浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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この心には夜が優しい

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他の流派との結び付きを強めるため、見合いというものが行われることになったが、正直うちの流派から行くのが、おっさんの俺になった。
いやいや、もっと年の近いのや、顔がいいの、稼ぎが良くて、家庭を大事にするなら傘目(かさめ)辺りを選べばいいのにと思ったが、先方からの指名が俺ならば仕方なく行くこととなる。
「そのままの格好ではダメだし、その髭もな」
ということで服やら理容室まで世話になった。
「まずはお顔のマッサージをさせていただきます」
血行を良くするためだとか、されるがままならば気持ちいいし、これがアンチエイジングとかいうやつか、その後の顔が、少し若返った気がする。
「お見合いの当日まで、ご自宅でもマッサージをすることを推奨はいたします」
先輩、わかってます、やります、やりますってば。
そして当日だ。
「本日はお日柄もよく」
決まり文句で始まった。
相手は俺よりかなり若いし、美人の名前は千種(ちぐさ)さんという。
すんごいこっち見てる。
なんとなく目を背けるが視線は感じた。
「それでは後はお若い人同士で」
一人全然若くないんですけどもね、いつもならば飛ばす皮肉も、はいはい、言いませんよ、言いませんったら。
「では行きましょうか」
「はい」
中庭を歩くことになるのだが、何を話せばいいのかさっぱりわからん。
困ったなと思ってると。
「芳樹(よしき)さんは、この度のお見合いはどう思われているんですか?」
「怒られるかと思って呼び出されたら、お見合いがあるのでどうか?と役職持ちの人に言われました」
ばか正直に答えた。
「なんでもそちら様が俺の名前を上げたとかで」
「上げたというか、夏休みに市の施設で子供たちに教えていた方なんかよろしいかとと」
「そちらでお会いしました」
「うちの流派も集まっておりましたので」
「それでですか」
ただそこで全く繋がらない。
自分が女ならば自分を選ぶか?
選ばないだろう、そしてこんなに若くて美人だぞ、縁談の話ならば剣士どころか、引く手あまたというやつだ。
「その後、最後まで残っておりまして、借りていた場所の最終確認をしてから、鍵を返すときに、あなた様が一人熱心に稽古をしておりましたので」
(ああ、あれか)
「あれは稽古じゃないですよ」
「ではなんです?」
「邪念を払っておりました」
「邪念になる何かがあったのですか?」
「教えていた子供の一人が病気になりました、いわゆる現代でも治らない不治の病というやつです、話を親御さんからあの後聞いて、何かモヤモヤとしたものが残り、一生懸命振り払っていたのですよ」
「振り払えましたか?」
「その後、酒に走らないぐらいにはね」
そこで笑った。
「あなたが邪念を振り払っていた姿の話は、父には伝えておりません」
「何故です」
「あれに心を打たれましたので」
「そうですか…」
「おかしいでしょうか」
「いや、人間、そういうときがあります、そして私が習ってきた剣には、心を清めるためのものもありますが、私の剣で人の心を清めたのは初めてだ、ほら、私は怠け者というか、平日の道場に行くと必ず芳樹さんいますよねって言われるような男です」
「実力者だとは聞いています」
「腕なら役職持ちにもおりますし、そうでないものもいます、上には上がいる世界ですよ」
「でも父のお眼鏡にかなったことは嬉しく思います」
「ちょっとそれは心配になりますね」
「どうしてです?」
「何を思い選んだのかですよ」
「もしもそれが私の意見が入っているのならばとても嬉しい」
「何故です、あなたは篭の鳥か何かですか?」
「似てはいますがね、腕はこれでもそこそこありますが、それでもこの腕で生きていくのは無理でしょ」
「認めるのも強さですよ」
「そんな強さは…」
「ひどいことをいいました」
「いえ…」
「あなたは自由になりたいですか?」
「えっ?」
「気まぐれに聞きました」
「気まぐれに答えます、出来ればです、たぶんあなたが断ると、私は他の方と見合いになりますから、その人がどういう人かわかりませんが、きっと家に有利な人になるでしょうね」
「その人は強いですか?」
「それならあなたより先にお見合いをしているのでは?」
「なるほど、私はあなたのことはよく知らない、ただおっさん的には同情はします」
「なら…」
「そこで自棄にならないでください」
急に目が鋭くなったので、千種は言葉を止めてしまう。
「次にお会いする日までに、一つお土産を差し上げることにいたしましょう」
その後は、時間となり、定型の言い回しでそのまま終わることになった。


「っていうわけで傘目(かさめ)、協力して」
「うわ~他力本願だ」
「他力本願じゃないよ、協力だよ」
「それは言い回しですよね」
「上手いこと言うね」
「じゃあ、中身は話せませんが、何かあったら芳樹さんを呼びつけますからね」
「もうなんとかなるプラン描けているんじゃん、さすが!」
「もう一つ条件も出します」
「それは何さ」
「そっちは準備しないとダメなんで、俺からはその二つです」
「わかった」
傘目ことだからそこまで無茶しないと思いました、でもね。
「なんで呼ばれて来たら、ドラゴンなんて相手してるんだよ」
キィーキィー
あの鳴き方俺でもわかる、警戒っていうか、逃すな、逃すなだ。
そこからは生き残るためにはもうやるしかなかった。
でだ、呼びつけられたからか、退治者の代表として俺の名前が一番上になって、ドラゴンキラーという今の時代でもそう手には入らない称号をありがたくちょうだいした。
そして切り落とされた首と表彰状を持った俺が新聞やなんかに載った。
「これを見たかね?」
「見ましたわ、お父様」
「お前の気持ちはどうかはわからなくてすまないが、わが家のために、出来れば芳樹さんをだな」
「はい、それが当家に生れた娘の役割です」
そう答えてはいるが、千種はかなり舞い上がっている。
何しろこれで芳樹が自分の見合い相手の第一候補であって、他の相手はこれ以上のことをしなければずっと比較されるのだ。
彼女は次に芳樹と会える日を楽しみにしており、何をどうしようと考えるだけでとても嬉しい。

「お待たせしました」
「これがもう一つの条件か」
「はい、彼女の家の歴史に纏わるものです」
「そんなのも知ってるの?」
「研究として公開されている、少しばかり手にいれるのが難しいものもありますがね、あの家に関わるならば知っておいた方がいいとは思います」
「くどい言い回しだ、お前がそういうってことはなんかあるな」
「ありますよ、でなければ、後で知ってたといって恨まれるのはごめんだ」
「お前らしいわ、先に保険かけるの、でもありがとうな」
「なんで礼を言うんです」
「わからん、自然と出た」
「なんですか、それ」
「いや、勘だが、それ、千種さんも知らんだろう」
「たぶん知らないでしょうね、知ってたら己の血を呪うかもしれません」
「そういうやつか、ならだいたい見当はつくかな、あそこは美男美女才能豊かな人間ばかりだから、集めたかってやつだな」
「言いにくいことを先にいってくれて、話が早いですよ」
「それは多少古い家ならばあるから」
「もう少し古いのならば、無茶しなくても良かったんでしょうかね」
「なんだ功を焦ってやらかしたか」
「言いたいことを、渡したいのは写本ですが三冊です、一冊目は必ず読んでください、二冊目は彼女と将来を考えるならば目を通してください、三冊目は彼女と、あの家と別れるのならば見てください」
「三冊目、ここでいらないって返したい」
「だめです」
「何、ダメなの」
「それが条件なので」
「じゃあ、もう一冊追加してくれ」
「何をです」
「彼女があの家から出て自由になりたいと思ったときに、読める本を一冊」
「それは…高くつきます、俺じゃ用意できないんで」
「つけといて」
「やですよ、踏み倒す言い方じゃないですか」
「そんなことしないって」
「もしかして彼女をそれ使ってフろうとしてます?」
「うん」
「うんじゃねえよ」
「そこはわかってくれよ、おっさんにね、ああいう若い子と恋愛は無理だから、体力とか気力が違いすぎるわ」
「諦めたらいいんじゃないですか?」
「さすがに気になってる子がいる男は言うことが違うね」
「ぶっとばしますよ」
「それなら言いたいこともわかるだろう、死線踏み越えて生きようとした人間は、理性とか吹き飛ぶ怖さを知ってるからさ、俺はあれがおっかない」
「…千種さんのこと気にはなってるんですね、少し驚きました」
「いや、あんだけ美人だろう、枯れているなら目を合わせても平気なんだろうが、俺には無理だからな、話してて楽しかったぐらいで、ちょうどいいのさ」
ピッ
「お前、今、何をした」
「録音」
「は?」
「きちんとこの話蹴りを自分でつけてください、じゃないと千種さんに今のを聞かせます」
「それの何が怖いの?」
「わからないんですか?」
「おっさん全然わからない」
「彼女、芳樹さんを追いかけてきますよ」
「いや、ないだろう、それ」
「本当に思いますか?」
「それ、そうなったら、俺どうなるのさ?」
「想像つきませんか?」
「無理だな」
「千種さん、護身の心得あるので、組つけますよ」
「おっさんに組みついてどうするのさ」
「本音言うまで離しませんよ」
「本音ね、聞くまでもないさ、さっきも言った通り、あの人は美人だし、自分の選びたい道は選べばいい、おっさんはそれを応援するからちょっと力を貸した」

「あなたと一緒にいたいといったら?」

「それは嬉しい話だよ、あれ?これ言ったのお前じゃないよね」
傘目は視線を促す。
「私がいたいといったら、いてくれるのですか?」
そこで傘目は離れて、距離をとり、パタンと扉を閉めてどこかにいった。
「俺とですか?」
「はい」
「なんでここに」
「平日の道場ならいつでもいるという話を聞きましたので」
「ああ、それでですか、まあ、いつもこんな感じですかね」
「答えてください、私があなたといたいといったら、いつまでも一緒にいてくれるのですか?」
「いつまでもですか?それは長い約束ですね、おっさんは今日明日生活習慣病の悪化でなんてのも考えられるわけでして」
「たぶんお見合いなのでそういう人は選ばれないと思いますが」
「ああ、なるほど、そういうのに問題がない独身で上の方から片付けようとしていたか」
「自分を残り物のようにいうのはやめてください」
「弁当に入ってたらちょっとがっかりするおかずみたいな男ですから」
「もうバカ!」
これには返す言葉がない。
だってそこで彼女は純粋にこっちを思ってくれていたのがわかったからだ。
「すいません、茶化しました」
「本当ですよ」
「このように思われてくれているとは、今気づいたので」
「あなたはどのような世界を生きてこられたのですか?」
「言葉が飾りになるようなそんな世界ですよ」
「それが理かもしれませんが、それでもあなたを」
「千種さんはいつお暇ですか?」
「今すぐにでも」
「気持ちはわかりますけども、それではその、準備というやつが」
「あなたの心が、そのひねくれたものが、気が変わる前にならばいつでもいいです」
「あなたは面白い人だな」
「そうですか?面白味がないと家族からは言われます」
「きちんとご家族とは話されてますか?」
「このようには無理です、あそこの家は、世間一般の家族もは違う」
「まあ、そうでしょうね、それが古き家というやつでしょうから、そのご当主が何をお考えか、愛娘の見合い相手におっさんを選んでしまったのが運の尽きでしょう」
「私には最高の縁です」
「そう思っていただければ幸せですよ、見合い一回目ではさすがに、結婚しますって言えないので」
「そういうものなんですか?」
「だがそちらはそういう判断を求めているところがありましたので、多少無茶をして、時間を用意させてもらうまでは、まあ、計画のうちとして考えてたんですが、あなたの好意は予想外でした」
「いけませんか?」
「救ってくれたから好きになった、ならばやはり断っていたでしょうが、その前からなんだもんなと」
「なんででしょうね、あの姿をみてから、頭から離れないんですよ」
「俺は覚えてないんですがね」
ムニ
頬を引っ張られた。
「それはしょうがないでしょうけども」
「はい、しょうがないです、そのぐらい集中しないとあれは落とせないので」
「まあ、そのぐらいならば許しますけどもね」
「許してないですよね」
「我慢はしてます」
「俺、結構面倒くさいですよ」
「私も結構面倒くさいですよ」
「でしょうね」
ムニ
もう一回頬を引っ張られた。
「こういうのは地雷を踏むというのではないのですか?」
「踏みましたか?」
「踏みました」
「そうですか」
「そんなつもりはなかったと?」
「難しいところです、ただいつもの調子よりは気を使っているつもりです」
「どんなところが?」
「あなたの抱えているものが深すぎるから」
「それは…」
「さっきね、いた傘目にね、言われましたよ、いろいろとね」
「そうですか」
「それでもあなたには好きなように生きてほしいんですよ、勝手ですが」
「その好きなようにの中に、あなたはいるのですか?」
「いないで考えてました」
「それならば篭の鳥の方がマシですね」
「なんでですか?」
「あなたのことを思い出して、生きていける」
「二言三言を思い出して、長い人生を生きていこうとするのですか?」
「それぐらいの自由はいいでしょう」
「それが自由ですか?」
「ええ、許された自由です」
「時間は作りましたが、それでも限りはある、その中で愛だの恋だのに現を抜かしていたら、またあなたは捕まってしまうでしょう」
「何をしろと?」
「ある程度はこちらが筋書きをたてましょう、その通りに動けますか?」
「これでも本音を悟られず生きていますから、大丈夫でしょうね」
「そう…ですか」
「そんな女は嫌ですか?」
「親近感がありますね、若くて美人の千種さんより、あなたはあなたなりに悩んでて、その中でも必死に生きようとしている千種さんの方がおっさんには魅力的にうつりますよ」
「あなたはやっぱりひねくれものですね」
「純粋なおっさんは怖くありません?」
「いるんですか?」
「いますよ、おっさんはピュアなものですよ」
「私はあなたのどこに惚れたのかわからなくなりました」
「助けを求めていたのでは?自分を助けてくれる存在に手を伸ばしただけなのでは?」
「そうなのでしょうか?それとも違う気がするんですよね、なんというか、私の心に触れたものは別にある」
「それはなんでしょうかね」
少し笑った。
「わかりました、それです」
子供たちが夢中で素振りをすると、そういう笑顔をして喜ぶのである。
「意外とファザコン?」
「私の父はそんなことをしたことはないです」
「理想の父親を俺に見たとか?」
「そこは理想の夫って言ってくださいよ」
「自分が妻子がいるの想像できないんですよね」
「近い将来、そうなるんじゃないでしょうか?」
「なったら?いや、なれるのかな?適当ですからね、俺」
「そういう人間は子供たちの指導はできませんよ」
「あれは他に都合がつく人間がいなかったりするから、引き受けたのであって」
「自分の子供ができたら、きちんと愛してくださいますか?」
「それは人として当然では?」
「寂しい思いをさせませんか?」
「仕事で離れるときがあっても、帰ってきたら目一杯、全力で遊びたいものですね、それが親というやつでは?」
「その時が来たら、お願いします」
「えっ、はい、そうですね」
「じゃあ、今日は帰りますが、後で次の予定をすぐください!」
そういって千種は帰っていった。
「なんかああいう人だって、わからなかったな」
そういってトイレに行こうとしたら、門下生たちがこっちを気になってしょうがないような顔をしてた。
そしてその中に傘目はいない、あいつの危機管理能力恐ろしく高いよな。
よし、気になったやつ、ちょっと説教だぞ。


「ああいうのは犬も食わないので」
「そういうもんだよね」
傘目が逃げた先は水芭(みずば)が営業する前のbarであり、カウンターには瀬旭(せきょく)がいた。
「しかし、情熱的なお嬢さんもいたもんだね」
「さすがにいたときはビックリしましたが」
もちろん全容は伝えてはいないが、噂話をしたらそばにいたというぐらいである。
「しかし、あの時いきなり応援呼びますからで呼んで、すぐに来てくれたのはありがたいけどもね」
「一応報告書では芳樹さんが代表者にはなってますから」
そう、あのドラゴンキラーは元々はこの事務所が関わっていたもので。
「しかし、いいんですか?手柄を譲れる人はいないかって聞いたときは耳を疑いましたが?」
「いいの、いいの、あんまりやりすぎるとね、恨まれるって言うのがわかってるから」
「うちそういうのも全部込みで動いてますから」
「うわ~思った以上にこの事務所、戦略しっかりしてる」
「何を今更いってるのさ、そこまでやるのが長生きのコツなのよ」
「それはわかりませがね」
「イメージと実際ってやっぱり違うのよ、まっ、こういうのもやっていってからわかるから、その度に直すわけだけども、今はうちの事務所は依頼の成功率はそこまでではないというイメージはあるわけ」
「なんでですか?」
「安全策をとってるから、表向きは新人さんを育てるって思われている、思われがちなんだけども、実際は違うのさ」
「依頼の危険度が上がってる?」
「あくまで、うちの事務所から見たらですがね」
「それって十分怖い情報じゃないですか」
「参考にしていいよ」
「したいんですがね、俺はどうしても情報に関しては弱いところがありますからね、俺の耳にはいる頃には、こちらではもう対策までしっかりしているってぐらい違いすぎるわ」
「そこまでかな?」
「そこまでですよ」
「あらあら、水芭どうしよう?」
「困ったらこっちに投げるんですか?」
「だってこういうときは水芭だろう?」
「いやいや、なんでですか?先生」
「なんです?」
「こっちから先生に漏らすことはありませんが、先生が聞くぶんには誠実には答えてもいいとは思ってますよ」
「じゃあ、この間の名前が呼べなくなった悪魔の件なんですが」
「あいつね、もう悪魔の特定もできてるよ」
「あっ、先生、予想外すぎて固まってますよ」
「待ってください、意味がわからない」
「これがうちの事務所だってぐらいの気持ちで受け止めてほしいな」
「サンタぐらいここ無茶苦茶ですね」
「あの人たちと一緒にしないでもらえます」
「そうそう、あいつらと一緒はないよ」
「一緒になるぐらい、俺の理解を越えたことをしている」
「そうなんだろうなという自覚はありますけどもね」
「やっぱりそうでしょうが!」
「でもそのぐらいないと後手に回るので」
「それもわかるから辛い」


「あれ?先生、来てたんですか?」
螺殻(らがら)ミツが出勤すると、帰り支度の傘目と会った。
「ああ、ちょっと頭が痛くなった」
「風邪か?何かですか?」
「いや、考えすぎかな、なんというか、予想外すぎることが連続して起こるとね、何から考えたらいいのかわからなくなるよねってやつ」
「そういうときは、暖かくして寝るといいですよ」
「今日はそうするよ」
「先生も一人じゃないですからね」
「…そうだね、じゃあ、また次の授業で」
「さようなら」
この抱えているものを、もっと言葉をかわして、おとなしくさせてしまえばいいのだろうか?
(いや、それは…ないよな)
道は月で明るい、しかしこの心には夜が優しい。






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