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このタイプは行動力はすごい
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「KCJの最近の取組みをご紹介しますと、こちらをご覧ください」
ゴウンゴウンと何かが回っている。
「肥料を作ってます」
このご時世に肥料である。
「実は五年ぐらい前から有機の肥料は生産していたんですよ」
洗濯機を何度も修理していた整備部が、この洗濯機の仕組みあったら、肥料とか作れないものかと思ったらしい。
「家が農家だったんで、ヌカから肥料を子供の頃作るの手伝ったときに、あれね、本当に面倒くさいなって思ったんですよ」
発酵が起きるまで混ぜなければならない、混ぜないと発酵しないのである。
「洗濯機見てたら、こういうので、スイッチ入れて、一日一回混ぜるのあったら、楽だっただろうなって思ったんですよ」
それでお手製のを作り、自家用のものはここで発酵させていた。
「山宮がうちに来てから、農家さんから米の値段が安すぎて、玄米で引き取る事はできないかという話をもらったんですよね、そしたらヌカが出るから、そこでも肥料を作って、まあ、こちらは取引先や家庭菜園している職員に差し上げてましたから」
そこにこの値上げであるが。
「むしろ整備がヌカ肥料混ぜるくんを改良して、倉庫、保管場所ねえよになってきたんで、今年も変わらず配布しようとしたら、取引したことないから、お金払うから売ってくれって言われたんですよ」
それで実費だけ、そして数量制限で売り渡すことにしました。
「先週で二年前に発酵させて保管させたものが全部無くなりました、肥料が値上がりと同時に整備が、このヌカ肥料混ぜるくんを他の支部にも何ヵ所かですけども、導入しまして、今週仕込んだものでも一ヶ月後には発酵完了で使えるようになりますから、肥料が安定するまではうちは忙しい気はしますね」
忙しい気じゃないよ、忙しいんだよ、それぐらい外は値上がりで阿鼻叫喚である。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
もちろん春隣も人間へのヘアアレンジができる。
が、最近は秘密兵器が登場した。
「なんかうちの娘の髪を巻いているのを見たら、人間でも大変なのに、サメのヒレだともっと大変だと思ったんでさ」
なんかいいものがないかと思っていたところ。
西のイケザメことおっちゃんが、ショーで器用に道具を使い、ものボケをしているのを見て。
「これだな」
行けるんじゃないかという謎の自信の元で開発されたのが、サメのヒレでも使いやすい、ヘアアレンジ簡単セットである。
「うちの娘にどういうのがいい?って聞いて、お姫様みたいなのがいい!って言われたんで」
綺麗でありながらも、手早く出来るやり方を研究したという。
「こうやって」
ウィッグで春隣に見せると、あまりの早さに春隣はびっくり。
「こう!」
「!?」
「俺のイメージでヒレでも使いやすいにしたから、改良がいるとは思うんだけどもさ、ちょっとやってみてくれる?」
スッ
差し込んで、捻る。
「!?」
「おお、綺麗にいった」
そうこの試作品はまだ人の手でも使えるし、サメのヒレでも使えないことはないのだが、完成品はこの開発者でも人の手で使おうとするとちょっと煩わしいなと感じる。
が。
「可愛いじゃん」
敷地から出ない名伏せの管理所属の女性陣、彼女たちの娯楽として春隣のヘアアレンジは人気が出ている。
「俺もあれ、ほしいんだよな」
こちらは蘆根である。
何しろこれ、既存のアレンジの補助グッズよりも細かく盛れたりするので、今より出来ることが確実に増えるのであるが。
「これは人の手では無理ですよ」
サメヒレ用を傑が試したりもしたが、手が辛かったり、滑ったり、差し込みが抜けたりするのである。
だが蘆根は頑張った。
「どうだ!」
「すごい、けどもこのヘアアレンジ簡単セットと、今まで僕たちが行っている方法かかる時間としては同じぐらいですよ」
「あっ…」
習得してから気がついた。
こういうタイプは行動力はすごいのですが、努力の方向を間違うことがあります、注意しましょう。
ゴウンゴウンと何かが回っている。
「肥料を作ってます」
このご時世に肥料である。
「実は五年ぐらい前から有機の肥料は生産していたんですよ」
洗濯機を何度も修理していた整備部が、この洗濯機の仕組みあったら、肥料とか作れないものかと思ったらしい。
「家が農家だったんで、ヌカから肥料を子供の頃作るの手伝ったときに、あれね、本当に面倒くさいなって思ったんですよ」
発酵が起きるまで混ぜなければならない、混ぜないと発酵しないのである。
「洗濯機見てたら、こういうので、スイッチ入れて、一日一回混ぜるのあったら、楽だっただろうなって思ったんですよ」
それでお手製のを作り、自家用のものはここで発酵させていた。
「山宮がうちに来てから、農家さんから米の値段が安すぎて、玄米で引き取る事はできないかという話をもらったんですよね、そしたらヌカが出るから、そこでも肥料を作って、まあ、こちらは取引先や家庭菜園している職員に差し上げてましたから」
そこにこの値上げであるが。
「むしろ整備がヌカ肥料混ぜるくんを改良して、倉庫、保管場所ねえよになってきたんで、今年も変わらず配布しようとしたら、取引したことないから、お金払うから売ってくれって言われたんですよ」
それで実費だけ、そして数量制限で売り渡すことにしました。
「先週で二年前に発酵させて保管させたものが全部無くなりました、肥料が値上がりと同時に整備が、このヌカ肥料混ぜるくんを他の支部にも何ヵ所かですけども、導入しまして、今週仕込んだものでも一ヶ月後には発酵完了で使えるようになりますから、肥料が安定するまではうちは忙しい気はしますね」
忙しい気じゃないよ、忙しいんだよ、それぐらい外は値上がりで阿鼻叫喚である。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
もちろん春隣も人間へのヘアアレンジができる。
が、最近は秘密兵器が登場した。
「なんかうちの娘の髪を巻いているのを見たら、人間でも大変なのに、サメのヒレだともっと大変だと思ったんでさ」
なんかいいものがないかと思っていたところ。
西のイケザメことおっちゃんが、ショーで器用に道具を使い、ものボケをしているのを見て。
「これだな」
行けるんじゃないかという謎の自信の元で開発されたのが、サメのヒレでも使いやすい、ヘアアレンジ簡単セットである。
「うちの娘にどういうのがいい?って聞いて、お姫様みたいなのがいい!って言われたんで」
綺麗でありながらも、手早く出来るやり方を研究したという。
「こうやって」
ウィッグで春隣に見せると、あまりの早さに春隣はびっくり。
「こう!」
「!?」
「俺のイメージでヒレでも使いやすいにしたから、改良がいるとは思うんだけどもさ、ちょっとやってみてくれる?」
スッ
差し込んで、捻る。
「!?」
「おお、綺麗にいった」
そうこの試作品はまだ人の手でも使えるし、サメのヒレでも使えないことはないのだが、完成品はこの開発者でも人の手で使おうとするとちょっと煩わしいなと感じる。
が。
「可愛いじゃん」
敷地から出ない名伏せの管理所属の女性陣、彼女たちの娯楽として春隣のヘアアレンジは人気が出ている。
「俺もあれ、ほしいんだよな」
こちらは蘆根である。
何しろこれ、既存のアレンジの補助グッズよりも細かく盛れたりするので、今より出来ることが確実に増えるのであるが。
「これは人の手では無理ですよ」
サメヒレ用を傑が試したりもしたが、手が辛かったり、滑ったり、差し込みが抜けたりするのである。
だが蘆根は頑張った。
「どうだ!」
「すごい、けどもこのヘアアレンジ簡単セットと、今まで僕たちが行っている方法かかる時間としては同じぐらいですよ」
「あっ…」
習得してから気がついた。
こういうタイプは行動力はすごいのですが、努力の方向を間違うことがあります、注意しましょう。
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