浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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この人間は労働から解放されるべきだ

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「先生!先生!合格証交付してきたぜ!」
「おめでとう」
生徒の一人がKCJの戦闘許可証を見せに来た。
「連絡は来てたけども、実際に見るとやっぱり違うよね」
「特に地元で試験受けて、こっちで交付したからこうして渡されるまではドキドキした」
実は受かってませんでした、ごめんね!みたいな。
「それに予定より1日こっちに来るの遅くなったからさ、何?この天変地異」
「各地で儀式が行われそうだよね」
「あっ、そうだ、それでこっちの支部で手続きしたときに、サメに連れてかれそうになっている人いて、許可証持ちは手を貸してくださいって言われた」
「ああ、それはよくというか、彼ら彼女らは人間が好きなんだけども、好きすぎるとこの人間は労働から解放されるべきだとか思っちゃうらしくて」
「それは冗談ですよね?」
「…」
「本当なの!」
「戦闘許可証持ちはただでさえ好かれるんだから、これからは冗談でも、仕事嫌だなとかいうもんじゃないよ」
「えっ?」
「気を付けてね」
生徒は理解したこれは先生からの忠告であると。
「ちなみにですが、どのぐらいの精度、判定ですか?」
「こんな話があります」
その日はみんなで集まるのですが、傘目(かさめ)だけスケジュールが、それこそKCJの試験受けた後に集まるという形でした。
後輩たちがわいわい楽しんでいると、話はどんどんと盛り上がり。
「何、その臭めなファッション」
「ダメですよ、そんなこというのは、立場上諌めなきゃだめですよ」
そのやり取りの後に、どこからともなく河川ザメが現れて二人は連れてかれた。
「どこに?」
「え?どこって川に」
「怖!」
判定としては傘目と仲良く話している→サメに違いない。

臭め(くサメ)
諌め(いサメ)
サメっていってるから、サメに違いない。
「だからこれからも…」
そこにパラパラっと雨が降る。
「おや、この雨は、こんな雨はなんて言ったかな?」
傘目はニヤニヤと笑いながら聞いてくる。
「先生、俺は用事があるので失礼します」
生徒は用件を切り上げた。
それを見ていた別の生徒たちは。
「あれ、先生わかってやってるよね」
「ねー、小雨(こサメ)って言わせたかっただし」
その後、これならきっと近くにサメもいるはずだよと続くのだが…



ヒョコ!

正解
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