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メイラードラーメン
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足というか、股関節がなんか変であった。
「蘆根さぁん!!」
それで早速浜薔薇というやつだ。
「まずは簡単な、ストレッチして」
「はぁい」
「大分疲れてるな」
「やっぱりそう思う?」
「いつもより忙しい?」
「忙しいというか、休みのタイミングが自分で選べないのが辛い」
「ああそういうやつか、長く続きそう」
「たぶん続くと思う」
「わかった、じゃあ…」
個室でマッサージをされることになった。
「アレルギーはなかったと思うから、お茶飲んでくれる?」
ノンカフェインである。
「塩分ちょっと取りすぎかな」
「ああ、わかります?」
「わかるよ、続いたりすると、そういうのが出るし、しばらく食べ物にも気を付けてくれる」
「わかりました」
やはりみんな疲れをとりたいっていう目的がある場合、こういったアドバイスには従ってくれたりする。
(そういうお客さんはすごいありがたいと思う)
傑はこのタイプのお客さんを浜薔薇でしか見たことがなかったために、驚いた。
(無茶苦茶いうタイプとかいても、先輩はそれは無理です、出来ませんって言えるからすごいと思うよ)
例 楽して痩せたいに無理ですという。
「じゃあ、ちょっと首失礼します」
手にクリームを塗り、鎖骨から首に塗っていくが。
「これ、ぞわぞわするね」
「あまり触られてないとそうでしょうね」
シェービングの前などにもこれは行ったりします。
「顔のマッサージをする時は先に首なんですが、首って年齢が出やすいといいますからね、ケアしていると全然違いますからね」
優しくマッサージを行ってください。
「蘆根さんのマッサージって、優しいタイプのが多い気がする」
「あっ、それは疲れにもよりますよ、あまりにも疲れているときって、体に無茶できませんからね、そうなると優しくなります」
「つまり俺は疲れていると」
「はい、そうです」
「蘆根さん認定のお疲れってことね」
「そうですね、上手いこといいますね」
「いいじゃん、そういう目安があれば、マッサージ頼む人増えるかもよ…あ~でもやっとブログ見たお客さん落ち着いたから、俺としては蘆根さんにはできるだけ暇しててほしい」
「まあ、連続してくる方は本当に少ないですからね」
「だって、蘆根さん腕いいから、一回来ると、しばらくは大丈夫になるし、そりゃあさ、毎日だって来たいよ、宝くじ当たったらさ、全部浜薔薇にいれてもいいぐらいよ」
「お待ちしてます」
「そういえばイツモちゃんの福猫、あれどうなったの?」
「あれですか?イツモ、誰かにあげたらしいんですが、最近宝くじ当たったとか聞きました?」
「それこそそういう情報は売り場とか見ればいいんじゃないかな、結構当たっているみたいな感じでは貼り出しているけども、でもああいうのって当たっても言えないでしょ、言わなくてもいいと思うよ、うん、だって親戚が借りに来るとかいいじゃん、当選した人が好きなように使ってさ、俺でいう浜薔薇みたいに人生に+して使ってほしいとは思うわ」
「それがいいですね」
その時待ち合いにいた一人のお客は思った。
(どうしよう)
そう、彼はイツモから福猫をもらい、宝くじが当たったのである。
そこお礼のために来たのだが、今の会話から言い出せなくなった。
「蘆根さんは宝くじ当たったら何に使う?」
「う~ん、特に今は使うものはないかな、ちょっと前なら店を改装してとか、そういうのも考えてましたけども、今はそんなかな」
「炊き出しとかもやっているけども、あれってお金大丈夫なの?」
「あああれも、寄付っていうより、一般のお客さんが出してくれているぶんとかでトントンちょい黒字なんで、逆に今のペースだと寄付もらうとな、バランスが崩れるというか」
(どうしよう)
後ろのお客さん、それなら炊き出しの支援にお金だそうと思ってたが、それも無くなった。
「炊き出しはお金の担当者がいて、その範囲で長く続けられる、それこそ、寄付がメインだと足りなくなるからってことで、最初にある程度回収するにはどうすればいいかって考えてくれてて、キッチンカーとかも食べたことあります?」
「あるある、醤油ラーメン食べたよ」
「醤油ラーメンっていっても色々ありますけども、ええっと正統派つかないやつ」
「どれだろ?」
「メイラードとかいうやつ」
「ああ」
醤油はメイラード反応であの色がでるのですが、そこからメイラードラーメンなる名前をつけた逸品。
「あれも旨いでしょ?」
「後さ、キッチンカーさ、安くない?一品のメニュー」
「一応キッチンカー出してみたい人に説明してるんですけども」
この値段だとお客さんがとんでもなくつくよという値段があって。
「400円でお釣りが出るなら、間違いなく並ぶっていうデータが、KCJで出してくれたら、行列とか、お客さん作りたいから、キッチンカーの人たち、だいたいそこに値段を合わせてくるようになりましたね」
初めてキッチンカーデビューするところも、この編を抑えることで、集客ができるので、浜薔薇から始めてみて、他のイベントなどに出していく等も多い。
「まあ、そうですね、レンタルキッチンカーみたいなのがあれば、もっといろんな人たちがお店を出してくれるのかな、それ一台ぐらいはほしいかな、宝くじ当たったら」
「蘆根さんの夢って、現実的だよね」
「そうですかね、でもいい夢だと思いますよ」
そして夢は現実としてやってくる。
「匿名希望の方から、レンタルキッチンカー、福猫号が浜薔薇で使えるようになりました」
「えっ?それってもしかして」
他言無用でお願いしますよ。
「蘆根さぁん!!」
それで早速浜薔薇というやつだ。
「まずは簡単な、ストレッチして」
「はぁい」
「大分疲れてるな」
「やっぱりそう思う?」
「いつもより忙しい?」
「忙しいというか、休みのタイミングが自分で選べないのが辛い」
「ああそういうやつか、長く続きそう」
「たぶん続くと思う」
「わかった、じゃあ…」
個室でマッサージをされることになった。
「アレルギーはなかったと思うから、お茶飲んでくれる?」
ノンカフェインである。
「塩分ちょっと取りすぎかな」
「ああ、わかります?」
「わかるよ、続いたりすると、そういうのが出るし、しばらく食べ物にも気を付けてくれる」
「わかりました」
やはりみんな疲れをとりたいっていう目的がある場合、こういったアドバイスには従ってくれたりする。
(そういうお客さんはすごいありがたいと思う)
傑はこのタイプのお客さんを浜薔薇でしか見たことがなかったために、驚いた。
(無茶苦茶いうタイプとかいても、先輩はそれは無理です、出来ませんって言えるからすごいと思うよ)
例 楽して痩せたいに無理ですという。
「じゃあ、ちょっと首失礼します」
手にクリームを塗り、鎖骨から首に塗っていくが。
「これ、ぞわぞわするね」
「あまり触られてないとそうでしょうね」
シェービングの前などにもこれは行ったりします。
「顔のマッサージをする時は先に首なんですが、首って年齢が出やすいといいますからね、ケアしていると全然違いますからね」
優しくマッサージを行ってください。
「蘆根さんのマッサージって、優しいタイプのが多い気がする」
「あっ、それは疲れにもよりますよ、あまりにも疲れているときって、体に無茶できませんからね、そうなると優しくなります」
「つまり俺は疲れていると」
「はい、そうです」
「蘆根さん認定のお疲れってことね」
「そうですね、上手いこといいますね」
「いいじゃん、そういう目安があれば、マッサージ頼む人増えるかもよ…あ~でもやっとブログ見たお客さん落ち着いたから、俺としては蘆根さんにはできるだけ暇しててほしい」
「まあ、連続してくる方は本当に少ないですからね」
「だって、蘆根さん腕いいから、一回来ると、しばらくは大丈夫になるし、そりゃあさ、毎日だって来たいよ、宝くじ当たったらさ、全部浜薔薇にいれてもいいぐらいよ」
「お待ちしてます」
「そういえばイツモちゃんの福猫、あれどうなったの?」
「あれですか?イツモ、誰かにあげたらしいんですが、最近宝くじ当たったとか聞きました?」
「それこそそういう情報は売り場とか見ればいいんじゃないかな、結構当たっているみたいな感じでは貼り出しているけども、でもああいうのって当たっても言えないでしょ、言わなくてもいいと思うよ、うん、だって親戚が借りに来るとかいいじゃん、当選した人が好きなように使ってさ、俺でいう浜薔薇みたいに人生に+して使ってほしいとは思うわ」
「それがいいですね」
その時待ち合いにいた一人のお客は思った。
(どうしよう)
そう、彼はイツモから福猫をもらい、宝くじが当たったのである。
そこお礼のために来たのだが、今の会話から言い出せなくなった。
「蘆根さんは宝くじ当たったら何に使う?」
「う~ん、特に今は使うものはないかな、ちょっと前なら店を改装してとか、そういうのも考えてましたけども、今はそんなかな」
「炊き出しとかもやっているけども、あれってお金大丈夫なの?」
「あああれも、寄付っていうより、一般のお客さんが出してくれているぶんとかでトントンちょい黒字なんで、逆に今のペースだと寄付もらうとな、バランスが崩れるというか」
(どうしよう)
後ろのお客さん、それなら炊き出しの支援にお金だそうと思ってたが、それも無くなった。
「炊き出しはお金の担当者がいて、その範囲で長く続けられる、それこそ、寄付がメインだと足りなくなるからってことで、最初にある程度回収するにはどうすればいいかって考えてくれてて、キッチンカーとかも食べたことあります?」
「あるある、醤油ラーメン食べたよ」
「醤油ラーメンっていっても色々ありますけども、ええっと正統派つかないやつ」
「どれだろ?」
「メイラードとかいうやつ」
「ああ」
醤油はメイラード反応であの色がでるのですが、そこからメイラードラーメンなる名前をつけた逸品。
「あれも旨いでしょ?」
「後さ、キッチンカーさ、安くない?一品のメニュー」
「一応キッチンカー出してみたい人に説明してるんですけども」
この値段だとお客さんがとんでもなくつくよという値段があって。
「400円でお釣りが出るなら、間違いなく並ぶっていうデータが、KCJで出してくれたら、行列とか、お客さん作りたいから、キッチンカーの人たち、だいたいそこに値段を合わせてくるようになりましたね」
初めてキッチンカーデビューするところも、この編を抑えることで、集客ができるので、浜薔薇から始めてみて、他のイベントなどに出していく等も多い。
「まあ、そうですね、レンタルキッチンカーみたいなのがあれば、もっといろんな人たちがお店を出してくれるのかな、それ一台ぐらいはほしいかな、宝くじ当たったら」
「蘆根さんの夢って、現実的だよね」
「そうですかね、でもいい夢だと思いますよ」
そして夢は現実としてやってくる。
「匿名希望の方から、レンタルキッチンカー、福猫号が浜薔薇で使えるようになりました」
「えっ?それってもしかして」
他言無用でお願いしますよ。
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