浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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Fresh Squeeze

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もしゃもしゃ
「おっちゃん、何食べてんの?」
ネギ!
「変わったもの食べてるね」
水分が多く、名人と呼ばれる人にしか栽培が難しいネギを、大きめに切り、油で一気に炒めることで、美味しい水分を閉じ込め、それを半日冷やしたものをサメは召し上がっているのにも関わらず、独り占めしたいがためにただ「ネギ」とだけ伝えたのでございます(ナレーション)

『サメサメベーズボールの時間がやって来ました』

「二回の表から両チームとも仕掛けますね」
分身の術を使ったランナーが走塁しました。
「サメボの選手ならば分身ぐらいは見破れないと困りますからね」
実況が熱く語り出す。
「1980年代ならば使用した場合は退場になることもありましたが、名将アキラは言いました、相手が分身の術を使ってきた、その時こそがチャンスであると」
「昨日のことのように思い出しますよ、相手の分身の虚をついて、アウトを誘い仕留める、いや~あれは中継を見てましたが、凄かった、これだからサメボは面白いんですよ」
「そこからサメボの選手ならば分身ぐらいは見破ってあたり前という考えが浸透し、むしろ分身を使った駆け引きが見ものとも言えましょう」
「今日もアキラのような、ここで歴史が変わった、そんな試合が見てみたいものです」

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

「連休も最終日を迎え、会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか?それでは最終日、これよりアレを始めちゃいます」
ファンクラブ、シャンパーによるライブ配信が始まった。
「誰が一番『んほっ!ミルク』を上手に言えるか大会」
さぁ、始まりました、まさかのメーカー後援のこの大会、みんながそれぞれ『んほっ!ミルク』と叫んだデータが送られ、それを投票し、誰が一番かや、リーダーとそして『んほっ!ミルク』開発してくれた研究員がそれぞれ賞を設けるという、とんでもないことが始まった。
「実際に画面越しですが、ファンを実際に見てどうでしょうか?」
リーダーの隣にはメーカーからのゲスト…
「世の中にはこんなにも「んほっ!ミルク」を求めているのかと思うと、感無量ですね」
「この開発者のコンさんは、学生時代にマヨネーズの匂いを使った害虫への誘因苦情など、豊かな発想でこれまでのネックを解決してきた天才でもあります」
「それは誉めすぎですよ」
「いえいえ、その発想がなければ、我々シャンパーは結集しておりません、このようなイベントを行うきっかけというのは、この『んほっ!ミルク』が毎回一定の売上を出している期間限定シリーズの中でも、抜きん出た売上を出したからです」
「本当にありがたいですね」
「私どもの調べによりますと、巣籠もり需要でいつもよりもいい物をシャンプーで使いたいという層にマッチしたという感じでしょうか」
「売れたお陰で、本当は使いたかった成分のものも販売することができるので、それはうれしいです」
「まだこちらの『んほっ!ミルク』上位のパッケージは仮のものになりますが」
デデン!
『 Fresh Squeeze』
「フレッシュ スクィーズ、はい、すごくおしゃれです」
シックなデザイン、傑がここにいたら、これでいいんですよ!これで、なんでこれがいつも出てこないんですか!とかいうやつ。
「そうなんですけども、ミルク感は出せた、でもどうしても『んほっ!』感が足りなくて」
「ならば我々が『んほっ』感を足しましょうとこのような催しを行うことになりました、それでは事前に告知しておりましたが、応募の方は午後九時まで、商品その他については概要欄をご覧ください」
みなさんからの『んほっ!ミルク』をお待ちしております。


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