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アハ
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ヘラクレスの毒矢を行う場合は関係各所に申請し、責任者が毎日何があったか、どう言うことをしたのか報告しなければならない。
つまり?
24時間クソ映画は何を見た、合間の小芝居何をしたかという報告を、真面目にするのだ。
「兄ちゃん、明日の映画はこれにしようと思う」
トラジが長兄である寛永龍守(かんえい たつもり)に訴え、長兄はそれを了承し。
長兄がサインした後に、寛永虎次(かんえい らじ)、寛永鷹三(かんえいたかみ)とサメ兄弟も名前を書いた。
この一人と二匹は龍守が生まれたときからの付き合いである。
龍守の母の実家では、長男が生まれると河川ザメと一緒に育てることで、健やかに育つという風習がある。
龍守と同時期に子供が生まれる親族もいたらしいが、そちらは女の子であったため、その分サメがこっちに来た、二匹(ダブル!)
そんな風習を知らない父は困惑してたそうだが、母の実家からサメ二匹とお祝い金、それこそお祝い金にいたっては、定期的に届けられていたらしく、一気に賑やかになった家庭でも金に困ることはなかった。
三人の実家にあたる呉服屋は、彼らが生まれるちょっと前ぐらいのCM「最上の呉服(さいじょうのごふく)呉服の最上(ごふくのもがみ)」で有名だったのだが、今は呉服屋ではなく、不動産に力を入れていた。ただその分このヘラクレスの毒矢などあまり他の人が受けない、官公庁関係の仕事も引き受けていた
。
『次はおっちゃん等の出番やで』
お休みの日もあんまり外出たくないなという時もあるが、前ならスーパーやコンビニで食い物買っていたのだが、今はちょっと違う。
「KCJってそんなんあるの?」
おっちゃんがアイス頼むとカタログを見ているので、他にもどんなんある?と見せてもらったら、ちょうどアイスコーヒーが新しくなりますと大きな字で強調してた。
「なんか高い」
それならスーパーで買った方がいいわと思ったが、単位が違ってた。
「4.6リットルって何?中途半端!」
しゃーないわ、これKCJやなくて、KCの方の単位をリットルに直しているだけやし。
「おっちゃん、博識やな、あれや、もうハカセって呼ぼうか」
話続けるわ、本当はガロンなんやけども、日本じゃこの量で一ガロン言わんのよ、だからリットルに直してるの。
「へぇ~」
日本だと一ガロンはアメリカ表記のものとなります。
「まっ、美味しくて安く買えるならなんでもええな」
そういうわけで頼んでみたら。
「何これバケツやん」
「お腹たぷたぷになるで」
「持ち手までついて、やっぱりバケツやん」
予想外だったため、とりあえずお玉でコップに入れてった。
「旨い!」
「味が深い!」
「後で100均行こ!これ移さな、冷蔵庫に入らへんで」
とりあえず入れてみようとする西特有の笑いへのアグレッシブさ。
「ほんまや、入らんな」
そしてみんなでこいつアホやといって笑うのである。
そこからこのアイスコーヒーはバケツで通じるようになり。
「今日遅くなるから、誰かバケツ受け取って、ザバァって冷水筒に移すの忘れんといてな、絶対やぞ、絶対や!」
一度入れ損ねて、風味を失いかけたことがあり、念を押す。
「けどもな、ザバァ!って上手く移せるのおっちゃんだけやで」
「なんかいいの、ないの、ポンプみたいなさ」
「アイスコーヒーポンプ!」
「そや、そういうのや!」
そこでポンプで入れているのを見たKCJの職員が。
「あの~それでしたら、入れ物買えますよ」
「お値段そのまま、量もそのままならいいんやけどもな」
あつかましいとも言えるが。
「お任せください」
そういったらコーヒーが五リットルの蛇口付きのタンクできました。
「まさか量が増えるとは思わんかったわ」
人数が人数なのと、遊びに来た人も飲むので、この量でも月曜日まで残らないのである。
「お~い北海道の牛乳来たぞ」
「濃い奴、待っとった!」
その分牛乳をいいものにし、休日の楽しみにしているのだった。
『ここから先は人の心の闇を見る話』
ああ、しまったなと思った。
蕎麦つゆが足りなかったと、山宮は急いで準備をしようとすると。
管理部、名前が伏せられた職員なのだが、その職員が他の人がいる中で、足りない出汁を、似た色の茶をかけて、それをさも美味しいお蕎麦ですねと言わんばかりに食べ出した。
「すいません、蕎麦つゆ今用意しますから」
山宮はそのまま準備をしたのだが、あれがどうしても気になり。
足りなかった蕎麦つゆの量に、このぐらいだろうと茶をかけて蕎麦を食べてみたが。
「!?」
上手くない、水っぽい、蕎麦本来の味はするが、出汁は香りしかない。
どういうことかと思ったのだ。
「ああそれは…」
管理部の顔だし役に聞くと。
「知ってはいますが、私からは事情は」
「わかりました、では違う聞き方してもいいですか?」
「問題は値段ですか?」
「そうですね、出来れば解決策は安ければ安いほど、そして子供でもできるものがよろしいかと」
「わかりました」
そして蕎麦の日である。
「出来れば早い時間に来ていただきたいのですが」
「いいですが…?はい」
あの職員をこみ合う時間より前にお呼びして。他の管理、名前を伏せられたもついでに飯食うぞとやってきた。
そこを山宮が。
蕎麦にだ、まず100均で売っている薬味のふりかけをぱらつかせて、そこにあの時の蕎麦つゆ、茶を目分量で合わせて。
「どうぞ、お召し上がりください」
するとだ。
差し出された管理職員と、同じ名前を伏せられた職員たちは。
『アハ』
声を立てて一斉に笑った。
「山宮さん」
「なんですか?」
顔だし役が昼過ぎにやってきた。
「やめないでくださいね」
「?やめませんよ」
「答え合わせは聞きますか?」
「言いたくない話ならば聞きません」
「そうですか、でしたらこれからもよろしくお願いします」
その挨拶で終わったら、次の日予算を桁ひとつ多くなりましたと言われた。
「確かに使いたいものはありますが、無闇に増やすのはいかがなものでしょうか?」
欲しいものがあればその時にということで、予算は一時保留になった。
つまり?
24時間クソ映画は何を見た、合間の小芝居何をしたかという報告を、真面目にするのだ。
「兄ちゃん、明日の映画はこれにしようと思う」
トラジが長兄である寛永龍守(かんえい たつもり)に訴え、長兄はそれを了承し。
長兄がサインした後に、寛永虎次(かんえい らじ)、寛永鷹三(かんえいたかみ)とサメ兄弟も名前を書いた。
この一人と二匹は龍守が生まれたときからの付き合いである。
龍守の母の実家では、長男が生まれると河川ザメと一緒に育てることで、健やかに育つという風習がある。
龍守と同時期に子供が生まれる親族もいたらしいが、そちらは女の子であったため、その分サメがこっちに来た、二匹(ダブル!)
そんな風習を知らない父は困惑してたそうだが、母の実家からサメ二匹とお祝い金、それこそお祝い金にいたっては、定期的に届けられていたらしく、一気に賑やかになった家庭でも金に困ることはなかった。
三人の実家にあたる呉服屋は、彼らが生まれるちょっと前ぐらいのCM「最上の呉服(さいじょうのごふく)呉服の最上(ごふくのもがみ)」で有名だったのだが、今は呉服屋ではなく、不動産に力を入れていた。ただその分このヘラクレスの毒矢などあまり他の人が受けない、官公庁関係の仕事も引き受けていた
。
『次はおっちゃん等の出番やで』
お休みの日もあんまり外出たくないなという時もあるが、前ならスーパーやコンビニで食い物買っていたのだが、今はちょっと違う。
「KCJってそんなんあるの?」
おっちゃんがアイス頼むとカタログを見ているので、他にもどんなんある?と見せてもらったら、ちょうどアイスコーヒーが新しくなりますと大きな字で強調してた。
「なんか高い」
それならスーパーで買った方がいいわと思ったが、単位が違ってた。
「4.6リットルって何?中途半端!」
しゃーないわ、これKCJやなくて、KCの方の単位をリットルに直しているだけやし。
「おっちゃん、博識やな、あれや、もうハカセって呼ぼうか」
話続けるわ、本当はガロンなんやけども、日本じゃこの量で一ガロン言わんのよ、だからリットルに直してるの。
「へぇ~」
日本だと一ガロンはアメリカ表記のものとなります。
「まっ、美味しくて安く買えるならなんでもええな」
そういうわけで頼んでみたら。
「何これバケツやん」
「お腹たぷたぷになるで」
「持ち手までついて、やっぱりバケツやん」
予想外だったため、とりあえずお玉でコップに入れてった。
「旨い!」
「味が深い!」
「後で100均行こ!これ移さな、冷蔵庫に入らへんで」
とりあえず入れてみようとする西特有の笑いへのアグレッシブさ。
「ほんまや、入らんな」
そしてみんなでこいつアホやといって笑うのである。
そこからこのアイスコーヒーはバケツで通じるようになり。
「今日遅くなるから、誰かバケツ受け取って、ザバァって冷水筒に移すの忘れんといてな、絶対やぞ、絶対や!」
一度入れ損ねて、風味を失いかけたことがあり、念を押す。
「けどもな、ザバァ!って上手く移せるのおっちゃんだけやで」
「なんかいいの、ないの、ポンプみたいなさ」
「アイスコーヒーポンプ!」
「そや、そういうのや!」
そこでポンプで入れているのを見たKCJの職員が。
「あの~それでしたら、入れ物買えますよ」
「お値段そのまま、量もそのままならいいんやけどもな」
あつかましいとも言えるが。
「お任せください」
そういったらコーヒーが五リットルの蛇口付きのタンクできました。
「まさか量が増えるとは思わんかったわ」
人数が人数なのと、遊びに来た人も飲むので、この量でも月曜日まで残らないのである。
「お~い北海道の牛乳来たぞ」
「濃い奴、待っとった!」
その分牛乳をいいものにし、休日の楽しみにしているのだった。
『ここから先は人の心の闇を見る話』
ああ、しまったなと思った。
蕎麦つゆが足りなかったと、山宮は急いで準備をしようとすると。
管理部、名前が伏せられた職員なのだが、その職員が他の人がいる中で、足りない出汁を、似た色の茶をかけて、それをさも美味しいお蕎麦ですねと言わんばかりに食べ出した。
「すいません、蕎麦つゆ今用意しますから」
山宮はそのまま準備をしたのだが、あれがどうしても気になり。
足りなかった蕎麦つゆの量に、このぐらいだろうと茶をかけて蕎麦を食べてみたが。
「!?」
上手くない、水っぽい、蕎麦本来の味はするが、出汁は香りしかない。
どういうことかと思ったのだ。
「ああそれは…」
管理部の顔だし役に聞くと。
「知ってはいますが、私からは事情は」
「わかりました、では違う聞き方してもいいですか?」
「問題は値段ですか?」
「そうですね、出来れば解決策は安ければ安いほど、そして子供でもできるものがよろしいかと」
「わかりました」
そして蕎麦の日である。
「出来れば早い時間に来ていただきたいのですが」
「いいですが…?はい」
あの職員をこみ合う時間より前にお呼びして。他の管理、名前を伏せられたもついでに飯食うぞとやってきた。
そこを山宮が。
蕎麦にだ、まず100均で売っている薬味のふりかけをぱらつかせて、そこにあの時の蕎麦つゆ、茶を目分量で合わせて。
「どうぞ、お召し上がりください」
するとだ。
差し出された管理職員と、同じ名前を伏せられた職員たちは。
『アハ』
声を立てて一斉に笑った。
「山宮さん」
「なんですか?」
顔だし役が昼過ぎにやってきた。
「やめないでくださいね」
「?やめませんよ」
「答え合わせは聞きますか?」
「言いたくない話ならば聞きません」
「そうですか、でしたらこれからもよろしくお願いします」
その挨拶で終わったら、次の日予算を桁ひとつ多くなりましたと言われた。
「確かに使いたいものはありますが、無闇に増やすのはいかがなものでしょうか?」
欲しいものがあればその時にということで、予算は一時保留になった。
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