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愛らしさに似合わぬ
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「波里さん」
「はい、なんでしょ?」
「あなたの目から見て、私はまだ人間かしら?」
「人間ですよ」
「ああ、良かったらまだ人間なのね、でも最近はこの苦しみから逃れることができるのならば、人間でなくてもいいわと思えてしまうの」
「もう少しでよい治療法が出ますよ」
「後、何十年待てばいいのかしら」
「スパコンで、計算すると兆通りの計算が1日で終わりますが」
「……」
「どうしました?」
「情緒がないわね、ここはこう…絶望しました、化け物になることにしますとか、そんな話になるとか」
「しませんよ、そんなこと」
「なんでよ」
「KCJですよ、魔法も科学も何もかも節操なく取り入れている我らKCJに、そこら辺の悲劇が敵うとでも?」
「ぐうの音も出ない」
その時安心したのか腹の虫が鳴る。
「お食事ですね、すぐに用意できると思いますよ」
その後、彼女は信じられないKCJはデリカシーがないとかいいながら、おいしい病院食を食べた。
「最近のね、悲劇は、もう少しでパンチがほしいですね、こう…ああそう来たかっていうのがほしい、そういうのが今までネックになっていたものの改善に繋がるから、そういうパンチがほしいですね」
何言ってるんだろうなこの人は。
「こっちこそその台詞はいいたいですよ、うちはKCJですよ」
自信を持っていう。
「ケットシーによって、いいんじゃない?って言われた人間の集まりですからね」
あまりにもネガティブな人もいるが、その人なんかはケットシーヒーリング行きである。
しっかりモフるまで許さんからな。
担当のケットシーは大変厳しい。
(明日も早いんだよな)
邪念が過ると、じっとこっちを見る。
真剣にモフってますか?
その視線に負けて、モフり始める。
そう、そうだ、そう!そこだ!
一心不乱にモフることで、余計な考えがすー~っと消えていく。辛い気持ち、悲しい思い出をケットシーをモフることで、上書きが始まる。
他のことを考えることは許さにゃい!といったケットシーの特性を活かした癒しの方法であり。
「そしてある時思うのです」
嫌なことばかりであった私の人生、こんなに魅力的なものが、この世にあるだなんて…
キラキラキラ
なんというビューティフルキャット…
「ストレスで心弱っているなら、ケットシー標準装備の魅了に勝てませんから」
ケットシーの魅了、この世の苦しいことを全てを忘れて、モフりなさい、あなたは私をモフるために今まで生きてきたのです。
「そうだね」
この瞬間、心の中にあった石のようなものが消えた。
そしてそのままKCJの職員になるが、ケットシーの魅了をかけられたままなので、距離をあまり離さない状態で勤務。
「いや、もう本当に、なんであんなにこだわっていたのかわからないぐらいですね、不思議だな」
嫌なことがたくさんある人生だったのに。
「今でも嫌なことされてますよ、例えば今!」
ケットシーに椅子を取られ、仕事の邪魔しモードに入られている。
「しょうがないですよね」
そういって移動して仕事をするが、ひょい!とケットシーがついてくる。
だがケットシーはそれ以上はしない、距離感をわきまえていた。
「KCJはアレルギーがない人でも働きやすいんですね」
ケットシーを抱っこしながら同僚に話しかけたところ。
「猫アレルギー以外のアレルギーの人もいるから、けどもうすぐそういう人たちも働きやすい時が来るよ 」
「どういうことです?」
「血漿から新しい薬作られているから、全部のアレルギーに効くタイプだね」
「えっ、それってすごくないですか?…アレルギーは誰のせいだっていって、うちの両親は夫婦喧嘩していたぐらいなんで、アレルギー…治るのか、でも両親と仲良くなることはたぶんないか」
「どうして?」
「迷信、そっちの方選んじゃってるんで」
「ああそれは無理だね」
「魔法が身近にあるところに転職しましたっていうのも、言ってもな…ダメだろうし」
「魔法っていっても元々はまちづくり、治水工事からの延長だったり、必要だから他のところから技術取り入れましたからだし」
水を止めて、風を散らせる、魔法の教えは様々あるが、始まりは生活技術からである。
「水飲まないと死ぬし、風が強すぎる場所じゃ生活できないっすよ」
いかなるところからでもいい、それらを何とかする方法を見つけてほしい。
「見つからないと死なので、そういう時代がありましたってことですよ」
だいたいこの世界はどっちかです、科学、ないしそれよりか。魔法、及びその傾倒者しゃか。
「だからKCJ異端なんですよね」
なんでどっちも取り入れているんだよ!って。
正統派で習ってきたものほど、認めれないのである。
「結果だしてもダメ、あそこまで行くと気に入らないからだと思う」
どっちかによる、他にもいそうなのだが。
「どちらの知識をも有して、センスよく混ぜなければ、ちぐはぐなことになってしまうんですよ、そういうちぐはぐな人ならば、そう苦労しなくても見つけることはできるでしょうが、ここまで混ざってるのはそうそうない」
なんでKCJはそうなのか?簡単である。
「にゃー~」
一番偉いのはケットシーたちであり、人間の都合などは関係ないから、使えるもの、必要なものを軸として、古今東西のものが、KCJで混ざっていく。
それこそケットシーですら…
グルルルルル
愛らしさに似合わぬ鳴き声を出しているが、これは山の主直伝の威嚇、それを継承しているもので。
グルルルルル
最近イツモもそれを習い、縄張りに勝手に侵入してきたものがあるなら、その度に鳴いている。
なんかうちの縄張りにカラスとかネズミとかうるさくって!と相談でもしたのだろうか、そこから鳴き声練習している姿を見かけられ、実際にカラスを目の前にして威嚇してみようで見事にカラスはいなくなったため、イツモは縄張りでも鳴くようになった。
山の主はケットシー、猫、虎ですらないらしい、もうかなり昔のことなので、KCJもケットシーから聞いているだけ。
正体不明だが、実際に山にいた存在らしい。
時を越え、その鳴き声だけがケットシーによって真似され残ってるのも不思議な話である。
このようにKCJでは様々なものものが混ざり、溶け込む。だからあなた一人ぐらい増えてももちろん問題はない。
「はい、なんでしょ?」
「あなたの目から見て、私はまだ人間かしら?」
「人間ですよ」
「ああ、良かったらまだ人間なのね、でも最近はこの苦しみから逃れることができるのならば、人間でなくてもいいわと思えてしまうの」
「もう少しでよい治療法が出ますよ」
「後、何十年待てばいいのかしら」
「スパコンで、計算すると兆通りの計算が1日で終わりますが」
「……」
「どうしました?」
「情緒がないわね、ここはこう…絶望しました、化け物になることにしますとか、そんな話になるとか」
「しませんよ、そんなこと」
「なんでよ」
「KCJですよ、魔法も科学も何もかも節操なく取り入れている我らKCJに、そこら辺の悲劇が敵うとでも?」
「ぐうの音も出ない」
その時安心したのか腹の虫が鳴る。
「お食事ですね、すぐに用意できると思いますよ」
その後、彼女は信じられないKCJはデリカシーがないとかいいながら、おいしい病院食を食べた。
「最近のね、悲劇は、もう少しでパンチがほしいですね、こう…ああそう来たかっていうのがほしい、そういうのが今までネックになっていたものの改善に繋がるから、そういうパンチがほしいですね」
何言ってるんだろうなこの人は。
「こっちこそその台詞はいいたいですよ、うちはKCJですよ」
自信を持っていう。
「ケットシーによって、いいんじゃない?って言われた人間の集まりですからね」
あまりにもネガティブな人もいるが、その人なんかはケットシーヒーリング行きである。
しっかりモフるまで許さんからな。
担当のケットシーは大変厳しい。
(明日も早いんだよな)
邪念が過ると、じっとこっちを見る。
真剣にモフってますか?
その視線に負けて、モフり始める。
そう、そうだ、そう!そこだ!
一心不乱にモフることで、余計な考えがすー~っと消えていく。辛い気持ち、悲しい思い出をケットシーをモフることで、上書きが始まる。
他のことを考えることは許さにゃい!といったケットシーの特性を活かした癒しの方法であり。
「そしてある時思うのです」
嫌なことばかりであった私の人生、こんなに魅力的なものが、この世にあるだなんて…
キラキラキラ
なんというビューティフルキャット…
「ストレスで心弱っているなら、ケットシー標準装備の魅了に勝てませんから」
ケットシーの魅了、この世の苦しいことを全てを忘れて、モフりなさい、あなたは私をモフるために今まで生きてきたのです。
「そうだね」
この瞬間、心の中にあった石のようなものが消えた。
そしてそのままKCJの職員になるが、ケットシーの魅了をかけられたままなので、距離をあまり離さない状態で勤務。
「いや、もう本当に、なんであんなにこだわっていたのかわからないぐらいですね、不思議だな」
嫌なことがたくさんある人生だったのに。
「今でも嫌なことされてますよ、例えば今!」
ケットシーに椅子を取られ、仕事の邪魔しモードに入られている。
「しょうがないですよね」
そういって移動して仕事をするが、ひょい!とケットシーがついてくる。
だがケットシーはそれ以上はしない、距離感をわきまえていた。
「KCJはアレルギーがない人でも働きやすいんですね」
ケットシーを抱っこしながら同僚に話しかけたところ。
「猫アレルギー以外のアレルギーの人もいるから、けどもうすぐそういう人たちも働きやすい時が来るよ 」
「どういうことです?」
「血漿から新しい薬作られているから、全部のアレルギーに効くタイプだね」
「えっ、それってすごくないですか?…アレルギーは誰のせいだっていって、うちの両親は夫婦喧嘩していたぐらいなんで、アレルギー…治るのか、でも両親と仲良くなることはたぶんないか」
「どうして?」
「迷信、そっちの方選んじゃってるんで」
「ああそれは無理だね」
「魔法が身近にあるところに転職しましたっていうのも、言ってもな…ダメだろうし」
「魔法っていっても元々はまちづくり、治水工事からの延長だったり、必要だから他のところから技術取り入れましたからだし」
水を止めて、風を散らせる、魔法の教えは様々あるが、始まりは生活技術からである。
「水飲まないと死ぬし、風が強すぎる場所じゃ生活できないっすよ」
いかなるところからでもいい、それらを何とかする方法を見つけてほしい。
「見つからないと死なので、そういう時代がありましたってことですよ」
だいたいこの世界はどっちかです、科学、ないしそれよりか。魔法、及びその傾倒者しゃか。
「だからKCJ異端なんですよね」
なんでどっちも取り入れているんだよ!って。
正統派で習ってきたものほど、認めれないのである。
「結果だしてもダメ、あそこまで行くと気に入らないからだと思う」
どっちかによる、他にもいそうなのだが。
「どちらの知識をも有して、センスよく混ぜなければ、ちぐはぐなことになってしまうんですよ、そういうちぐはぐな人ならば、そう苦労しなくても見つけることはできるでしょうが、ここまで混ざってるのはそうそうない」
なんでKCJはそうなのか?簡単である。
「にゃー~」
一番偉いのはケットシーたちであり、人間の都合などは関係ないから、使えるもの、必要なものを軸として、古今東西のものが、KCJで混ざっていく。
それこそケットシーですら…
グルルルルル
愛らしさに似合わぬ鳴き声を出しているが、これは山の主直伝の威嚇、それを継承しているもので。
グルルルルル
最近イツモもそれを習い、縄張りに勝手に侵入してきたものがあるなら、その度に鳴いている。
なんかうちの縄張りにカラスとかネズミとかうるさくって!と相談でもしたのだろうか、そこから鳴き声練習している姿を見かけられ、実際にカラスを目の前にして威嚇してみようで見事にカラスはいなくなったため、イツモは縄張りでも鳴くようになった。
山の主はケットシー、猫、虎ですらないらしい、もうかなり昔のことなので、KCJもケットシーから聞いているだけ。
正体不明だが、実際に山にいた存在らしい。
時を越え、その鳴き声だけがケットシーによって真似され残ってるのも不思議な話である。
このようにKCJでは様々なものものが混ざり、溶け込む。だからあなた一人ぐらい増えてももちろん問題はない。
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