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借金を返して暇だったからです
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「書ける人でいいので、こちらのメッセージに協力してあげてください」
KCJ新卒・中途採用の先輩からのメッセージ文章を今回も募集するらしい。
「いつも不採用になるんですよ」
「いつも何て書いているんだ?」
「借金返し終わって暇だったからKCJに来ました」
「それは採用されないな」
「ナリタツさん、ひどくないですか?しかも僕、今回レーダー代わりだし」
「悪いな、俺じゃ見つけづらくて」
「そうですね、あいつら本当にわからないですから、あっちですね」
ナリタツと一緒にいるのはKCJの管理、名伏せ職員である。
「ただ僕はハサミも持てないんで、ナリタツさんが頑張ってくれなきゃまた嫌な夢を見せられてしまう」
「そこは任せろ」
そこを掌ぐらいの蛾が飛ぶ。
「あれですね」
そういったときにはナリタツは真っ二つにしていた。
「夢を見せられた人はいないか?」
「民家から大分離れてますから、こういうところで繁殖して、家屋に向かうから、何しろ孵化する前は僕にもわかりませんから、たぶんそこら辺に卵ありますよ、僕らが来たからもうちょっとで次々孵化しますよ」
「初めての餌が俺らというのはなんとまあ、運がない」
その後話通り孵化をした蛾のような魔物を次々と切り裂き、ナリタツの運転で支部に戻ることになった。
「しかし、被害にあったのならば、忘れるという選択肢はあったんじゃないか?」
「忘れるね…」
名伏せの職員の現在の年齢から考えると、かなり若い時期に被害あっている。
「それも悪くはなかったかな」
「どんな夢を見せられたんだ?」
コンビニで買った飲み物を渡された。
「父とその弟と一緒に出かける夢ですね、最後はいつも通り騙されちゃうんですが」
(いつも通りね)
「目が覚めたのは運が良かったからです、知り合いの猫の家族がケットシーで、身内扱いされたからKCJの人が助けてくれた」
「それはかなり運がいい」
「ですよね、ずいぶんと前のことなのに、まるで今朝起きたかのように覚えてる」
「忘れられないのか?」
「忘れたくないのかもしれません、ほら、本当に父親が嫌いならば、この手の魔物、劇団型の魔物に引っ掛からないので」
「父親のことどう思ってるんだ?」
「嫌いだと思ってましたが、自分の欲求にそんな家族でも好かれたいがあったんで、ビックリしたかな」
「また複雑だな」
「ですね、だからナリタツさんにレーダーに使われるの嫌だなって思うまでは、手伝おうかなって」
「お前、ひねくれてるな」
「管理の名伏せなんてみんなそうでしょう」
「そうだけどもさ」
「でしょ、僕も思いますもん、すんごい扱いづらいって」
「自覚はあるんだ」
「あって、KCJにいるんですよ、ここぐらいですよ、何やっても驚きはするけども、そういうものだもんねって片付けるの」
変人を支えれる人材がいるからこそ、KCJはこのご時世でも強いといえる。
そこのあなたもKCJに来ませんか?こんな世の中でも安定したい!みなさんのご応募お待ちしております。
KCJ新卒・中途採用の先輩からのメッセージ文章を今回も募集するらしい。
「いつも不採用になるんですよ」
「いつも何て書いているんだ?」
「借金返し終わって暇だったからKCJに来ました」
「それは採用されないな」
「ナリタツさん、ひどくないですか?しかも僕、今回レーダー代わりだし」
「悪いな、俺じゃ見つけづらくて」
「そうですね、あいつら本当にわからないですから、あっちですね」
ナリタツと一緒にいるのはKCJの管理、名伏せ職員である。
「ただ僕はハサミも持てないんで、ナリタツさんが頑張ってくれなきゃまた嫌な夢を見せられてしまう」
「そこは任せろ」
そこを掌ぐらいの蛾が飛ぶ。
「あれですね」
そういったときにはナリタツは真っ二つにしていた。
「夢を見せられた人はいないか?」
「民家から大分離れてますから、こういうところで繁殖して、家屋に向かうから、何しろ孵化する前は僕にもわかりませんから、たぶんそこら辺に卵ありますよ、僕らが来たからもうちょっとで次々孵化しますよ」
「初めての餌が俺らというのはなんとまあ、運がない」
その後話通り孵化をした蛾のような魔物を次々と切り裂き、ナリタツの運転で支部に戻ることになった。
「しかし、被害にあったのならば、忘れるという選択肢はあったんじゃないか?」
「忘れるね…」
名伏せの職員の現在の年齢から考えると、かなり若い時期に被害あっている。
「それも悪くはなかったかな」
「どんな夢を見せられたんだ?」
コンビニで買った飲み物を渡された。
「父とその弟と一緒に出かける夢ですね、最後はいつも通り騙されちゃうんですが」
(いつも通りね)
「目が覚めたのは運が良かったからです、知り合いの猫の家族がケットシーで、身内扱いされたからKCJの人が助けてくれた」
「それはかなり運がいい」
「ですよね、ずいぶんと前のことなのに、まるで今朝起きたかのように覚えてる」
「忘れられないのか?」
「忘れたくないのかもしれません、ほら、本当に父親が嫌いならば、この手の魔物、劇団型の魔物に引っ掛からないので」
「父親のことどう思ってるんだ?」
「嫌いだと思ってましたが、自分の欲求にそんな家族でも好かれたいがあったんで、ビックリしたかな」
「また複雑だな」
「ですね、だからナリタツさんにレーダーに使われるの嫌だなって思うまでは、手伝おうかなって」
「お前、ひねくれてるな」
「管理の名伏せなんてみんなそうでしょう」
「そうだけどもさ」
「でしょ、僕も思いますもん、すんごい扱いづらいって」
「自覚はあるんだ」
「あって、KCJにいるんですよ、ここぐらいですよ、何やっても驚きはするけども、そういうものだもんねって片付けるの」
変人を支えれる人材がいるからこそ、KCJはこのご時世でも強いといえる。
そこのあなたもKCJに来ませんか?こんな世の中でも安定したい!みなさんのご応募お待ちしております。
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