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捕まえて夕食を豪華にしよう
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「監督、次はどういう作品を手掛けてみたいなどはありますか?」
「そうですね、サンタとシャークとサーファーとかどうですかね」
「…それは随分また個性的ですね、質問を少し変えさせていただきますが」
その質問をした方が答えを聞いて困ってしまったが、口にした監督は真面目だし、ただこれの恐ろしいところは、その三つの単語に値するものがもう実在するということだ。
クリスマスが過ぎていくと異世界強制転移者救援の仕事が中心になるので、シーズンとしてはオフとなっていく。
馬のようにサメにまたがるというのは、西のサメことおっちゃんなど、河川ザメの活用としては無くはない、それこそ河川に橋がなかったころ、その橋渡しとして河川ザメが色んな人や物を運んでいた、その時にまたがって乗る江戸庶民の姿が浮世絵に見てとれる。
その時でさえ、サーフィンのようにサメの上に立ち、サメを乗りこなす奴はいなかった。
つまり世界初、おめでとう、あなたは偉業の目撃者だ!
元々はサメの方も、またがるんだろうなと思って。
キッ!
乗りなと言わんばかりに、サンタの前に止まったとき、最近サンタになったばかりの彼は、何故か上に乗った。
「サッ!」
サメの方も、えっ?そうやって乗るの?と驚いていたし、その時はもういいや、スピード出して、振り落としてやろうかというつもりだったのだが。
しかし、彼はサンタである。
「なかなかいいじゃないか」
そういうコメントをいただくが、サメの方は何もしてない、ダムで流木を集めては運びをするぐらいムッキムキの河川ザメチームレッドノーズの一員である、人間一人ぐらいならば余裕でスピードを出せた。
そのうちサンタである彼は、カーブも乗りこなすようになり、そこまで行くと、サメの方も、こいつなかなかやるなと認めてくる。
今では救出作戦の立地によっては積極的に投入されるコンビであった。
「強制異世界転移召喚するような文化って、城は山の麓に作ることが多いんですよ」
そこを逆手に取り、奇襲をかける場合は山からサンタがサメに乗って滑り降りてくる。
今ではサメに乗れるサンタも増えたので、特別奇襲チームとして編成もされていた。
絵面としてはギャグもいいところだが、これはなかなかに怖く、同じく絵面としてはギャグになるが、蟹の爪を装備したサメなんかも怖い。
カチカチ
ハサミを鳴らしているのがそれ。
ヒレに被せられるほど大きなハサミで、これらは先祖伝来のもの、左右のハサミを分けあっているものは兄弟などの親族のパターンとか、師弟関係だった名残とか、河川ザメの歴史の歴史が詰まっていた。
詳しくは蟹の爪で河川ザメの関係がわかるを検索してもらいたい。
ガタっ
「誰だ!…なんだ蟹か」
この男は川賊である。
元はただの盗賊、山賊だったのだが、そろそろ稼ぎにくくなったと川に逃げてきて、また悪さを始めている。
大大川蟹(ダイオオカワガニ)の住み処があったのもちょうどいい、この蟹は人を襲わぬ蟹であった。
ガタっ
「また蟹か、驚かせるなよ」
大分逃亡生活で参っているようであるが、一度驚くと二度三度となると、蟹にもあまり注意をおかなくなる。
カチカチ
蟹がハサミを鳴らした、そのハサミの音が合図で、ハサミをつけたサメ二匹は物陰から顔をだした。
この二匹は同じ川の生まれで、ただたんに仲良しだったから、立派な蟹が取れたときに、爪を分け合うことにした。
中身は大変美味しく、味噌というやつがあればいいのになと思ったほどだった。
最近自分たちの縄張りの近所に引っ越してきたのが盗賊だったので。
「サッ!」
「サッ!」
捕まえて、夕食を豪華にしようと決めたのである。
他にも右手装備サメといった話もあるのだが、ひたすら長い馬鹿話になることは間違いないので、ここで一旦終わることにしよう。
「そうですね、サンタとシャークとサーファーとかどうですかね」
「…それは随分また個性的ですね、質問を少し変えさせていただきますが」
その質問をした方が答えを聞いて困ってしまったが、口にした監督は真面目だし、ただこれの恐ろしいところは、その三つの単語に値するものがもう実在するということだ。
クリスマスが過ぎていくと異世界強制転移者救援の仕事が中心になるので、シーズンとしてはオフとなっていく。
馬のようにサメにまたがるというのは、西のサメことおっちゃんなど、河川ザメの活用としては無くはない、それこそ河川に橋がなかったころ、その橋渡しとして河川ザメが色んな人や物を運んでいた、その時にまたがって乗る江戸庶民の姿が浮世絵に見てとれる。
その時でさえ、サーフィンのようにサメの上に立ち、サメを乗りこなす奴はいなかった。
つまり世界初、おめでとう、あなたは偉業の目撃者だ!
元々はサメの方も、またがるんだろうなと思って。
キッ!
乗りなと言わんばかりに、サンタの前に止まったとき、最近サンタになったばかりの彼は、何故か上に乗った。
「サッ!」
サメの方も、えっ?そうやって乗るの?と驚いていたし、その時はもういいや、スピード出して、振り落としてやろうかというつもりだったのだが。
しかし、彼はサンタである。
「なかなかいいじゃないか」
そういうコメントをいただくが、サメの方は何もしてない、ダムで流木を集めては運びをするぐらいムッキムキの河川ザメチームレッドノーズの一員である、人間一人ぐらいならば余裕でスピードを出せた。
そのうちサンタである彼は、カーブも乗りこなすようになり、そこまで行くと、サメの方も、こいつなかなかやるなと認めてくる。
今では救出作戦の立地によっては積極的に投入されるコンビであった。
「強制異世界転移召喚するような文化って、城は山の麓に作ることが多いんですよ」
そこを逆手に取り、奇襲をかける場合は山からサンタがサメに乗って滑り降りてくる。
今ではサメに乗れるサンタも増えたので、特別奇襲チームとして編成もされていた。
絵面としてはギャグもいいところだが、これはなかなかに怖く、同じく絵面としてはギャグになるが、蟹の爪を装備したサメなんかも怖い。
カチカチ
ハサミを鳴らしているのがそれ。
ヒレに被せられるほど大きなハサミで、これらは先祖伝来のもの、左右のハサミを分けあっているものは兄弟などの親族のパターンとか、師弟関係だった名残とか、河川ザメの歴史の歴史が詰まっていた。
詳しくは蟹の爪で河川ザメの関係がわかるを検索してもらいたい。
ガタっ
「誰だ!…なんだ蟹か」
この男は川賊である。
元はただの盗賊、山賊だったのだが、そろそろ稼ぎにくくなったと川に逃げてきて、また悪さを始めている。
大大川蟹(ダイオオカワガニ)の住み処があったのもちょうどいい、この蟹は人を襲わぬ蟹であった。
ガタっ
「また蟹か、驚かせるなよ」
大分逃亡生活で参っているようであるが、一度驚くと二度三度となると、蟹にもあまり注意をおかなくなる。
カチカチ
蟹がハサミを鳴らした、そのハサミの音が合図で、ハサミをつけたサメ二匹は物陰から顔をだした。
この二匹は同じ川の生まれで、ただたんに仲良しだったから、立派な蟹が取れたときに、爪を分け合うことにした。
中身は大変美味しく、味噌というやつがあればいいのになと思ったほどだった。
最近自分たちの縄張りの近所に引っ越してきたのが盗賊だったので。
「サッ!」
「サッ!」
捕まえて、夕食を豪華にしようと決めたのである。
他にも右手装備サメといった話もあるのだが、ひたすら長い馬鹿話になることは間違いないので、ここで一旦終わることにしよう。
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