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最上級の贈り物
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猫の生体についての描写があります、汚い部分がありますのでご注意ください。
「あるなしコンビだな」
「なんで蘆根が言うと、イマイチに聞こえるんだろ」
「蘆根だからじゃないか」
「っていうか、仕事はいいのか?二人とも」
「利害が一致すれば、仕事が早く終わるから、さっさと協力するし」
「でもさ、待ち合わせの場所迷ったんだけども」
「だから駐車場まではわかっただろう」
「焼き鳥お待ち」
学生時代の友人二人が、蘆根の家に来た。
「待ち合わせってどこでしたんだ?」
「ああ、カフェなんだけどもさ」
「せっかくだからと思ってな」
「それ他の人に準備したんでしょ?」
「したよ、したけども無駄になりそうだったから、それは嫌だなって思って、せっかくだから待ち合わせ場所に利用した」
あの茶店「冠の薔薇」はそのせいで店内がザワザワしてましたからね。
(今日はなんの日だよ)
(どうした?)
(ラーチャーの待ち合わせてた連れ)
(ああ、秒を刻む魔女/アクアドロップか)
(えっ?何知り合い?)
(知り合いの知り合い、喋ったことはない、ラーチャー、皆無と同じようなものだな)
(そうか、本当にお前のところは平和なんだろうな?心配になるんだけども)
(取材の際に呼ばれるようなイツモ様だし、俺と波里だけの出張所だぞ)
(まあ、そうなんだが、その割には…というやつだよ)
ラーチャーとアクアドロップの二人からは、浜薔薇で東司は見たことはあるが、なんだただのお茶を楽しみに来ただけかと思われている。
いやだって思うよ。
「全メニュー試してみたいんだが」
「そこまでかよ」
そんな声が聞こえたら、警戒枠というよりたまにこの店に現れる。
「すいません、この店に岩茶の珍しいものがあると聞いてきたんですけども」
このタイプのような愛好家、いや、来たよ、愛好家。
「岩茶ですか?色々とございますけども」
奥からリストを出したのを見て。
「俺も参加してくる」
東司も参加することにした。
これであの見かけないお客さんは確実にお茶好き、間違いないと、他のお客さんたちに思われ、警戒を解かれた。
朝起きると、玄関に…
チュウ!な贈り物がどこかの猫から届いていた。
そこにイツモが後ろからやってきて、それを見た瞬間ダッシュした。
「なんだ?」
イツモはこういうことはしないのだが、何分猫が多い地域というか、イツモはこの辺を仕切っているわけだし、こういうことはある。
そのためきちんと掃除用具を用意していた。
収納に行き、ネズミ取りシートと掃除用の粘着テープを用意。手袋をつけてから、置いてかれたものをシートに貼り付かせ、上から乗せるようにしてからひっくり返す。
綺麗にのったらよし、しかし乗らないこともある。綺麗にのっても、乗らなくても、それを粘着テープでぐるぐる巻いてから、生ゴミの臭いを取るビニール袋に入れてから、ごみ袋、そしてそれは屋外に…
「やっぱり猫だからですかね」
「そうなんだろうな」
朝こんなことがありましたの話を傑にしてる。
「ただあの掃除の後、シャ!シャ!イツモがいってたからな」
猫の言葉で、ネズミを置いていったであろう猫に説教したる。
「そこまでわかってるんですね」
「わかっているんじゃないか、前にもあったし」
「というか手慣れてますね」
「引っ越して来たばっかりの時はよくあったんだよな、どうやって片付けようか、本当に迷ってな、それならネズミを取って置くかって思って、粘着シート仕掛けておいたら、猫がくっつけたことがあって」
シートを背負ってたのを発見した。
「後、ネズミも逃れるために暴れるので」
そこを猫を狙ってどっちもくっつく。
「あきらめた」
片付けだけはやろう、もうそんな感じ。
「あっ、イツモが帰ってきた」
「後ろにいるやつがおそらくうちに持ってきたんだな」
とぼとぼついてくる猫がいる。
「新入りだな」
「顔まで覚えているんですか?僕は猫の出入りが多すぎてもうわかりませんよ」
この度はネズミを持ってきてすいませんでした。
「にゃ~」
こういうことはないようにするから。
イツモがフォローしている。
「猫からすれば最上級の贈り物だからな」
「ふぁ~」
よくおわかりで。
「なんかイツモは縄張りの猫たちに、ネズミを人に贈るの禁止しているっぽいんだよな」
慣れてない人が贈り物もらって、無理!と叫ばれてから、イツモさんが猫に言い聞かせているようなのですが。
「贈り物な」
「それ以外にももらったんですか?」
「いや、なんかついていたというか」
貢ぎものの上になんでな乗っていた一円玉。
おそらく乗せた、でなければ乗らないであろう。
「そのままじゃ使えないなって思っていたら、その間に、上から落ちて下に滑り込んだとき」
さすがに「これはない」っていう言葉が出た。
それを見ていたイツモは、みるみる鋭い目付きになっていく。
「でも先輩が困ると、イツモが飛び出して行くって言うことは、大事に思われているんでしょうね」
「子供の時からうちにいるからな」
天国のお父さん見てますでしょうか、あなたの見る目は確かなようで、あの時からここで上手くやっております。
「??」
「なんか空気が張りつめているな」
イツモは怒りのために愛想が消えている。
「イツモ!」
声をかけても返事はなく。
「あっ、これは縄張り関係だから、俺らが口挟むことじゃないな」
傑が何を見ているのか気になったら、少し離れた距離に隠れている猫の耳が見えた。
「あるなしコンビだな」
「なんで蘆根が言うと、イマイチに聞こえるんだろ」
「蘆根だからじゃないか」
「っていうか、仕事はいいのか?二人とも」
「利害が一致すれば、仕事が早く終わるから、さっさと協力するし」
「でもさ、待ち合わせの場所迷ったんだけども」
「だから駐車場まではわかっただろう」
「焼き鳥お待ち」
学生時代の友人二人が、蘆根の家に来た。
「待ち合わせってどこでしたんだ?」
「ああ、カフェなんだけどもさ」
「せっかくだからと思ってな」
「それ他の人に準備したんでしょ?」
「したよ、したけども無駄になりそうだったから、それは嫌だなって思って、せっかくだから待ち合わせ場所に利用した」
あの茶店「冠の薔薇」はそのせいで店内がザワザワしてましたからね。
(今日はなんの日だよ)
(どうした?)
(ラーチャーの待ち合わせてた連れ)
(ああ、秒を刻む魔女/アクアドロップか)
(えっ?何知り合い?)
(知り合いの知り合い、喋ったことはない、ラーチャー、皆無と同じようなものだな)
(そうか、本当にお前のところは平和なんだろうな?心配になるんだけども)
(取材の際に呼ばれるようなイツモ様だし、俺と波里だけの出張所だぞ)
(まあ、そうなんだが、その割には…というやつだよ)
ラーチャーとアクアドロップの二人からは、浜薔薇で東司は見たことはあるが、なんだただのお茶を楽しみに来ただけかと思われている。
いやだって思うよ。
「全メニュー試してみたいんだが」
「そこまでかよ」
そんな声が聞こえたら、警戒枠というよりたまにこの店に現れる。
「すいません、この店に岩茶の珍しいものがあると聞いてきたんですけども」
このタイプのような愛好家、いや、来たよ、愛好家。
「岩茶ですか?色々とございますけども」
奥からリストを出したのを見て。
「俺も参加してくる」
東司も参加することにした。
これであの見かけないお客さんは確実にお茶好き、間違いないと、他のお客さんたちに思われ、警戒を解かれた。
朝起きると、玄関に…
チュウ!な贈り物がどこかの猫から届いていた。
そこにイツモが後ろからやってきて、それを見た瞬間ダッシュした。
「なんだ?」
イツモはこういうことはしないのだが、何分猫が多い地域というか、イツモはこの辺を仕切っているわけだし、こういうことはある。
そのためきちんと掃除用具を用意していた。
収納に行き、ネズミ取りシートと掃除用の粘着テープを用意。手袋をつけてから、置いてかれたものをシートに貼り付かせ、上から乗せるようにしてからひっくり返す。
綺麗にのったらよし、しかし乗らないこともある。綺麗にのっても、乗らなくても、それを粘着テープでぐるぐる巻いてから、生ゴミの臭いを取るビニール袋に入れてから、ごみ袋、そしてそれは屋外に…
「やっぱり猫だからですかね」
「そうなんだろうな」
朝こんなことがありましたの話を傑にしてる。
「ただあの掃除の後、シャ!シャ!イツモがいってたからな」
猫の言葉で、ネズミを置いていったであろう猫に説教したる。
「そこまでわかってるんですね」
「わかっているんじゃないか、前にもあったし」
「というか手慣れてますね」
「引っ越して来たばっかりの時はよくあったんだよな、どうやって片付けようか、本当に迷ってな、それならネズミを取って置くかって思って、粘着シート仕掛けておいたら、猫がくっつけたことがあって」
シートを背負ってたのを発見した。
「後、ネズミも逃れるために暴れるので」
そこを猫を狙ってどっちもくっつく。
「あきらめた」
片付けだけはやろう、もうそんな感じ。
「あっ、イツモが帰ってきた」
「後ろにいるやつがおそらくうちに持ってきたんだな」
とぼとぼついてくる猫がいる。
「新入りだな」
「顔まで覚えているんですか?僕は猫の出入りが多すぎてもうわかりませんよ」
この度はネズミを持ってきてすいませんでした。
「にゃ~」
こういうことはないようにするから。
イツモがフォローしている。
「猫からすれば最上級の贈り物だからな」
「ふぁ~」
よくおわかりで。
「なんかイツモは縄張りの猫たちに、ネズミを人に贈るの禁止しているっぽいんだよな」
慣れてない人が贈り物もらって、無理!と叫ばれてから、イツモさんが猫に言い聞かせているようなのですが。
「贈り物な」
「それ以外にももらったんですか?」
「いや、なんかついていたというか」
貢ぎものの上になんでな乗っていた一円玉。
おそらく乗せた、でなければ乗らないであろう。
「そのままじゃ使えないなって思っていたら、その間に、上から落ちて下に滑り込んだとき」
さすがに「これはない」っていう言葉が出た。
それを見ていたイツモは、みるみる鋭い目付きになっていく。
「でも先輩が困ると、イツモが飛び出して行くって言うことは、大事に思われているんでしょうね」
「子供の時からうちにいるからな」
天国のお父さん見てますでしょうか、あなたの見る目は確かなようで、あの時からここで上手くやっております。
「??」
「なんか空気が張りつめているな」
イツモは怒りのために愛想が消えている。
「イツモ!」
声をかけても返事はなく。
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傑が何を見ているのか気になったら、少し離れた距離に隠れている猫の耳が見えた。
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