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二日目です
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化け物をを見つけて悦ぶ者は、人であっても化物と呼んでいいかもしれない。
桜も散り、お尻を尖らせてハエたちが飛び回る。
「今年もこの時期がやってきましたか…そして昨日の夜は雨」
波里が嘆く季節である。
「いつものことだが、積極的に浜薔薇出張所は調査はしない」
ゾンビとは相性が悪いこともあって、そこら辺歩いていたら、義務を果たそうかといった具合だし。
「そんでもって今年は仕事をくれ、物価が上がって大変なんじゃという戦闘許可証持ちの要望によって、特別予算が組まれることになった」
そう、KCJはそこら辺がフレキシブルといっていい。
仕事をくださいっていうと、それじゃあといって仕事を用意してくれる。
「これのいいところは、今まで組んだことがない人とも能力相性で組ませてくれたりもするし、知名度を出来るだけ上げたくないという人とも出会えるかもしれません」
その紹介は信用度にもよるのだが、社会人で勤務態度よし、毎朝ダンジョンマラソンを欠かさずに行っている大麓には、最初っから実力者を紹介されるのは、たぶんわりとある…と思いたい話だ。
「初めまして、私は大麓と申します」
「おう、俺は…」
そこで彼の目が鋭くなった。
ズバン!
大麓の目からは虚空であったが、そこを切り裂くと、掌に首を乗せた手が落ちてきて、はらりと崩れた。
「悪い、悪い、覗かれてたみたいでさ、ほら、あれ」
あれ、と言われたものを見ると、昆虫のような皮が積み重なった山があった。
「あれさ、雷煙の渦って呼ばれている、この辺に最近現れたでかいやつなんだけどもさ」
突き刺さっている長い槍が見える、おそらくあそこ下が頭なのだろう。
「絶叫あげて死んだから、誰がやらかしたのか見に来たんじゃないかな」
ただその絶叫で呼ばれた奴もまとめて相手するつもりでいるらしい。
「私は何を手伝えばいいんですか?ナリタツさん」
「お兄さん、戦闘許可証取ってまだ一年たってないんじゃない?」
「一年というか、二日目です」
「二日!」
ナリタツは大ウケした。
「異世界から帰還したの?それともダンジョンに落ちたの?」
「ダンジョンに落ちました」
「誰も記憶を封印するってことは薦めなかったの?」
「全員薦めてくれました」
「ひゃはははは」
「そんなに面白いですかね」
「ちゃんと生き残ってるから、この話は面白いんだよ、俺も救出のために何回かダンジョン入って、活きがよさそうななのに、どうだ?これからこっちの世界でやっていかないか?って誘ったことあるけども、言葉濁して一人もこっちに来なかったもん、ということは職員のお守りがついているとは思うけども、誰?俺の知ってるやつ?」
「知っているかはわかりませんが、腰木さんと秋澄さんですね」
「あっ、だから俺の手伝いとして呼ばれたんだな」
「お知り合いですか?」
「どっちもな、腰木とは飲むし、秋澄には嫌がられてるし、あっ、俺本人じゃないぞ、やっかいな仕事任せるから嫌われているだけだ」
「付き合いが長いんですね」
「そだな、最近は連絡すると嫌ですって言われて切られちゃうけども」
「傷つく言い方ですね」
「そうなんだよ」
「普段、秋澄はああいうしゃべり方しないんだがな、ナリタツさんが度々厄介ごとを回してきて、切れてからあのしゃべり方になったんだわ」
今では直接連絡来ても着信を拒否するぐらいである。
「ただ本当に、手に終えなくなると、行くしかなくなるし、そんときは諦めるが、ああ、大麓さん、はい、角に何がいる?」
「ヌチャヌチャした目玉ですね」
「こういうの監視カメラみたいに使う場合あるから、そこら辺の砂掴んで、目に向かってかけて」
「エイ!目閉じましたね」
「その間に通過して」
「わかりました」
そこに連絡がくる。
「はい、わかりました」
「なんだって?」
「大麓さん、申し訳ありませんが、ここで今回の探索は終了となります」
「救援要請?コウデンさん?それともナリタツさん?」
「ナリタツさんです」
「ナリタツさんか、コウデンさんなら大麓さんを見学にっては思ったが、ナリタツさんなら命懸けだからつれていけないか」
「あのでは…」
すると大麓は撮影機材を見せて。
「撮影だけでもお願いします」
「ひゃはははは」
腰木大ウケ。
「ひゃはははは」
ナリタツもそれを聞いて大ウケしたという。
桜も散り、お尻を尖らせてハエたちが飛び回る。
「今年もこの時期がやってきましたか…そして昨日の夜は雨」
波里が嘆く季節である。
「いつものことだが、積極的に浜薔薇出張所は調査はしない」
ゾンビとは相性が悪いこともあって、そこら辺歩いていたら、義務を果たそうかといった具合だし。
「そんでもって今年は仕事をくれ、物価が上がって大変なんじゃという戦闘許可証持ちの要望によって、特別予算が組まれることになった」
そう、KCJはそこら辺がフレキシブルといっていい。
仕事をくださいっていうと、それじゃあといって仕事を用意してくれる。
「これのいいところは、今まで組んだことがない人とも能力相性で組ませてくれたりもするし、知名度を出来るだけ上げたくないという人とも出会えるかもしれません」
その紹介は信用度にもよるのだが、社会人で勤務態度よし、毎朝ダンジョンマラソンを欠かさずに行っている大麓には、最初っから実力者を紹介されるのは、たぶんわりとある…と思いたい話だ。
「初めまして、私は大麓と申します」
「おう、俺は…」
そこで彼の目が鋭くなった。
ズバン!
大麓の目からは虚空であったが、そこを切り裂くと、掌に首を乗せた手が落ちてきて、はらりと崩れた。
「悪い、悪い、覗かれてたみたいでさ、ほら、あれ」
あれ、と言われたものを見ると、昆虫のような皮が積み重なった山があった。
「あれさ、雷煙の渦って呼ばれている、この辺に最近現れたでかいやつなんだけどもさ」
突き刺さっている長い槍が見える、おそらくあそこ下が頭なのだろう。
「絶叫あげて死んだから、誰がやらかしたのか見に来たんじゃないかな」
ただその絶叫で呼ばれた奴もまとめて相手するつもりでいるらしい。
「私は何を手伝えばいいんですか?ナリタツさん」
「お兄さん、戦闘許可証取ってまだ一年たってないんじゃない?」
「一年というか、二日目です」
「二日!」
ナリタツは大ウケした。
「異世界から帰還したの?それともダンジョンに落ちたの?」
「ダンジョンに落ちました」
「誰も記憶を封印するってことは薦めなかったの?」
「全員薦めてくれました」
「ひゃはははは」
「そんなに面白いですかね」
「ちゃんと生き残ってるから、この話は面白いんだよ、俺も救出のために何回かダンジョン入って、活きがよさそうななのに、どうだ?これからこっちの世界でやっていかないか?って誘ったことあるけども、言葉濁して一人もこっちに来なかったもん、ということは職員のお守りがついているとは思うけども、誰?俺の知ってるやつ?」
「知っているかはわかりませんが、腰木さんと秋澄さんですね」
「あっ、だから俺の手伝いとして呼ばれたんだな」
「お知り合いですか?」
「どっちもな、腰木とは飲むし、秋澄には嫌がられてるし、あっ、俺本人じゃないぞ、やっかいな仕事任せるから嫌われているだけだ」
「付き合いが長いんですね」
「そだな、最近は連絡すると嫌ですって言われて切られちゃうけども」
「傷つく言い方ですね」
「そうなんだよ」
「普段、秋澄はああいうしゃべり方しないんだがな、ナリタツさんが度々厄介ごとを回してきて、切れてからあのしゃべり方になったんだわ」
今では直接連絡来ても着信を拒否するぐらいである。
「ただ本当に、手に終えなくなると、行くしかなくなるし、そんときは諦めるが、ああ、大麓さん、はい、角に何がいる?」
「ヌチャヌチャした目玉ですね」
「こういうの監視カメラみたいに使う場合あるから、そこら辺の砂掴んで、目に向かってかけて」
「エイ!目閉じましたね」
「その間に通過して」
「わかりました」
そこに連絡がくる。
「はい、わかりました」
「なんだって?」
「大麓さん、申し訳ありませんが、ここで今回の探索は終了となります」
「救援要請?コウデンさん?それともナリタツさん?」
「ナリタツさんです」
「ナリタツさんか、コウデンさんなら大麓さんを見学にっては思ったが、ナリタツさんなら命懸けだからつれていけないか」
「あのでは…」
すると大麓は撮影機材を見せて。
「撮影だけでもお願いします」
「ひゃはははは」
腰木大ウケ。
「ひゃはははは」
ナリタツもそれを聞いて大ウケしたという。
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