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おふっ、この深堀り。
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朝出勤すると。
「ビタン」
自転車置き場にビタンがいたので、抱えて、建物内に入る。
ケットシーエリアまで運んでから、離すと、さっさとどこかに行ってしまった。
(どっから出たんだろう?)
また破壊されて破損されたところから?などと考えていたが、まあ、警備に一言伝えてそれで終わる。
昨日は忙しく、その分の疲労を抜くために、理容室を予約している。
しかも今日は蘆根さんが来るので、マッサージ頼めます?と聞いたところ、いいですよと返事をもらった。
春隣も蘆根が来るために、朝から気合いが入りすぎてて、同じところを何回も何回も拭いている。
「予約してないんだけども、耳掃除だけとかいける?」
蘆根ではなかったが、耳掃除ならばと、引き受けるのだが。
(おふっ、この深堀り)
耳毛も気になったので、シェーバーでウィンウィンなぞって、おしまいとなった。
「助かったよ、さっきイヤホン見たら毛がついてて、イヤホン掃除しながら思ったんだ」
あれ?イヤホン掃除しても耳を掃除してなかったら同じじゃねえ?と。
「急でごめんね」
そういいながら支払いをしていたら。
「こんにちは」
蘆根が来て。
「あれ、今日は蘆根さんが来る日なの」
「マッサージだけな」
「あ~イダくんか」
イダとは先日蘆根がマッサージの力を借りて、野生から卒業させたケットシーである。
「次はいつ来るのって毎日玄関まで来てましたからね」
そして他のケットシーから、もて夫(蘆根)は忙しいから来ないと言われて、最近やっとそうかとおとなしくなった。
「久しぶりに、人間なんて信じれないっていってた子でしたから、助かりました」
支部のケットシー同士の人間どうするか会議というのがあるらしいのだが、緊急会議によってイダも人間は守護らないといけないを理解したので、満場一致となったそうだ。
「最初何をしているのかわからなかった」
喧嘩もせずに集まるし、鳴くわけでもない、そんな静かな集まりの後で、事を起こすので結構怖いのである。
「じゃあ、隣にいるから、何かあったら呼んでください」
蘆根は時間になったので、準備を始める。
といってもマッサージ台などは先に用意してもらったので、ほとんどやることはないのだ。
「すいません」
予約している職員が来た。
「今日はどうします?」
「非常に疲れております、出来れば体に残っている疲労はみんな取りたいかな」
「わかりました」
職員はできたらいいなであるが、蘆根はそんなこと言われたらやりますよである。
「マッサージする前にまずは白湯なんですが、終わってから今日一日はノンカフェインのお茶をたっぷり飲んでくださいね」
「は~い」
(肌は乾燥している、睡眠ももうちょっとほしいかな)
その様子を春隣はメモしているではないか。
学ぶ姿勢、それがレベルをさらに上げる、そんな姿勢を蘆根は好ましく思った。
(これは格好悪いところ見せられないな)
そうして披露される技は、いわゆるクイックマッサージ。
このマッサージはいかに短時間で回復改善させるかを念頭に置いているが、痛いものも多い(ツボなど)
グッ
足首を握る、そして離す。
(これをすることにより血流は良くなるが、健康の人のみだ)
職人気質で覚えた技なので見て盗め、最初はそこからだが。
(わからないようなら、後で解説かな)
きちんと教えるつもりもあった。
しかしだ。
(理解してる…か)
少しばかり自分に今まで教えてくれた人たちの気持ちがわかった気がする。
可愛いのだ。
いや、春隣は可愛いのだが、いやいやそうではなく、姿勢がうれしいのである。
(さあ、俺から技術を盗めるだけ盗むんだ)
これはわかるかなと秘伝を揉みを行うのだが、マッサージをされている方はというと。
(あれ、なんだか、体がおかしいぞ)
寝落ちとはまた違う、とろ~んが始まっており。
「お疲れ様でした」
マッサージが終わると。
(今日はもうお休みする)
許可を取り、仮眠を始めた。
「じゃあ、わからないことあったら質問してくれ、俺はケットシー揉んでくるから」
「ハルちゃん(野太い声)お土産あるからおやつしよう」
蘆根と入れ替わりで異世界帰りの職員がやってきたが。
「春ちゃんは忘れんうちにちゅうことで、お勉強中やけん」
てるやんが代わりに対応した。
「ビタン」
自転車置き場にビタンがいたので、抱えて、建物内に入る。
ケットシーエリアまで運んでから、離すと、さっさとどこかに行ってしまった。
(どっから出たんだろう?)
また破壊されて破損されたところから?などと考えていたが、まあ、警備に一言伝えてそれで終わる。
昨日は忙しく、その分の疲労を抜くために、理容室を予約している。
しかも今日は蘆根さんが来るので、マッサージ頼めます?と聞いたところ、いいですよと返事をもらった。
春隣も蘆根が来るために、朝から気合いが入りすぎてて、同じところを何回も何回も拭いている。
「予約してないんだけども、耳掃除だけとかいける?」
蘆根ではなかったが、耳掃除ならばと、引き受けるのだが。
(おふっ、この深堀り)
耳毛も気になったので、シェーバーでウィンウィンなぞって、おしまいとなった。
「助かったよ、さっきイヤホン見たら毛がついてて、イヤホン掃除しながら思ったんだ」
あれ?イヤホン掃除しても耳を掃除してなかったら同じじゃねえ?と。
「急でごめんね」
そういいながら支払いをしていたら。
「こんにちは」
蘆根が来て。
「あれ、今日は蘆根さんが来る日なの」
「マッサージだけな」
「あ~イダくんか」
イダとは先日蘆根がマッサージの力を借りて、野生から卒業させたケットシーである。
「次はいつ来るのって毎日玄関まで来てましたからね」
そして他のケットシーから、もて夫(蘆根)は忙しいから来ないと言われて、最近やっとそうかとおとなしくなった。
「久しぶりに、人間なんて信じれないっていってた子でしたから、助かりました」
支部のケットシー同士の人間どうするか会議というのがあるらしいのだが、緊急会議によってイダも人間は守護らないといけないを理解したので、満場一致となったそうだ。
「最初何をしているのかわからなかった」
喧嘩もせずに集まるし、鳴くわけでもない、そんな静かな集まりの後で、事を起こすので結構怖いのである。
「じゃあ、隣にいるから、何かあったら呼んでください」
蘆根は時間になったので、準備を始める。
といってもマッサージ台などは先に用意してもらったので、ほとんどやることはないのだ。
「すいません」
予約している職員が来た。
「今日はどうします?」
「非常に疲れております、出来れば体に残っている疲労はみんな取りたいかな」
「わかりました」
職員はできたらいいなであるが、蘆根はそんなこと言われたらやりますよである。
「マッサージする前にまずは白湯なんですが、終わってから今日一日はノンカフェインのお茶をたっぷり飲んでくださいね」
「は~い」
(肌は乾燥している、睡眠ももうちょっとほしいかな)
その様子を春隣はメモしているではないか。
学ぶ姿勢、それがレベルをさらに上げる、そんな姿勢を蘆根は好ましく思った。
(これは格好悪いところ見せられないな)
そうして披露される技は、いわゆるクイックマッサージ。
このマッサージはいかに短時間で回復改善させるかを念頭に置いているが、痛いものも多い(ツボなど)
グッ
足首を握る、そして離す。
(これをすることにより血流は良くなるが、健康の人のみだ)
職人気質で覚えた技なので見て盗め、最初はそこからだが。
(わからないようなら、後で解説かな)
きちんと教えるつもりもあった。
しかしだ。
(理解してる…か)
少しばかり自分に今まで教えてくれた人たちの気持ちがわかった気がする。
可愛いのだ。
いや、春隣は可愛いのだが、いやいやそうではなく、姿勢がうれしいのである。
(さあ、俺から技術を盗めるだけ盗むんだ)
これはわかるかなと秘伝を揉みを行うのだが、マッサージをされている方はというと。
(あれ、なんだか、体がおかしいぞ)
寝落ちとはまた違う、とろ~んが始まっており。
「お疲れ様でした」
マッサージが終わると。
(今日はもうお休みする)
許可を取り、仮眠を始めた。
「じゃあ、わからないことあったら質問してくれ、俺はケットシー揉んでくるから」
「ハルちゃん(野太い声)お土産あるからおやつしよう」
蘆根と入れ替わりで異世界帰りの職員がやってきたが。
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