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ケア煎餅
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浄水センター職員は浜薔薇管轄のKCJ支部でタイヤを安く買うことができた。
「いろいろ重なっていたし、センターのそばの支部で点検とかまるごとお買い得にやってくれる約束取り付けた!頼みますよ、本当に!って持ち込んだ車、今日はその車の引き取りのために、休むそうや」
こちらの支部は浜薔薇管轄の支部より狭い、町中なのでしょうがないとも言える。
「時間があるものじゃないと引き受けれませんので、それでも良ければという感じですかね」
しかしお得である、これには弱い。
「せっかくですから、珈琲お出ししますよ」
待合室に通されて、そこそこのが出てくるのかなって思うやん?
『本日の珈琲』
ポップがついて、雑誌で紹介されたこちらになりますと、その雑誌が置いてある。
「お茶菓子の方はどうしますか?先ほど焼き上がったシュークリームなどはおすすめですが」
美味しそうなの勧めてくる。
「おイクラ万円です??」
「無料ですが」
「ここは喫茶店ではないんですか?」
「そういうつもりはないのですが間違われますね」
そこまで話の返しが上手い人ではないために、おとなしくオススメをいただくが。
(旨い!!!!)
あまり珈琲にこだわりがないのだが、ないからこそわかる、あきらかに一線を越えた旨さ。
(これは近くにあったら入り浸る奴おるんじゃないかな)
いますが、そこはKCJだよ。
「おやつ~」
と今日も楽しみにしてる人がやってくるわけですが。
「あ~んしてください」
「ひゃう!」
「はい、あ~ん、歯きちんと磨けてませんね…」
浄水センターの職員のようにたまにしか来ないなら、チェックは受けませんが、毎日のように来る方は虫歯チェックがございまして。
「珈琲もお菓子もお代わりがございますので、お気軽にお申し付けください」
「ありがとうございます」
そんな浄水センター職員を、虫歯チェックに引っ掛かった職員は羨ましく見ていた。
そう、引っ掛かるとおかわりは禁止なのである。
「そういえば河川ザメってサメだから、歯は何回も生えかわるんだけども」
その歯を有効利用できないかという研究もあった。
「途中で研究は無くなってしまったようだけども、人体に問題がない素材だから、それこそ歯の詰め物にしようって考えられていたらしい」
歯の生え変わるスピードは栄養状態によって異なり。
「食べ過ぎたカロリーが歯の生え代わりに使われるから、食べ過ぎても太りすぎないようだよ」
腹はパンパンにはなるけどもね。
歯は抜け落ちると、体が疲れる、弱るために休息が必要になる。
今は歯が抜け落ちたら、栄養補助食品であるソフト煎餅、通称ケア煎餅を食べてゆっくり過ごすことになっているが、前までおっちゃんが。
「おっちゃん、おっちゃん、おやつ分けて」
これはダメやで、サメ専用や、そやなおっちゃんのあげれるものか、今朝抜けた歯しかないな~
なんて冗談も昔はいってたようだが。
「それを是非に」
河川ザメ大好きマニアの方が本気でくださいとやってくるようになってからは…
すまん、おっちゃんにも無理なことがある。
ということで、そういうことは言わなくなっていった。
「そういえばおっちゃん、ケア煎餅ってあんまり美味しくないんでしょ?」
そやな、美味しさとは縁がない味がするわ。
「それって美味しくないってことじゃん」
食べる時にしかめっ面しているサメもいる。
その顔をとてもいい顔だと、河川ザメマニアの世界では是非ともみたい河川ザメ生体の中にランクしているほどであった。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
そろそろ耳掃除をしなければならないと、自分で耳掃除をしてみたのだが。
ん?
ん?
んん?
上手いこと置くから出てきてくれない。
あともうちょっと、もうちょっとでさ、ガサッとしたものが取れ…ない、ないか、これ以上は危ない。
今日すぐに浜薔薇行きたいが、しょうがない。
とちょっと日にちを置いてから浜薔薇にいったものなんで、耳の汚れはまた溜まっていた。
「耳の中から出てきてはくれなかったんですよ」
「あ~はいはい」
そういって蘆根がちょっと見せてくださいねと耳を覗いてから、耳かきを使い、カサカサと鳴りながら奥に進めていくと。
「たぶんこれですね」
そういって大きな垢を取り出すが。
「取り出そうとしたら、崩れて開いちゃったんで、耳の中で引っ掛かってましたよ」
「それなら出ないはずですね」
「このぐらいになっちゃうと、見えてないと取り出せないですね、自分でやる場合は片手で耳掃除しちゃうから、穴を広げるがまずできないし」
「片手でも簡単耳掃除キットできたら売れそうですよね」
「それだ!」
「えっ?」
「そうですよ、それがあればいいんですよ、そしたら自分でできちゃう、これは革命かもしれない」
蘆根は自分の耳を掃除するときにいつも思っていたらしい。
「ガバッと広げて、ピンセットとか使えたらって思うときはあります」
「蘆根さんでも!」
片手でも簡単耳掃除キット、どこかのメーカーさんから発売されることを楽しみにしております。
「いろいろ重なっていたし、センターのそばの支部で点検とかまるごとお買い得にやってくれる約束取り付けた!頼みますよ、本当に!って持ち込んだ車、今日はその車の引き取りのために、休むそうや」
こちらの支部は浜薔薇管轄の支部より狭い、町中なのでしょうがないとも言える。
「時間があるものじゃないと引き受けれませんので、それでも良ければという感じですかね」
しかしお得である、これには弱い。
「せっかくですから、珈琲お出ししますよ」
待合室に通されて、そこそこのが出てくるのかなって思うやん?
『本日の珈琲』
ポップがついて、雑誌で紹介されたこちらになりますと、その雑誌が置いてある。
「お茶菓子の方はどうしますか?先ほど焼き上がったシュークリームなどはおすすめですが」
美味しそうなの勧めてくる。
「おイクラ万円です??」
「無料ですが」
「ここは喫茶店ではないんですか?」
「そういうつもりはないのですが間違われますね」
そこまで話の返しが上手い人ではないために、おとなしくオススメをいただくが。
(旨い!!!!)
あまり珈琲にこだわりがないのだが、ないからこそわかる、あきらかに一線を越えた旨さ。
(これは近くにあったら入り浸る奴おるんじゃないかな)
いますが、そこはKCJだよ。
「おやつ~」
と今日も楽しみにしてる人がやってくるわけですが。
「あ~んしてください」
「ひゃう!」
「はい、あ~ん、歯きちんと磨けてませんね…」
浄水センターの職員のようにたまにしか来ないなら、チェックは受けませんが、毎日のように来る方は虫歯チェックがございまして。
「珈琲もお菓子もお代わりがございますので、お気軽にお申し付けください」
「ありがとうございます」
そんな浄水センター職員を、虫歯チェックに引っ掛かった職員は羨ましく見ていた。
そう、引っ掛かるとおかわりは禁止なのである。
「そういえば河川ザメってサメだから、歯は何回も生えかわるんだけども」
その歯を有効利用できないかという研究もあった。
「途中で研究は無くなってしまったようだけども、人体に問題がない素材だから、それこそ歯の詰め物にしようって考えられていたらしい」
歯の生え変わるスピードは栄養状態によって異なり。
「食べ過ぎたカロリーが歯の生え代わりに使われるから、食べ過ぎても太りすぎないようだよ」
腹はパンパンにはなるけどもね。
歯は抜け落ちると、体が疲れる、弱るために休息が必要になる。
今は歯が抜け落ちたら、栄養補助食品であるソフト煎餅、通称ケア煎餅を食べてゆっくり過ごすことになっているが、前までおっちゃんが。
「おっちゃん、おっちゃん、おやつ分けて」
これはダメやで、サメ専用や、そやなおっちゃんのあげれるものか、今朝抜けた歯しかないな~
なんて冗談も昔はいってたようだが。
「それを是非に」
河川ザメ大好きマニアの方が本気でくださいとやってくるようになってからは…
すまん、おっちゃんにも無理なことがある。
ということで、そういうことは言わなくなっていった。
「そういえばおっちゃん、ケア煎餅ってあんまり美味しくないんでしょ?」
そやな、美味しさとは縁がない味がするわ。
「それって美味しくないってことじゃん」
食べる時にしかめっ面しているサメもいる。
その顔をとてもいい顔だと、河川ザメマニアの世界では是非ともみたい河川ザメ生体の中にランクしているほどであった。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
そろそろ耳掃除をしなければならないと、自分で耳掃除をしてみたのだが。
ん?
ん?
んん?
上手いこと置くから出てきてくれない。
あともうちょっと、もうちょっとでさ、ガサッとしたものが取れ…ない、ないか、これ以上は危ない。
今日すぐに浜薔薇行きたいが、しょうがない。
とちょっと日にちを置いてから浜薔薇にいったものなんで、耳の汚れはまた溜まっていた。
「耳の中から出てきてはくれなかったんですよ」
「あ~はいはい」
そういって蘆根がちょっと見せてくださいねと耳を覗いてから、耳かきを使い、カサカサと鳴りながら奥に進めていくと。
「たぶんこれですね」
そういって大きな垢を取り出すが。
「取り出そうとしたら、崩れて開いちゃったんで、耳の中で引っ掛かってましたよ」
「それなら出ないはずですね」
「このぐらいになっちゃうと、見えてないと取り出せないですね、自分でやる場合は片手で耳掃除しちゃうから、穴を広げるがまずできないし」
「片手でも簡単耳掃除キットできたら売れそうですよね」
「それだ!」
「えっ?」
「そうですよ、それがあればいいんですよ、そしたら自分でできちゃう、これは革命かもしれない」
蘆根は自分の耳を掃除するときにいつも思っていたらしい。
「ガバッと広げて、ピンセットとか使えたらって思うときはあります」
「蘆根さんでも!」
片手でも簡単耳掃除キット、どこかのメーカーさんから発売されることを楽しみにしております。
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