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休みを取らないと働いてくれない
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「じゃーん」
波里は浜薔薇の三人にリュックを見せた。
「浜薔薇出張所オリジナルリュック!の見本ができました」
「いつの間にそういうのを作っていたんですか」
「ああ、他の支部とかで作っていたんですよ、それで、それなら、浜薔薇出張所のオリジナルとか行けますかね?って照れながら聞いたら、通ったんですよ」
「山菜入れても良さそうだな」
タモツの感想に。
「よくぞそうおっしゃられました!そうなんですよ、これ山菜のリュックなんですよ、だから鋭い筍入れても大丈夫か!」
鋭い筍、ここら辺で取れる孟宗竹系の筍なのだが、布に穴を開けるぐらい鋭い先端を持つ。
「リュック問題はやはり他のところでも出ていたようで、食料を持っていくにしても入れ物がないんですよね、これで非常用持ち出しにしてくれればいいし、とか色々考えて作りました」
支部や出張所でカラーが違うらしいが、基本的には使いやすい、汚れても目立たないのと。
「これで三日分の食べ物が入る、まあ、重くなるのはちょっと申し訳ないなと、今どうやって軽くするか改善しようとしているらしいので」
食料支援が落ち着いてきたら、災害などの避難に使えるようにしたいらしい。
「まあね、嫌味は出ましたよ、うちの団体ではありませんが、ほら、そんなことして意味はあるのか?系」
「あ~それはな」
「でもここまで悪くなったら、助け合いしないと、ここに災害、地震とか台風来たら、どうなるかっていう話ですからね」
「お前ら、俺のことは無理に助けようとすんなよ」
「またそういうことをいう」
「はいはい」
タモツは実はこういうところがある。
「その話は先輩とも何回もしましたけども、ちゃんとやる方向なんで、自分から危ないこととかしないでくださいよ」
「俺の食いぶち減ったら、その分若い奴の支援に回しなよ」
「あ~タモツ先生、それなのですが、先日タモツ先生に髭を剃ってもらった方がありがとうと」
「俺は仕事をしたまでさ」
(ありゃあうれしいな)
(ですね)
「やっぱり支援とかだと最低限のところが多いからなんじゃないですかね、浜薔薇はフルサービスですし」
「逆に簡素化ってこういうのはなかなか出来ないんだよ」
「それもそうですね、そういえば、髪を切るお手軽な値段のところって」
「家で髪を洗ってくるのが前提だったりするんだ、だから洗面台ないとか」
「ああなるほど、それだとこのパターンは対応できないのかな」
「災害の、避難所なんかではお風呂作っているところとか、それか公共の施設を開放しているのか」
「公共の施設開放は今やろうとしている団体が、まあ、うちもやりたいとは思ってはいるんですが」
「シャワールームとかあるもんな」
「そうなんですよ、そういうところで、アクセスとか考えて、とかね、まあ、ここら辺は情報収集して、まとめて、分析とか作戦練っている担当に渡してから、返事が来るんですけどもね、今は現場を歩き回って確認するまでなかなかいかないから、そこがね」
書類ではそうだが、実際に使えるかどうか。
「最初に考えていたアイディアよりも、もっといいアイディアが出たりしますから、その行程を減らしたくもないんですが、ここは本当に難しいんですよね」
「自前でKCJはそういう調査とかしてますけども、外部に委託はないんですな」
「委託は委託でありますが、ダブルチェックぐらいの感覚なので、青写真を撮影するのはやはり我々というか、そうなりますね」
なかなか大変なようである。
「まあ、最近の問題は従来のキャパでは収まりがつかないようになっているから、そこをまずなんとかしなくてはいけないということですね」
「ただ増やせばいいというわけではないものな」
「そうです、行政の手の届かないところがあるから、そこを埋めれたらなとは思いますね、行政もなんとかしたいってことで、事業者募集とかしているのを見てますけど」
「あれはね」
「なんだ傑知ってるのか?」
「話だけならば、家計の見直しとかそういうのですね」
「家計の見直しという点では、我々は素人ですから、本当、でもうちの戦略のチームの中では、実際に自分もそういう状態に身を置いて考えている人もいます」
「体張ってんな」
「そういう人じゃなきゃ信用されないですし」
「確かに」
「まだ結果が出ているわけではないですが、お金を使わない我慢状態っていうのは、人なよってはなれないので、そのストレスケア何とかした方がいいんじゃないかって、ケットシーもふりながら言ってました」
「ケットシーもふったら、ストレスなんてどっかいっちまうもんな!」
「そうなんですよね!」
「ええ!」
「まあ、それはよく訓練された職員だから可能になることで、実際にストレス対策でケットシーをもふるって書いたら、それはそれでまずいですから」
「人によっては!ってつけたらどうだ」
「なるほど!天才ですね」
(大変だ、そのまま転がっちゃう!)
「まあ、そんなわけで、ちょっとづつ改善の話でした」
「なんか色々大変なことになってるな」
「そうなんですよね、でもうちは具体的な期日が決まっているわけではないから、心理的には楽なんですよ、それ決まっていると、プレッシャーになるタイプの職員がいるから、もうわかったら、さっさとやるっていって、人の数倍働く人が今取りかかってます、あっ、その人はちゃんと休みとりますから、むしろ取らないと働いてくれないので」
本当に出来るんだけども、蘆根たちとは別の意味で癖の強い人たちが、KCJにはいるようです。
波里は浜薔薇の三人にリュックを見せた。
「浜薔薇出張所オリジナルリュック!の見本ができました」
「いつの間にそういうのを作っていたんですか」
「ああ、他の支部とかで作っていたんですよ、それで、それなら、浜薔薇出張所のオリジナルとか行けますかね?って照れながら聞いたら、通ったんですよ」
「山菜入れても良さそうだな」
タモツの感想に。
「よくぞそうおっしゃられました!そうなんですよ、これ山菜のリュックなんですよ、だから鋭い筍入れても大丈夫か!」
鋭い筍、ここら辺で取れる孟宗竹系の筍なのだが、布に穴を開けるぐらい鋭い先端を持つ。
「リュック問題はやはり他のところでも出ていたようで、食料を持っていくにしても入れ物がないんですよね、これで非常用持ち出しにしてくれればいいし、とか色々考えて作りました」
支部や出張所でカラーが違うらしいが、基本的には使いやすい、汚れても目立たないのと。
「これで三日分の食べ物が入る、まあ、重くなるのはちょっと申し訳ないなと、今どうやって軽くするか改善しようとしているらしいので」
食料支援が落ち着いてきたら、災害などの避難に使えるようにしたいらしい。
「まあね、嫌味は出ましたよ、うちの団体ではありませんが、ほら、そんなことして意味はあるのか?系」
「あ~それはな」
「でもここまで悪くなったら、助け合いしないと、ここに災害、地震とか台風来たら、どうなるかっていう話ですからね」
「お前ら、俺のことは無理に助けようとすんなよ」
「またそういうことをいう」
「はいはい」
タモツは実はこういうところがある。
「その話は先輩とも何回もしましたけども、ちゃんとやる方向なんで、自分から危ないこととかしないでくださいよ」
「俺の食いぶち減ったら、その分若い奴の支援に回しなよ」
「あ~タモツ先生、それなのですが、先日タモツ先生に髭を剃ってもらった方がありがとうと」
「俺は仕事をしたまでさ」
(ありゃあうれしいな)
(ですね)
「やっぱり支援とかだと最低限のところが多いからなんじゃないですかね、浜薔薇はフルサービスですし」
「逆に簡素化ってこういうのはなかなか出来ないんだよ」
「それもそうですね、そういえば、髪を切るお手軽な値段のところって」
「家で髪を洗ってくるのが前提だったりするんだ、だから洗面台ないとか」
「ああなるほど、それだとこのパターンは対応できないのかな」
「災害の、避難所なんかではお風呂作っているところとか、それか公共の施設を開放しているのか」
「公共の施設開放は今やろうとしている団体が、まあ、うちもやりたいとは思ってはいるんですが」
「シャワールームとかあるもんな」
「そうなんですよ、そういうところで、アクセスとか考えて、とかね、まあ、ここら辺は情報収集して、まとめて、分析とか作戦練っている担当に渡してから、返事が来るんですけどもね、今は現場を歩き回って確認するまでなかなかいかないから、そこがね」
書類ではそうだが、実際に使えるかどうか。
「最初に考えていたアイディアよりも、もっといいアイディアが出たりしますから、その行程を減らしたくもないんですが、ここは本当に難しいんですよね」
「自前でKCJはそういう調査とかしてますけども、外部に委託はないんですな」
「委託は委託でありますが、ダブルチェックぐらいの感覚なので、青写真を撮影するのはやはり我々というか、そうなりますね」
なかなか大変なようである。
「まあ、最近の問題は従来のキャパでは収まりがつかないようになっているから、そこをまずなんとかしなくてはいけないということですね」
「ただ増やせばいいというわけではないものな」
「そうです、行政の手の届かないところがあるから、そこを埋めれたらなとは思いますね、行政もなんとかしたいってことで、事業者募集とかしているのを見てますけど」
「あれはね」
「なんだ傑知ってるのか?」
「話だけならば、家計の見直しとかそういうのですね」
「家計の見直しという点では、我々は素人ですから、本当、でもうちの戦略のチームの中では、実際に自分もそういう状態に身を置いて考えている人もいます」
「体張ってんな」
「そういう人じゃなきゃ信用されないですし」
「確かに」
「まだ結果が出ているわけではないですが、お金を使わない我慢状態っていうのは、人なよってはなれないので、そのストレスケア何とかした方がいいんじゃないかって、ケットシーもふりながら言ってました」
「ケットシーもふったら、ストレスなんてどっかいっちまうもんな!」
「そうなんですよね!」
「ええ!」
「まあ、それはよく訓練された職員だから可能になることで、実際にストレス対策でケットシーをもふるって書いたら、それはそれでまずいですから」
「人によっては!ってつけたらどうだ」
「なるほど!天才ですね」
(大変だ、そのまま転がっちゃう!)
「まあ、そんなわけで、ちょっとづつ改善の話でした」
「なんか色々大変なことになってるな」
「そうなんですよね、でもうちは具体的な期日が決まっているわけではないから、心理的には楽なんですよ、それ決まっていると、プレッシャーになるタイプの職員がいるから、もうわかったら、さっさとやるっていって、人の数倍働く人が今取りかかってます、あっ、その人はちゃんと休みとりますから、むしろ取らないと働いてくれないので」
本当に出来るんだけども、蘆根たちとは別の意味で癖の強い人たちが、KCJにはいるようです。
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