浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時自若

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悪霊による選択問題

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「お疲れ様でした」
「気を付けてな！」
傑が浜薔薇での仕事を終えて帰る。
自転車に乗らず引いているのは、今日はなんだか眠いな、疲れているのかなだったからだ。

『xxxx xxxx xxxxxx xxx xxxxx』

そんなときに悪霊は彼を獲物にするを

悪霊による選択問題、これは傑にしか聞こえない。

「えっ、今なんて」
返事はしてはいいが答えてはいけない、答えてしまうとその選択肢が実行されてしまうからである。
するとそこに何かががさっと近づいてくる音、イツモである。
いや、イツモたちが闇の中から現れて、闇の中に消えていった。

ザリ！

ケットシー三匹による連携攻撃、トリプルエックスが悪霊にダメージを与えた。

「傑さん」
ＫＣＪの車両から声をかけてくる。
「傑さん、よかったら、ご自宅の近所までお送りますよ」
自転車もそのままつけれるバンで帰ると言います。
「いいんですか？」
「ビタンくんとニヤリさんも一緒なんですが」
「それは構いませんよ」
二匹のケットシーと共にバンに乗り、走り出していった。
「さてと、行ったか」
「行きましたね」
すっと現れるのはそのバンに載っていた戦闘職、本来はあのバンで戻るつもりだったが、ケットシー二匹が騒いだからだ。
ズモモモモ
職員の一人は契約をしているサメを呼んだ。
「半日をかけて低温抽出したロブスタブレンド(65％)」
そのまま悪霊に向かっていった。
今の悪霊はケットシーの共通の敵という刻印トリプルエックスをつけられている。
それゆえに視認は可能であり。
「それに負けない濃厚牛乳！！！！！！！！！！！！！！」
サメにどつかれ霧散した。
「お疲れさん」
そういって召喚者がサメに、今月見頃の菊花を美しく表現した和菓子をあげようとすると、食べないでサメはじっとそれを見ている。
「他の人のサメだと、チキンカレー！とかぃいって殴ってましたけど、この子は違うんですか？」
「どうもコールドブリューでアイスコーヒーを作ったんだが、それに合う牛乳を探しているようだ、一息で喋りながら相手に向かってぃたからね、そうだね、今だと寒い季節が始まったから、美味しい牛乳があちこちで出ているはずだし、何種類かお店の人に聞いて選ばせてもらうよ」
そういってサメの頭を撫でた。
この職員とサメの関係は親子に近いのかもしれない。
「こういう契約しているサメはただメニュー名を叫んでいるのは食べたいとかだけども、それだけじゃないんだよね」
「そうみたいですな」
「レシピをつぶやいて、それを食べてもらうっていうご馳走してくれるシェフタイプもいるよ」
「えっ、なんですか、それ」
例えば…
「ラーメン修羅再現！濁流鴨肉チャーシュー味噌ラーメン、野菜炒め丼」
この場合は、俺の飯が食えないのか！と完食するまで許してはくれないといいます。
「そういうサメハラがね、ちょっと問題にはなってるよね」
契約者がよく食べる人にはちょうどいい相手のようです。

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

本日もシャンパーのお客さんたちが朝からやって来る。
元々ただ洗っていただけというタイプのお客さんは、浜薔薇によって一度ツヤツヤの髪を体験しただけでは、シャンパーにはならない。
もっと深く不快なことがあり、それをくるっと一回転させるぐらいの衝撃がないと、シャンパーとして毎日通ってくることはならないようだ。
「俺の場合は夏だった」
わけがわからないぐらい汗がべたっと出た、こんな汗の出方、普通に洗ってもダメで、そして伸びてくる髪が鬱陶しくなっていたので、短めにしようと浜薔薇にいった。
その時にシャンプーの力によって、サラサラにされてしまったのだ。
しかしだ、それも一晩、朝目覚めたらまたベタベタに、そのままシャワーで洗っても、あのサラサラにはならなかった。
そんな夏の最中、気軽に通える値段設定で浜薔薇がシャンプーを始めた、毎日は無理でも、いくらか違うであろうと思い通っていったら。
「不思議なことに毎日来るようになりました」
あるある。
「でも実際、髪の状態を見て、洗ってくれたり、パサついていたらトリートメント始めてくれたりするから、すごい楽だし」
朝も楽だし、夜でさえも。
「セルフもあるじゃん、浜薔薇って、でもね、セルフは手がね四本ぐらほしくなるの、自分の手だけでは足りないんだよね」
浜薔薇では自分でもできますよっていうのもブログに載っていたりするが、それを続けれる人は少ない。
「シャンプーとか、やってもらっている間に眠くなったら寝たいとに、自分でやっていると寝れない、片付けとかしなきゃならないがあるから、それ考えると、ベストフレンドの湯に行ったあとに、浜薔薇にいってシャンプーしてもらえばいいかなって」
それを考えると本当に安いのである。
「朝のシャンプーラッシュだとシャンプー担当の人とシャンプー台増やして対応してくれるから、待たなくても、ただ注文して、呼ばれたらそのままお任せで、マッサージをトントンしてもらったら、はいさっぱり！になるでさ」
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