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ネズミ達に死を与える
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「あ~みなさまこんちは、今回司会の進行を特別に勤めさせていただくことになりました、浜薔薇出張所の波里です、よろしくお願いします」
パチパチ
拍手が鳴り響く。
「それでは今回のイベント企画の説明ですが、浜薔薇出張所で提供されているキッチンカーメニュー、上位五位を今日から金曜日までの五日間お昼に登場してもらおうということで、こちらの支部からそのコラボはスタートとなりまして、私が司会で呼ばれました」
カシャ
プロジェクターに浜薔薇の駐車場、キッチンカーの福猫一号が見える。
「今まで数多くのメニューが販売され、浜薔薇のランチメニューのファン有志のかたのご協力もいただき集計されることになりましま、そして本日、当日に発表となります、それでは行きましょう」
第五位
ラー玉玉蕎麦
「出展回数わずか二回、しかし、忘れられないそのお味、えっ?お前食べてないの、なんでよ!と煽りがでるほどの旨さ、本日は店主が自ら中庭で準備をしております」
そこで中庭への窓をあける。
ラー油の匂いが漂う。
ゴクリ
「これはうまいやつだ」
「なお、私はネギを紅しょうがに変えるオプションも好きなので、それもいいぞ!」
「よーし俺は3杯食う」
「ノーマルと紅しょうがと3杯目は何?」
「二杯目食べたあとに考える」
「それは確かに」
KCJの食堂はかなり低価格のメニュー設定になっているので、交付されている職員用の電子マネー天馬を余らせているものも多い。
「それではこちらにタッチしてください」
ヒヒン!
タッチ音はいななきです。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「どーも」
「どーも、どうしましたか」
出張所の衛生担当職員が蘆根を訪ねてきた。
「なんでも100円ショップのグッズがお好きなようで」
「好きっていうか、そうですね、待ち時間をそこで過ごしたら、ずっと待っていてもいいかもしれません」
買うというよりは感心するらしい。
「ちょっと私もいいグッズがあるので、紹介させてみたいというか、こんな仕事ですからね」
猫たちのネズミなどを片付けてくれています。
「これです」
いわゆるカーペットクリーナー、ブラシつきの、そのブラシに巻き込まれると、中にゴミがたまって後で捨てれると。
「ネズミの後始末ってどうしてます?」
「ああ、粘着テープでぐるぐると」
「それ綺麗に行きますか?」
「行かないですね」
暴れたりしますし、汚されるのである。
「そんな汚れにはこれですね、100円ショップで売っているものですからね」
ネズミは屋内にも出たりしますので。
「何で掃除しようってなりません?」
「なります、なります、そんな時こそ、この出番なんですよ」
通販番組のようになってきた。
「このご近所の方も、出たようなんで、片付けの手伝いしましたがね、お金を払いますからやってくださいになりまして、はい、それならと」
衛生担当の事務室から100円ショップで買ってきている、新しいことブラシとチリトリ、そしてカーペット用のブラシつきのクリーナーをもってくる。
大きなごみはブラシでいいが、どうしてもカーペットになると、それでは難しい。
「掃除機でもいいんですが」
それは嫌がる、かぱっとはずして捨てるときを想像するとダメらしい。
「細かい、ネズミごみもこのカーペットブラシクリーナー110円で見た目かなりきれいになります、それに消毒スプレーして終わりますけどもね」
それでもカーペットなどは廃棄率高い。
「このカーペットブラシクリーナー110円なら、他のところのネズミの片付けに新しくだして、そして捨てるのも楽ですからね」
「おお、これなら」
わざわざネズミの後始末で困るごみのモデルをもってきて。
「こうやって、縦横にかけるだけで」
「とれてる!」
ここは通販じゃないよ。
「とれてますでしょ、本当ね、最初この仕事任されたとき困ったんですよね」
ほぼみんなネズミ嫌い。
「任せたって言われて、蘆根さんの粘着テープ案、あれは素晴らしい、あれは私には思い付かなかった」
戦闘職に頼んで止めは刺してもらっていた。
「そうですかね」
「そうですよ、だってトドメさしてないと、あのまま生きてますからね」
そう一日は生きているし、とんでもなく鳴くのでうるさい。
「それを粘着テープで巻くことによって…あなたは優しい死神だ、そっと枕元に立ち、ネズミ達に死を与える」
衛生職員は詩人のようだ。
「というか、このカーペットブラシ、元々、私がお金がないときに自宅の掃除でこれ使っていたんですよ」
フローリングはワイバーで、では絨毯は?
「なくてもいいかなって思ったら、冬の寒さはとんでもなかったので、ラグ買ったら、掃除機が買えなかった」
金がないときにあるある。
「洗濯はできるやつなんですが、それでも、埃がね…」
そして運命と出会う。
「100円ショップ、あのときは別にカーペットクリーナーを探しているわけではなかった、手帳用のホルダーを、文房具好きなんですよ、あれって今は100円ショップどこまでおもしろいのって思って、物色して見に行ったら」
カーペットクリーナーブラシ
「100円じゃないですか、期待はあれど、そこまではぐらいの感じですかね」
バラっ
そしてその夜クリップなどをばらまいてしまった。
「クリップとれればいいかなって思ったのに、埃まできっちりと、これはすごいと、そこからしばらく一心にブラシをかけましたわ」
その時のブラシテクから、衛生班に。
「やっていること、お金がない時代と変わらないですし」
この職員さんは犬の散歩のバイトがきっかけで、KCJに行かないかと誘われて入団。いろいろあって今はこうして浜薔薇出張所の衛生ギルドを任されているのが葵岡(あおいおか)である。
(蘆根さんは殿堂入り、ギルドマスターだから)
責任者だが、腰が低いのは、ギルドマスターにはかないませんと思っているのもあるらしい。
パチパチ
拍手が鳴り響く。
「それでは今回のイベント企画の説明ですが、浜薔薇出張所で提供されているキッチンカーメニュー、上位五位を今日から金曜日までの五日間お昼に登場してもらおうということで、こちらの支部からそのコラボはスタートとなりまして、私が司会で呼ばれました」
カシャ
プロジェクターに浜薔薇の駐車場、キッチンカーの福猫一号が見える。
「今まで数多くのメニューが販売され、浜薔薇のランチメニューのファン有志のかたのご協力もいただき集計されることになりましま、そして本日、当日に発表となります、それでは行きましょう」
第五位
ラー玉玉蕎麦
「出展回数わずか二回、しかし、忘れられないそのお味、えっ?お前食べてないの、なんでよ!と煽りがでるほどの旨さ、本日は店主が自ら中庭で準備をしております」
そこで中庭への窓をあける。
ラー油の匂いが漂う。
ゴクリ
「これはうまいやつだ」
「なお、私はネギを紅しょうがに変えるオプションも好きなので、それもいいぞ!」
「よーし俺は3杯食う」
「ノーマルと紅しょうがと3杯目は何?」
「二杯目食べたあとに考える」
「それは確かに」
KCJの食堂はかなり低価格のメニュー設定になっているので、交付されている職員用の電子マネー天馬を余らせているものも多い。
「それではこちらにタッチしてください」
ヒヒン!
タッチ音はいななきです。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「どーも」
「どーも、どうしましたか」
出張所の衛生担当職員が蘆根を訪ねてきた。
「なんでも100円ショップのグッズがお好きなようで」
「好きっていうか、そうですね、待ち時間をそこで過ごしたら、ずっと待っていてもいいかもしれません」
買うというよりは感心するらしい。
「ちょっと私もいいグッズがあるので、紹介させてみたいというか、こんな仕事ですからね」
猫たちのネズミなどを片付けてくれています。
「これです」
いわゆるカーペットクリーナー、ブラシつきの、そのブラシに巻き込まれると、中にゴミがたまって後で捨てれると。
「ネズミの後始末ってどうしてます?」
「ああ、粘着テープでぐるぐると」
「それ綺麗に行きますか?」
「行かないですね」
暴れたりしますし、汚されるのである。
「そんな汚れにはこれですね、100円ショップで売っているものですからね」
ネズミは屋内にも出たりしますので。
「何で掃除しようってなりません?」
「なります、なります、そんな時こそ、この出番なんですよ」
通販番組のようになってきた。
「このご近所の方も、出たようなんで、片付けの手伝いしましたがね、お金を払いますからやってくださいになりまして、はい、それならと」
衛生担当の事務室から100円ショップで買ってきている、新しいことブラシとチリトリ、そしてカーペット用のブラシつきのクリーナーをもってくる。
大きなごみはブラシでいいが、どうしてもカーペットになると、それでは難しい。
「掃除機でもいいんですが」
それは嫌がる、かぱっとはずして捨てるときを想像するとダメらしい。
「細かい、ネズミごみもこのカーペットブラシクリーナー110円で見た目かなりきれいになります、それに消毒スプレーして終わりますけどもね」
それでもカーペットなどは廃棄率高い。
「このカーペットブラシクリーナー110円なら、他のところのネズミの片付けに新しくだして、そして捨てるのも楽ですからね」
「おお、これなら」
わざわざネズミの後始末で困るごみのモデルをもってきて。
「こうやって、縦横にかけるだけで」
「とれてる!」
ここは通販じゃないよ。
「とれてますでしょ、本当ね、最初この仕事任されたとき困ったんですよね」
ほぼみんなネズミ嫌い。
「任せたって言われて、蘆根さんの粘着テープ案、あれは素晴らしい、あれは私には思い付かなかった」
戦闘職に頼んで止めは刺してもらっていた。
「そうですかね」
「そうですよ、だってトドメさしてないと、あのまま生きてますからね」
そう一日は生きているし、とんでもなく鳴くのでうるさい。
「それを粘着テープで巻くことによって…あなたは優しい死神だ、そっと枕元に立ち、ネズミ達に死を与える」
衛生職員は詩人のようだ。
「というか、このカーペットブラシ、元々、私がお金がないときに自宅の掃除でこれ使っていたんですよ」
フローリングはワイバーで、では絨毯は?
「なくてもいいかなって思ったら、冬の寒さはとんでもなかったので、ラグ買ったら、掃除機が買えなかった」
金がないときにあるある。
「洗濯はできるやつなんですが、それでも、埃がね…」
そして運命と出会う。
「100円ショップ、あのときは別にカーペットクリーナーを探しているわけではなかった、手帳用のホルダーを、文房具好きなんですよ、あれって今は100円ショップどこまでおもしろいのって思って、物色して見に行ったら」
カーペットクリーナーブラシ
「100円じゃないですか、期待はあれど、そこまではぐらいの感じですかね」
バラっ
そしてその夜クリップなどをばらまいてしまった。
「クリップとれればいいかなって思ったのに、埃まできっちりと、これはすごいと、そこからしばらく一心にブラシをかけましたわ」
その時のブラシテクから、衛生班に。
「やっていること、お金がない時代と変わらないですし」
この職員さんは犬の散歩のバイトがきっかけで、KCJに行かないかと誘われて入団。いろいろあって今はこうして浜薔薇出張所の衛生ギルドを任されているのが葵岡(あおいおか)である。
(蘆根さんは殿堂入り、ギルドマスターだから)
責任者だが、腰が低いのは、ギルドマスターにはかないませんと思っているのもあるらしい。
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