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そんなあなたにおすすめの試験会場
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「魔法使いって結構、脳筋じゃないかな」
KCJ浜薔薇出張所にアクアドロップと呼ばれる魔法使い、有為、ウイが東司からお菓子を振る舞われ、雑談をしていた。
「そうなんですか?」
「探求心のために体力費やすし」
「ドナーの話とかは、確かにそうか」
「すごいよね、比喩で雷を盗んだやつがいうのを真に受けて、そんな奴いるんだ、だったら俺もやってやるだもんね」
それこそ時は百年ほど前、海外の言葉を誤訳にして本当に盗んだものと思った、俺にもできるはずと色々と頑張った、それこそ日本で一番最初にやりとげるのは自分だぜ!と。
「海外から来た教師にそれ見せたら、なんだこれって言われた奴ですね」
「そう」
その教師がドイツ人だったので、ドナーという雷を意味する言葉で彼は呼ばれることになった。
「科学なのか、魔法なのか、混ざっている時代、いやそれは今もか」
「今はどちらかと言えば混ざってて欲しいとか、そんな願望があるようですが」
「それは魔法に対する期待が大きすぎるよ」
ニャーン
「あっ、イツモ」
蘆根に用事があったが、接客中なので、出張所の方で待っている。
「相変わらずネーコ!」
抱っこされてもおとなしい、ああこれは接待ですよ。
「KCJも手堅くやってるよね」
「うちはいつもそうですよ」
ニャー
ほら、やっぱり接待だ、イツモは「いつも」、自分の名前以外の「いつも」を聞き分けているので普段は鳴かない、これがうけると思っているから、接待時には「ニャー」と鳴いているのである。
もふもふ!
KCJ内整備。
「やっぱりタイヤないか?って問い合わせが多いですかね」
「こればっかりはしょうがない」
こちらの整備では中古のタイヤが状態も良い、安いということで問い合わせが最近多くなった。
仕組みとしてはこうである。
「警備など外部からの発注があり、車両を使う場合は、タイヤは毎回新品になるので」
そのタイヤが整備から販売されているのである。
「値上がりしてから、タイヤがはずしている時にはもう販売先が決まるぐらいですね」
そして現在はレジェンドの復活もあり、それに伴いデットストックのパーツなども保管しているので、そちらの問い合わせも来る。
「KCJの整備はただ直すんじゃないんだよ、格好よく直すんで、だからKCJだよ」
待合室でよく見かけるお客さんも多くなりました。
「ガソリンもここが安いの、それでケーキとか珈琲とかもついたら、最近は休日が本当にこみ合うからさ」
常連たちは平日の比較的空いている時間に来る。
「おやつがさ、今日は何かなって楽しみなの!」
そういうお客さん、車で一時間ぐらいかけてこちらに来てます。
「うちの近所にもKCJの支部はあるけども、整備もあるんだけども、ここは待合室が綺麗だし、広いし、後友達できたから」
「ああ、トクさん!」
「待ってたよ、ヤマさん」
そこにジャーンと大型の画面で始まる、整備のレストアムービー。
(みんなこれ始まると無言になるんだよな)
こういうのを動画で家でも見たいと言われるが。
「それを撮影するのが大変なんですよね」
整備に任せると、撮影よりも自分の興味で動くので、ブレまくる、絵にならない。
「そっちの撮影している職員たちは、戦闘許可証の資料をメインに作っていたりするんですよ」
なので、毎週の試験のために試験会場にいることが多い。
「動画投稿している人なら、こういうの上手くとれるかな?って思ったんだけども、ダメだったんで、一から教育中です」
戦闘許可証の試験会場はリアルもあれば、ダンジョンを利用したものも多い。
「地方はダンジョン利用した方が楽、あ~だこーだ用意する予算と時間の節約になるんで」
ただここにも問題があって。
「ダンジョンだと、現実の制約からある程度以上離れられるし、地方ほど血気盛んな志願者が来るから」
はっはっはっ、私は神だ、神の雷をくらえ!
「試験作る側がやり過ぎるんだよな」
しかし志願者も並ではないので。
「やり過ぎても減点はないですよね?」
「ありませんが、何をするんですか?」
「試験会場、モツかな?」
その志願者を確認すると、アクアドロップと並ぶ水属性、スターカバーと呼ばれる魔法使いで…
「えっ、あっ、ちょっと」
星を覆うほどの水流、それこそ聖書、ノアの箱船から取られた名前持ち。
「合格だが、あれだ、来月も来い、絶対に泣かせてやる」
ずぶ濡れになった試験担当者から名指しされた。
「すごいのは、そこで逃げずに毎月来てくれているという」
その代わりその支部の試験は合格率が以上に低く。
「あそこで受かってますっていうだけで、他の支部のものより待遇いいんでしょ?」
「そうです、あそこの支部合格のみ有効のものも多いですね」
それ目当てに人が来るか?っていうとそうじゃない、あそこに来るのは。
「夢があるんだよ」
この試験を越えれたというのが、それこそ名誉で履歴書に載せれる、名前をあげたい向こう見ずが集まるのである。
「そんな夢ごと、だいたい流されちゃうけどもね」
人生を変えたい、俺はこんなところで終われね!そんなあなたにおすすめの試験会場の一つです。
KCJ浜薔薇出張所にアクアドロップと呼ばれる魔法使い、有為、ウイが東司からお菓子を振る舞われ、雑談をしていた。
「そうなんですか?」
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「科学なのか、魔法なのか、混ざっている時代、いやそれは今もか」
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「それは魔法に対する期待が大きすぎるよ」
ニャーン
「あっ、イツモ」
蘆根に用事があったが、接客中なので、出張所の方で待っている。
「相変わらずネーコ!」
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「KCJも手堅くやってるよね」
「うちはいつもそうですよ」
ニャー
ほら、やっぱり接待だ、イツモは「いつも」、自分の名前以外の「いつも」を聞き分けているので普段は鳴かない、これがうけると思っているから、接待時には「ニャー」と鳴いているのである。
もふもふ!
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「やっぱりタイヤないか?って問い合わせが多いですかね」
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仕組みとしてはこうである。
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そのタイヤが整備から販売されているのである。
「値上がりしてから、タイヤがはずしている時にはもう販売先が決まるぐらいですね」
そして現在はレジェンドの復活もあり、それに伴いデットストックのパーツなども保管しているので、そちらの問い合わせも来る。
「KCJの整備はただ直すんじゃないんだよ、格好よく直すんで、だからKCJだよ」
待合室でよく見かけるお客さんも多くなりました。
「ガソリンもここが安いの、それでケーキとか珈琲とかもついたら、最近は休日が本当にこみ合うからさ」
常連たちは平日の比較的空いている時間に来る。
「おやつがさ、今日は何かなって楽しみなの!」
そういうお客さん、車で一時間ぐらいかけてこちらに来てます。
「うちの近所にもKCJの支部はあるけども、整備もあるんだけども、ここは待合室が綺麗だし、広いし、後友達できたから」
「ああ、トクさん!」
「待ってたよ、ヤマさん」
そこにジャーンと大型の画面で始まる、整備のレストアムービー。
(みんなこれ始まると無言になるんだよな)
こういうのを動画で家でも見たいと言われるが。
「それを撮影するのが大変なんですよね」
整備に任せると、撮影よりも自分の興味で動くので、ブレまくる、絵にならない。
「そっちの撮影している職員たちは、戦闘許可証の資料をメインに作っていたりするんですよ」
なので、毎週の試験のために試験会場にいることが多い。
「動画投稿している人なら、こういうの上手くとれるかな?って思ったんだけども、ダメだったんで、一から教育中です」
戦闘許可証の試験会場はリアルもあれば、ダンジョンを利用したものも多い。
「地方はダンジョン利用した方が楽、あ~だこーだ用意する予算と時間の節約になるんで」
ただここにも問題があって。
「ダンジョンだと、現実の制約からある程度以上離れられるし、地方ほど血気盛んな志願者が来るから」
はっはっはっ、私は神だ、神の雷をくらえ!
「試験作る側がやり過ぎるんだよな」
しかし志願者も並ではないので。
「やり過ぎても減点はないですよね?」
「ありませんが、何をするんですか?」
「試験会場、モツかな?」
その志願者を確認すると、アクアドロップと並ぶ水属性、スターカバーと呼ばれる魔法使いで…
「えっ、あっ、ちょっと」
星を覆うほどの水流、それこそ聖書、ノアの箱船から取られた名前持ち。
「合格だが、あれだ、来月も来い、絶対に泣かせてやる」
ずぶ濡れになった試験担当者から名指しされた。
「すごいのは、そこで逃げずに毎月来てくれているという」
その代わりその支部の試験は合格率が以上に低く。
「あそこで受かってますっていうだけで、他の支部のものより待遇いいんでしょ?」
「そうです、あそこの支部合格のみ有効のものも多いですね」
それ目当てに人が来るか?っていうとそうじゃない、あそこに来るのは。
「夢があるんだよ」
この試験を越えれたというのが、それこそ名誉で履歴書に載せれる、名前をあげたい向こう見ずが集まるのである。
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