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ノーフィッシュ映画祭
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漁師が自分の船に植木鉢を?
なんで?と思うかもしれないが、生えている葉をごらんください。
マントラゴラである。
一昔、今は世代交代しているが、当時海難事故があったが…
バチャバチャ
自分を食べてくれる人が減るという危機感から、マントラゴラ達が泳いできたという。
その時マントラゴラは泳ぎやすいまるでヒレ、そして足のような形をしたものが救援に向かったという。
この時の経験から海のそばのマントラゴラは、何かあった場合は泳ぎやすい形にしておけ、救難が必要な人間ならば自分たちを食べると学んだらしい。
「救難には海上保安庁もそうなんだけども、河川じゃないサメもいたらしいが」
漁師に義理があったために助けに向かったら、マントラゴラが向こうで跳び跳ねているのが見えて、躊躇はしたもののいった。
義理が勝った。
「しかし、その後マントラゴラに襲われて、あまりの苦さに、プカァって浮いて流されかけていたからな、漁師たちは慌てて陸上にあげたそうだよ」
河川ザメ、河川じゃないサメにとってはマントラゴラは苦手な存在。
河川じゃない、海域での縄張りにおいて、河川じゃないサメはイルカとうまくやっていた、それはイルカというのはあまり味覚に優れていないため。
ガツガツ
食糧が河川じゃないサメとぶつからないという点にある。
そしてイルカはマントラゴラを食う。
カシャ!
写真はマントラゴラを踊り食いするイルカの様子。
マントラゴラを食べているイルカは他の個体より長生きすると、調査結果でもわかっていた。
が、河川じゃないサメからすると、姿が見えたら逃げる、特有の臭い、芳香がすれば嫌がる。
「ただ河川ザメ、河川じゃないサメからするとマントラゴラは芳香も苦味も胃腸薬でもあるんですよ」
この種類のサメは体に大きく7つのツボがあるという、それこそ、大罪と同じ名前がつけられており。
「時折押してみてあげてください、ピッキャオ!鳴いたら、いつもより控えてほしい行動、食事はこちらの資料を参考にしてください」
例えば、暴食のツボで鳴いた場合は胃薬を飲ませて、しばらく食事は管理されたものを取るとある。
禁止の食材はないが、腹八分目を守るといったところか。
殺生や…
とサメは訴えるが。
「人間ならこうはイカンよ、悪くなったら戻らんよ」
サメにはあまりそういう病気はなかった。
存在としては人間と比べると同程度とされる(上下さがあると魂が共存できない)、だがここまで丈夫なので、人間のような文化は形成されず、文化などが逆輸入されている形になっているのだ。
『ノーフィッシュ映画祭』
金曜日の朝上映、それが始まる前に映画においての注意事項が流れるのだが。
「元気にしてたかな?」
「我々だ!」
本人たちはゴールデンタイガー、シルバーホークと自称していたりするが、サメ兄弟である。
「これからサメ映画専門配給会社ノーフィッシュの映画祭を始めることする」
「どういうことだよ」
観客は目当ての作品を見に来たと思ったら、巻き込まれたのか怒り始める。
「おおっと、活きのいいお客さんが混ざっていたようだ」
カシャッ
その活きのいい客に向かってスポットライトが当たる。
「兄さん」
謎のボタンを持ってくる弟。
ポチ!
音と共に場内の照明が一旦落ちる。
「うわぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴が聞こえるが、音の聞こえかたからすると上に、上に?連れてかれたようだが。
ポタン…
代わりに水滴が落ちた音がした。
パッ
照明が再び点灯すると、先ほどお客がいた席には、代わりにサメのぬいぐるみが置いてある。
「諸君らもこうなりたくなければ、ノーフィッシュ映画祭を楽しんでくれ」
「ピザと黒炭酸は映画祭特別セットでお買い得に、黒炭酸はパッケージもノーフィッシュ仕様」
「代わりにかなりお値段も勉強させてもらった、するとどうなると思う?」
「兄さん、それじゃあわからないよ」
「ワンコインでお釣じゃらじゃら値段にする→映画以外のお客さんも買いにくる」
「それじゃあ、お昼前に売り切れちゃうよ」
「そうだ、せっかくの祭りにピザと黒炭酸も無しに楽しめると思うか?」
ピンポーン
「すいません、ピザ宅配に来ました」
画面内の兄弟のもとにピザ宅配が来た。
「あっ、僕が出るよ、はーい」
弟がピザの受け取りに出向く。
「今年のノーフィッシュ映画祭は気合いが違う!」
「ミックスとキノコ照り焼きです」
「うわ!美味しそう」
「サメ映画を撮影すると補助金が出るという、クリエイター保護プログラムのせいで」
「あっ、もしかして今撮影中ですか?実は何回も映画館の方にはいってて、握手してもらえますか?」
「いいですよ、兄さんファンですよ」
「いつもはサメ映画を撮らない監督や、関わりたくないスタッフも生活のために取らざるおえなくなった!えっ?ファン」
兄は後ろを振り向くと、ピザ店員が手を振った。
「すまないが、諸事情で終了する!」
プツン
映像は途切れたが。
「ファンなんですよ、仕事終わってから、ノーフィッシュ映画祭は行くつもりだったのでうれしいです」
「ピザはマップピザ、等高線の美しいチーズが芸術的なマップ」
「お店はこの映画館の三軒隣、居酒屋三ちゃんの看板を目指してね!」
そこで音声も終わり、何事もなかったように映画が始まるのである。
なんで?と思うかもしれないが、生えている葉をごらんください。
マントラゴラである。
一昔、今は世代交代しているが、当時海難事故があったが…
バチャバチャ
自分を食べてくれる人が減るという危機感から、マントラゴラ達が泳いできたという。
その時マントラゴラは泳ぎやすいまるでヒレ、そして足のような形をしたものが救援に向かったという。
この時の経験から海のそばのマントラゴラは、何かあった場合は泳ぎやすい形にしておけ、救難が必要な人間ならば自分たちを食べると学んだらしい。
「救難には海上保安庁もそうなんだけども、河川じゃないサメもいたらしいが」
漁師に義理があったために助けに向かったら、マントラゴラが向こうで跳び跳ねているのが見えて、躊躇はしたもののいった。
義理が勝った。
「しかし、その後マントラゴラに襲われて、あまりの苦さに、プカァって浮いて流されかけていたからな、漁師たちは慌てて陸上にあげたそうだよ」
河川ザメ、河川じゃないサメにとってはマントラゴラは苦手な存在。
河川じゃない、海域での縄張りにおいて、河川じゃないサメはイルカとうまくやっていた、それはイルカというのはあまり味覚に優れていないため。
ガツガツ
食糧が河川じゃないサメとぶつからないという点にある。
そしてイルカはマントラゴラを食う。
カシャ!
写真はマントラゴラを踊り食いするイルカの様子。
マントラゴラを食べているイルカは他の個体より長生きすると、調査結果でもわかっていた。
が、河川じゃないサメからすると、姿が見えたら逃げる、特有の臭い、芳香がすれば嫌がる。
「ただ河川ザメ、河川じゃないサメからするとマントラゴラは芳香も苦味も胃腸薬でもあるんですよ」
この種類のサメは体に大きく7つのツボがあるという、それこそ、大罪と同じ名前がつけられており。
「時折押してみてあげてください、ピッキャオ!鳴いたら、いつもより控えてほしい行動、食事はこちらの資料を参考にしてください」
例えば、暴食のツボで鳴いた場合は胃薬を飲ませて、しばらく食事は管理されたものを取るとある。
禁止の食材はないが、腹八分目を守るといったところか。
殺生や…
とサメは訴えるが。
「人間ならこうはイカンよ、悪くなったら戻らんよ」
サメにはあまりそういう病気はなかった。
存在としては人間と比べると同程度とされる(上下さがあると魂が共存できない)、だがここまで丈夫なので、人間のような文化は形成されず、文化などが逆輸入されている形になっているのだ。
『ノーフィッシュ映画祭』
金曜日の朝上映、それが始まる前に映画においての注意事項が流れるのだが。
「元気にしてたかな?」
「我々だ!」
本人たちはゴールデンタイガー、シルバーホークと自称していたりするが、サメ兄弟である。
「これからサメ映画専門配給会社ノーフィッシュの映画祭を始めることする」
「どういうことだよ」
観客は目当ての作品を見に来たと思ったら、巻き込まれたのか怒り始める。
「おおっと、活きのいいお客さんが混ざっていたようだ」
カシャッ
その活きのいい客に向かってスポットライトが当たる。
「兄さん」
謎のボタンを持ってくる弟。
ポチ!
音と共に場内の照明が一旦落ちる。
「うわぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴が聞こえるが、音の聞こえかたからすると上に、上に?連れてかれたようだが。
ポタン…
代わりに水滴が落ちた音がした。
パッ
照明が再び点灯すると、先ほどお客がいた席には、代わりにサメのぬいぐるみが置いてある。
「諸君らもこうなりたくなければ、ノーフィッシュ映画祭を楽しんでくれ」
「ピザと黒炭酸は映画祭特別セットでお買い得に、黒炭酸はパッケージもノーフィッシュ仕様」
「代わりにかなりお値段も勉強させてもらった、するとどうなると思う?」
「兄さん、それじゃあわからないよ」
「ワンコインでお釣じゃらじゃら値段にする→映画以外のお客さんも買いにくる」
「それじゃあ、お昼前に売り切れちゃうよ」
「そうだ、せっかくの祭りにピザと黒炭酸も無しに楽しめると思うか?」
ピンポーン
「すいません、ピザ宅配に来ました」
画面内の兄弟のもとにピザ宅配が来た。
「あっ、僕が出るよ、はーい」
弟がピザの受け取りに出向く。
「今年のノーフィッシュ映画祭は気合いが違う!」
「ミックスとキノコ照り焼きです」
「うわ!美味しそう」
「サメ映画を撮影すると補助金が出るという、クリエイター保護プログラムのせいで」
「あっ、もしかして今撮影中ですか?実は何回も映画館の方にはいってて、握手してもらえますか?」
「いいですよ、兄さんファンですよ」
「いつもはサメ映画を撮らない監督や、関わりたくないスタッフも生活のために取らざるおえなくなった!えっ?ファン」
兄は後ろを振り向くと、ピザ店員が手を振った。
「すまないが、諸事情で終了する!」
プツン
映像は途切れたが。
「ファンなんですよ、仕事終わってから、ノーフィッシュ映画祭は行くつもりだったのでうれしいです」
「ピザはマップピザ、等高線の美しいチーズが芸術的なマップ」
「お店はこの映画館の三軒隣、居酒屋三ちゃんの看板を目指してね!」
そこで音声も終わり、何事もなかったように映画が始まるのである。
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