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毒親レーダー
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「あのさ、この間さ」
友人同士の何気ない話だ。
でもそんな中にも興味深いものが含まれているものだ。
「すまないが、その場所を、私はこういうもので」
そういって怖い話のライターだと名刺を渡す。
「こういう人って本当にいるんっすね」
「教えてくれたら謝礼、こんなんだけども」
「えっ、いいんっすか?Lサイズ復活したし、よし!これから行こうぜ!」
その話を車内で、サメは我慢して聞いている。
「ツルちゃん、主幹はお仕事だし」
主幹=部長
先日一緒に異界を歩いた青年は、戻ってきてからすぐに手続きをし、KCJで働き始めた。
「なんかあそこから帰ってきてから変なんですよ、確かに自分の話ではあるんですけども、他人事っていうんですかね、そういうことはあった、あったのを冷静に見てられるって感じなんですよ」
怒りと悲しみがあったはずなのに、消えてしまっていた。
生活どうしようと思ったら。
「KCJに興味ある?」
興味も何もよくわからない。
「とりあえず食っていければ」
「はい、じゃあ採用!」
「えっ?」
「履歴書は後から書いてね、君の身元保証人は私がやるから」
なんて決まってしまった。
そのまま管理につれてかれ。
「ヨシ!」
何がよしなんだろ。
(ポテト富豪こちらの青年はやはり)
(私の毒親レーダーは反応しすぎている)
訳ありだろうが、間違いなく訳あり、厄いかもしれませんねになった。
「富豪をはじめとする、あの辺の経験者のレーダーは性能がよすぎるから」
見てすぐにああ、これは同類だとわかるらしい。
「お待たせ」
と車内に戻ってきた。
「どうでしたか?」
「当たりだろうね、気のせいとかじゃなくて、変なものが本棚に混ざっていた、でも珍しいよ、本屋さんみたいだし」
さっきの学生が、その店に行って本を探していたら、イヤホンから音が漏れた音がするのだという。
最初は誰だよ!と思っていたが、あれ?もしかして自分?勝手に動画再生しちゃってる?と確認しても、あれ?なんもない。
気のせいか…
でもまた聞こえる。
「三回ぐらい繰り返したから、帰ってきたって」
「これってどういうことなんですか?」
「本に紛れているでいいと思う、ただどういう本がってことなんで、一回現場見に行って、私が帰ってこなかったら、本部に連絡、メヅルがいるなら、離れていても勘でわかるから」
「便利だな」
「便利…まあ、君も何かしらと契約をして、自分以外の誰かから力を借りていけばわかると思うよ」
その言葉だけでは語れないようだ。
『××××』
教えてもらった本棚に向かうと、確かに何をいっているのかわからないが、音が聞こえる。
(これは不味いな)
イヤホンをする。
最近のイヤホンは便利だ、ノイズキャンセリングならぬ、カースキャンセリング、呪いの言葉が届かないようにする機能も、低価格で手にはいるようになった。
(これ以上は近づけない)
そのまま外に連絡をし、連絡を受けたKCJの支部から、応援がやってきた。
「では代わり引き受けます!」
やってきたのは希少本を管轄するスタッフである。
「目星はついているのかい?」
「幻想種の革表紙の魔術本ではないかとまでは…」
「じゃあ、お疲れ様、私たちはここで引き上げるよ」
「はい、お疲れ様でした」
次の朝、スタッフが捕獲しようとした際に大ケガをした連絡がくる。
「大丈夫なのかい?」
「エリクサー漬けです(エイトエリクサーぶっかけたよ)」
「ああ、それなら一安心だ」
百戦錬磨のKCJでもこんなことがある。
何かちょっと怪しいな、そう思ったら、世間話にしないで、KCJ発行の『なんだこの話ホラー特集』までお送りください。
友人同士の何気ない話だ。
でもそんな中にも興味深いものが含まれているものだ。
「すまないが、その場所を、私はこういうもので」
そういって怖い話のライターだと名刺を渡す。
「こういう人って本当にいるんっすね」
「教えてくれたら謝礼、こんなんだけども」
「えっ、いいんっすか?Lサイズ復活したし、よし!これから行こうぜ!」
その話を車内で、サメは我慢して聞いている。
「ツルちゃん、主幹はお仕事だし」
主幹=部長
先日一緒に異界を歩いた青年は、戻ってきてからすぐに手続きをし、KCJで働き始めた。
「なんかあそこから帰ってきてから変なんですよ、確かに自分の話ではあるんですけども、他人事っていうんですかね、そういうことはあった、あったのを冷静に見てられるって感じなんですよ」
怒りと悲しみがあったはずなのに、消えてしまっていた。
生活どうしようと思ったら。
「KCJに興味ある?」
興味も何もよくわからない。
「とりあえず食っていければ」
「はい、じゃあ採用!」
「えっ?」
「履歴書は後から書いてね、君の身元保証人は私がやるから」
なんて決まってしまった。
そのまま管理につれてかれ。
「ヨシ!」
何がよしなんだろ。
(ポテト富豪こちらの青年はやはり)
(私の毒親レーダーは反応しすぎている)
訳ありだろうが、間違いなく訳あり、厄いかもしれませんねになった。
「富豪をはじめとする、あの辺の経験者のレーダーは性能がよすぎるから」
見てすぐにああ、これは同類だとわかるらしい。
「お待たせ」
と車内に戻ってきた。
「どうでしたか?」
「当たりだろうね、気のせいとかじゃなくて、変なものが本棚に混ざっていた、でも珍しいよ、本屋さんみたいだし」
さっきの学生が、その店に行って本を探していたら、イヤホンから音が漏れた音がするのだという。
最初は誰だよ!と思っていたが、あれ?もしかして自分?勝手に動画再生しちゃってる?と確認しても、あれ?なんもない。
気のせいか…
でもまた聞こえる。
「三回ぐらい繰り返したから、帰ってきたって」
「これってどういうことなんですか?」
「本に紛れているでいいと思う、ただどういう本がってことなんで、一回現場見に行って、私が帰ってこなかったら、本部に連絡、メヅルがいるなら、離れていても勘でわかるから」
「便利だな」
「便利…まあ、君も何かしらと契約をして、自分以外の誰かから力を借りていけばわかると思うよ」
その言葉だけでは語れないようだ。
『××××』
教えてもらった本棚に向かうと、確かに何をいっているのかわからないが、音が聞こえる。
(これは不味いな)
イヤホンをする。
最近のイヤホンは便利だ、ノイズキャンセリングならぬ、カースキャンセリング、呪いの言葉が届かないようにする機能も、低価格で手にはいるようになった。
(これ以上は近づけない)
そのまま外に連絡をし、連絡を受けたKCJの支部から、応援がやってきた。
「では代わり引き受けます!」
やってきたのは希少本を管轄するスタッフである。
「目星はついているのかい?」
「幻想種の革表紙の魔術本ではないかとまでは…」
「じゃあ、お疲れ様、私たちはここで引き上げるよ」
「はい、お疲れ様でした」
次の朝、スタッフが捕獲しようとした際に大ケガをした連絡がくる。
「大丈夫なのかい?」
「エリクサー漬けです(エイトエリクサーぶっかけたよ)」
「ああ、それなら一安心だ」
百戦錬磨のKCJでもこんなことがある。
何かちょっと怪しいな、そう思ったら、世間話にしないで、KCJ発行の『なんだこの話ホラー特集』までお送りください。
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