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これはお得なポンプ式
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この世界は平和ではなく。
異世界によっては狙い目であるとされる。
ガシャン
スチームパンクの世界から来たのだろうか、大型のロボレム(ロボットとゴーレムの特徴を合わせるのでその名前)に相対するのは東司だが。
彼が手に持つ武器というのは、ロボレムからすると木の枝のように、頼りない。
だからだろうか、下手に騒がれるよりはとこちらに向かってきたのだが。
足の踏み込みでくるりと避けて見せた。
そしてそのまま、木の枝、狂い笹と呼ばれる根で打ち付け、その響きから。
(このぐらいだろうな)
当たりをつけて突く。
ゴリ
装甲は割れ、ロボレムが東司を掴もうとするのだが、その時には距離を取ってから、根を投げる。
間接部にささると、そのまま狂い笹を中からはじけさせた。
ゴッ
中からだと、装甲が盾となり外に爆風がもれない。
河川ザメを相手にした際は手加減したが、今は手加減なしの破壊行為。
カラカラ
何かがはずれてから、沈黙。
「動力破損ですね、後は我々にお任せください」
フル装備の衛生班が到着し、ロボレムを囲んで消毒、解体作業にはいる。
「応援、ありがとうございました、今から行けば間に合うのではないか?と思いますが」
「そうだな」
時間を確認する。
「お食事をご用意しましたし、車内でゆっくりと浜薔薇に向かってください」
本日浜薔薇で何があるのか?
サメサメベースボールの上映?それは映画館だ、違う。
浜薔薇の店内の照明がカチリと消える。
通路に光の道が現れた。
「シャンパー&ワールドファン、今日という時をお待ちになったみなさん、こんにちは!」
(東司さん、波里さんってああいう人でしたっけ)
(マイクを持つと結構ノルぞ)
先ほどロボレムを叩き壊した後、衛生班のこの職員が運転してくれた。
そのまま職員も一緒に本日の浜薔薇のイベント観覧することにした。
「それではお呼びしましょう、神はこの地に兜をお授けになった、マスク ド シャンプー、アーーーーンセルモ!」
『うわぁぁぁぁぁぁ』
その瞬間お客さんがわいた。
この日を心待にした気持ちが報われた。
パン!
タ…アンセルモさんが入場し、その後ろで火薬が弾けて、後方にスポットライト。
「勝利の種はこの地に芽吹き、春を待った、その魂は受け継がれてる、イホーーーデ!ニコラース!!!」
「ニコラス」
「ニコラス」
「春ちゃん!」
こんな感じで浜薔薇は騒がしいが、近所の人たちは。
「活気があるっていいことだね」
近所の人たちは好意的にみていた。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「あ~滅茶苦茶疲れたよ」
「そこのあなた」
「えっ?何?誰?」
「私はこういうものです」
名刺を出す、名前の知っている会社のものだった。
「今の、そんなあなたに耳よりな話があるんですけどもね」
スーツを着てニコニコしている、そして悪魔は囁いた。
「その疲れ取りたくありません?」
すごく怪しいです。
「その疲れを誰かのためにいかしたくありませんか?」
意味がわからなかった。
「ちょっとシャンプーされるだけですよ」
「これよりオツカレサンVSアンセルモ&イホ デ ニコラスの変則マッチを行います」
『ワー!』
なんでこうなった、ちょっとシャンプーされるだけって、見世物じゃないか。
「おおっとまずはイホ デ ニコラスが飛び込んで来た」
「持っているものはシアバター入りの、あれは洗い流さないトリートメントだな」
「東司さん、詳しいですね」
ペチャッ
「これはお得なポンプ式、毎日のケアにピッタリだぁぁ!」
そしてそのまま撫でるようにつける。
「河川ザメのヒレで髪に引っ掛からないように撫でるというのは技術がいるんだ、地味に見えてこいつはとんでもなく練習しているぜ」
「東司さん、解説回った方が良くないですか」
衛生班の職員は東司の意外な一面も目の前にした。
異世界によっては狙い目であるとされる。
ガシャン
スチームパンクの世界から来たのだろうか、大型のロボレム(ロボットとゴーレムの特徴を合わせるのでその名前)に相対するのは東司だが。
彼が手に持つ武器というのは、ロボレムからすると木の枝のように、頼りない。
だからだろうか、下手に騒がれるよりはとこちらに向かってきたのだが。
足の踏み込みでくるりと避けて見せた。
そしてそのまま、木の枝、狂い笹と呼ばれる根で打ち付け、その響きから。
(このぐらいだろうな)
当たりをつけて突く。
ゴリ
装甲は割れ、ロボレムが東司を掴もうとするのだが、その時には距離を取ってから、根を投げる。
間接部にささると、そのまま狂い笹を中からはじけさせた。
ゴッ
中からだと、装甲が盾となり外に爆風がもれない。
河川ザメを相手にした際は手加減したが、今は手加減なしの破壊行為。
カラカラ
何かがはずれてから、沈黙。
「動力破損ですね、後は我々にお任せください」
フル装備の衛生班が到着し、ロボレムを囲んで消毒、解体作業にはいる。
「応援、ありがとうございました、今から行けば間に合うのではないか?と思いますが」
「そうだな」
時間を確認する。
「お食事をご用意しましたし、車内でゆっくりと浜薔薇に向かってください」
本日浜薔薇で何があるのか?
サメサメベースボールの上映?それは映画館だ、違う。
浜薔薇の店内の照明がカチリと消える。
通路に光の道が現れた。
「シャンパー&ワールドファン、今日という時をお待ちになったみなさん、こんにちは!」
(東司さん、波里さんってああいう人でしたっけ)
(マイクを持つと結構ノルぞ)
先ほどロボレムを叩き壊した後、衛生班のこの職員が運転してくれた。
そのまま職員も一緒に本日の浜薔薇のイベント観覧することにした。
「それではお呼びしましょう、神はこの地に兜をお授けになった、マスク ド シャンプー、アーーーーンセルモ!」
『うわぁぁぁぁぁぁ』
その瞬間お客さんがわいた。
この日を心待にした気持ちが報われた。
パン!
タ…アンセルモさんが入場し、その後ろで火薬が弾けて、後方にスポットライト。
「勝利の種はこの地に芽吹き、春を待った、その魂は受け継がれてる、イホーーーデ!ニコラース!!!」
「ニコラス」
「ニコラス」
「春ちゃん!」
こんな感じで浜薔薇は騒がしいが、近所の人たちは。
「活気があるっていいことだね」
近所の人たちは好意的にみていた。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「あ~滅茶苦茶疲れたよ」
「そこのあなた」
「えっ?何?誰?」
「私はこういうものです」
名刺を出す、名前の知っている会社のものだった。
「今の、そんなあなたに耳よりな話があるんですけどもね」
スーツを着てニコニコしている、そして悪魔は囁いた。
「その疲れ取りたくありません?」
すごく怪しいです。
「その疲れを誰かのためにいかしたくありませんか?」
意味がわからなかった。
「ちょっとシャンプーされるだけですよ」
「これよりオツカレサンVSアンセルモ&イホ デ ニコラスの変則マッチを行います」
『ワー!』
なんでこうなった、ちょっとシャンプーされるだけって、見世物じゃないか。
「おおっとまずはイホ デ ニコラスが飛び込んで来た」
「持っているものはシアバター入りの、あれは洗い流さないトリートメントだな」
「東司さん、詳しいですね」
ペチャッ
「これはお得なポンプ式、毎日のケアにピッタリだぁぁ!」
そしてそのまま撫でるようにつける。
「河川ザメのヒレで髪に引っ掛からないように撫でるというのは技術がいるんだ、地味に見えてこいつはとんでもなく練習しているぜ」
「東司さん、解説回った方が良くないですか」
衛生班の職員は東司の意外な一面も目の前にした。
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