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リングイン
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昨日は浜薔薇に行った。
(やっぱり寝起きが違うな)
さっさと着替えをしよう、そこで…
「?」
もう一度気になった場所を触り直す。
「!」
背中がツルツルになっている、気になって他の場所も触るが、明らかに違うのである。
「これが浜薔薇か…」
思わず生唾をごくりと飲んだ。
『ここはサメ映画ではありませんが、サメの驚異には常にさらされている、油断するなよ!ここは浜薔薇の耳掃除です』
「すいません」
お客さんが訪ねてきた。
「はい、ええっとどちら様で…」
「あっ、申し遅れました、浜薔薇さんが紹介してくれたおかげで、売り上げがすごいことになった店のものです」
その店長さんのようです。
「何から申し上げたらいいのでしょうか、ええっとはい、マッサージは受けていきたいと思いますが、このお話から」
始まりはもちろん浜薔薇からである。
「できたぞ」
蘆根はタモツと傑と話していた、低価格でも自宅でマッサージできるマッサージクリームなどのリストを完成させた。
「すまんな、一本分使いきるまで時間がかかってしまったぜ」
「えっ?」
「かっかっかっ、これが蘆根よ、マッサージのクリームの触り心地ぐらいで良かったんだぜ、それを全部一本使いきるまで、全種類か?」
「あっ、はい、たぶん新製品とかが入ってくるとまた違うとは思いますが」
こういうとき、蘆根のエネルギッシュなところを感じる。
(熱血と言うか、濃いというか)
「それでだな、話を戻すけども、この一番安いのがコスパと実力がかなり高いんだよね」
使ってみたところ、全身に使って4回使えてこの値段。
「えっ?それってすごくないですか?」
「だろ?」
データを出されるとやはり驚く。
「しかもこれ、肌がドライの時にも使えるんだよな、これ結構でかくてさ」
お風呂上がり推奨など、いつでも使える、つけたあとしばらく放置した方がいいとかまできちんと書いている。
「でもこれはいいですよね、マッサージクリームとか高いっていって続けれない人もいますから」
千円…高いっす。
「安い方から試していったけどもな、本当にいろいろあるんだな」
今回は浜薔薇の近所で手にはいるものでこのリストを作りまして。
「ネットには載せてないで、チラシを置いてあるだけなんですがね」
「そのチラシを持って来店されたお客様が問い合わせに来まして」
そちらにありますよから始まったら。
「そういうお客さんがたくさん、そして遠方から来たお客さんがまとめて買ったりして」
品切になりました。
「それで本部の方から、なんで一気に売れたの?って聞かれたら、こちらの店の話をしまして、あっ、遅れました、こちらみなさんでお食べください、私の地元のお菓子なのですが」
仏蘭西菓子という、フランスのお菓子に影響を受けた日本の菓子というやつだ。
ラッピングをきちんとされた箱を渡された。
「これはこれはご丁寧に」
「それで詳しいお話もちょっと聞かせていただけませんかと…」
「任せろ」
蘆根はこういうのが大好きである。
「お茶淹れますね」
「おかまいなく」
長くなるから、座っておけ。
「まずですね、こちらの商品はですね」
もう蘆根、メーカーの人みたいになっているよ。
「欠点と言えば容器ぐらいなんで、それ以外は」
「あ~そういえば、定期的にお買い物するかたは、別容器も一緒に買ってますね」
「そのままでもいいんだけどもな、これが他のドラッグストアで売っているタイプの容器なんだけども、これは出たい分だけ止まるので、こちらの商品はその点に関しては弱い、トントン叩くとドバ!はよくやりました」
「はぁ」
「しかし、中身としてはかなりすごい、この値段でよくぞ出したと思うのです」
実際に取り出して、塗って見せる。
「この商品のすごいところは、風呂上がりじゃなくても使えるんですよ、水分量が多い、伸びがいいタイプだからでしょう、こうなると、いろんな時に使えちゃう、ハンドクリームでもいいし、ナイトケアでもいいでしょ!」
「お客様の声もこちらに来ているのがあるんですが、見ますでしょうか?」
「拝見いたします」
肌が変わった。
この値段で信じられない。
すぐ乾かないけどもゆっくりしたいときに使ってます。
「概ね、好評かのようです」
「ポップで、浜薔薇オススメってつけてもいいでしょうか?」
(これが本題か、大分売れたんだろうな)
この流れを切りたくない、良好な関係を築きたいというのもそうだし、売上という欲は大変大きいのだろう。
(これがうちで独占入荷しちゃったら、売上がそっちいかないものな)
なんて傑は考えていた。
こういうのでヒット商品が生まれる場合、あるあるである。
(売れなきゃ良かったぐらい揉めるよりはいいけどもね)
傑としては蘆根に任せる、蘆根のことだ、何かがない限りは許すだろうし。
(ここら辺はこういった話に大変鼻がきくからな)
もしも態度が悪かった場合、「それじゃあウチがやろうかしら」と近所の商売上手がリングインしてくることだろう。
実は前にもあった。
「もうお客さんがいるなら、投資金額そうかからないし」
ニコニコしながらやり手が目をつける、店長は欲に飲まれるか、利益を出してキャリアアップするか、今試されている。
(やっぱり寝起きが違うな)
さっさと着替えをしよう、そこで…
「?」
もう一度気になった場所を触り直す。
「!」
背中がツルツルになっている、気になって他の場所も触るが、明らかに違うのである。
「これが浜薔薇か…」
思わず生唾をごくりと飲んだ。
『ここはサメ映画ではありませんが、サメの驚異には常にさらされている、油断するなよ!ここは浜薔薇の耳掃除です』
「すいません」
お客さんが訪ねてきた。
「はい、ええっとどちら様で…」
「あっ、申し遅れました、浜薔薇さんが紹介してくれたおかげで、売り上げがすごいことになった店のものです」
その店長さんのようです。
「何から申し上げたらいいのでしょうか、ええっとはい、マッサージは受けていきたいと思いますが、このお話から」
始まりはもちろん浜薔薇からである。
「できたぞ」
蘆根はタモツと傑と話していた、低価格でも自宅でマッサージできるマッサージクリームなどのリストを完成させた。
「すまんな、一本分使いきるまで時間がかかってしまったぜ」
「えっ?」
「かっかっかっ、これが蘆根よ、マッサージのクリームの触り心地ぐらいで良かったんだぜ、それを全部一本使いきるまで、全種類か?」
「あっ、はい、たぶん新製品とかが入ってくるとまた違うとは思いますが」
こういうとき、蘆根のエネルギッシュなところを感じる。
(熱血と言うか、濃いというか)
「それでだな、話を戻すけども、この一番安いのがコスパと実力がかなり高いんだよね」
使ってみたところ、全身に使って4回使えてこの値段。
「えっ?それってすごくないですか?」
「だろ?」
データを出されるとやはり驚く。
「しかもこれ、肌がドライの時にも使えるんだよな、これ結構でかくてさ」
お風呂上がり推奨など、いつでも使える、つけたあとしばらく放置した方がいいとかまできちんと書いている。
「でもこれはいいですよね、マッサージクリームとか高いっていって続けれない人もいますから」
千円…高いっす。
「安い方から試していったけどもな、本当にいろいろあるんだな」
今回は浜薔薇の近所で手にはいるものでこのリストを作りまして。
「ネットには載せてないで、チラシを置いてあるだけなんですがね」
「そのチラシを持って来店されたお客様が問い合わせに来まして」
そちらにありますよから始まったら。
「そういうお客さんがたくさん、そして遠方から来たお客さんがまとめて買ったりして」
品切になりました。
「それで本部の方から、なんで一気に売れたの?って聞かれたら、こちらの店の話をしまして、あっ、遅れました、こちらみなさんでお食べください、私の地元のお菓子なのですが」
仏蘭西菓子という、フランスのお菓子に影響を受けた日本の菓子というやつだ。
ラッピングをきちんとされた箱を渡された。
「これはこれはご丁寧に」
「それで詳しいお話もちょっと聞かせていただけませんかと…」
「任せろ」
蘆根はこういうのが大好きである。
「お茶淹れますね」
「おかまいなく」
長くなるから、座っておけ。
「まずですね、こちらの商品はですね」
もう蘆根、メーカーの人みたいになっているよ。
「欠点と言えば容器ぐらいなんで、それ以外は」
「あ~そういえば、定期的にお買い物するかたは、別容器も一緒に買ってますね」
「そのままでもいいんだけどもな、これが他のドラッグストアで売っているタイプの容器なんだけども、これは出たい分だけ止まるので、こちらの商品はその点に関しては弱い、トントン叩くとドバ!はよくやりました」
「はぁ」
「しかし、中身としてはかなりすごい、この値段でよくぞ出したと思うのです」
実際に取り出して、塗って見せる。
「この商品のすごいところは、風呂上がりじゃなくても使えるんですよ、水分量が多い、伸びがいいタイプだからでしょう、こうなると、いろんな時に使えちゃう、ハンドクリームでもいいし、ナイトケアでもいいでしょ!」
「お客様の声もこちらに来ているのがあるんですが、見ますでしょうか?」
「拝見いたします」
肌が変わった。
この値段で信じられない。
すぐ乾かないけどもゆっくりしたいときに使ってます。
「概ね、好評かのようです」
「ポップで、浜薔薇オススメってつけてもいいでしょうか?」
(これが本題か、大分売れたんだろうな)
この流れを切りたくない、良好な関係を築きたいというのもそうだし、売上という欲は大変大きいのだろう。
(これがうちで独占入荷しちゃったら、売上がそっちいかないものな)
なんて傑は考えていた。
こういうのでヒット商品が生まれる場合、あるあるである。
(売れなきゃ良かったぐらい揉めるよりはいいけどもね)
傑としては蘆根に任せる、蘆根のことだ、何かがない限りは許すだろうし。
(ここら辺はこういった話に大変鼻がきくからな)
もしも態度が悪かった場合、「それじゃあウチがやろうかしら」と近所の商売上手がリングインしてくることだろう。
実は前にもあった。
「もうお客さんがいるなら、投資金額そうかからないし」
ニコニコしながらやり手が目をつける、店長は欲に飲まれるか、利益を出してキャリアアップするか、今試されている。
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