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お前だったのか
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「本日はお時間をとっていただきありがとうございます」
アイシス事務所に訪れた客人は、そういって挨拶から話を切り出そうとした。
「サッ」
どうぞ、といい、サメのイチイくんが麦茶を出してくれる。
「すいません、いただきます…」
「どうぞ、どうぞ」
「ゆっくりでいいのでお話しください」
応対するのは勾飛(まがとび)と松灰(まつばい)の二人である。
「依頼というかお願いという形の依頼ですね」
お客さんはアイシスの同業者とも言えるが、得意とする分野が違っている。
「たぶんこの先、アイシスさんには来るかもしれない依頼なんですけども」
その件には出来れば関わらないで欲しいというのだ。
「ワケアリですか」
「ワケアリですね」
(ワケアリじゃない依頼なんて来るのだろうか)
心の中だが、いいツッコミだ、キレと様式美を感じる。
「実は先日ですね、このようなことがあったんですよ」
賑やかな宴会の席である。その中、ほろ酔いで昔の話をしたところ。
「お前だったのか」
聞いてた一人が目を見開いてそういったという。
「自慢げに話した本人以外は、一気に良いが冷めるぐらいの言い方だったんですよ、普段この人は怒るのか?っていう人が怒ったってことで、なんなんだ、何が原因なんだって」
その後、恐る恐る聞いた人がいた。
「あいつは盗人だ、色んなものを私利私欲のためにうちから奪っていったようでな、そのせいで継承されたものがかなり失われた」
そこだけ聞いて、もううわっとその人は思ったという。
何しろ話を聞いた人間というのは、その失われて、儀式が続行できなくなり、後の始末、もしくは何とかして儀式を元の通りにできないかと、地方から出てきた人間だったのだから。
「本当に、あの人は大変でな、正直逃げたかったとも思うよ」
なんで逃げれないのか、と思うかもしれないが、生きている限り、いや、死んでからも囚われることは確実なので、それぐらいならば辛くても務めを果たすか、新しい方法を見つけるかした方がまだマシのやつなのだ。
「それにその場にいたのもみな素人ではありませんから、大なり小なり、そういうものの怖さを知っているものたちでしたから」
「その後どうなったんですか」
「酒宴は自然とお開きに、またそのメンバーで次の機会は集まることもないでしょうよ、それで私どもというのはどこに関わってくるかといいますと、おそらくこの先ヤラカシた人間が、駆け込みで相談するのはうちで、紹介するとしたらアイシスさんが考えられるので、こうしてお話に来たんですよ」
「つまりそちらを飛び越えて、うちに来るかもしれないから、その際は力を貸すなと」
「はい、でもこれはあくまでお願いですから…」
「わかりました」
「いいんですか?」
「それも仕事です」
「そういっていただけるとありがたいのですが、いえ、ありがとうございます、これで関わることはおそらくうちもないと思えば、ホッとする」
「そこまでですか」
「あれはそこまででしょう、人生をかけて何とかしなければならないもの、その覚悟で生きているものの、恨みというのは計り知れない」
言葉だけでその矛の向きが眼前に迫ってきたら…という怖さを感じる。
「イヤな話ですね」
「…そうですね、本当にイヤな話です。どういう形で何が起きるのかはわからないが、あれはおそらく、確実に起こるから、本当に何てことをしでかして、それを得意気に酒の席で話したのやら、あんなの自慢になんてなるはずがないのに」
「そのヤラカシた人というのはどういう人なんです?」
「こちらの業界の慣習をあまり知らない人ですね、知らなきゃあんなことできませんが」
「そんな人が何故?」
「生活に困ってです、たまにいるでしょ?そういうタイプ」
「あれはその…そのおかげで我々の業界は大変うさんくさいと思われることもありますね」
「特にうちは儀礼を代行することが多いですからね」
「儀礼の代行って、誰でも出来ることじゃないんですけどもね、正直私では触れることができない、なんといいますか、何が虎の尾になるのかわからないじゃないですか」
「そこは慣れというか」
「慣れるまで生きていける、生き残れるものなんですか?」
「それを言われたら弱いですね」
「正直私どもはアイシスさんが引き受けてくれているからこそ、安心して仕事を受けれることもあるので」
自分たちでは重荷だなって思う話は、ジャンルによったはアイシスに任せている関係。
「下手にその話を受けて、アイシスに何かあったらと思うと」
(この人は悪い人じゃないというか、そこまで考えてくれているとは)
「ただ情報は共有してくれると」
「もちろんです、この件につきましたらうちに話が来たらすぐにアイシスさんに」
「それはこちらもです」
そういう感じで約束ごとを取り決めた。
「勾飛さん、さっきの話はどうなると思いますか?」
「それこそ、ヤラカシた人間、ないし、その血縁者が、償いをしていくかによるんじゃないかな」
「償うとしたら、それこそ一生をかけるか、それでも足りないから、でももうできない!となった瞬間、それならば約束など結ばなければ良かったのに、そういうことが起きますね」
「そこまでなったら、アイシスの出番じゃないね、というか、引き受けれるところあるの?」
「イチイくんとか、サメは?」
「サッ」
「なんて言ってます?」
「無理って、もうこの段階で、え~なんで助けるの~みたいな感じ」
「もう本当、どこまで燃えるのかはわからないが、燃えるのからって案件は、苦笑するしかないですね」
「これ、話をしてくれて助かったと思うよ、知らないで親身になっていたら大変だった」
「考えられるのは、解決のために大金を積んだ場合ぐらいですか」
「そうだね、でも大金を積めるのかなって」
「安く済ませようとして失敗しそう」
「ありそう」
「でもこの話のある程度は調べておいた方がいいですかね」
「関わらない前提で調べておけどもさ、たぶんそれでも、凍りつくようなことしかわからないと思うんだよな」
「全く、馬鹿がいたもんですね。馬鹿は馬鹿なことだと思わず、馬鹿なことをする、そうでしょ?」
「うん、本当にそうだと思うよ」
「あなたが衝動的に動かなくてホッとはしています、解決はしてませんがね」
「してないね、うん、してないよ」
「少しは落ち着きました?」
「落ち着いたかな?どうなんだろう、でもやることがわかったっていうのは、嬉しいという気持ちはある」
「相手も馬鹿だが、あなたも馬鹿でしたか」
「うん、そうだ」
「正直、俺は今のあなたを見てられないところがある」
「そうか、まあ、しょうがないね、もう今までの人間関係とか、そんなものもどうだって良くなってしまってるのだから」
「でもあなたは根っこは善人だ、俺と違ってね」
「なんでそんなこと言うのさ」
「だからこそ、見ていられないんだと思う、だからでしょうね」
呆れたようにいう。
「あの時、見たこともない顔をしてました、目なんか瞳孔開いて、口元が笑ってて、それで『お前だったのか』って言ったとき、寒気は感じました。ただ凄味はなかった、修羅場に慣れてないからでしょう、だからこそ残念だ」
「本当にあなたは悪人というか、そちら側の住人なんだね、こういう怒りに嫌悪感をもたない」
「よくあることですから」
「よくあることね」
「はい、そんな人間がよくいるところに生まれて育ちましたもので、たまにそれで揉め事は起きてましたからね」
「…」
「どうしましたか?」
「理解をされないと感情のままに動いてしまいやすいが、ここまで冷静に話されるとなんか調子がな…」
「それならばそれで良いのです」
「すごいね」
「何がです」
「恨みに走ってしまいそうな感情が消えはしないが、勢いを失った」
「それはよろしくない」
「なんでさ」
「その後にやって来るのは虚無だから、それを感じるのは善人でしょ?悪党はね、そこでも酔っている」
「自分のことをそちら側という割には、心があり、義理に縛られる人間だね」
「そこも人生の面白いところです」
「…わかった」
「何がです」
「少なくとも足を止めて、考えては見るよ。ただそれでも同じ結果になるかもしれないが」
「それはしょうがないんじゃないんですかね、向こうは今も気づいてないのだから、この時もどんどんと負は増え続けるだろうし」
「それはそうなんだよ、今の比率からいくと、うちの負担分は相変わらず、むしろ増加はしないから、向こうの親類や土地を焼くことになるんだよな」
「それなら任せるのも手では?」
「それでうちの負担分が無くなるならね、無くならないんだよね」
「縛られつづけたままだと」
「うん、そう」
「大変ですね」
「大変なんだよ…本当になんなのさ、勢いが完全に無くなった、恨みがあるはずなのに」
「それは良かった」
「よくねえよ、今までなんのためにが過ってくるんだ」
「それはそれ、これはこれ」
「なんだけどもね」
「俺はあいつらはあいつらでどうなっても構わないが、あなたは止めたい、けどもどうしても我慢ができないならば止めないってところですかね」
「あ~本当に最悪だ、あのまま衝動に任せていたら楽だったのに」
「あなたがそのせいで、こちらにやって来て、新しく背負ってしまったこと、役割について、俺は最初は嫉妬もあったが、あなたでしか出来ないことがあるんだなと納得したときにそれは消え失せた」
「嫌なんだろうなとは思ってた」
「最初は本当に思ってました」
「今もじゃないの?」
「今は…それは最後まで言わせないでくださいよ」
「迷惑はかけるかも」
「背負いませんからかまいませんよ」
「そうだね、そうしてくれ」
もはや綺麗な終わりなんて求めないんだから。
アイシス事務所に訪れた客人は、そういって挨拶から話を切り出そうとした。
「サッ」
どうぞ、といい、サメのイチイくんが麦茶を出してくれる。
「すいません、いただきます…」
「どうぞ、どうぞ」
「ゆっくりでいいのでお話しください」
応対するのは勾飛(まがとび)と松灰(まつばい)の二人である。
「依頼というかお願いという形の依頼ですね」
お客さんはアイシスの同業者とも言えるが、得意とする分野が違っている。
「たぶんこの先、アイシスさんには来るかもしれない依頼なんですけども」
その件には出来れば関わらないで欲しいというのだ。
「ワケアリですか」
「ワケアリですね」
(ワケアリじゃない依頼なんて来るのだろうか)
心の中だが、いいツッコミだ、キレと様式美を感じる。
「実は先日ですね、このようなことがあったんですよ」
賑やかな宴会の席である。その中、ほろ酔いで昔の話をしたところ。
「お前だったのか」
聞いてた一人が目を見開いてそういったという。
「自慢げに話した本人以外は、一気に良いが冷めるぐらいの言い方だったんですよ、普段この人は怒るのか?っていう人が怒ったってことで、なんなんだ、何が原因なんだって」
その後、恐る恐る聞いた人がいた。
「あいつは盗人だ、色んなものを私利私欲のためにうちから奪っていったようでな、そのせいで継承されたものがかなり失われた」
そこだけ聞いて、もううわっとその人は思ったという。
何しろ話を聞いた人間というのは、その失われて、儀式が続行できなくなり、後の始末、もしくは何とかして儀式を元の通りにできないかと、地方から出てきた人間だったのだから。
「本当に、あの人は大変でな、正直逃げたかったとも思うよ」
なんで逃げれないのか、と思うかもしれないが、生きている限り、いや、死んでからも囚われることは確実なので、それぐらいならば辛くても務めを果たすか、新しい方法を見つけるかした方がまだマシのやつなのだ。
「それにその場にいたのもみな素人ではありませんから、大なり小なり、そういうものの怖さを知っているものたちでしたから」
「その後どうなったんですか」
「酒宴は自然とお開きに、またそのメンバーで次の機会は集まることもないでしょうよ、それで私どもというのはどこに関わってくるかといいますと、おそらくこの先ヤラカシた人間が、駆け込みで相談するのはうちで、紹介するとしたらアイシスさんが考えられるので、こうしてお話に来たんですよ」
「つまりそちらを飛び越えて、うちに来るかもしれないから、その際は力を貸すなと」
「はい、でもこれはあくまでお願いですから…」
「わかりました」
「いいんですか?」
「それも仕事です」
「そういっていただけるとありがたいのですが、いえ、ありがとうございます、これで関わることはおそらくうちもないと思えば、ホッとする」
「そこまでですか」
「あれはそこまででしょう、人生をかけて何とかしなければならないもの、その覚悟で生きているものの、恨みというのは計り知れない」
言葉だけでその矛の向きが眼前に迫ってきたら…という怖さを感じる。
「イヤな話ですね」
「…そうですね、本当にイヤな話です。どういう形で何が起きるのかはわからないが、あれはおそらく、確実に起こるから、本当に何てことをしでかして、それを得意気に酒の席で話したのやら、あんなの自慢になんてなるはずがないのに」
「そのヤラカシた人というのはどういう人なんです?」
「こちらの業界の慣習をあまり知らない人ですね、知らなきゃあんなことできませんが」
「そんな人が何故?」
「生活に困ってです、たまにいるでしょ?そういうタイプ」
「あれはその…そのおかげで我々の業界は大変うさんくさいと思われることもありますね」
「特にうちは儀礼を代行することが多いですからね」
「儀礼の代行って、誰でも出来ることじゃないんですけどもね、正直私では触れることができない、なんといいますか、何が虎の尾になるのかわからないじゃないですか」
「そこは慣れというか」
「慣れるまで生きていける、生き残れるものなんですか?」
「それを言われたら弱いですね」
「正直私どもはアイシスさんが引き受けてくれているからこそ、安心して仕事を受けれることもあるので」
自分たちでは重荷だなって思う話は、ジャンルによったはアイシスに任せている関係。
「下手にその話を受けて、アイシスに何かあったらと思うと」
(この人は悪い人じゃないというか、そこまで考えてくれているとは)
「ただ情報は共有してくれると」
「もちろんです、この件につきましたらうちに話が来たらすぐにアイシスさんに」
「それはこちらもです」
そういう感じで約束ごとを取り決めた。
「勾飛さん、さっきの話はどうなると思いますか?」
「それこそ、ヤラカシた人間、ないし、その血縁者が、償いをしていくかによるんじゃないかな」
「償うとしたら、それこそ一生をかけるか、それでも足りないから、でももうできない!となった瞬間、それならば約束など結ばなければ良かったのに、そういうことが起きますね」
「そこまでなったら、アイシスの出番じゃないね、というか、引き受けれるところあるの?」
「イチイくんとか、サメは?」
「サッ」
「なんて言ってます?」
「無理って、もうこの段階で、え~なんで助けるの~みたいな感じ」
「もう本当、どこまで燃えるのかはわからないが、燃えるのからって案件は、苦笑するしかないですね」
「これ、話をしてくれて助かったと思うよ、知らないで親身になっていたら大変だった」
「考えられるのは、解決のために大金を積んだ場合ぐらいですか」
「そうだね、でも大金を積めるのかなって」
「安く済ませようとして失敗しそう」
「ありそう」
「でもこの話のある程度は調べておいた方がいいですかね」
「関わらない前提で調べておけどもさ、たぶんそれでも、凍りつくようなことしかわからないと思うんだよな」
「全く、馬鹿がいたもんですね。馬鹿は馬鹿なことだと思わず、馬鹿なことをする、そうでしょ?」
「うん、本当にそうだと思うよ」
「あなたが衝動的に動かなくてホッとはしています、解決はしてませんがね」
「してないね、うん、してないよ」
「少しは落ち着きました?」
「落ち着いたかな?どうなんだろう、でもやることがわかったっていうのは、嬉しいという気持ちはある」
「相手も馬鹿だが、あなたも馬鹿でしたか」
「うん、そうだ」
「正直、俺は今のあなたを見てられないところがある」
「そうか、まあ、しょうがないね、もう今までの人間関係とか、そんなものもどうだって良くなってしまってるのだから」
「でもあなたは根っこは善人だ、俺と違ってね」
「なんでそんなこと言うのさ」
「だからこそ、見ていられないんだと思う、だからでしょうね」
呆れたようにいう。
「あの時、見たこともない顔をしてました、目なんか瞳孔開いて、口元が笑ってて、それで『お前だったのか』って言ったとき、寒気は感じました。ただ凄味はなかった、修羅場に慣れてないからでしょう、だからこそ残念だ」
「本当にあなたは悪人というか、そちら側の住人なんだね、こういう怒りに嫌悪感をもたない」
「よくあることですから」
「よくあることね」
「はい、そんな人間がよくいるところに生まれて育ちましたもので、たまにそれで揉め事は起きてましたからね」
「…」
「どうしましたか?」
「理解をされないと感情のままに動いてしまいやすいが、ここまで冷静に話されるとなんか調子がな…」
「それならばそれで良いのです」
「すごいね」
「何がです」
「恨みに走ってしまいそうな感情が消えはしないが、勢いを失った」
「それはよろしくない」
「なんでさ」
「その後にやって来るのは虚無だから、それを感じるのは善人でしょ?悪党はね、そこでも酔っている」
「自分のことをそちら側という割には、心があり、義理に縛られる人間だね」
「そこも人生の面白いところです」
「…わかった」
「何がです」
「少なくとも足を止めて、考えては見るよ。ただそれでも同じ結果になるかもしれないが」
「それはしょうがないんじゃないんですかね、向こうは今も気づいてないのだから、この時もどんどんと負は増え続けるだろうし」
「それはそうなんだよ、今の比率からいくと、うちの負担分は相変わらず、むしろ増加はしないから、向こうの親類や土地を焼くことになるんだよな」
「それなら任せるのも手では?」
「それでうちの負担分が無くなるならね、無くならないんだよね」
「縛られつづけたままだと」
「うん、そう」
「大変ですね」
「大変なんだよ…本当になんなのさ、勢いが完全に無くなった、恨みがあるはずなのに」
「それは良かった」
「よくねえよ、今までなんのためにが過ってくるんだ」
「それはそれ、これはこれ」
「なんだけどもね」
「俺はあいつらはあいつらでどうなっても構わないが、あなたは止めたい、けどもどうしても我慢ができないならば止めないってところですかね」
「あ~本当に最悪だ、あのまま衝動に任せていたら楽だったのに」
「あなたがそのせいで、こちらにやって来て、新しく背負ってしまったこと、役割について、俺は最初は嫉妬もあったが、あなたでしか出来ないことがあるんだなと納得したときにそれは消え失せた」
「嫌なんだろうなとは思ってた」
「最初は本当に思ってました」
「今もじゃないの?」
「今は…それは最後まで言わせないでくださいよ」
「迷惑はかけるかも」
「背負いませんからかまいませんよ」
「そうだね、そうしてくれ」
もはや綺麗な終わりなんて求めないんだから。
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