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サメを西日を使って干します
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「車椅子、自分は使わないと思うでしょ、いきなり使うことになるんだよ」
使ったときにわかる不便さ。
「浜薔薇の衛生班って、全部スロープとかついているんで、玄関まで来ればあとは自分でできたりするんだ」
これはKCJがリフォームしたものではなく、リフォームしていた物件を購入したといった感じ。
「そのまま取り壊すという話も出てましたからね」
一括で買うよと。
「後で聞いたら他の人も買おうとしていたらしいので」
建物ではなくて土地がほしかったようです。
「まあ、こういうのも情報部がいますから」
情報部に所属しているものはコミュニケーション能力が長けている。
「相談してもらえる信頼って大事じゃないですか」
ニコニコしてるでしょ、この職員さん。
こう見えて戦闘もこなすから、人が一生かけて経験する修羅場以上を走りまくってる、ヤバイ人だからね。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「自分を切りつけた刀剣探してる?もしかして傷薬とか塗る気?それ医療でもなんでもないから」
衛生班のルーチェ先生が連絡終了後疲れていました。
「また連絡来たら、警備ね」
「わかりました」
異世界系の戦闘をした際に、傷を負ったのだがあまり良くならないので、ルーチェに自分を切りつけた刀剣を探してほしいといったのだ。
これは伝承を知らなければ意味がわからないことだろう。
こちらの世界だとアメリカの方に、自分に怪我を負わせた刃物に、傷薬をぬると、自分の怪我も早く治るという話がある。
だから今のはその話を信じた人がこうして手傷を負わせた刃物探してくれ!と藁にすがったというやつだ。
「呪いとかの可能性はないんですか?」
「呪いなら呪柔剤使ってないならそれも考えられるけどもさ」
またよくわからない言葉が出てきたと思う。
呪柔剤(じゅじゅうざい)
お洗濯に使う柔軟剤みたい?使い方としてはあってる。
一番最初に売り出したメーカーさんのものは、呪いに強いドラゴンの力!一時の安らぎをあなたに!とかいうキャッチコピーで売り出した。
「あなたにドラゴンパワー!!」
ルーチェ先生はそのCMを口づさんだ。
今は各社からドラゴンの素材を使わないタイプの、同様の効果を出しているものが販売されてる。
ドラゴン素材は高価だし、抽出するのが一苦労、それこそ抽出する方法も特許がいくつかあるぐらいだ。
「似たようなものは民間薬としてはあったみたいだけどもね」
サメを西日使って干します。
「おっちゃんさんとかみたいなサメですか」
「そうそう、ウォータースピリットならばあいとはいうけどもね」
例えば人魚とか。
「ただ河川ザメぐらい丈夫じゃないとお亡くなりになるし」
元はつまみ食いをしたサメが同胞に吊し上げられ、そこで油が落ちる。
「発見した人がすごいんだけどもさ」
呪いがかけられた人は、その油に自分を困らせていた呪いが絡まっているのがわかった。
「呪いかけられている人って、それを解くために本当にいろいろなことをするから」
この民間薬以外にも様々なものが発見されるきっかけになった。
「サメの方も、罪を犯したサメのものならばってことで譲り受けて、その人は巨万の富を得たんだよな、ただ富を得ると、呪いをまたかけられたりするじゃん」
お金はあっても生涯呪いを解く研究に使い。
「そこは実子ではなく、お弟子さんが継いでますよ」
「そうなんだ」
「呪いは血縁をたどることもありますから」
「そうなんだよな、だから家庭を持たない人もいるし」
ルーチェ先生とスタッフの会話。
「僕がこっちに戻ってきて、どうやって身を立てるかって話になった時のCMだから、本当にずいぶんと昔だ」
若く見えるが、異世界に行ったせいで体内時計などが変わっている。
「髪も戻らないし」
黒だった髪は菫の色をしている。
「異世界に適応しようとして体質が変わった場合、こっちに戻ると拒絶反応が出る場合もありますから」
「そうなんだよな、僕は年齢に出たのかな、見た目がそう変わらないし、だからさ、浜薔薇出張所来て初めてほっとしたよ」
「蘆根さん達ですか」
「そう、蘆根さんのマッサージを習った先生たちって、蘆根さんの親ぐらいの年齢に本当に見えないじゃん」
そして蘆根自身も見た目と年齢が剥離した人たちに慣れているので、ルーチェ先生もそういう人なんだろうなってことで驚きもしない。
「これはね、新鮮だった、初めて年齢とか、話をするとおっさん、初老がばれるっていわれたりするんだけどもさ、そういうのがないものな」
蘆根からすると、先生も何かしらのマッサージ技術を納めているんだろうなと、今でも思ってる。
「ごめんね、僕は天然なんだよね」
「体力回復したいと思わないのって、最高なんですがね」
最近腰に来たスタッフは思う。
「そう、そういう意見も多い、うん」
だから苦笑して話がそこで終わってしまうのだ。
「はい、浜薔薇ですが」
「すいませんマッサージを、マッサージの予約とれないなら、シャンプーをお願いできますか?」
疲れ目と肩凝りに限界を迎えたとき、浜薔薇を頼れるというのは非常にありがたいことである。
(なんで作業行程が重複しないようにフロー作らねえんだよ、こんなんさ、やってられるか!)
こういう投げ出したくなる気持ちが、最後にたどり着く先の一つも、浜薔薇なのかもしれない。
使ったときにわかる不便さ。
「浜薔薇の衛生班って、全部スロープとかついているんで、玄関まで来ればあとは自分でできたりするんだ」
これはKCJがリフォームしたものではなく、リフォームしていた物件を購入したといった感じ。
「そのまま取り壊すという話も出てましたからね」
一括で買うよと。
「後で聞いたら他の人も買おうとしていたらしいので」
建物ではなくて土地がほしかったようです。
「まあ、こういうのも情報部がいますから」
情報部に所属しているものはコミュニケーション能力が長けている。
「相談してもらえる信頼って大事じゃないですか」
ニコニコしてるでしょ、この職員さん。
こう見えて戦闘もこなすから、人が一生かけて経験する修羅場以上を走りまくってる、ヤバイ人だからね。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「自分を切りつけた刀剣探してる?もしかして傷薬とか塗る気?それ医療でもなんでもないから」
衛生班のルーチェ先生が連絡終了後疲れていました。
「また連絡来たら、警備ね」
「わかりました」
異世界系の戦闘をした際に、傷を負ったのだがあまり良くならないので、ルーチェに自分を切りつけた刀剣を探してほしいといったのだ。
これは伝承を知らなければ意味がわからないことだろう。
こちらの世界だとアメリカの方に、自分に怪我を負わせた刃物に、傷薬をぬると、自分の怪我も早く治るという話がある。
だから今のはその話を信じた人がこうして手傷を負わせた刃物探してくれ!と藁にすがったというやつだ。
「呪いとかの可能性はないんですか?」
「呪いなら呪柔剤使ってないならそれも考えられるけどもさ」
またよくわからない言葉が出てきたと思う。
呪柔剤(じゅじゅうざい)
お洗濯に使う柔軟剤みたい?使い方としてはあってる。
一番最初に売り出したメーカーさんのものは、呪いに強いドラゴンの力!一時の安らぎをあなたに!とかいうキャッチコピーで売り出した。
「あなたにドラゴンパワー!!」
ルーチェ先生はそのCMを口づさんだ。
今は各社からドラゴンの素材を使わないタイプの、同様の効果を出しているものが販売されてる。
ドラゴン素材は高価だし、抽出するのが一苦労、それこそ抽出する方法も特許がいくつかあるぐらいだ。
「似たようなものは民間薬としてはあったみたいだけどもね」
サメを西日使って干します。
「おっちゃんさんとかみたいなサメですか」
「そうそう、ウォータースピリットならばあいとはいうけどもね」
例えば人魚とか。
「ただ河川ザメぐらい丈夫じゃないとお亡くなりになるし」
元はつまみ食いをしたサメが同胞に吊し上げられ、そこで油が落ちる。
「発見した人がすごいんだけどもさ」
呪いがかけられた人は、その油に自分を困らせていた呪いが絡まっているのがわかった。
「呪いかけられている人って、それを解くために本当にいろいろなことをするから」
この民間薬以外にも様々なものが発見されるきっかけになった。
「サメの方も、罪を犯したサメのものならばってことで譲り受けて、その人は巨万の富を得たんだよな、ただ富を得ると、呪いをまたかけられたりするじゃん」
お金はあっても生涯呪いを解く研究に使い。
「そこは実子ではなく、お弟子さんが継いでますよ」
「そうなんだ」
「呪いは血縁をたどることもありますから」
「そうなんだよな、だから家庭を持たない人もいるし」
ルーチェ先生とスタッフの会話。
「僕がこっちに戻ってきて、どうやって身を立てるかって話になった時のCMだから、本当にずいぶんと昔だ」
若く見えるが、異世界に行ったせいで体内時計などが変わっている。
「髪も戻らないし」
黒だった髪は菫の色をしている。
「異世界に適応しようとして体質が変わった場合、こっちに戻ると拒絶反応が出る場合もありますから」
「そうなんだよな、僕は年齢に出たのかな、見た目がそう変わらないし、だからさ、浜薔薇出張所来て初めてほっとしたよ」
「蘆根さん達ですか」
「そう、蘆根さんのマッサージを習った先生たちって、蘆根さんの親ぐらいの年齢に本当に見えないじゃん」
そして蘆根自身も見た目と年齢が剥離した人たちに慣れているので、ルーチェ先生もそういう人なんだろうなってことで驚きもしない。
「これはね、新鮮だった、初めて年齢とか、話をするとおっさん、初老がばれるっていわれたりするんだけどもさ、そういうのがないものな」
蘆根からすると、先生も何かしらのマッサージ技術を納めているんだろうなと、今でも思ってる。
「ごめんね、僕は天然なんだよね」
「体力回復したいと思わないのって、最高なんですがね」
最近腰に来たスタッフは思う。
「そう、そういう意見も多い、うん」
だから苦笑して話がそこで終わってしまうのだ。
「はい、浜薔薇ですが」
「すいませんマッサージを、マッサージの予約とれないなら、シャンプーをお願いできますか?」
疲れ目と肩凝りに限界を迎えたとき、浜薔薇を頼れるというのは非常にありがたいことである。
(なんで作業行程が重複しないようにフロー作らねえんだよ、こんなんさ、やってられるか!)
こういう投げ出したくなる気持ちが、最後にたどり着く先の一つも、浜薔薇なのかもしれない。
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