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千円までなら自由に使っていい
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「先輩って自分の足をどうマッサージしているんですか?」
「えっ?」
右足の裏で、左足を撫でるようにしているようです。
「それでいいんですか?」
「ズボラにやれるから、結構いいぞ、寝ながらでもできるし、服の上からできるから、クリームとか塗らなくてもいいから、まあ、あくまでひとつの方法だな」
「これも教えてもらったんですか?」
「いや、なんかこう、落ち着かねえなって思ったたときに、足を組み替えたときにふとな、あれ?って」
これ、マッサージじゃねえ?
「それで実際にどこまでいけるのかなって思って、右足の裏で撫でて見て、まあ、膝の下はいけるから、これ寝ながらでもできるのはおもしろいよなってさ、後、足を組むことで股関節も刺激されるから、悪くはないと思う」
「人生のほとんどをマッサージとか仕事に費やしてますよね」
「そうだな、イツモがもしいなかったら、もっと費やしてたんじゃないか」
そこにイツモがやってくる。
「やっぱりさ、俺はやりすぎるところがあって、やりすぎるとさ、体というのはあんまりよくないんだよな」
マッサージだと手が痛くなったりします。
「それでやめちゃったりするからな、全体が見えてくるまでは省エネっていうのかな、体を壊さないようにしていくのが大事ではないかと、ただなあんまりこの考えってさ、一般的じゃないことが多い気がする、なんかさ、出来なかったら終わり、チャンスは与えませんみたいなやり方だと、俺みたいなのは生まれないからな」
「昔から、先輩はそうなんですか?」
「友達とかの方がそういうのはよく知っているんじゃないかなとは思うが、昔からこうだったと思うよ」
「へぇ」
「同じこと何回やっても飽きないタイプ」
一回好きになるとずっと好きだから、サキがどっかで帰ってくるんじゃないかとか思っているんで、次の相手見つからないんだぞ。
(なんだろ、今なんか関係ないこと言われたような気がする)
「マッサージって覚えるきっかけはなんだったんですか?」
「やっぱり立ち仕事しんどくて、月並みだが」
「ああ、それは僕もあります」
「だろ?」
ずっと立ちっぱなしのため、浮腫がきつくなり、最初に靴にこだわりだすから始まっていくのです。
「今まで靴は気に入ったのとか思っていたけども、あまりにもむくみが酷すぎて、履いたときのバランスを見るようになりました」
「なるよな、今の靴とかも、履いてみて、あっ、この靴良さそうだけどもバランスがなって」
「なります、なります、でもどうやっていい靴見つけてます?」
「俺の場合はこれだ!って決まっているメーカーはないから、靴がほしいときって、どういう靴が欲しいか、この靴よりも同じか、上がほしいって感じなんで、今の靴を履いてみて、試しに履いてみて、バランスが同じぐらいなら買う、もう何回かこれやっていると、予算の価格帯で同じぐらい出せるなら、これでいいやになるんだよな」
「でも今は、靴の業界にも新しい波が!」
「えっ?何?素材が違うとか?耐久性があればいいなって思うんだが」
「残念ながらそのタイプじゃないですが、今よりもお安くて使えるタイプの通販があるそうですよ」
「そっちか、俺さ、耐磨耗のタイヤを見て思うんだ、これでスニーカー作ってくれないかなって」
「あれ、確かそれってとんでもない走行距離出せますよね」
「そう、1000キロは余裕でいけるやつ」
それで5000円しないらしい。
「さすがにそこまでは走ったり、歩いたりはしないんだけどもさ、少なくとも今よりも快適だろうと、同じラインをずっと出してくれている訳じゃないから、忙しくなると買い物に行く時間が、いや、買い物は好きなんだがな」
人生には時間の限りがあるために、最近は優先したいものが変わったため、買い物を削ってる。
「タモツ先生と先輩って100円ショップ好きだからな」
「ああ、行くとわくわくするな」
傑が、千円までなら自由に使っていいですと決めて二人を100円ショップにつれていくと、とんでもないことになります。
もちろんお金はもっと使えるのですが。
「なんだろうな、あそこでそれ言われると、いいの?本当に?になるから、わくわくするんだ(二回目)」
ここら辺の手綱を握るのが傑である。
「先生、これもそうですって」
「すごいな、昔これは高かったんだよ、だからな、買おうとしたときは迷ってやっと買えたんだよな」
「今なら買えますよ」
「そうか、いい機会だから買ってしまうか」
その間に傑が必要なものを買いそろえていくという、目移りしてしまう二人にそれぞれ千円というコストだけで、解決してしまうというこれが策士の技ですよ。
「お二人はなかなか決まらないんですよ」
これはいいものだが、こっちもいいんじゃない?で話がループして、進まなくなるので、じゃあ二人はこっちでお小遣い出しますから、自由にとなると、悩みながら買い物を初め、帰りは満足しながら。
「100円で何でも買えるっていうのは、すげぇもんだな」
浜薔薇の待ち時間を潰すためには雑誌があるが、100円ショップ特集が多いのは、お客さん向けだけではない。
「先生、これ見ましたか?」
「おっ?なんかいいものあったか?」
この二人が見ているからだ。
「えっ?」
右足の裏で、左足を撫でるようにしているようです。
「それでいいんですか?」
「ズボラにやれるから、結構いいぞ、寝ながらでもできるし、服の上からできるから、クリームとか塗らなくてもいいから、まあ、あくまでひとつの方法だな」
「これも教えてもらったんですか?」
「いや、なんかこう、落ち着かねえなって思ったたときに、足を組み替えたときにふとな、あれ?って」
これ、マッサージじゃねえ?
「それで実際にどこまでいけるのかなって思って、右足の裏で撫でて見て、まあ、膝の下はいけるから、これ寝ながらでもできるのはおもしろいよなってさ、後、足を組むことで股関節も刺激されるから、悪くはないと思う」
「人生のほとんどをマッサージとか仕事に費やしてますよね」
「そうだな、イツモがもしいなかったら、もっと費やしてたんじゃないか」
そこにイツモがやってくる。
「やっぱりさ、俺はやりすぎるところがあって、やりすぎるとさ、体というのはあんまりよくないんだよな」
マッサージだと手が痛くなったりします。
「それでやめちゃったりするからな、全体が見えてくるまでは省エネっていうのかな、体を壊さないようにしていくのが大事ではないかと、ただなあんまりこの考えってさ、一般的じゃないことが多い気がする、なんかさ、出来なかったら終わり、チャンスは与えませんみたいなやり方だと、俺みたいなのは生まれないからな」
「昔から、先輩はそうなんですか?」
「友達とかの方がそういうのはよく知っているんじゃないかなとは思うが、昔からこうだったと思うよ」
「へぇ」
「同じこと何回やっても飽きないタイプ」
一回好きになるとずっと好きだから、サキがどっかで帰ってくるんじゃないかとか思っているんで、次の相手見つからないんだぞ。
(なんだろ、今なんか関係ないこと言われたような気がする)
「マッサージって覚えるきっかけはなんだったんですか?」
「やっぱり立ち仕事しんどくて、月並みだが」
「ああ、それは僕もあります」
「だろ?」
ずっと立ちっぱなしのため、浮腫がきつくなり、最初に靴にこだわりだすから始まっていくのです。
「今まで靴は気に入ったのとか思っていたけども、あまりにもむくみが酷すぎて、履いたときのバランスを見るようになりました」
「なるよな、今の靴とかも、履いてみて、あっ、この靴良さそうだけどもバランスがなって」
「なります、なります、でもどうやっていい靴見つけてます?」
「俺の場合はこれだ!って決まっているメーカーはないから、靴がほしいときって、どういう靴が欲しいか、この靴よりも同じか、上がほしいって感じなんで、今の靴を履いてみて、試しに履いてみて、バランスが同じぐらいなら買う、もう何回かこれやっていると、予算の価格帯で同じぐらい出せるなら、これでいいやになるんだよな」
「でも今は、靴の業界にも新しい波が!」
「えっ?何?素材が違うとか?耐久性があればいいなって思うんだが」
「残念ながらそのタイプじゃないですが、今よりもお安くて使えるタイプの通販があるそうですよ」
「そっちか、俺さ、耐磨耗のタイヤを見て思うんだ、これでスニーカー作ってくれないかなって」
「あれ、確かそれってとんでもない走行距離出せますよね」
「そう、1000キロは余裕でいけるやつ」
それで5000円しないらしい。
「さすがにそこまでは走ったり、歩いたりはしないんだけどもさ、少なくとも今よりも快適だろうと、同じラインをずっと出してくれている訳じゃないから、忙しくなると買い物に行く時間が、いや、買い物は好きなんだがな」
人生には時間の限りがあるために、最近は優先したいものが変わったため、買い物を削ってる。
「タモツ先生と先輩って100円ショップ好きだからな」
「ああ、行くとわくわくするな」
傑が、千円までなら自由に使っていいですと決めて二人を100円ショップにつれていくと、とんでもないことになります。
もちろんお金はもっと使えるのですが。
「なんだろうな、あそこでそれ言われると、いいの?本当に?になるから、わくわくするんだ(二回目)」
ここら辺の手綱を握るのが傑である。
「先生、これもそうですって」
「すごいな、昔これは高かったんだよ、だからな、買おうとしたときは迷ってやっと買えたんだよな」
「今なら買えますよ」
「そうか、いい機会だから買ってしまうか」
その間に傑が必要なものを買いそろえていくという、目移りしてしまう二人にそれぞれ千円というコストだけで、解決してしまうというこれが策士の技ですよ。
「お二人はなかなか決まらないんですよ」
これはいいものだが、こっちもいいんじゃない?で話がループして、進まなくなるので、じゃあ二人はこっちでお小遣い出しますから、自由にとなると、悩みながら買い物を初め、帰りは満足しながら。
「100円で何でも買えるっていうのは、すげぇもんだな」
浜薔薇の待ち時間を潰すためには雑誌があるが、100円ショップ特集が多いのは、お客さん向けだけではない。
「先生、これ見ましたか?」
「おっ?なんかいいものあったか?」
この二人が見ているからだ。
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