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誰が母ちゃんやねん
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「今日は蘆根さんに挑戦に来ました」
「話を聞こうか」
覚えておられるだろうか、この物語のあらすじ、コニーのおすすめ、そのブロガーのコニーさんこと、小丹枝さんがやってきた。
「蘆根さんのお墨付きをいただきたく」
「それほどまでに自信があると」
「オシャレ番頭である傑さんが来てから、生半可なものはお話しできないなとは思いまして」
「そこまでわかっていて、持ってくるなら、楽しみの話だな」
「今回は100円ショップも含めた、安い価格のおすすめです」
「それは僕も見てもいいですか?」
「もちろんです」
そして本命をドンッ!
「あれ?これは」
「傑は知っているのか?」
「海外のメーカーですね、そこの確かレジカウンターの棚に置いてあるという」
「そこまでご存じでしたか」
「えっ?でもこれ、ラベル」
「最近日本でも輸入始めたんですが、値段にはうるさいあのチェーンが扱っているんです」
値段聞いたら。
「送料どうしてるんだろ、ほとんど現地の価格なんですけど…」
そう考えると、思考の深みにはまっている。
「っていうことは品質では問題ないってことだな」
「そうです」
「じゃあ、ちょっと試させてもらっていい?」
「どうぞ」
クリームをボトルから、垂らして、伸ばす。
「どうですか?」
「香りがやっぱりこっちにはないやつだな、伸びは、いいし、ただ、分量だな、一回ぶんがわからない、ですぎる」
「それはボトルの問題ですか?」
「プッシュボトルとかで一回分の目安がわかればいいんだよな、でも値段から考えれば全然ありなんだよな、乾燥肌用でこれはすごいな」
指で皮膚を滑らせる。
「摩擦、肌が黒ずむ原因になるから、おもしろいな、こういうのは、あっ、100円ショップのグッズを紹介すると、ハンドマッサージとかのサービスするけども、どうする?」
「じゃあ、ハンドを」
「ではお着替えお願いします」
肩を出すシャツに着替える。
「ちょっとマッサージの練習も兼ねるので、そこはご了承ください」
蘆根は本気になった。
まずクリームを垂らす。
手のひらで確かめてから、それをコニーの左腕に塗る。
(まだ適量掴めないな)
ここまで伸びるのかと思いながら、伸ばしていく。
(じゃあ、もうちょっと減らして)
右腕は先程の量より半分から、チョンチョンと足した。
そして伸ばすが。
(う~ん、足りなかったな)
頭の中で、あのメーカーのクリームと、それよりもさっぱりしているクリームの間、いやもっちりクリームよりで調整すればいい。
(サービスのハンドマッサージの域を越えてますが、このクリームを気に入ってるってことでしょうし)
これなら生活支援でカットのサービスに、マッサージも加えられるかもしれない、そういう展望も考えられる。
でも蘆根はもう一つ上も考えていた。
ベストフレンドの湯にマッサージ後にクリームの塗り方の冊子を置かせてもらったように。
前にこんな話を蘆根と傑はしたことがある。
「シャワーだけなら、肩こりとかひどくなったりするから、シャワーの後にマッサージをすれば」
「面倒くさいからといってシャワーで済ません人間に、マッサージはできますかね」
「無理だな」
そこで話は終わったが、これが活きるきっかけがあるとすれば…
「ホームページで蘆根さんのセルフマッサージは見てやっていたりはするんですけど、やっぱり蘆根さんにやってもらうのは違うわ」
手首を握る、その握った手の形で、そのまま二の腕にまで伸ばす。
「肩こりひどいですか」
「はい、やっぱりこう、前のめりでやる癖があって」
「ああ、それは、ではちょっとこちらも失礼します」
そういって鎖骨、首にもクリームを塗った。
「さすがに顔はやりませんから」
それはちょっともったいないかなとも思ったが、小丹枝は化粧したままなので、蘆根的には化粧落としてもいいなら、フェイスもありだったというやつだ。
「小丹枝さん、これはいいものを見つけてくれました」
「ああ、そこ気持ちいい」
「鎖骨から、首を伸ばして、前のめりになると、ここが伸びてない」
重力から解放されていく、そんな気持ちになっていく。
(本当に蘆根さんはマッサージが上手い)
目を閉じて、次に開いたときに違う場所にいたとしてもおかしくはない。
(私は疲れてたんだな)
一旗あげようとブログを始めた。
でもなかなか見ている人が増えなくて、あの時も疲れてたんだよ。
そこで浜薔薇の、本当に自分の趣味だ、もうブログで自分の好きなことをしよう、ウケようなんて考えない、そういう気持ちで浜薔薇の記事を載せたところ。
「なんか、初めてコメントまでもらったし、いろんな人みてる」
びっくりした、驚いた。
ブログに関する欲は今はもうない、自分のペースで、人生の楽しみの一つになればいいかなと思って、続けてる。
「さっぱりした、あとはもう寝るだけね!」
そこに…
「あっ、王子」
店の入り口にイツモがいた。
「今日検診で帰ってきたのか、ああ店の方に来ちゃったか、すいません」
「いいんですよ、あ~王子!」
するとイツモは自分から店の入り口を開けた。
そして二足歩行でとことこ、KCJからの書類が入ってる小さいリュックを背負ったまま店内に。
そして待合のソファーに飛び乗るが、人間のように座る。
「えっ?」
「ああ、今、催眠術が解けてないのか」
そういって蘆根はテレビの、夕時のニュースを流すと。
そのメロディと司会の寒いギャグを勇気をもって口にした、そこでイツモの催眠術は解けて、ソファーの上で丸くなった。
「どういうことですか?」
「歯医者とかでも麻酔が効きすぎると、鼻までかかるじゃん、あの感覚で中に人間が入っているっていう行動をするんだよな、それがこれ」
普段自分を猫だと思っているのか、人間だと思っているかが出るそうです。
「イツモはそうだな、俺の弟かな、年の離れた小学生ぐらいの弟みたいな感じになるぞ」
それこそ、家の方に戻ってきたとき、母ちゃん、腹へった飯!だったそうだ。
「その時、誰が母ちゃんやねんっていいながら、食後のケーキ準備してましたね」
「今日も用意しているぞ」
当のイツモは、あれ?今日時間流れるの早くねえ?もう暗いんだけどもという顔をしたまま、ソファーで寝始めた。
「話を聞こうか」
覚えておられるだろうか、この物語のあらすじ、コニーのおすすめ、そのブロガーのコニーさんこと、小丹枝さんがやってきた。
「蘆根さんのお墨付きをいただきたく」
「それほどまでに自信があると」
「オシャレ番頭である傑さんが来てから、生半可なものはお話しできないなとは思いまして」
「そこまでわかっていて、持ってくるなら、楽しみの話だな」
「今回は100円ショップも含めた、安い価格のおすすめです」
「それは僕も見てもいいですか?」
「もちろんです」
そして本命をドンッ!
「あれ?これは」
「傑は知っているのか?」
「海外のメーカーですね、そこの確かレジカウンターの棚に置いてあるという」
「そこまでご存じでしたか」
「えっ?でもこれ、ラベル」
「最近日本でも輸入始めたんですが、値段にはうるさいあのチェーンが扱っているんです」
値段聞いたら。
「送料どうしてるんだろ、ほとんど現地の価格なんですけど…」
そう考えると、思考の深みにはまっている。
「っていうことは品質では問題ないってことだな」
「そうです」
「じゃあ、ちょっと試させてもらっていい?」
「どうぞ」
クリームをボトルから、垂らして、伸ばす。
「どうですか?」
「香りがやっぱりこっちにはないやつだな、伸びは、いいし、ただ、分量だな、一回ぶんがわからない、ですぎる」
「それはボトルの問題ですか?」
「プッシュボトルとかで一回分の目安がわかればいいんだよな、でも値段から考えれば全然ありなんだよな、乾燥肌用でこれはすごいな」
指で皮膚を滑らせる。
「摩擦、肌が黒ずむ原因になるから、おもしろいな、こういうのは、あっ、100円ショップのグッズを紹介すると、ハンドマッサージとかのサービスするけども、どうする?」
「じゃあ、ハンドを」
「ではお着替えお願いします」
肩を出すシャツに着替える。
「ちょっとマッサージの練習も兼ねるので、そこはご了承ください」
蘆根は本気になった。
まずクリームを垂らす。
手のひらで確かめてから、それをコニーの左腕に塗る。
(まだ適量掴めないな)
ここまで伸びるのかと思いながら、伸ばしていく。
(じゃあ、もうちょっと減らして)
右腕は先程の量より半分から、チョンチョンと足した。
そして伸ばすが。
(う~ん、足りなかったな)
頭の中で、あのメーカーのクリームと、それよりもさっぱりしているクリームの間、いやもっちりクリームよりで調整すればいい。
(サービスのハンドマッサージの域を越えてますが、このクリームを気に入ってるってことでしょうし)
これなら生活支援でカットのサービスに、マッサージも加えられるかもしれない、そういう展望も考えられる。
でも蘆根はもう一つ上も考えていた。
ベストフレンドの湯にマッサージ後にクリームの塗り方の冊子を置かせてもらったように。
前にこんな話を蘆根と傑はしたことがある。
「シャワーだけなら、肩こりとかひどくなったりするから、シャワーの後にマッサージをすれば」
「面倒くさいからといってシャワーで済ません人間に、マッサージはできますかね」
「無理だな」
そこで話は終わったが、これが活きるきっかけがあるとすれば…
「ホームページで蘆根さんのセルフマッサージは見てやっていたりはするんですけど、やっぱり蘆根さんにやってもらうのは違うわ」
手首を握る、その握った手の形で、そのまま二の腕にまで伸ばす。
「肩こりひどいですか」
「はい、やっぱりこう、前のめりでやる癖があって」
「ああ、それは、ではちょっとこちらも失礼します」
そういって鎖骨、首にもクリームを塗った。
「さすがに顔はやりませんから」
それはちょっともったいないかなとも思ったが、小丹枝は化粧したままなので、蘆根的には化粧落としてもいいなら、フェイスもありだったというやつだ。
「小丹枝さん、これはいいものを見つけてくれました」
「ああ、そこ気持ちいい」
「鎖骨から、首を伸ばして、前のめりになると、ここが伸びてない」
重力から解放されていく、そんな気持ちになっていく。
(本当に蘆根さんはマッサージが上手い)
目を閉じて、次に開いたときに違う場所にいたとしてもおかしくはない。
(私は疲れてたんだな)
一旗あげようとブログを始めた。
でもなかなか見ている人が増えなくて、あの時も疲れてたんだよ。
そこで浜薔薇の、本当に自分の趣味だ、もうブログで自分の好きなことをしよう、ウケようなんて考えない、そういう気持ちで浜薔薇の記事を載せたところ。
「なんか、初めてコメントまでもらったし、いろんな人みてる」
びっくりした、驚いた。
ブログに関する欲は今はもうない、自分のペースで、人生の楽しみの一つになればいいかなと思って、続けてる。
「さっぱりした、あとはもう寝るだけね!」
そこに…
「あっ、王子」
店の入り口にイツモがいた。
「今日検診で帰ってきたのか、ああ店の方に来ちゃったか、すいません」
「いいんですよ、あ~王子!」
するとイツモは自分から店の入り口を開けた。
そして二足歩行でとことこ、KCJからの書類が入ってる小さいリュックを背負ったまま店内に。
そして待合のソファーに飛び乗るが、人間のように座る。
「えっ?」
「ああ、今、催眠術が解けてないのか」
そういって蘆根はテレビの、夕時のニュースを流すと。
そのメロディと司会の寒いギャグを勇気をもって口にした、そこでイツモの催眠術は解けて、ソファーの上で丸くなった。
「どういうことですか?」
「歯医者とかでも麻酔が効きすぎると、鼻までかかるじゃん、あの感覚で中に人間が入っているっていう行動をするんだよな、それがこれ」
普段自分を猫だと思っているのか、人間だと思っているかが出るそうです。
「イツモはそうだな、俺の弟かな、年の離れた小学生ぐらいの弟みたいな感じになるぞ」
それこそ、家の方に戻ってきたとき、母ちゃん、腹へった飯!だったそうだ。
「その時、誰が母ちゃんやねんっていいながら、食後のケーキ準備してましたね」
「今日も用意しているぞ」
当のイツモは、あれ?今日時間流れるの早くねえ?もう暗いんだけどもという顔をしたまま、ソファーで寝始めた。
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