浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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可愛い頭突き

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ゴゥ!
胃が鳴った。
そこからしばらくしないうちに…
グルル

「私の中にも獣がいたようです」
ファンクラブの人間が疲れ、蘆根さんにマッサージをしてもらうと、考えられない時間帯に胃が鳴る、お腹が空く人もいる。
「あんまり胃腸強くないから、最初は何が起きたのかわからないよね」
「胃が一つ増えたのかなって思っちゃう」
「普段ならそうはないやろっていいたいけども、獣声聞いたから、いるんじゃないかな」
これは比較的最近マッサージを受けたものの感想なので。
「私にもあんな時があったんですよね」
「それが当たり前になっていくんだよ」
先輩の会員たちはほほえましく思っている。
「やっぱりお腹減るのは辛いからね」
「あとマッサージのタイミングですか」
「ああそれ、浜薔薇に来てそのまま寝てしまうなら、蘆根さんとかいるから、寝過ごすこととかはないけど、すぐに家に帰ったりすると危ないからな」
「私はホテル使いました」
「それが出来るならそこでいいと思う、あれあそこ?朝食がすごいっていう」
「そうです、そうです、そこなら食事も困らないので」
この獣に食事を与えなければならないので、ちょっとお高めなホテルの朝食会場の方が、コンビニなどよりトータルで安くつく、そのためにホテルでもある。
「普段ご飯大盛り量も用意してないので、それにちゃんと煮込んだものもか、焼いたものがそういう時食べたくなるんですよ」
「わかる、わかる」
「あのホテル朝食はお任せくださいで有名なチェーンで、この地域の価格設定からすると高めなのもありまして、結構ゆっくり、特に平日はゆっくりできるのてありがたいですよ」


『ここはKCJです』

ICカード、KCJの館内ではこちらが必要になります。
これで職員やゲストによって歩き回れる範囲を制限しているのです。
ピッ
この端末で認証すると鍵が外れるタイプ。
あっ、向こうからイホ デ ニコラス!おはようございます、昨日の試合見ましたよ、光浴びた辺りで、亡くなった家族思い出しちゃったりして、すごくしんみりしましたけど、また試合見に行きますね。
ドウモドウモとヒレをあげるのだが、あれ?ICカードがない。
ゲスト用だと手首とか、首から下げるタイプなのに。
認証端末に近づき頭突き!!!
しかしぶつかる前に止まる、そこからピッ!カシャン!
ええ、そこ、えっ?額にイホ デ ニコラスのICカード入ってるの!
「イホ デ ニコラス、ええっとハルちゃん、などの河川ザメだとあの認証端末の高さが背伸びしてヒレを伸ばしているから、額についていると楽々入れるんですよね」
何かを持っているときも、そのまま認証できるのでイホ デ ニコラスはとても便利に思ってるようだ。
ただ頭突きのポーズにこだわりがあるのか、認証端末を捕まえるように頭突きや、ちょい悪首あげ風など、色んなポーズで認証している姿が見受けられる。
そんなイホ デ ニコラスの可愛い頭突きポーズが見れるのはKCJ認証端末のそばだけ!
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