかし治療費として5000G払い……残り財産も5000G……。サニー、明日から頑張って一緒に稼ごうな……。
とにかく、まぁ……彼女と居ると何かと退屈しなさそうだな。これからが楽しみだ。
──今までとは違う、新たな人生を歩み始めたアライズ。その一方、ザッカス達『フィアー・ローエンド』はマンティコア討伐をリタイアした事がキッカケで全ての歯車が狂いだそうとしていた……
僕達2人の背後には老人と子供が居る……何としても絶対に、此処で大猪を仕留めるしかない。
そして……僕を信じてくれたサニーの為にも、最高の補助魔法を使う!
「【晴天の剣士】! いいぞっ! サニー! 宝剣を抜くんだっ!」
鞘から……剣が抜かれた。そして流れる様な動きでサニーは正面に晴天の宝剣を構える。
「抜けた……! 私、本当に宝剣を扱う事が……!」
その重厚な刃は、太陽のような輝きを放つ金属が周りの光を反射し周囲に日輪を出現させていた。晴天の名に恥じぬ美しい様に目を奪われる……!
「ブモォッ……!?」
その輝きに、大猪も動きを止めた……。しかし、それは一時的なもので、全身の毛が逆立ち鼻息を吹かせて再び猛突進の構えに入ろうとしていた……。
「!! 突進が来るぞっ!」
「うん……! 私、決めてみせるっ……! 今まで、ずっとイメージして……練習してきた『技』で……!」
「ブモォォォッ!!」
大猪の猛突進と、ほぼ同時にサニーは突撃……このままじゃ、さっきのウリボーの時と同じく激突するぞ!?
大猪の鼻先がサニーを貫く……!
! 貫かれたサニーは朧となって消えた……まさか今のは残像!?
「隙ありっ!」
瞬間的な高速移動でサニーは大猪の側面をとっていた。そして……。
「とりゃぁぁっ!!」
ズバァッ!!
目にも留まらぬ縦一文字の一閃。大猪の頭部と胴体を真っ二つに両断……い、一撃で決まった……?!
「サニー……す、凄い……」
予想を遥かに上回る結果に、僕は驚嘆する。優秀な剣士とエピック武器が生み出す力が、これほどのものとは……!
大猪の分厚い毛皮と頑強な骨ごと一太刀で斬り抜くなんて、普通は有り得ない……並の剣なら技の衝撃に耐えられず折れてしまうところだろう。
しかし、晴天の宝剣は真新しい刃の様に艶やかで傷どころか返り血すら付いていない……まだまだ序の口と言っているかの様だ。
この結果に驚いてるのはサニーも同じで、肩で息をしながら茫然としていた……。僕は、そんな彼女に駆け寄り賛辞の言葉をかける。
「やったね! サニー! 一撃で倒すなんて、凄いじゃないか!」
「で、出来た……今までイメージした通りに身体が……ううん……。それ以上だよ……」
辛うじて聞こえる声で、サニーは呟いた。そして……。
「すごい! すごいすごいすごい!! あっくんの魔法は本当に魔法だよ! 魔法の中の魔法だよ! 私を、別人の凄腕剣士に変えちゃうなんて、すっばらしい魔法使いだよ!」
飛び跳ねて大喜びするサニー。魔法を使って、こんなに喜んで貰えたのは生まれて初めてだ。今、この瞬間……僕は魔術士で良かったと思えた。それに……彼女の笑顔は、本当に素敵で……見ていると心が暖かくなる。
「ありがとう、サニー。でも、違うんだ。別人の凄腕剣士に変えたんじゃない……僕は、君の力を引き出して〝少し先の未来のサニー〟を見せただけ。だから本当に凄いのはサニーなんだよ」
「少し先の未来の私……? う、ううん! む、無理だよ! 私、本当に弱っちくて、足手まといで、才能だって全然ないから……こんな風には、なれないよ……」
サニーは顔を横に振って否定する。……彼女は、以前の僕と一緒だ。周りから馬鹿にされて、自分に自信が持てなくなっている……その気持ちは痛いほど分かる。
「自分をダメだと思ってる者に未来は無い」
「えっ……」
「……僕の師匠の言葉。……僕もサニーと同じで、自分に自信が全然無かった。そんな時に言われたんだ、この言葉を。……師匠が、そう言ってくれなかったら……僕は、ずっとダメなまま人生を終えていたと思う」
僕の話をサニーは、真剣な顔で聞いてくれている。
「強くなるには〝努力と研鑽の積み重ねが最も重要〟なんだって。だから僕は、それを続けていく……僕よりも、ずっと凄い師匠に追いつきたい、僕を馬鹿にしてた奴等を見返してやりたいから……。だから、サニーも僕と一緒に頑張ってみないか?」
「あっくんと……一緒に……」
「そう。サニーと一緒なら、僕も更に頑張れる気がする」
(……あっくんの言葉を聞いてたら、下を向いてた私の心が前向きになっていく……。……胸の奥が暖かくなる。これも魔法なのかな……)
サニーは、少しモジモジとした後……、出会った時と同じ明るい笑顔を取り戻していた。
「うん……! 頑張る! あっくんと一緒にケンさんになって強くなるよ!」
研鑽の意味が多分違うけど、まぁいいか……。
「よぉーし! 早速、頑張るよっ! もっかい、森へゴー……あ、あらっ……身体がフラフラする……」
「! サニー、大丈夫かっ」
僕は倒れかかっていたサニーを支える……。
「すまない……! 僕の魔法の所為だ……。急を要していたのも有って、過剰な魔力を消費して補助をかけてしまったから……反動がきたんだ……」
……師匠の言っていた「耐え切れずに自壊する」という言葉が頭を過ぎる……。何をやっているんだ僕は……!本当にまだまだ修行が足りないな……!
「だ、だいじょーぶ……し、心配しないで。へーき……へーき」
心配させまいと笑顔で気丈に振る舞うサニー….!
僕はバッグからポーションを取り出して【回復効果上昇】の補助をかけてサニーに飲ませる。
「んっ……んぐっ……ゴクッ……。 むむっ! おおっ! すごいっ! 一瞬で元気が満タンになった感じがする! こんなポーション初めて飲んだよっ!」
スッと立ち上がり元気いっぱいのポーズでアピールするサニー。
「ふぅ~……良かった。それは店売りのポーションだけど、補助魔法かけたから効果が上がってるんだ」
「あっくんの魔法は人以外にも使えるんだ……。すご~!」
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サニーは小さなポーチから黄色のキノコを出す。……確か『植物図鑑』を立ち読みした時に、魔力回復のキノコが載っていたような……有り難く頂こう。
「ありがとう! じゃ、早速……」
一口齧ると、中々味は美味……ゔっ!?
バタッ。
僕は、そのまま後ろに倒れる……、しかも全身が痺れて動けない……!
「き、きゃーー! あっくん!? あっ! 渡すキノコ間違えてたぁー!! か、必ず助けるからね、あっくん!! うぇーん! 本当にゴメーン!」
「うう……羽の生えた師匠と……シスターが空から呼んでる……」
「いやぁーダメダメ!! 死なないでー! だ、誰かぁー!」
──その後、近くに居た爺さんと孫にも協力してもらい農村区の薬屋兼治療院に運んでもらって事なきを得た。
麻痺効果の高い『パラマッシュ』というキノコで、痺れはするが微毒だったので命に別条は無かった。
が、しかし治療費として5000G払い……残り財産も5000G……。サニー、明日から頑張って一緒に稼ごうな……。
とにかく、まぁ……彼女と居ると何かと退屈しなさそうだな。これからが楽しみだ。
──今までとは違う、新たな人生を歩み始めたアライズ。その一方、ザッカス達『フィアー・ローエンド』はマンティコア討伐をリタイアした事がキッカケで全ての歯車が狂いだそうとしていた……
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