浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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特に人間が好きではない上位存在

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「心が壊れてしまった人間を助けたとして、その人間は生き延びてしまったと、罪悪感を持つことになるんだろうかね」
「なんです?いきなり」
「少しばかり気になってね」
「あなたはこういう話は好きな方でしたっけ?どちらかと言えば人を信じるとか、キラキラした話が好きだったような」
「長く生きると好きなものを一つづつ増やした方がいいと教えてくれたのは君の方じゃないか」
時間をもて余す上位存在たちの会話のようだ。
「でもそういったものを選ぶとは思いませんでしたので、意外と…ただそれはあなたがこの世から、浮世離れしてきたということですから、お気をつけくださいね」
「その先に何があるのかな?」
「破滅」
「破滅か…」
自身の破滅を予告されたのに、男の方はむしろ嬉しそうで、楽しいそうで。
「あらあら、本当に好みがお変わりになられたのね。じゃあ、こんな話はどうかしら…」
そういって人に血の味を教えたという話をしてくれた。
「試した相手はかなり正義感の強い人間で、まあ、そのぐらいお強くないと耐えれないともおもいますけどもね。上手く言った後がまた面白くってね」
「どうおもしろいんだい?」
「昔の彼を知る人間は、その彼の姿を見ても信じることができませんでした、あの時のままの彼として扱ったら、その血の味で清浄を保たなければならないら場所を染めてしまったんですよ。あれが、あいつはもう変わってしまったと、そこで終わらせてしまえば、信頼もおかれずに清浄なる場の最深まで彼が行くこともありませんでしたのに」
「それは大変だね」
「ええ、本当、これからも何か起こり続けるってやつですよ」
「いいね~ろくでもない、人間というのはそうこなくっちゃね。なんで似たようなことを人間は起こしてしまうんだろうね」
「それは人だからでしょうね」
「そこはさ、答えではあるよ、答えではあるけども、思考の放棄というやつさ」
「これは失礼しました、ではどのような答えがお好みでしょうかね~」


特に人間が好きではない上位存在は、こういう話も適度にしているようだった。
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