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第一章 運命の番
ジーミルでの討伐 グアルティエロ
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人間と獣人が共に生きているのならば愛し合い、子を授かることもある。生まれた子供はどうなる?答えは簡単だ。どちらか片方の特徴が現れる。純人間と純獣人の子供なら確率は半々、純人間と純獣人の親を持つものと純人間の親を持つものの子供なら75%の確率で人間の特徴が現れるという感じだ。しかし人間は人間と、獣人は自分と同じか近しい種族をパートナーに選ぶことが多い。
獣人は基本的に体が丈夫なので、スキンシップで殴り合い、乱闘に発展することも珍しくない。それが獣人とあまり交流なない人間にとっては恐ろしく映り、獣人は凶暴で恐ろしい生き物だと偏見を強めてしまっている。
人間と獣人が寄り集まり混血が進むとやけに身体能力が高い人間や五感が優れた人間などが生まれてくる。そういったものは英雄となるか、心を壊して廃人となるかの二択である。そして同じことは獣人側にも起こり得る。
どんな生物にも突然変異というのは訪れる。それが先祖返りと言われるものだ。先祖返りは生まれつきであったり、成長と共にまたは死にかけた際に発現したりする。それは獣の耳にしっぽを持ち、それ以外の見た目は人間と何ら変わりのない通常の獣人と違い、命の危機に瀕した際や興奮した際などに無意識的にまたは意識的に姿を完全な四足の獣にしたり、皮膚のみ獣のようにしたりできる。先祖返りのものは体力や力、自然治癒力などが高く、果ては飢えにも強い。まるで世界の王者のような存在だ。
それならば先祖返りのみで軍を作れば最強になれるのでは?と思うのも仕方ない。しかし先祖返りのものは生涯でただ一人の伴侶しか愛せず生殖能力が非常に低い。そしてその先祖返りの子供はより頭がいいだとか身体能力が高いだとか生物として更に強者であるが生殖能力が全く無い。詰まるところライガーのようなものだ。この特性ゆえ獣人のみの軍事国家でも先祖返りのものを利用した生物兵器を作っていないし、作れない。
これは狼と狐が出逢う前の話
俺は25人ほどの部下を引き連れ王都より馬で1週間ほど北西の地、ジーミルへ向かっている。今回の任務内容はジーミルで活動している盗賊の討伐だ。盗賊は約15人ほどで徒党を組み、峠を通る商人を襲い積荷を奪っている。それだけならば俺たちが出向く程でもないのだが、ここより更に北西にはこのデネブエラ王国内で最大の小麦の産地があり、商人の多くは小麦を売るためジーミルの峠を通って王都に行く。しかしその峠に盗賊が出るようになってしまったので商人が王都まで小麦を売りに行かない、または遠回りをして売りに行く様になったので結果として王都では小麦の流通量が減り値段が上がりつつある。このままでは民の不満も高まり治安も悪化するので討伐の任務が出た。
「隊長!ミハエル、只今偵察より帰還しました。盗賊の拠点は洞窟の中、人数は15人、おそらくほとんどが農民あがりで碌な戦闘経験は無いでしょう。武器も粗末なものでした。今は酒盛りをしています」
偵察に赴いていた猫の獣人のミハエルが帰ってきた。偵察結果は概ね前情報通りのもで特にこれと言った情報ではない。このままの作戦で問題ないだろう。
「偵察ご苦労。盗賊共が寝静まった頃に奇襲をかけるから今のうちに体を休めておけ」
「了解しました。それにしても最近の盗賊は農民あがりばかりですね」
「まぁ盗賊に落ちぶれるしか無いのもまぁわかるがな。このご時世じゃ仕方ない」
そう、仕方ない。ただでさえ重い税が課されているのに、ここ数年は不作続きで王都から離れるほど生活が貧しくなっていくのだから落ちぶれるのも、仕方ない。
しかしいくら善良な民であったとしても盗賊になり害となるなら討伐しなくてはならない。
俺たちは盗賊が使っている洞窟から500アーラほど離れた森の中に拠点を張っている。拠点といっても簡易的なもので人数分のテントとその他生活に必要なものを設置しているのみである。今回の任務は捕らえるのではなく皆殺しにしろとの任務なので捕虜の準備もないから身軽なものだ。
今夜は新月。新月の森というのはとても暗くてまともに動けるものではない。まぁそれも人間に限っての話だが。獣人のみで構成されたこの部隊にとって新月の夜の森であろうと特に支障は無いもので、皆瞳孔を開いて耳を立て夜の森を駆け抜ける。かすかな光を反射しれ爛々と輝く目は、傍目に見れば恐ろしいものだろう。
夜が更けた。作戦は既に伝えているのであとは俺が作戦開始の号令を出すのみだ。
「今回の任務ではこちらが数でも勝っているが油断はするな!作戦開始!配置につけ!」
そう言い終わったと同時に5人ごとにまとまり駆け出していく。この任務は経験の浅いものに実戦を経験させるという目的もあるので人数を多めに連れてきた。だから俺は今回は指示出しをするのみで戦闘に参加するつもりはない。
俺は洞窟の入り口から中を盗み見た。少し奥まったところで火が焚かれているが見張りはいない。周囲にも見張りはいなかった。杜撰すぎやしないかと思いつつ俺は右腕を上げ、振り下ろす。突撃の合図だ。
結果として、あっけないほど早く終わった。ただでさえ農民あがり、更には酔いつぶれているときた。むしろまともな抵抗もできない相手を殺すのに抵抗があるようで尻込みするものがいるほどだった。さっき盗賊の心臓を剣で深々と貫いた新人が吐いているが、初めて人を殺したというので妥当な反応だろう。
「いやぁ~本当に盛り上がりにかける任務ですね。これじゃ新人くん達を連れてのピクニックじゃないですか」
「全くだ。まぁ怪我人は出なかったしいいじゃないか」
ヴォルテがそう愚痴を零すのも無理はない程に面白みのないものだったがこの任務で交流をもつきっかけになれば上々だろう。
「お話中すみません、耳を剥ぎ取りますか?」
「しなくていい…いや、新人共にやらせろ。首の数は足りてるよな?できなさそうでもやらせろ」
「了解しました!」
人間相手に戦っていれば必ず討伐の証明として耳剥ぎ取る必要が出てくる。その時にできなければ正当に手柄を評価されなくなる可能性があるし、礼儀作法の問題もあるので正しい耳の剥ぎ取り方と首化粧など、首の扱いは徹底的に叩き込む。
「それにしても我らが隊長殿はエグい指示出しますねぇ。入隊して2ヶ月目の新人君を連れてくるだけでも驚いたってのに更にあそこまでさせますか。ほら、あそこの真っ青な顔でやってるの、さっき吐いてた子ですよ」
「将来が楽しみだ」
「うわぁ~悪い顔してる~。それにしてもミハエル君も結構なものですね。無駄に洞察力が高いから装飾品とかで妻子がいるかどうかを予想できるのは良いとしてそれを言いますかね、普通。すごい剥ぎづらそうにしてる。かわいそ~~」
このブレスレットの石は家族の安全を願うのも、こっちの髪飾りは似合ってない上にそこそこ値が張るものだから思い出の品かな?、これと同じお守り子供に貰った、などと言っている。新人教育を通じて人の心を理解できるようになればいいが望み薄だろう。
「ミハエルには妻子がいたはずだが、よくもまぁ平然とあんな事を言えるな」
「めっちゃ愛妻家ですよね。ミハエル君、大体奥さんか子供の話してますよ。そういえば隊長はいい人居ないんですか?顔は良いし一応お貴族サマなんだからモテるでしょ」
「妹の約束を果たすまであり得ないな。あと、獣人であることを嫌がられるか怖がられるかで声はあまり掛けられないぞ」
「そうだったこの人とんてもないシスコンだった…それに顔と雰囲気が怖いんですよ。でも、声は掛けられなくてもよく見られてますよね。パーティーの会場警護の時とかヤバいですもん」
あの視線は本当にうっとおしいことこの上ないがこちらは所詮田舎の貧乏貴族。ただ耐えることしか許されないあの場は本当に嫌いだ。それに妹との約束を果たすまで自分自身の幸せを追い求めることはできない。たとえ運命の番が現れようと、俺が幸せになるわけにはいかない。
後片付けも撤収作業も全て終え、帰路につく。雰囲気は明るいもので各々雑談などしている。するとヴォルテが馬を寄せてきた。
「隊長、王都に帰ったら二人で飲みません?お話したいこともありますし」
のほほんとした調子で声を掛けてきたが、その声色とは裏腹にその目は鈍い光を含んでいる。これは誘いに乗っておくべきだろう。それにヴォルテとは酒の好みは合うからサシで飲むのも悪くない。
「あぁいいぞ。楽しみだ」
俺はこの時まさか人生を狂わせる出会いをするとは思いもしなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~~~モブ達の会話~~~
「ヴォルテ副隊長、何であんなにフランクにグアルティエロ隊長相手に会話できるんだよ…」
「隊長に向かい合うの怖くね?なんか威圧感ヤバい」
「そ れ な」
獣人は基本的に体が丈夫なので、スキンシップで殴り合い、乱闘に発展することも珍しくない。それが獣人とあまり交流なない人間にとっては恐ろしく映り、獣人は凶暴で恐ろしい生き物だと偏見を強めてしまっている。
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どんな生物にも突然変異というのは訪れる。それが先祖返りと言われるものだ。先祖返りは生まれつきであったり、成長と共にまたは死にかけた際に発現したりする。それは獣の耳にしっぽを持ち、それ以外の見た目は人間と何ら変わりのない通常の獣人と違い、命の危機に瀕した際や興奮した際などに無意識的にまたは意識的に姿を完全な四足の獣にしたり、皮膚のみ獣のようにしたりできる。先祖返りのものは体力や力、自然治癒力などが高く、果ては飢えにも強い。まるで世界の王者のような存在だ。
それならば先祖返りのみで軍を作れば最強になれるのでは?と思うのも仕方ない。しかし先祖返りのものは生涯でただ一人の伴侶しか愛せず生殖能力が非常に低い。そしてその先祖返りの子供はより頭がいいだとか身体能力が高いだとか生物として更に強者であるが生殖能力が全く無い。詰まるところライガーのようなものだ。この特性ゆえ獣人のみの軍事国家でも先祖返りのものを利用した生物兵器を作っていないし、作れない。
これは狼と狐が出逢う前の話
俺は25人ほどの部下を引き連れ王都より馬で1週間ほど北西の地、ジーミルへ向かっている。今回の任務内容はジーミルで活動している盗賊の討伐だ。盗賊は約15人ほどで徒党を組み、峠を通る商人を襲い積荷を奪っている。それだけならば俺たちが出向く程でもないのだが、ここより更に北西にはこのデネブエラ王国内で最大の小麦の産地があり、商人の多くは小麦を売るためジーミルの峠を通って王都に行く。しかしその峠に盗賊が出るようになってしまったので商人が王都まで小麦を売りに行かない、または遠回りをして売りに行く様になったので結果として王都では小麦の流通量が減り値段が上がりつつある。このままでは民の不満も高まり治安も悪化するので討伐の任務が出た。
「隊長!ミハエル、只今偵察より帰還しました。盗賊の拠点は洞窟の中、人数は15人、おそらくほとんどが農民あがりで碌な戦闘経験は無いでしょう。武器も粗末なものでした。今は酒盛りをしています」
偵察に赴いていた猫の獣人のミハエルが帰ってきた。偵察結果は概ね前情報通りのもで特にこれと言った情報ではない。このままの作戦で問題ないだろう。
「偵察ご苦労。盗賊共が寝静まった頃に奇襲をかけるから今のうちに体を休めておけ」
「了解しました。それにしても最近の盗賊は農民あがりばかりですね」
「まぁ盗賊に落ちぶれるしか無いのもまぁわかるがな。このご時世じゃ仕方ない」
そう、仕方ない。ただでさえ重い税が課されているのに、ここ数年は不作続きで王都から離れるほど生活が貧しくなっていくのだから落ちぶれるのも、仕方ない。
しかしいくら善良な民であったとしても盗賊になり害となるなら討伐しなくてはならない。
俺たちは盗賊が使っている洞窟から500アーラほど離れた森の中に拠点を張っている。拠点といっても簡易的なもので人数分のテントとその他生活に必要なものを設置しているのみである。今回の任務は捕らえるのではなく皆殺しにしろとの任務なので捕虜の準備もないから身軽なものだ。
今夜は新月。新月の森というのはとても暗くてまともに動けるものではない。まぁそれも人間に限っての話だが。獣人のみで構成されたこの部隊にとって新月の夜の森であろうと特に支障は無いもので、皆瞳孔を開いて耳を立て夜の森を駆け抜ける。かすかな光を反射しれ爛々と輝く目は、傍目に見れば恐ろしいものだろう。
夜が更けた。作戦は既に伝えているのであとは俺が作戦開始の号令を出すのみだ。
「今回の任務ではこちらが数でも勝っているが油断はするな!作戦開始!配置につけ!」
そう言い終わったと同時に5人ごとにまとまり駆け出していく。この任務は経験の浅いものに実戦を経験させるという目的もあるので人数を多めに連れてきた。だから俺は今回は指示出しをするのみで戦闘に参加するつもりはない。
俺は洞窟の入り口から中を盗み見た。少し奥まったところで火が焚かれているが見張りはいない。周囲にも見張りはいなかった。杜撰すぎやしないかと思いつつ俺は右腕を上げ、振り下ろす。突撃の合図だ。
結果として、あっけないほど早く終わった。ただでさえ農民あがり、更には酔いつぶれているときた。むしろまともな抵抗もできない相手を殺すのに抵抗があるようで尻込みするものがいるほどだった。さっき盗賊の心臓を剣で深々と貫いた新人が吐いているが、初めて人を殺したというので妥当な反応だろう。
「いやぁ~本当に盛り上がりにかける任務ですね。これじゃ新人くん達を連れてのピクニックじゃないですか」
「全くだ。まぁ怪我人は出なかったしいいじゃないか」
ヴォルテがそう愚痴を零すのも無理はない程に面白みのないものだったがこの任務で交流をもつきっかけになれば上々だろう。
「お話中すみません、耳を剥ぎ取りますか?」
「しなくていい…いや、新人共にやらせろ。首の数は足りてるよな?できなさそうでもやらせろ」
「了解しました!」
人間相手に戦っていれば必ず討伐の証明として耳剥ぎ取る必要が出てくる。その時にできなければ正当に手柄を評価されなくなる可能性があるし、礼儀作法の問題もあるので正しい耳の剥ぎ取り方と首化粧など、首の扱いは徹底的に叩き込む。
「それにしても我らが隊長殿はエグい指示出しますねぇ。入隊して2ヶ月目の新人君を連れてくるだけでも驚いたってのに更にあそこまでさせますか。ほら、あそこの真っ青な顔でやってるの、さっき吐いてた子ですよ」
「将来が楽しみだ」
「うわぁ~悪い顔してる~。それにしてもミハエル君も結構なものですね。無駄に洞察力が高いから装飾品とかで妻子がいるかどうかを予想できるのは良いとしてそれを言いますかね、普通。すごい剥ぎづらそうにしてる。かわいそ~~」
このブレスレットの石は家族の安全を願うのも、こっちの髪飾りは似合ってない上にそこそこ値が張るものだから思い出の品かな?、これと同じお守り子供に貰った、などと言っている。新人教育を通じて人の心を理解できるようになればいいが望み薄だろう。
「ミハエルには妻子がいたはずだが、よくもまぁ平然とあんな事を言えるな」
「めっちゃ愛妻家ですよね。ミハエル君、大体奥さんか子供の話してますよ。そういえば隊長はいい人居ないんですか?顔は良いし一応お貴族サマなんだからモテるでしょ」
「妹の約束を果たすまであり得ないな。あと、獣人であることを嫌がられるか怖がられるかで声はあまり掛けられないぞ」
「そうだったこの人とんてもないシスコンだった…それに顔と雰囲気が怖いんですよ。でも、声は掛けられなくてもよく見られてますよね。パーティーの会場警護の時とかヤバいですもん」
あの視線は本当にうっとおしいことこの上ないがこちらは所詮田舎の貧乏貴族。ただ耐えることしか許されないあの場は本当に嫌いだ。それに妹との約束を果たすまで自分自身の幸せを追い求めることはできない。たとえ運命の番が現れようと、俺が幸せになるわけにはいかない。
後片付けも撤収作業も全て終え、帰路につく。雰囲気は明るいもので各々雑談などしている。するとヴォルテが馬を寄せてきた。
「隊長、王都に帰ったら二人で飲みません?お話したいこともありますし」
のほほんとした調子で声を掛けてきたが、その声色とは裏腹にその目は鈍い光を含んでいる。これは誘いに乗っておくべきだろう。それにヴォルテとは酒の好みは合うからサシで飲むのも悪くない。
「あぁいいぞ。楽しみだ」
俺はこの時まさか人生を狂わせる出会いをするとは思いもしなかった。
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