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味噌にんにく焼きそば
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「イチイくん、勾飛(まがとび)さんが帰ってくるのはお昼過ぎになるから、先に食べようか、何を食べたい?」
松灰(まつばい)がそう聞くと、河川ザメのイチイは、今まで作ってくれたご飯の写真から探し出す。
「サッ」
「味噌にんにく焼きそばか、わかった」
こちらは松灰が結婚する前によく作っていたメニューである。
「大盛でいい?」
「サッ」
お仕事中のサメはカロリーや油は気にしなくてもいいために、ガッツリ系をサッサッと作る。
(俺はお仕事がまだあるからにんにく抜きね)
お皿ち盛り付けると、湯気と共に香る味噌とニンニクのいい香り。
!?
そしてそれは他のサメも呼んでしまう。
窓に音もなくサメがもう一匹現れ、松灰と目が合うと会釈をする。
ギュッ
イチイが松灰のシャツを引っ張った。
「自分は半分でいいから?」
小さいお皿を見せてくる。
「一匹だったらいいよ、これ以上は無理だけども」
「サッ!」
「サッ!」
そういってたまにこういう感じでお昼を作ることがあるのだが、何回目かの時に松灰は気づいた。
(遊びに来てるの、いつも同じサメじゃない)
近年は似たような個体が、サメには増えていると言われているが、本当によーーーーく、じっくり見ないとわからないし、また彼らは仲間を真似ようとする節がある。
「イチイくん」
「サッ?」
「イチイくんって友達は多い方?」
『サッ!』
二匹が同時に動揺した。
「怒ってはないよ」
その日からお持ち帰り用におにぎりを作るようにしたところ。
「イチイくんが、敷地内の防犯をしてくれているんだけども、報告されることがものすごく増えた」
これは危険度が上がったと言うよりは、今まではサメが一体だけなので、優先度が高いものが要点だけ、松灰も勾飛も戦闘可能な人間ではあるし、彼らの本拠地であるアイシスの事務所敷地内には一般人はいないからであった。
「今までは戦える人材じゃなきゃアイシスは求人できなかったんだけども、そうじゃない人を雇えたりもするのかな?」
それでも勾飛は不安である。
「それの何が不満なの?」
アイシスの名付け親はそういった。
「そのうち警備も強化していかなきゃならないよねっていう話はしたはずなんだけどもね」
「急すぎますよ」
「サメにご飯を作ったら、美味しいから仲間も来るようになって、サメがたくさん見れるハッピーな職場じゃない」
「代わりにこれだと飛び込みでやってくるお客さんが駆け込めない可能性が」
「あっ、それもあったね」
しかしだ。
「アイシスさんの住所ですか?はい、公開されてますし、サメの根城といっていいですから、近くまでいけばすぐにわかりますよ、えっ?いってみるって?いえ、アイシスさんはそのせいで先に連絡していかないと取り合っては…」
という依頼人がいたのだが。
「どうもそれは困っているには困っているけども、やっかいごとを押し付けようとしたが正解らしくてね、押し付けるための犠牲者を探して、アイシスは新興じゃない?だからちょうどいいと持ち込もうとしたら」
サメがたくさんいて、一斉にその人を見ました。
「そこでそのまま逃げ帰ったらしくて、そんな依頼人が持ち込もうとしたケースがこれ」
「これは…引き受けたら、ありえないですよね、この内容だと」
「でしょ?昔のKCJを思い出すよ、KCJも日本に来てすぐそういう扱いをされたんだけどもね、予想外なのはそこには解決できる人間が揃っていたのと、そのためにお金を惜しまない考えが備わっちゃってたことだよね」
そのため短期間で成長し、え~うちはその条件じゃ引き受けないよ、それは困るって?でもさ、散々やらせて来たから飽きちゃったんだよね。そ・れ・と・も~こういうのできないと一人前じゃないって言われたけども、そう言ったほうができないわけ?教えてくれる?と嫌味をいいながら交渉できるようになったという。
松灰(まつばい)がそう聞くと、河川ザメのイチイは、今まで作ってくれたご飯の写真から探し出す。
「サッ」
「味噌にんにく焼きそばか、わかった」
こちらは松灰が結婚する前によく作っていたメニューである。
「大盛でいい?」
「サッ」
お仕事中のサメはカロリーや油は気にしなくてもいいために、ガッツリ系をサッサッと作る。
(俺はお仕事がまだあるからにんにく抜きね)
お皿ち盛り付けると、湯気と共に香る味噌とニンニクのいい香り。
!?
そしてそれは他のサメも呼んでしまう。
窓に音もなくサメがもう一匹現れ、松灰と目が合うと会釈をする。
ギュッ
イチイが松灰のシャツを引っ張った。
「自分は半分でいいから?」
小さいお皿を見せてくる。
「一匹だったらいいよ、これ以上は無理だけども」
「サッ!」
「サッ!」
そういってたまにこういう感じでお昼を作ることがあるのだが、何回目かの時に松灰は気づいた。
(遊びに来てるの、いつも同じサメじゃない)
近年は似たような個体が、サメには増えていると言われているが、本当によーーーーく、じっくり見ないとわからないし、また彼らは仲間を真似ようとする節がある。
「イチイくん」
「サッ?」
「イチイくんって友達は多い方?」
『サッ!』
二匹が同時に動揺した。
「怒ってはないよ」
その日からお持ち帰り用におにぎりを作るようにしたところ。
「イチイくんが、敷地内の防犯をしてくれているんだけども、報告されることがものすごく増えた」
これは危険度が上がったと言うよりは、今まではサメが一体だけなので、優先度が高いものが要点だけ、松灰も勾飛も戦闘可能な人間ではあるし、彼らの本拠地であるアイシスの事務所敷地内には一般人はいないからであった。
「今までは戦える人材じゃなきゃアイシスは求人できなかったんだけども、そうじゃない人を雇えたりもするのかな?」
それでも勾飛は不安である。
「それの何が不満なの?」
アイシスの名付け親はそういった。
「そのうち警備も強化していかなきゃならないよねっていう話はしたはずなんだけどもね」
「急すぎますよ」
「サメにご飯を作ったら、美味しいから仲間も来るようになって、サメがたくさん見れるハッピーな職場じゃない」
「代わりにこれだと飛び込みでやってくるお客さんが駆け込めない可能性が」
「あっ、それもあったね」
しかしだ。
「アイシスさんの住所ですか?はい、公開されてますし、サメの根城といっていいですから、近くまでいけばすぐにわかりますよ、えっ?いってみるって?いえ、アイシスさんはそのせいで先に連絡していかないと取り合っては…」
という依頼人がいたのだが。
「どうもそれは困っているには困っているけども、やっかいごとを押し付けようとしたが正解らしくてね、押し付けるための犠牲者を探して、アイシスは新興じゃない?だからちょうどいいと持ち込もうとしたら」
サメがたくさんいて、一斉にその人を見ました。
「そこでそのまま逃げ帰ったらしくて、そんな依頼人が持ち込もうとしたケースがこれ」
「これは…引き受けたら、ありえないですよね、この内容だと」
「でしょ?昔のKCJを思い出すよ、KCJも日本に来てすぐそういう扱いをされたんだけどもね、予想外なのはそこには解決できる人間が揃っていたのと、そのためにお金を惜しまない考えが備わっちゃってたことだよね」
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