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気になる事にこんにちは
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「はーい、みなさんこんにちは、毎日暑いですね、私たちは番組作りのために、このように耳に、イヤーモニターをつけているので、耳の中がムレッムレで本当に嫌になっちゃうので、本日は、耳掃除で有名な浜薔薇さんにお邪魔しようと思います」
店内に入ったレポーター。
「本日はよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
「この方がこの店の創業者であります、タモツさんです、耳掃除の伝説的な方なんですね、今日はその伝説の耳掃除を体験させてもらいます」
耳掃除をされた状態で解説するのは大変危ないので、収録後にナレーションをつけてます。
「耳かき、耳掃除は知っている人は知ってるかと思いますが、動画などで取り上げられると、再生回数は万単位になるという隠れた人気ジャンルなんです」
この地方局の番組では再生数は多くはないし、また予算もそうないので、さあ、どうして再生回数を増やしていくかの作戦の一つが耳かきであったそうだ。
「耳の外を耳かきで削られてますが、もうね、パリパリのが取れるんですよ、恥ずかしいぐらいパリパリなんです」
浜薔薇で収録するので、耳を綺麗にしてから行くか、そのままにしてから行くかという会議において。
「ちょっと汚い方がいいんじゃないかな」
「ディレクターはそういいますけどもね、一歩間違えたらここで私の人生変わっちゃいますからね、なのでほどよく汚く、そういう方向で行くことにしましたが、だんだん耳かきをされている顔がだらしなくなってますよ、これは耳掃除をされた方はわかると思うんですが、気持ちよさにね、逆らえないんですよ」
ピクッと自然に動いてしまう。
「これ、耳掃除をされる頭の角度にも秘密があるんですよ、頭が動くと危ないからだと思うんですが、耳の穴がずれたりしないように、頭を乗せたら、少し沈む素材になってまして、でも不思議と窮屈じゃない、そんな状態で耳かきされるんですよね。映像では竹の耳かきになっていますが、これはオプションでして、通常は消毒しやすいものと、使い捨てのものを併用して使っておりますが、やはり耳かきは竹じゃないとって私は思うんですよ」
この時、つい、うんうんと言ってしまう視聴者は耳かきマニアである。
「なので、+千円で耳かきを、これお持ち帰りができるんで、それを考えると決して高い買い物ではないです、疲れて帰ってきて、耳かきをしようって思っても、浜薔薇特性の竹の耳かきがあるんだぞ、ってそれだけで幸せな気分になれますよね」
画面は切り替わりお持ち帰りされた竹の耳かき写る。
「そろそろ、耳かきも宴もたけなわになってきましたね、自分じゃ出来ない辺りになってきたので、タモツさんの手もかなり忙しくなっています、こびりついていたんでしょ、毛も見せられないですが、もっさもさだったんですよ、この辺で耳の中からなんか入っているなって音がするんですが、垢ではなく、毛が風もないのにブラブラしていたんですよ」
そこで剃刀の出番である。
「刃物を耳に入れたことがなくて、ちょっと怖かったけども、プラプラしている毛、お前ちょっと顔出せやって気分だったので」
「その割には、手を見てください、びびっているので、ギュッと握ってます」
「そんなん撮ってたんですか」
「いい絵だ」
「この番組は私をどうするつもりなんだ」
「チャレンジは出来るうちにしておいた方がいいよ」
「ディレクターがしたらいいじゃないですか」
「俺じゃあ、絵にならないから」
「やらされている身にもなってくださいね」
「はい、綿棒来たよ!」
「この綿棒が本当に気持ちいいんですよ、垢を拭き取るための化粧水をたっぷりと含ませて、まずは塗ります」
ペチャペチャの綿棒なので、感触がまずくすぐったい。
「この塗り終わった綿棒も汚いので、カメラには写せないんですが、もっとこれから汚くなります、乾いた綿棒を使い、濡れた部分を拭き取っていくと、はい!汚い、色が変わり、抜け毛も巻き込んでいる、こういうのがお好きな方はいるんでしょうが、すいません、夕時の放送なんで」
丁寧に、丁寧に拭き取られたあと。
「終わりましたよ」
と言葉をかけられて、頭を起こすと。
「肩凝りが、そこに置き忘れたかのようにスッキリして」
「良かったじゃん、それに四十肩じゃないんだ」
「私はまだ若い!長風呂したときのような体の軽さ、これは近所にあったら定期的に通いますよ、そしてなんと!浜薔薇さんからのプレゼントが!この番組を見ましたといってくれたら、耳掃除にツボマッサージをつけてくるそうです、今月末までのサービスになっているので是非お店にいってみてくださいね!」
放送終了後、ネットでも配信される。
「というわけで、ファンクラブの方針としましては、取材に来てくれた『気になる事にこんにちは!』さんに向けて、取り上げてくれてありがとうございました感想を送りまくりと思います」
「今回の担当はシャンパーの私ですが、アイドルのファンとしての活動を応用して、盛り上げたいと思います、浜薔薇さんからは感想に添付する写真の撮影は、今回特別に許可を得ることができました」
カメラ担当の会員何人かに頼めば、時間を合わせて撮影してくれるそうです。
この体制でファンクラブが本腰を入れて撮影したところ、番組始まって以来の反響数になるわ。
「耳かきを嘗めていたわけではないが、なんで他の地域からの視聴率も高いわけ」
この番組が放送される地域に住んでいない人、むしろ、海外のファンもスペイン語などでコメントをよせたという。
「カメラのユキくんが、写真うまい人たちが撮影しているっていって、精進しなければっていってるぐらいだもん」
「耳掃除、いや、浜薔薇っていうお店はなんなんでしょうね」
「次は何の特集するんです?」
「にゃんこ特集なんてどうかなと思ったんだけども、ここでも浜薔薇の名前出るから、さすがに続けては無理だから」
この番組は、王子への取材は来なかったのですが。
「それでもすぐに取材しておけば良かった、あの後、有名になっちゃったからな」
人の心をとらえて離さない、あざとい猫特集でイツモ王子、全国デビューを決めることになる。
店内に入ったレポーター。
「本日はよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
「この方がこの店の創業者であります、タモツさんです、耳掃除の伝説的な方なんですね、今日はその伝説の耳掃除を体験させてもらいます」
耳掃除をされた状態で解説するのは大変危ないので、収録後にナレーションをつけてます。
「耳かき、耳掃除は知っている人は知ってるかと思いますが、動画などで取り上げられると、再生回数は万単位になるという隠れた人気ジャンルなんです」
この地方局の番組では再生数は多くはないし、また予算もそうないので、さあ、どうして再生回数を増やしていくかの作戦の一つが耳かきであったそうだ。
「耳の外を耳かきで削られてますが、もうね、パリパリのが取れるんですよ、恥ずかしいぐらいパリパリなんです」
浜薔薇で収録するので、耳を綺麗にしてから行くか、そのままにしてから行くかという会議において。
「ちょっと汚い方がいいんじゃないかな」
「ディレクターはそういいますけどもね、一歩間違えたらここで私の人生変わっちゃいますからね、なのでほどよく汚く、そういう方向で行くことにしましたが、だんだん耳かきをされている顔がだらしなくなってますよ、これは耳掃除をされた方はわかると思うんですが、気持ちよさにね、逆らえないんですよ」
ピクッと自然に動いてしまう。
「これ、耳掃除をされる頭の角度にも秘密があるんですよ、頭が動くと危ないからだと思うんですが、耳の穴がずれたりしないように、頭を乗せたら、少し沈む素材になってまして、でも不思議と窮屈じゃない、そんな状態で耳かきされるんですよね。映像では竹の耳かきになっていますが、これはオプションでして、通常は消毒しやすいものと、使い捨てのものを併用して使っておりますが、やはり耳かきは竹じゃないとって私は思うんですよ」
この時、つい、うんうんと言ってしまう視聴者は耳かきマニアである。
「なので、+千円で耳かきを、これお持ち帰りができるんで、それを考えると決して高い買い物ではないです、疲れて帰ってきて、耳かきをしようって思っても、浜薔薇特性の竹の耳かきがあるんだぞ、ってそれだけで幸せな気分になれますよね」
画面は切り替わりお持ち帰りされた竹の耳かき写る。
「そろそろ、耳かきも宴もたけなわになってきましたね、自分じゃ出来ない辺りになってきたので、タモツさんの手もかなり忙しくなっています、こびりついていたんでしょ、毛も見せられないですが、もっさもさだったんですよ、この辺で耳の中からなんか入っているなって音がするんですが、垢ではなく、毛が風もないのにブラブラしていたんですよ」
そこで剃刀の出番である。
「刃物を耳に入れたことがなくて、ちょっと怖かったけども、プラプラしている毛、お前ちょっと顔出せやって気分だったので」
「その割には、手を見てください、びびっているので、ギュッと握ってます」
「そんなん撮ってたんですか」
「いい絵だ」
「この番組は私をどうするつもりなんだ」
「チャレンジは出来るうちにしておいた方がいいよ」
「ディレクターがしたらいいじゃないですか」
「俺じゃあ、絵にならないから」
「やらされている身にもなってくださいね」
「はい、綿棒来たよ!」
「この綿棒が本当に気持ちいいんですよ、垢を拭き取るための化粧水をたっぷりと含ませて、まずは塗ります」
ペチャペチャの綿棒なので、感触がまずくすぐったい。
「この塗り終わった綿棒も汚いので、カメラには写せないんですが、もっとこれから汚くなります、乾いた綿棒を使い、濡れた部分を拭き取っていくと、はい!汚い、色が変わり、抜け毛も巻き込んでいる、こういうのがお好きな方はいるんでしょうが、すいません、夕時の放送なんで」
丁寧に、丁寧に拭き取られたあと。
「終わりましたよ」
と言葉をかけられて、頭を起こすと。
「肩凝りが、そこに置き忘れたかのようにスッキリして」
「良かったじゃん、それに四十肩じゃないんだ」
「私はまだ若い!長風呂したときのような体の軽さ、これは近所にあったら定期的に通いますよ、そしてなんと!浜薔薇さんからのプレゼントが!この番組を見ましたといってくれたら、耳掃除にツボマッサージをつけてくるそうです、今月末までのサービスになっているので是非お店にいってみてくださいね!」
放送終了後、ネットでも配信される。
「というわけで、ファンクラブの方針としましては、取材に来てくれた『気になる事にこんにちは!』さんに向けて、取り上げてくれてありがとうございました感想を送りまくりと思います」
「今回の担当はシャンパーの私ですが、アイドルのファンとしての活動を応用して、盛り上げたいと思います、浜薔薇さんからは感想に添付する写真の撮影は、今回特別に許可を得ることができました」
カメラ担当の会員何人かに頼めば、時間を合わせて撮影してくれるそうです。
この体制でファンクラブが本腰を入れて撮影したところ、番組始まって以来の反響数になるわ。
「耳かきを嘗めていたわけではないが、なんで他の地域からの視聴率も高いわけ」
この番組が放送される地域に住んでいない人、むしろ、海外のファンもスペイン語などでコメントをよせたという。
「カメラのユキくんが、写真うまい人たちが撮影しているっていって、精進しなければっていってるぐらいだもん」
「耳掃除、いや、浜薔薇っていうお店はなんなんでしょうね」
「次は何の特集するんです?」
「にゃんこ特集なんてどうかなと思ったんだけども、ここでも浜薔薇の名前出るから、さすがに続けては無理だから」
この番組は、王子への取材は来なかったのですが。
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