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知識を捨てれない
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「なんか熊がたくさん出て大変みたいで」
「なんで狩らないの?それなら…あっ、でも私が代わりにとはいっても無理か」
熊は資源ですみたいな考え方をパーティメンバーがしていた。
「あの辺は熊を食べるし、国が無くなってからな、熊は貴重な食材だよ」
とリーダーに仲間たちは教えてくれた。
「なのでこちらに熊はかなり少ないのだが…」
「ああ~こっちは増えてますね」
もし肉などが手に入ったのならば食べてくれるのだろうかと思ったのだが。
「熊は捨てるところがないから」
という返事で、そういう考え方をこの辺の人たちはしていることを知ったのである。
なのでリーダーが自分の生まれ育った世界に戻ってきたとき、KCJの購買に聞いてみたのである。
「それならばお土産にソーセージなんかがいいかもしれませんね」
「ソーセージなんかもあるの?」
「歴史を紐解いたら、レシピが発見されて、そこからですね、これは血も食材になります」
「へぇ」
「熊が取れたら、実はね、サメが熊を取ってくれるんですよ」
「サメは熊よりも強いって言うものね」
「すごいですよ、あれ」
熊が水を飲むために川に顔を近づけると、水面にサメの顔が現れて、水の中から出たヒレが熊の顔を掴んで、そのまま引きずり込むのである。
「そのまま溺れさせれてしまうんですよ、そんな感じで溺れさせることから、人魚と間違えられたりするんですよね」
人魚は上半身が人なので、人が溺れているような演技をして、人を誘いこんだりしますが。
「サメとは仲が悪いですからね」
人間に何かあったら、基本的に許さないのがサメである。
もう、「サッ」も「メッ」の声色も、激怒が見える形の返事になった。
「話は戻しますが、そんな感じで、サメは熊は狩猟できますが、調理はできないんで、調理ができる人頼みになるんですが、ソーセージなんかだと日持ちもするから、いいと思いますよ」
そんなわけでソーセージを頼んだところ。
「豚肉とか使って大丈夫ですか?それでいいならばお出ししますよって」
「むしろみんな豚肉大好きだから」
「では店頭でお待ちしております」
リーダーは職人によるソーセージを買うことにしたのである。
「いいの?いいの?」
「みんなで食べてよ、保存もできるように調整もしてくれたからさ」
というわけでパーティメンバー四人に配布された。
「もうあんないいソーセージなんて食べれないと思ってた」
魔法を使う仲間が言うには、国が無くなる前は、交流があったので、ソーセージの職人が店を構えていたが、国が不安定になると店を畳んでいなくなったそうだ。
「ああいう技はそう簡単には人に教えないものだから、もうこちらでは作れなくなっている。ソーセージに限らずそういうものは多い、だからそっちの日本と交流を持とうと考える、領主の夫人に対しては反感はあれど、一定の支持者がいるのだよ」
「人間は便利なものに慣れると、戻れないものだからな」
「全くだよ、だから私は酒や手帳や知識を捨てれない」
「そこに知識も入ってしまうんだ」
「そうだな、あんなに面白いものはないし、しかし、日本酒は旨いな」
「知り合いがね、ちょうど仕事で関わっていたみたいでね、せっかくだからこれもね」
「リーダーの生まれ育った世界の酒を全部試してみたいぐらいだ」
「それは体壊しちゃうよ」
「わかってる、だからこうして噛み締めながら飲んでいる」
「ああ、感想を書き込んでいるって話しはしてたな」
「ああ、そうだ、自己満足だがな、こういう自分が面白かったものを書き付けておいて、壁に当たったときに見直すのが楽しいのよ」
「それはいい趣味、習慣だと思うよ」
「あちこちを走り回っているときは、字も忙しい形でしか残せないからな、こうして少し旨いものを嗜みながら、あれは良かったとこの世を誉める、ろくでもないものばっかりだから、少しはこの世も誉めてやる必要がある」
「少しペース早いんじゃない?」
「どっちかっていうと、話し相手がいるから饒舌になるもんだよ、本当にリーダーがいてくれて良かったし、出来れば末長くお願いしたい」
「そうありたいね」
「何か悩みごとか?」
「そういうわけではないんだけども、やっぱり上手くやっていくためには色々と勉強しなきゃならない、こっちの風習とかね、ああ、山の方の話を聞いたんだけども、ええっとね、あっちの、他の国の風習で似ているところがあってさ」
熊の脂について話始めると。
「確かそういうものもあったな、あの匂いが魔除けになるってことで使われているし、今でも信心深いと人生の節目に使うんだよ」
「世界は違えども、環境が近いと、文化が似てくるのかもしれないね」
「そういった調理方法も調べてくれたら、こっちの言葉で残したいものだな」
「ああ、それならソーセージの作り方は教えてもらったので」
「待て、今、書き記す準備をする」
そこでリーダーが教えてもらったソーセージの話を熱心に聞き取った後に。
「これは面白いな、酔いが覚めたらまとめよう」
「そういうのは酔いが覚めたらなんだ」
「酔ってるときは気分がいいから、何でも良いものに見えてしまうものだよ」
いつもは渋い顔をしている仲間の意外な一面であった。
「なんで狩らないの?それなら…あっ、でも私が代わりにとはいっても無理か」
熊は資源ですみたいな考え方をパーティメンバーがしていた。
「あの辺は熊を食べるし、国が無くなってからな、熊は貴重な食材だよ」
とリーダーに仲間たちは教えてくれた。
「なのでこちらに熊はかなり少ないのだが…」
「ああ~こっちは増えてますね」
もし肉などが手に入ったのならば食べてくれるのだろうかと思ったのだが。
「熊は捨てるところがないから」
という返事で、そういう考え方をこの辺の人たちはしていることを知ったのである。
なのでリーダーが自分の生まれ育った世界に戻ってきたとき、KCJの購買に聞いてみたのである。
「それならばお土産にソーセージなんかがいいかもしれませんね」
「ソーセージなんかもあるの?」
「歴史を紐解いたら、レシピが発見されて、そこからですね、これは血も食材になります」
「へぇ」
「熊が取れたら、実はね、サメが熊を取ってくれるんですよ」
「サメは熊よりも強いって言うものね」
「すごいですよ、あれ」
熊が水を飲むために川に顔を近づけると、水面にサメの顔が現れて、水の中から出たヒレが熊の顔を掴んで、そのまま引きずり込むのである。
「そのまま溺れさせれてしまうんですよ、そんな感じで溺れさせることから、人魚と間違えられたりするんですよね」
人魚は上半身が人なので、人が溺れているような演技をして、人を誘いこんだりしますが。
「サメとは仲が悪いですからね」
人間に何かあったら、基本的に許さないのがサメである。
もう、「サッ」も「メッ」の声色も、激怒が見える形の返事になった。
「話は戻しますが、そんな感じで、サメは熊は狩猟できますが、調理はできないんで、調理ができる人頼みになるんですが、ソーセージなんかだと日持ちもするから、いいと思いますよ」
そんなわけでソーセージを頼んだところ。
「豚肉とか使って大丈夫ですか?それでいいならばお出ししますよって」
「むしろみんな豚肉大好きだから」
「では店頭でお待ちしております」
リーダーは職人によるソーセージを買うことにしたのである。
「いいの?いいの?」
「みんなで食べてよ、保存もできるように調整もしてくれたからさ」
というわけでパーティメンバー四人に配布された。
「もうあんないいソーセージなんて食べれないと思ってた」
魔法を使う仲間が言うには、国が無くなる前は、交流があったので、ソーセージの職人が店を構えていたが、国が不安定になると店を畳んでいなくなったそうだ。
「ああいう技はそう簡単には人に教えないものだから、もうこちらでは作れなくなっている。ソーセージに限らずそういうものは多い、だからそっちの日本と交流を持とうと考える、領主の夫人に対しては反感はあれど、一定の支持者がいるのだよ」
「人間は便利なものに慣れると、戻れないものだからな」
「全くだよ、だから私は酒や手帳や知識を捨てれない」
「そこに知識も入ってしまうんだ」
「そうだな、あんなに面白いものはないし、しかし、日本酒は旨いな」
「知り合いがね、ちょうど仕事で関わっていたみたいでね、せっかくだからこれもね」
「リーダーの生まれ育った世界の酒を全部試してみたいぐらいだ」
「それは体壊しちゃうよ」
「わかってる、だからこうして噛み締めながら飲んでいる」
「ああ、感想を書き込んでいるって話しはしてたな」
「ああ、そうだ、自己満足だがな、こういう自分が面白かったものを書き付けておいて、壁に当たったときに見直すのが楽しいのよ」
「それはいい趣味、習慣だと思うよ」
「あちこちを走り回っているときは、字も忙しい形でしか残せないからな、こうして少し旨いものを嗜みながら、あれは良かったとこの世を誉める、ろくでもないものばっかりだから、少しはこの世も誉めてやる必要がある」
「少しペース早いんじゃない?」
「どっちかっていうと、話し相手がいるから饒舌になるもんだよ、本当にリーダーがいてくれて良かったし、出来れば末長くお願いしたい」
「そうありたいね」
「何か悩みごとか?」
「そういうわけではないんだけども、やっぱり上手くやっていくためには色々と勉強しなきゃならない、こっちの風習とかね、ああ、山の方の話を聞いたんだけども、ええっとね、あっちの、他の国の風習で似ているところがあってさ」
熊の脂について話始めると。
「確かそういうものもあったな、あの匂いが魔除けになるってことで使われているし、今でも信心深いと人生の節目に使うんだよ」
「世界は違えども、環境が近いと、文化が似てくるのかもしれないね」
「そういった調理方法も調べてくれたら、こっちの言葉で残したいものだな」
「ああ、それならソーセージの作り方は教えてもらったので」
「待て、今、書き記す準備をする」
そこでリーダーが教えてもらったソーセージの話を熱心に聞き取った後に。
「これは面白いな、酔いが覚めたらまとめよう」
「そういうのは酔いが覚めたらなんだ」
「酔ってるときは気分がいいから、何でも良いものに見えてしまうものだよ」
いつもは渋い顔をしている仲間の意外な一面であった。
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