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2巻

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 第2話


〝今なんか聞こえなかった?〟
〝悲鳴っぽいの聞こえなくね?〟
〝なんかやばくね?〟
〝何今の声〟


「……? 他の探索者?」

 ダンジョンの奥から聞こえてきた悲鳴のような声に俺は首を傾げる。
 コメント欄も突然聞こえてきた切羽詰せっぱつまったような声にざわついている。


「うゎあああああああ!?」
「誰か助けてくださぁあああああい!!」


 まただ。
 また聞こえてきた。
 今度は明確に、「助けて」とそう聞こえた。


〝助け求めてね?〟
〝他の探索者がモンスターに襲われてるとか?〟
〝様子見に行ったほうがいいんじゃねーの神木〟
〝見に行ってみようぜ!!〟
〝もしかしたら美少女がモンスターに襲われてるかもしれない……! 今こそ神木ハーレムに新メンバーを迎えるとき……!〟
〝いやどう考えても男の声じゃなかったか?〟
〝男ならハーレムには入れられねーな? 助けなくてよし〟
〝男なら無視で〟
〝いやお前ら薄情はくじょうすぎやろwww〟


「一応様子を見に行ってみますね」

 コメント欄では男の声だったから助けなくていい、なんて辛辣しんらつなコメントも見受けられるが、どのみち悲鳴が聞こえていた先は進行方向だ。
 もし探索者がモンスターに襲われていたりしたら大変だし、俺は様子を見に行ってみることにした。

「ちょっと本気で走ります……画面がブレるかもしれないのでご注意を」


〝ん? 本気?〟
〝おう、お前の配信の手ブレはいつものことだぞ〟
〝おういけいけ~〟
〝神木くんやっぱり優しいね。大丈夫かどうか見に行ってあげるんだ〟
〝おい男だから見捨てろとか言ってた奴、神木拓也の爪のあかせんじて飲めよ〟
〝俺見捨てろなんて言ってないけど、神木拓也の爪の垢煎じて飲みたいです。ちょっと強くなれそう〟
〝私も神木くんの遺伝子体に取り込みたい……〟
〝なんかやべー女視聴者湧いてね?〟


 何やらよくわからん会話が繰り広げられているコメント欄は一旦無視だ無視。
 俺は手遅れになる前に、悲鳴の聞こえてきた現場に急ぐことにする。

「ーーーッ!!!」

 コメント欄に断りを入れ、しゃがみ、そして地面をった。
 ヒュゴォオオオオオオ……!!!
 狭いダンジョンの通路を、壁に当たらないようにしながら全力疾走しっそうする。


はえぇええええええええ!?!?〟
〝うぉおおおおおおお!?!?〟
〝か、風の音すげぇええええええええ!?〟
〝イヤホンからめっちゃビュォオオオオオって聞こえてくるwww〟
〝車に乗っているとき以上のスピードで景色が流れていくの草〟
〝やばすぎやろwww〟
〝陸上の世界大会で無双むそうできるやんwww〟

 「……っとと」
 スピードゆえ何度も、入り組んだダンジョンの壁にぶつかりそうになる。
 そういうときは、無理に地面を走ることなく、壁を走ったりもしてなんとか勢いを殺さずに突き進む。


〝なんか画面が反転した!?〟
〝どうなってんだ!?〟
〝こいつ壁走ってね?www〟
〝壁走ってるwww〟
〝やばすぎやろwww〟
〝ファーwww〟
〝ギャグ漫画でしか見たことないやつやんwww〟
〝物理法則壊れる~www〟
〝もうめちゃくちゃwww〟


 地面を蹴り、壁を走り、スマホを持ってないほうの腕を振って俺は全速力で駆ける。
 その結果、おそらく悲鳴の出どころだと思われる現場に時間をかけずにたどり着くことができた。


 # # #


『シュルルルルル……』
「ひぃいいい!?」
「誰か助けてぇええええ!?」


〝お、誰かいるぞ……!〟
〝悲鳴上げたのこいつらか……?〟
〝ダンジョンスネークだ!! 襲われてね?〟
〝すげぇ……w 間に合った……w〟
〝これ間に合ったっぽいな〟
〝結構遠くから聞こえてきた悲鳴だと思ったけど、普通に間に合ってて草〟


「あのー、大丈夫ですか?」
「へ?」
「うぇ?」

 果たして、そこにいたのは、探索者っぽい若い見た目の男二名とダンジョンスネークと呼ばれるモンスターだった。
 ダンジョンスネークは長い舌をチロチロと出し、今にも二人に襲いかかろうとしていた。
 そして探索者とおぼしき二人のほうは、完全に戦意を喪失しているのか、武器を投げ出し、地面に尻餅しりもちをついたまま絶望の表情を浮かべている。
 これは……一応間に合ったのか?
 俺はどう見てもピンチの二人に声をかける。

「助けたほうがいいですか? そいつ、俺が倒します?」


〝いやなんだその質問はwww〟
〝助けたほうがいいに決まってるやろwww〟
〝ここまで何しに来たんだよw 壁まで走ってwww〟
〝一応ね? 獲物の横取りになったらいけないしマナー違反がないか心配してんだろ?〟
〝ピンチをよそおった作戦の可能性もぞんだからな〟
〝いやそんなわけあるかwww 誰がどう見てもただのピンチやろwww〟
〝この状況でそんなこと心配してんのかよwww〟
〝まぁ、攻撃モーション見たあとでも対応できることから来る余裕だろうな〟
〝ダンジョンスネークなんて神木にしてみれば一瞬だもんな〟
〝まぁ所詮中層のモンスターだしな。結構強いほうとはいえ、こいつにとっては上層の雑魚と変わらないんやろ〟
〝つかこいつら若いな。高校生ぐらいか?〟


 一応、二人がダンジョンスネークを出し抜くために演技をしている可能性もある。
 それに、何も聞かずにモンスターを倒してしまっては横取りとなり、探索者の間でマナー違反とされる行為になってしまう。
 そう思って俺は、同年代ぐらいに見える二人に念のためそう尋ねた。
 二人は一瞬ぽかんとしたあと、目を見開き俺を指差して大声を上げた。

「えぇええええええ!? 神木拓也ぁああああああああ!?!?」
「なんでここにぃいいい!?!?」
「え? 俺のこと知ってるの……?」


〝視聴者来たぁああああああ!!!〟
〝いや神木のこと知ってるんかい!!〟
〝そりゃ知っててもおかしくないやろ探索者なら〟
〝よかったな有名人〟
〝神木知られてるやんwww〟
〝こいつらまさか視聴者か……?w〟


 二人は俺のことを指差して口をぱくぱくとさせている。
 そしてそんな二人に近づきつつあるダンジョンスネークは、美味おいしそうな獲物を見つけたとばかりに口をぱくぱくさせている。
 いや、前見ろ前。

「あのー、前見たほうが……」
「うわぁあああああ!?」
「ひぃいいいいい!?」

 すぐ近くに近づきつつあったダンジョンスネークの顔に、二人が今さらながら気づき、悲鳴を上げる。
 うん、これはどう見ても演技じゃないな。
 完全に捕食されかけている獲物だ。


〝そろそろ助けてやれよ神木www〟
〝おーい、神木ー? 食われそうになってんぞー?〟


 コメント欄もそう言ってかしてくる。
 わかってるって。

「もう俺が倒しますね」

 俺は地面を蹴って大口を開けて捕食しようとしているダンジョンスネークに肉薄にくはく

「うりゃ」

 俺の動きに反応すらできていないダンジョンスネークの頭部を思いっきり右足で蹴り上げた。
 バコォオオオオン!!!
 ズガァアアアアアアン!!

「「えぇええええええ!?!?」」

 蹴り上げられたダンジョンスネークの体は空中に浮き上がり、ダンジョンの天井に激突する。
 潰れた頭部は一瞬天井にめり込んだが、プラーンとなった胴体の重さで取れて、体ごと地面に落ちてきた。
 ズゥウウウウン……

「死んだ、かな?」

 地面に落ちてきたダンジョンスネークは、すでに死体となっているようだった。
 粉砕された頭蓋は、原形を留めていない。
 足で突いてみたが、ピクリとも動かなくなっていた。


〝やっぱ一撃だったなwww〟
〝めっちゃ打ち上がったwww〟
〝頭部ぐしゃぐしゃやんwww〟
〝粉砕してやがるwww〟
〝頭部の勢いで体まで持ち上がってたぞwww 脚力どうなってんだwww〟
〝こいつにサッカーボール蹴らしたら地球一周して帰ってくるやろwww〟


「大丈夫? 怪我けがはないかな?」

 ダンジョンスネークを仕留めた俺は、唖然あぜんとしている二人に手を差し伸べる。
 二人はしばらく俺と死んだダンジョンスネークを交互に見て口をぱくぱくとさせていたが、やがてハッと我に返ったように言ってきた。

「か、神木さん……助けてください……!」
「も、もう一人いたんですっ……!」
「もう一人……?」
「お、俺たちの仲間が……」
「そ、そいつに食われてしまって……!」

 二人がダンジョンスネークを指差した。

「あー、なるほど」

 見ればダンジョンスネークの胴体のお腹あたりが、不自然に膨らんでいた。
 どうやら俺がここに来るまでに一人丸みにされてしまったらしい。


〝うせやろ……〟
〝一人食われちまったんか……?〟
〝そんな……〟
〝マジかよ;;〟
〝おわた;;〟
〝間に合わなかったんか……〟
〝いや、まだ生きてるやろ〟


「わかった。すぐに助ける」

 俺は絶望ムードのただよっているコメント欄を横目に、二人に向かってうなずいた。
 そしてダンジョンスネークの死体まで歩いて、膨らんでいる部分でかがむ。
 そこまで時間は経っていないはずだし、おそらくまだ生きているだろう。

「ちょっとこれ持っててくれる?」
「は、はい……っ」
「わかりました……っ」

 俺はスマホを一旦二人に渡した。
 二人はおっかなびっくり俺のスマホを受け取る。

「ほいっ」

 ズボッ!!
 スマホを二人に渡した俺は、フリーになった両手をダンジョンスネークの体内に思いっきり突っ込んだ。


〝手差し込んだwww〟
うろこ貫通www〟
〝生きててくれぇええええ!!!〟
〝窒息死してない限り大丈夫やろ〟
〝これ助けたら英雄やぞ〟
〝死んでたらまずい……死体が映っちまう……〟
〝やべぇ……ご飯中なんだけど……死体だけはマジ勘弁……〟
〝生きろ名も知らぬ探索者!!!〟
〝神木早く助けてやってくれぇえええ!!〟


「お、お願いします神木さん……」
「神木さん……お願いしますっ……」
「ちょっと待ってくださいよー……ほいっ」

 望みをたくすように俺のことを見てくる二人。
 ダンジョンスネークの体内に手を突っ込んだ俺は、中に人の手ごたえを確認する。
 よし、まだ溶かされてないな。
 あとは中から引っ張り出すだけだ。

「とりあえずこれをこうして……」

 ベリベリベリ……!!


〝引き裂いたーwww〟
〝やっばwww〟
〝お!! 出てきた!!〟
〝生きてるか!?〟
〝間に合ったのか!?〟


 邪魔なダンジョンスネークの体を俺は引き裂いた。
 そして空いた穴から呑み込まれた体を取り出す。

「ぷはぁ!! ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「け、健二けんじぃいいいい!!」
「健二生きてたのかぁああああ!!! うおおおおおおお!!」
「ふぅ……よかった……間に合った……」

 俺はひたいの汗をぬぐう。
 中から出てきた男は、まだ溶かされても窒息死してもいなかった。
 ずっと息を止めていたらしく、助け出した瞬間に、苦しげに何度も呼吸を繰り返す。
 すでに若干消化されかけていたのか、服がところどころ溶けていたが、しかし命に別状はないようだった。

「うぉおおおお健二ぃ……てっきり死んだものとばかり……」
「よかった……よかったぜ健二ぃいい……」
「お、俺……助かったのか……?」 

 泣きつく二人。
 若干戸惑う一人。
 俺はそんな三人を、返してもらったスマホに映す。


〝うぉおおおおお!! 生きててよかったぁあああああああ!!〟
〝セーーーーーーフ〟
〝っぶねぇ!!〟
〝間に合ったのか……〟
〝めっちゃハラハラした……〟
〝めっちゃ仲良しやん……死ななくてよかった……〟
〝グッジョブ神木〟
〝また命救ったやん神木拓也。すごいなお前〟
〝お前ら神木に感謝しろなー?^^〟


「あ、ありがとうございます神木さん……!」
「神木さんありがとうございます……!」 
「え……神木……? って、うおおおお!? 神木拓也ぁ!? どうしてここにぃ!?」

 しばらくして、ダンジョンスネークの腹の中から出てきた親友の無事をひとしきり噛み締めたらしい二人が、俺に感謝の言葉とともに頭を下げてきた。
 そして助け出された一人……どうやら健二というらしい男が俺を見て驚く。

「ま、まさか神木拓也が俺を……助けた……?」
「そうだぞ!!」
「ダンジョンスネークを倒してお前を腹の中から助け出したんだ……! お前も神木さんに感謝しろ!」
「マジでありがとうございました……!」 

 比喩ひゆ抜きで地面に頭をこすりつける三人。


〝めっちゃ感じいい奴らやな〟
〝ちゃんとお礼が言えるの偉い〟
〝いい子達やん……〟
〝神木と同年代ぐらいか? なんであんな状況になってたんだ?〟
〝イイハナシダナー〟
〝やさしいせかい〟
〝やさいせいかつ〟


「も、もういいよ……とにかく無事でよかった……」

 俺はちょっと照れくさくなって頭を掻きながらずっと疑問に思っていたことを尋ねる。

「三人は……もしかして俺の視聴者だったりするの……?」
「「「はいっ!!」」」
「おおう、そうなのね……」

 即答だった。
 めっちゃ勢いのいい即答だった。
 俺は自分で聞いておきながらちょっと驚いてしまう。

「視聴者というかファンです!」
あこがれです!!」
「神木さんまじでリスペクトです!!」
「あ、ありがとう……」

 何気にこんなこと言ってくれる純粋なファンに遭遇したの初めてかもしれない。
 俺はなんと言っていいかわからず、キョドってしまう。


〝大ファンやんwww〟
〝よかったな神木www〟
〝好きな配信者に助けてもらうとか運のいい奴……〟
〝どんな確率だよwww〟
〝偶然がすぎるwww〟
〝こんなことってあるのかwww〟


「そ、それで……どうしてこんな状況に?」

 俺は照れくさいのを誤魔化ごまかすように三人にそう尋ねた。
 三人は顔を見合わせてバツが悪そうにボソボソとしゃべりだした。

「お、俺たち……実は神木さんに憧れて……」
「つ、つい最近ダンジョン探索始めたんです……」
「神木さん見て……同じ高校生なのにすごいなって……俺たちも強くなりたいってそう思って……」
「え……」


〝ファーwww〟
〝お前のせいやんけ神木www〟
〝なるほど神木に憧れた口かwww〟
〝そういうことだったのかwww〟
〝神木に憧れて探索者始めるとかwww 気持ちはわからなくもないがw〟
〝まぁこれだけ視聴者がいたらこんな奴らが出てくるのも仕方がないよなwww〟
〝神木の配信見て感覚麻痺まひしたんやろな。俺たちにもできるかもしれないって……〟
〝まぁ同年代の連中はそりゃ憧れるだろうな。自分とほとんど変わらない歳でこんなに人気があれば〟


「お、俺に憧れて……?」
「はい!」
「神木さんまじパネっすもん!」
「俺たちの学校でヒーローみたいな存在っす」
「そ、そう……」

 嬉しいと思う反面、複雑な気持ちだ。
 俺への憧れの気持ちが、この三人を命の危機にさらしたのか……

「か、神木さんのせいじゃないっすよ!?」
「本当に俺らがバカでした!!」
「か、神木さんみたいになれるかなって……浅知恵で何も考えずに……本当にご迷惑おかけしました……!!」
「あ、いや……うーん……その……」

 俺は三人にどう言葉をかけていいか迷う。
 謝る? のも違うよな。
 忠告、とかしたほうがいいんだろうか。
 もう中層には潜らないほうがいいって……

「あっ」

 俺の顔を見て言わんとすることを察したのか、三人が慌てて言った。

「も、もう俺たち、ここには来ないんで……」
「もう中層には潜らないです……」
「今回のことでよくわかりました……実力不足って……」
「そ、そう」

 ちょっと安心。
 多分、ダンジョンスネークも倒せないまま中層に潜り続けていたら、遠くない未来、また今日のようなことが起こるだろう。

「同じって言ったけど……君たちも高校生?」
「はい、そうっす」
「高一っす」
「神木先輩の一個下っす」
「そうなのか」

 現在俺は高二。
 この三人組は一個下の高校一年生のようだった。

「へへへ……マジでバカでした俺ら……」
「三人でパーティー組んでダンジョン潜って神木先輩みたいになるんだって……」
「勢いのままに探索者になったんす……本当にバカでした……」
「い、いや……バカってことは……」
「いえ、マジでバカでした」
「今回のことで痛いほどわかりました。俺たちには上層ぐらいがちょうどお似合いって」
「もう中層には絶対に潜らないっす」


〝やっぱ高校生だったかw〟
〝そうしろ。お前らは神木じゃないんだからもう中層に潜るな〟
〝マジでそうしたほうがいい。その程度の実力で中層攻略できるわけがない〟
〝神木見てると感覚麻痺しそうになるが、中層ってやっぱ素人しろうとが潜ると普通に死にかけるような危険地帯だよな〟
〝まぁ流石にこいつらはこれで懲りたやろな。もう潜らんやろ〟
若気わかげの至りってやつか。まぁ今日で身の程を思い知っただろうが〟
〝神木が来なかったら全員仲良くダンジョンスネークの腹の中だからな。流石に懲りたやろ〟


「そう、だね……上層だけにしたほうがいいかも」

 上層のモンスターなら、彼らでも死ぬようなことはないだろう。
 俺は今回の件で十分に懲りたらしい三人に言った。

「よしわかった。それじゃあ……念のため、上層まで送るよ」
「いいんすか!?」
「いや悪いっすよ!!」
「大丈夫っすよ!? 今ダンジョン配信中っすよね!?」
「いやいや、送るよ。そんなに手間でもないし」

 まだ中層の深くまで潜ったわけじゃないし、三人を上層まで送り届けたあとでも下層まで潜る時間は残されているだろう。


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