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君の顔を見ていたら指輪が出来た
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作曲のお仕事で有名なカルボン、彼の愛犬はフェカリスという、名前の由来は乳酸菌から、町内(腸内)をよく走り回るの意味もあった。
「ワンワン」
たまにケットシーのイツモを背中に乗せ走りだし、脱走したとKCJ浜薔薇支部の二人なんかに追いかけられている時もある。
「しかし、このフェカリスくんという子は、クーシーの血が濃いようだ」
クーシーは犬妖精、犬そっくりだが、犬じゃないぐらいの感じでとらえてくれると嬉しい。
「悪夢を捕まえるって、それこそ乳酸菌の名前も影響しているんですかね?」
KCJではそんな扱い。
最初に気づいたのは浜薔薇支部の東司(ひがしつかさ)だった。なんか変なものをくわえているなと、まあ、ワンコだしなと思っていたのだが。
ある時、その変なものが、カルボン家を訪ねてきたKCJの職員の車についていたドリームキャッチャーに引っ掛かった。それをフェカリスが取ろうと、ピョンピョンしてたので、なんだ?と職員がよく見たら。
「いわゆるそれ、悪夢の残骸なんですよね」
ドリームキャッチャーは悪夢を引っかけて、朝の光でとかすとされているのだが。
「ただこれ、お土産なんで、お土産でこんなことが起きるわけがないから、フェカリスくんの力が強いからなんでしょう」
もちろんほとんどが、木の枝とか、おもちゃなのだが、たまにそういう風に拾ってきてしまうのがわかった。
「カルボン先生は、この世のストレスを音楽の力で減らしているような人だから、影響はなかったんです、これが普通の人ならば、フェカリスくんが悪夢の残骸を持ってきては、積み上がってましたからね」
元々この地は中心部は仏閣だし、浜薔薇のせいで癒しを求める人たちは遠方からも足を運んでいる。
「耳かきか、パックか、シャンプーか、それてもパワースポットへのお参りかはわかりませんが、そこで人からゴロッと抜け落ちた悪夢が残骸となって、フェカリスくんがおもちゃだと思って拾っているって感じですか」
それでどうするかと思っていたが、ここで面白いことがわかる。
「この辺の昔からの住宅、蜘蛛の巣デザインの装飾使われているんですよ、新しい住宅にはもちろんありませんが」
まだまだ古い家が残っているので、その蜘蛛の巣の装飾に悪夢が引っ掛かって、家屋の中に入れないようになっている。
「ただドリームキャッチャーのように捕まえて、朝の光でとけるわけではありませんからね」
そこで浜薔薇支部や衛生班の入り口には、そのデザインが急遽足されることになるし、それを見たカルボンが、KCJから説明はきかなかったが玄関先に、蜘蛛の巣をデザインした網戸を用意した。
「先生は勘が鋭い人なのかな?」
なんて職員たちは話していたが。
「カルボン先生、今、作業中は指輪しているんですよ」
「えっ?そうなの?」
「インタビューの写真でほら、これ」
それは蜘蛛の巣をデザインした指輪で。
「この指輪の製作者あの人か」
デザインした指輪を見て職員はそう感想をもらした、何しろ製作者はKCJ、異世界よりの職人だったからである。その職人はカルボンとは知己だったが、君の顔を見ていたら指輪が出来たと連絡をくれたそうだ。
「それで先生は、あっ、そうなの?ありがとうでつけている感じですね、無頓着な人ですから」
音響以外は気にしないタイプ。
しばらくつけていたら、つけていないと作業している感覚がないから、それでつけているという感じ。
「世の中上手くできているというか、なんというか」
人から悪夢などの悪いものが抜け落ちても、それはそのまま還らない、還すための行程が必要なのだが、この地は再び還元の地になりつつあった。
「ワンワン」
たまにケットシーのイツモを背中に乗せ走りだし、脱走したとKCJ浜薔薇支部の二人なんかに追いかけられている時もある。
「しかし、このフェカリスくんという子は、クーシーの血が濃いようだ」
クーシーは犬妖精、犬そっくりだが、犬じゃないぐらいの感じでとらえてくれると嬉しい。
「悪夢を捕まえるって、それこそ乳酸菌の名前も影響しているんですかね?」
KCJではそんな扱い。
最初に気づいたのは浜薔薇支部の東司(ひがしつかさ)だった。なんか変なものをくわえているなと、まあ、ワンコだしなと思っていたのだが。
ある時、その変なものが、カルボン家を訪ねてきたKCJの職員の車についていたドリームキャッチャーに引っ掛かった。それをフェカリスが取ろうと、ピョンピョンしてたので、なんだ?と職員がよく見たら。
「いわゆるそれ、悪夢の残骸なんですよね」
ドリームキャッチャーは悪夢を引っかけて、朝の光でとかすとされているのだが。
「ただこれ、お土産なんで、お土産でこんなことが起きるわけがないから、フェカリスくんの力が強いからなんでしょう」
もちろんほとんどが、木の枝とか、おもちゃなのだが、たまにそういう風に拾ってきてしまうのがわかった。
「カルボン先生は、この世のストレスを音楽の力で減らしているような人だから、影響はなかったんです、これが普通の人ならば、フェカリスくんが悪夢の残骸を持ってきては、積み上がってましたからね」
元々この地は中心部は仏閣だし、浜薔薇のせいで癒しを求める人たちは遠方からも足を運んでいる。
「耳かきか、パックか、シャンプーか、それてもパワースポットへのお参りかはわかりませんが、そこで人からゴロッと抜け落ちた悪夢が残骸となって、フェカリスくんがおもちゃだと思って拾っているって感じですか」
それでどうするかと思っていたが、ここで面白いことがわかる。
「この辺の昔からの住宅、蜘蛛の巣デザインの装飾使われているんですよ、新しい住宅にはもちろんありませんが」
まだまだ古い家が残っているので、その蜘蛛の巣の装飾に悪夢が引っ掛かって、家屋の中に入れないようになっている。
「ただドリームキャッチャーのように捕まえて、朝の光でとけるわけではありませんからね」
そこで浜薔薇支部や衛生班の入り口には、そのデザインが急遽足されることになるし、それを見たカルボンが、KCJから説明はきかなかったが玄関先に、蜘蛛の巣をデザインした網戸を用意した。
「先生は勘が鋭い人なのかな?」
なんて職員たちは話していたが。
「カルボン先生、今、作業中は指輪しているんですよ」
「えっ?そうなの?」
「インタビューの写真でほら、これ」
それは蜘蛛の巣をデザインした指輪で。
「この指輪の製作者あの人か」
デザインした指輪を見て職員はそう感想をもらした、何しろ製作者はKCJ、異世界よりの職人だったからである。その職人はカルボンとは知己だったが、君の顔を見ていたら指輪が出来たと連絡をくれたそうだ。
「それで先生は、あっ、そうなの?ありがとうでつけている感じですね、無頓着な人ですから」
音響以外は気にしないタイプ。
しばらくつけていたら、つけていないと作業している感覚がないから、それでつけているという感じ。
「世の中上手くできているというか、なんというか」
人から悪夢などの悪いものが抜け落ちても、それはそのまま還らない、還すための行程が必要なのだが、この地は再び還元の地になりつつあった。
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