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秋の香り松茸つぼみ
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「あっ、蘆根さんよろしくお願いします」
「わかりました」
本日はマッサージであるが。
「最近寒いから、肌がガサガサになっちゃって」
「そういうときは、時間ないなら一回つけると一日潤うタイプのマッサージクリームとかいいですかね」
「でも季節よね、ドラッグストアの店頭に、いろんなのが並び始めているし、どれがいいのかわからないかな」
「まあ、定番の商品はやっぱり強いんじゃないでしょうか?」
足にクリームをつける。
「夏のケア上手くやりましたね」
「そうなんですよ、日焼けとかちゃんとケアしていたんですよ」
日焼けするとマッサージしてもらえないので、きちんとつけた。
「はじめてですよ、ある意味己の肌をここまで省みたのは」
この人はパック民でもあるので、言い回しが、パック座禅である。
「座禅の方はどうでしたか?」
「ストレス社会にはいるんじゃないですかね、家でパックすると何もできない時間どうしようかなって思うんですけども」
古い寺、古刹の軒から、広間に剥がすタイプのパックを塗られた人々が、静かに座っているではないか。
「あの状態になると、いろんなことが思い浮かびますからね」
「タキさんは本当にすごい」
蘆根の先生の一人、12使徒とメーカーに認定されるほどの凄腕のパッカー。
「塗りがまず早いんですよ、ああいう色の濃いパックって濃淡あると、乾く時間も変わってくるし、本当にプロの技って感じ」
現在はパック民だけではなく、浜薔薇ファンのストレス溜まってこっちは大変なんだよ!とか、ストレスが実際に体の不調に出ている方々も参加している。
「だいたいあそことマッサージを行ったり来たりしている人は、ストレスすごいと思う」
このお客さんの個人的な感想だが、あながち馬鹿にできないのは、実際にこの人もストレスが体の不調に繋がって、どうにかしてこれを何とかしようと思い、いろいろとやってみたところ浜薔薇を知ったタイプ。
「ストレスの元になったの人なんだけどもさ、嫌いな人ともある程度は上手くやっていかなきゃならないと思うんだよね」
大人なの考えの持ち主である。
「でも他の人も言われたことはあるみたいだけども、マッサージ通うの無駄って言う人出るんだよね、そういうとき、それこそストレスの元になる人なんかがいうのでさ、はっはっさっじゃあ、お前さん、その口の利き方と、トラブルを押し付けてくるのやめてくれるの?って思った、本当さ、口に出せたらいいんだろうけども、それやるなら準備が必要なんだよね」
こういう愚痴をこぼす相手がいない場合、マッサージというのはそれも兼ねているところがある。
「今日はシャンプーもしていこうと思って」
豪勢である。
「いや、一つ、区切りついてね、まだ引きづってはいるんだけども、やっと終わった、終わらせた、でもなんか変だなみたいな気分なんで」
そういうときはシャンプーしようぜ。
「そうですね、そういうときはシャンプーですね、秋の香り松茸のつぼみなんかおすすめですよ」
「それは…まだ私には早いよ」
「そうですか、他にも種類があるので」
あのメーカーの今期のラインナップ。
・虹のように雷のように
・この世の思い出
・あっ、流れ星
・秋の香り松茸のつぼみ
(松茸だけが浮いている)
(すごいよな、松茸をシャンプーにしようという発想、俺には全く浮かばないね)
「(無難なところで)流れ星でお願いします」
「わかりました」
なお、シャンパーは『虹のように雷のように』と『この世の思い出』が人気。
(松茸もいいシャンプーなんだけどもな)
やはり蘆根のセンスは独特である。
ストレスは老廃物で流せるというのは、浜薔薇ファンには広く知れわたっていることでもあった。
「ストレスはね、手離した方がいいんだけども、なかなかね、上手くいかなくて、忘れられたらいいんだろうけどもさ、前を向いて、うん、本当、こういう話をしている時点でダメなんだが」
そんな人が、浜薔薇でマッサージをすると。
「そうだね、関係各所に連絡入れたし、あとはこっちが新しい生活に慣れていくだけどね、じゃ、動画の授業、新しく資格の勉強しようと思うのでこの辺で!」
ここまでになるのである。
いつぞやかに波里がストレスは老廃物説は本当にあっているのではないかと思われる。
髪を誰かに洗ってもらう、洗われる人はやることがないにで身を任せ、リラックスをしている。
シャンパーの人が、いい夢を見れるんですよと言ってはいたが、本当だろうか…
私は町にいた、この近所にはあの人が住んでいるので、なんとなく会えたらいいななんて考えてしまう。
だからこの辺のスーパーに来るときは服にちょっとだけ気を付ける。
ああ、本当、こういうことしたかった…勉強ばっかりで、まあ、それで今、浜薔薇に来ることができているから、いいのかもしれないけども、まだ私の中にあの人に会いたいと言う願いがあったのね。
「お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
タオルで丁寧に髪を拭き取られた。
「いい夢を見られましたか?」
「本当に見れるとは思わなかった」
そんなお客様も多数来店しております、本日もみなさまのご来店お待ちしております。
「わかりました」
本日はマッサージであるが。
「最近寒いから、肌がガサガサになっちゃって」
「そういうときは、時間ないなら一回つけると一日潤うタイプのマッサージクリームとかいいですかね」
「でも季節よね、ドラッグストアの店頭に、いろんなのが並び始めているし、どれがいいのかわからないかな」
「まあ、定番の商品はやっぱり強いんじゃないでしょうか?」
足にクリームをつける。
「夏のケア上手くやりましたね」
「そうなんですよ、日焼けとかちゃんとケアしていたんですよ」
日焼けするとマッサージしてもらえないので、きちんとつけた。
「はじめてですよ、ある意味己の肌をここまで省みたのは」
この人はパック民でもあるので、言い回しが、パック座禅である。
「座禅の方はどうでしたか?」
「ストレス社会にはいるんじゃないですかね、家でパックすると何もできない時間どうしようかなって思うんですけども」
古い寺、古刹の軒から、広間に剥がすタイプのパックを塗られた人々が、静かに座っているではないか。
「あの状態になると、いろんなことが思い浮かびますからね」
「タキさんは本当にすごい」
蘆根の先生の一人、12使徒とメーカーに認定されるほどの凄腕のパッカー。
「塗りがまず早いんですよ、ああいう色の濃いパックって濃淡あると、乾く時間も変わってくるし、本当にプロの技って感じ」
現在はパック民だけではなく、浜薔薇ファンのストレス溜まってこっちは大変なんだよ!とか、ストレスが実際に体の不調に出ている方々も参加している。
「だいたいあそことマッサージを行ったり来たりしている人は、ストレスすごいと思う」
このお客さんの個人的な感想だが、あながち馬鹿にできないのは、実際にこの人もストレスが体の不調に繋がって、どうにかしてこれを何とかしようと思い、いろいろとやってみたところ浜薔薇を知ったタイプ。
「ストレスの元になったの人なんだけどもさ、嫌いな人ともある程度は上手くやっていかなきゃならないと思うんだよね」
大人なの考えの持ち主である。
「でも他の人も言われたことはあるみたいだけども、マッサージ通うの無駄って言う人出るんだよね、そういうとき、それこそストレスの元になる人なんかがいうのでさ、はっはっさっじゃあ、お前さん、その口の利き方と、トラブルを押し付けてくるのやめてくれるの?って思った、本当さ、口に出せたらいいんだろうけども、それやるなら準備が必要なんだよね」
こういう愚痴をこぼす相手がいない場合、マッサージというのはそれも兼ねているところがある。
「今日はシャンプーもしていこうと思って」
豪勢である。
「いや、一つ、区切りついてね、まだ引きづってはいるんだけども、やっと終わった、終わらせた、でもなんか変だなみたいな気分なんで」
そういうときはシャンプーしようぜ。
「そうですね、そういうときはシャンプーですね、秋の香り松茸のつぼみなんかおすすめですよ」
「それは…まだ私には早いよ」
「そうですか、他にも種類があるので」
あのメーカーの今期のラインナップ。
・虹のように雷のように
・この世の思い出
・あっ、流れ星
・秋の香り松茸のつぼみ
(松茸だけが浮いている)
(すごいよな、松茸をシャンプーにしようという発想、俺には全く浮かばないね)
「(無難なところで)流れ星でお願いします」
「わかりました」
なお、シャンパーは『虹のように雷のように』と『この世の思い出』が人気。
(松茸もいいシャンプーなんだけどもな)
やはり蘆根のセンスは独特である。
ストレスは老廃物で流せるというのは、浜薔薇ファンには広く知れわたっていることでもあった。
「ストレスはね、手離した方がいいんだけども、なかなかね、上手くいかなくて、忘れられたらいいんだろうけどもさ、前を向いて、うん、本当、こういう話をしている時点でダメなんだが」
そんな人が、浜薔薇でマッサージをすると。
「そうだね、関係各所に連絡入れたし、あとはこっちが新しい生活に慣れていくだけどね、じゃ、動画の授業、新しく資格の勉強しようと思うのでこの辺で!」
ここまでになるのである。
いつぞやかに波里がストレスは老廃物説は本当にあっているのではないかと思われる。
髪を誰かに洗ってもらう、洗われる人はやることがないにで身を任せ、リラックスをしている。
シャンパーの人が、いい夢を見れるんですよと言ってはいたが、本当だろうか…
私は町にいた、この近所にはあの人が住んでいるので、なんとなく会えたらいいななんて考えてしまう。
だからこの辺のスーパーに来るときは服にちょっとだけ気を付ける。
ああ、本当、こういうことしたかった…勉強ばっかりで、まあ、それで今、浜薔薇に来ることができているから、いいのかもしれないけども、まだ私の中にあの人に会いたいと言う願いがあったのね。
「お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
タオルで丁寧に髪を拭き取られた。
「いい夢を見られましたか?」
「本当に見れるとは思わなかった」
そんなお客様も多数来店しております、本日もみなさまのご来店お待ちしております。
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