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偽松茸のつぼみちゃん
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ドンドン
太鼓の音が闇夜に響く。
「この手毬山の食材は、献上されるものであり、それを扱うものは一介の料理人では許されぬ、しかし、今回の腕調べにおいては挑戦者の勝ちとなり、資格を得ることになる」
「ありがとうございます」
「やりましたね、山宮さん!」
「精進忘れることなかれ、だがあの最後のデザート、栗とリンゴのセピア色は素晴らしかった、美味しかった」
これにて腕調べ仕舞いといたす。
ドンドン
太鼓の音が宴の終わりを知らせていった。
『ここは料理バトルではありません、浜薔薇の耳掃除です』
「なんか旨そうな匂いがするわ」
「それな、おっちゃん」
ぷわ~ん
「これ、何、あっ、松茸か」
「浜薔薇さんのところに行ってきたら、このシャンプー買ってきてな」
『秋の香り 松茸 つぼみ』
「こんなんシャンプーにする?普通!」
「いや、なんかネタに走っている会社だなとは思うし、これ見つけた瞬間のおっちゃんの目見た」
キラキラキラキラ…
「いいもん見つけたわって感じで」
さっそく洗ってみました、サメから松茸の香りがします。
「そういえばいってたんだけども、浜薔薇のあっちも松茸とれるんだって、でもあんまり食べないんだってさ」
「もったいな」
流通の関係で都市部に松茸を新鮮なうちに届けようとするとお金がかかるそうだ。
「配送サービスは使えないの?」
「二日、三日は見てほしいって、向こうの地元のそういう会社はキノコの場合は現物見せてから、梱包してくださいっていうらしいよ」
怪しいのを売ったやつがいるのでチェックが厳しい。
「値段聞いたら、こっちで買うのバカバカしくなるぐらいなんだよな」
「えっ、そんなに安いの?」
そこにだ。
大変だ。
「おっちゃんどうした?」
山宮さんが来る。
「何?飯でも作りに来てくれるの?」
スッ
スマホを渡されて文面を見ると。
「えらいこっちゃ」
そのまま所長の元に許可を求めに来ました。
「KCJの浜薔薇出張所の山宮さん、ああいつも美味しいお総菜をイサリに送ってくる、その人が来ると」
「ただ来るんじゃありません、松茸を持ってきます」
「はっ?」
「ええっとこっちでは高い、あっちでは安いというか、出荷されないものがあって、それも地元の人はあまり食べないと、それでこちらの人は食べるというからどうかと、食べるというのならば収穫して半日ぐらいかけてそちらに届ける、山宮さんも別行動ですが合流してると」
「そこまでして、あれか、イサリ目当てか」
「おっちゃん目当てならば、おっちゃんに相手してもらって、こうキャバクラみたいにご指名ですって」
「アホ」
「すいません」
「とりあえずこっちからも話してみるから」
すると本当に松茸食べたい地域だが、松茸は豊富、そして山一つ分の恵み、山菜やキノコなどを取り扱いを山宮は許されたので、いつも松茸を食べている方々にその腕を試してもらいたいと。
「なんか向こうの人勘違いしてる、そんなに松茸、松茸、ばくばく食べるかい!」
「でもきちんとした調理が入るなら、美味しいもの食べれますよ」
「後は許可だけです、浄水センター敷地内で、キッチントラックを出せる許可だけです」
所長は迷ったが、みんなは松茸を食べたいで盛り上がっていた。
ススム
「どうした、イサリ」
どっちにしろ山宮さん来るから、代わりに持たせるもの用意しようと思って。
「わかった、まあ、イサリのことだから算盤はじいて安く揃えるから心配はしてないが、無理はするなよ」
くっははは、地元民しか知らないうまいもの松茸で空いた荷物分は持たせてやるわ。
そういっておっちゃんは…
スポっ
『これは食べ物ではありません、関係者です』
市場入場のの許可申請をとった。
人間ならば取らなくてもいいが、やはりおっちゃんは河川ザメ、何かがあってからでは困るし。
「おっちゃん、こっちこっち」
場内にお店を出している知り合いに今回は協力してもらうことになりました。
『ここは浄水センターです、節水に心がけ、川を綺麗にしましょう』
あっ、山宮さん。
「あの人が山宮さん」
「はじめまして、山宮です」
今日はどんな美味しいものを食べさせてくれるの。
そこにKCJの車が来ました。
「ちわっす、松茸来ました」
その瞬間そこにいる人たちの顔がほころんだ。
クンクン
でも臭いせんな。
「ほんまやな」
「おっちゃん、わざわざこの日もシャンプー松茸にしないでくれ、匂いが紛らわしい」
テヘッ
「ええっとですね、収穫してそのまま匂いだしっぱなしにしちゃうと松茸って美味しさ痩せるので」
「えっ?そうなの?スーパーとかではわりと匂いがすごいよ」
「ああ、それは痩せてますね、なので、ラップとかきちんとしてますから、山宮さん、あけても」
「いいですよ」
そこに広がる。
「松茸や!」
「本物や」
まさか松茸を持ってきて調理してくれるとは思わなかったので、ここで本当にこういうことってあるんやなという顔になっている。
なんやの、なんやの、さっきまで私のこと松茸、松茸っていってくれたのに、本物が来たら、やっぱり本物とは匂い違うななんて、あんなにちやほやしてくれたのはなんだったの!
「離せ、この偽松茸」
おっちゃんはふざけているだけかと思っていたが、シャンプーの力で偽松茸のつぼみちゃんと化していた。
KCJの職員は、山宮さんにそっと耳打ちをし。
「はい、さっそく焼きますよ」
焼いている松茸につぼみちゃん以外はみんな夢中、つぼみちゃんはしくしく泣いている。
「このぐらいにして」
引き上げて、そのままつぼみちゃんの口にバクン!
ス~何かがつぼみちゃん、おっちゃんの体から抜けてきて。
旨い!
目が戻った。
「良かったですね」
「焼き松茸と、松茸ご飯、あと美味しいまいたけのお味噌汁もご用意しますので、みなさん少々お待ちください」
無事にみんなに行き渡り。
「こんな贅沢毎日でもいいわ」
などと評判は上場である。
後日KCJの調べた結果、秋の香り 松茸 つぼみのシャンプーを使用したものが、偽松茸のつぼみちゃんになった事例は二例報告されたが、いずれも本物の前で本物の方を誉め、またつぼみちゃんになった状態に、松茸を食べさせることで、解除されるとのこと。
他にもこのシャンプーは使用者によって、日光に当たると、焼き松茸の香りになると報告があるが、こちらは調査中である。
太鼓の音が闇夜に響く。
「この手毬山の食材は、献上されるものであり、それを扱うものは一介の料理人では許されぬ、しかし、今回の腕調べにおいては挑戦者の勝ちとなり、資格を得ることになる」
「ありがとうございます」
「やりましたね、山宮さん!」
「精進忘れることなかれ、だがあの最後のデザート、栗とリンゴのセピア色は素晴らしかった、美味しかった」
これにて腕調べ仕舞いといたす。
ドンドン
太鼓の音が宴の終わりを知らせていった。
『ここは料理バトルではありません、浜薔薇の耳掃除です』
「なんか旨そうな匂いがするわ」
「それな、おっちゃん」
ぷわ~ん
「これ、何、あっ、松茸か」
「浜薔薇さんのところに行ってきたら、このシャンプー買ってきてな」
『秋の香り 松茸 つぼみ』
「こんなんシャンプーにする?普通!」
「いや、なんかネタに走っている会社だなとは思うし、これ見つけた瞬間のおっちゃんの目見た」
キラキラキラキラ…
「いいもん見つけたわって感じで」
さっそく洗ってみました、サメから松茸の香りがします。
「そういえばいってたんだけども、浜薔薇のあっちも松茸とれるんだって、でもあんまり食べないんだってさ」
「もったいな」
流通の関係で都市部に松茸を新鮮なうちに届けようとするとお金がかかるそうだ。
「配送サービスは使えないの?」
「二日、三日は見てほしいって、向こうの地元のそういう会社はキノコの場合は現物見せてから、梱包してくださいっていうらしいよ」
怪しいのを売ったやつがいるのでチェックが厳しい。
「値段聞いたら、こっちで買うのバカバカしくなるぐらいなんだよな」
「えっ、そんなに安いの?」
そこにだ。
大変だ。
「おっちゃんどうした?」
山宮さんが来る。
「何?飯でも作りに来てくれるの?」
スッ
スマホを渡されて文面を見ると。
「えらいこっちゃ」
そのまま所長の元に許可を求めに来ました。
「KCJの浜薔薇出張所の山宮さん、ああいつも美味しいお総菜をイサリに送ってくる、その人が来ると」
「ただ来るんじゃありません、松茸を持ってきます」
「はっ?」
「ええっとこっちでは高い、あっちでは安いというか、出荷されないものがあって、それも地元の人はあまり食べないと、それでこちらの人は食べるというからどうかと、食べるというのならば収穫して半日ぐらいかけてそちらに届ける、山宮さんも別行動ですが合流してると」
「そこまでして、あれか、イサリ目当てか」
「おっちゃん目当てならば、おっちゃんに相手してもらって、こうキャバクラみたいにご指名ですって」
「アホ」
「すいません」
「とりあえずこっちからも話してみるから」
すると本当に松茸食べたい地域だが、松茸は豊富、そして山一つ分の恵み、山菜やキノコなどを取り扱いを山宮は許されたので、いつも松茸を食べている方々にその腕を試してもらいたいと。
「なんか向こうの人勘違いしてる、そんなに松茸、松茸、ばくばく食べるかい!」
「でもきちんとした調理が入るなら、美味しいもの食べれますよ」
「後は許可だけです、浄水センター敷地内で、キッチントラックを出せる許可だけです」
所長は迷ったが、みんなは松茸を食べたいで盛り上がっていた。
ススム
「どうした、イサリ」
どっちにしろ山宮さん来るから、代わりに持たせるもの用意しようと思って。
「わかった、まあ、イサリのことだから算盤はじいて安く揃えるから心配はしてないが、無理はするなよ」
くっははは、地元民しか知らないうまいもの松茸で空いた荷物分は持たせてやるわ。
そういっておっちゃんは…
スポっ
『これは食べ物ではありません、関係者です』
市場入場のの許可申請をとった。
人間ならば取らなくてもいいが、やはりおっちゃんは河川ザメ、何かがあってからでは困るし。
「おっちゃん、こっちこっち」
場内にお店を出している知り合いに今回は協力してもらうことになりました。
『ここは浄水センターです、節水に心がけ、川を綺麗にしましょう』
あっ、山宮さん。
「あの人が山宮さん」
「はじめまして、山宮です」
今日はどんな美味しいものを食べさせてくれるの。
そこにKCJの車が来ました。
「ちわっす、松茸来ました」
その瞬間そこにいる人たちの顔がほころんだ。
クンクン
でも臭いせんな。
「ほんまやな」
「おっちゃん、わざわざこの日もシャンプー松茸にしないでくれ、匂いが紛らわしい」
テヘッ
「ええっとですね、収穫してそのまま匂いだしっぱなしにしちゃうと松茸って美味しさ痩せるので」
「えっ?そうなの?スーパーとかではわりと匂いがすごいよ」
「ああ、それは痩せてますね、なので、ラップとかきちんとしてますから、山宮さん、あけても」
「いいですよ」
そこに広がる。
「松茸や!」
「本物や」
まさか松茸を持ってきて調理してくれるとは思わなかったので、ここで本当にこういうことってあるんやなという顔になっている。
なんやの、なんやの、さっきまで私のこと松茸、松茸っていってくれたのに、本物が来たら、やっぱり本物とは匂い違うななんて、あんなにちやほやしてくれたのはなんだったの!
「離せ、この偽松茸」
おっちゃんはふざけているだけかと思っていたが、シャンプーの力で偽松茸のつぼみちゃんと化していた。
KCJの職員は、山宮さんにそっと耳打ちをし。
「はい、さっそく焼きますよ」
焼いている松茸につぼみちゃん以外はみんな夢中、つぼみちゃんはしくしく泣いている。
「このぐらいにして」
引き上げて、そのままつぼみちゃんの口にバクン!
ス~何かがつぼみちゃん、おっちゃんの体から抜けてきて。
旨い!
目が戻った。
「良かったですね」
「焼き松茸と、松茸ご飯、あと美味しいまいたけのお味噌汁もご用意しますので、みなさん少々お待ちください」
無事にみんなに行き渡り。
「こんな贅沢毎日でもいいわ」
などと評判は上場である。
後日KCJの調べた結果、秋の香り 松茸 つぼみのシャンプーを使用したものが、偽松茸のつぼみちゃんになった事例は二例報告されたが、いずれも本物の前で本物の方を誉め、またつぼみちゃんになった状態に、松茸を食べさせることで、解除されるとのこと。
他にもこのシャンプーは使用者によって、日光に当たると、焼き松茸の香りになると報告があるが、こちらは調査中である。
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