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番外編
番外編 「親子喧嘩①」
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今年もそろそろ終わりだという頃
親父は今日から休みだと言っていたのに、なにやら会社であったようで朝から出かけていった
俺はというと友人宅に来ていた
「新しいゲーム買ったから遊びに来いよ」と呼ばれ、現在1室に5人というなかなか窮屈な状態でゲームをしていた
俺はゲームが下手くそで基本友人がやっているのを見ている
その日も白熱するゲームをバカみたいに騒ぎながら楽しく過ごした
丸1日やっていて、俺はいつのまにか寝ていた
いつだったか1度起こされて「おい、帰んなくていいなら泊まってくか?」
と言われた俺は「あー」だか「うー」だか返事をしたような気がする
そして気がついたら朝だった
「え…っ」
時間を見てみると7時
あれ、俺どうしてここに寝てるんだ?
てか朝ってことは
サァーーっと血の気がひいていく
親父になにも言ってない
ってことは無断外泊をしてしまった…っ!
やばいやばいっ!と急いで友人を起こし謝って、走って帰宅した俺を待っていたのは…
スーツ姿で仁王立ちしている過去最高に怖い顔をした魔王様でした
「あ…、お、親父ただいま…」
ヘラっと笑って雰囲気をやらわげようとしたが、親父はもっと眉間にシワを寄せて怖い顔になってしまった
普通に帰るつもりだったから行き先も特に告げずにいたし、その後連絡もしていない
さっき見たらスマホの充電切れてたし、親父から連絡がきていたのかもしれないけどわからなかった
親父は行き先もわからず、連絡しても通じない俺を一晩中ずっと待っていたそうだ
「こっちにこい」
「うわっ」
強い力で腕を引っ張られた
つかまれている腕が痛いが、怖いので振り払うこともできず…
親父の寝室に連れていかれベッドに投げられ倒れこんだ
「今までどこにいっていたんだ」
仁王立ちで腕を組んで上から睨みつけている
とっさに正座をして背筋を伸ばした
「と、友達の家に…」
「なぜ連絡をしなかった」
「き、気がついたら寝てて…」
「ハッ」
親父が鼻で笑った
ビクッ
「そんな言い訳が通じるとでも思ったのか?」
「ちがっ…言い訳じゃなくて本当に気がついたら寝てたんだよ!」
「ほう?言い訳するならもっとましなものを考えとくんだったな」
「な…嘘じゃねぇっ」
まったく信じていない親父にふつふつと怒りがわいてきた
「はぁ…まだそれを言うか」
ため息はいて、「どうしようもないな」というような態度をとられる
その態度に久々に俺はブチッと切れた
「~っ!ていうか何で、こんな怒られなきゃなんねぇんだよ!」
「お前が無断外泊したからだろうが」
「あぁ?!高校生だし泊まるのくらい、いちいち口出すんじゃねーよ!うっぜえな!」
そう暴言をはいた瞬間、親父の目から光が消えた
「なんだその口の聞き方は」
そういうとズンズンと俺に近づいてきた
「はぁ?!う、うっせーよっ!来んじゃねえよっ!!」
圧がすごい
ついつい壁側へ動いてしまう
すると、突然「バンッ!!」とものすごい勢いで俺の真横の壁を殴った
「…っっ!!」
てっきり俺が殴られると思って目をつぶってしまった
目を開くと般若のような怖い顔して睨みつけてる親父の顔があった
親父は今日から休みだと言っていたのに、なにやら会社であったようで朝から出かけていった
俺はというと友人宅に来ていた
「新しいゲーム買ったから遊びに来いよ」と呼ばれ、現在1室に5人というなかなか窮屈な状態でゲームをしていた
俺はゲームが下手くそで基本友人がやっているのを見ている
その日も白熱するゲームをバカみたいに騒ぎながら楽しく過ごした
丸1日やっていて、俺はいつのまにか寝ていた
いつだったか1度起こされて「おい、帰んなくていいなら泊まってくか?」
と言われた俺は「あー」だか「うー」だか返事をしたような気がする
そして気がついたら朝だった
「え…っ」
時間を見てみると7時
あれ、俺どうしてここに寝てるんだ?
てか朝ってことは
サァーーっと血の気がひいていく
親父になにも言ってない
ってことは無断外泊をしてしまった…っ!
やばいやばいっ!と急いで友人を起こし謝って、走って帰宅した俺を待っていたのは…
スーツ姿で仁王立ちしている過去最高に怖い顔をした魔王様でした
「あ…、お、親父ただいま…」
ヘラっと笑って雰囲気をやらわげようとしたが、親父はもっと眉間にシワを寄せて怖い顔になってしまった
普通に帰るつもりだったから行き先も特に告げずにいたし、その後連絡もしていない
さっき見たらスマホの充電切れてたし、親父から連絡がきていたのかもしれないけどわからなかった
親父は行き先もわからず、連絡しても通じない俺を一晩中ずっと待っていたそうだ
「こっちにこい」
「うわっ」
強い力で腕を引っ張られた
つかまれている腕が痛いが、怖いので振り払うこともできず…
親父の寝室に連れていかれベッドに投げられ倒れこんだ
「今までどこにいっていたんだ」
仁王立ちで腕を組んで上から睨みつけている
とっさに正座をして背筋を伸ばした
「と、友達の家に…」
「なぜ連絡をしなかった」
「き、気がついたら寝てて…」
「ハッ」
親父が鼻で笑った
ビクッ
「そんな言い訳が通じるとでも思ったのか?」
「ちがっ…言い訳じゃなくて本当に気がついたら寝てたんだよ!」
「ほう?言い訳するならもっとましなものを考えとくんだったな」
「な…嘘じゃねぇっ」
まったく信じていない親父にふつふつと怒りがわいてきた
「はぁ…まだそれを言うか」
ため息はいて、「どうしようもないな」というような態度をとられる
その態度に久々に俺はブチッと切れた
「~っ!ていうか何で、こんな怒られなきゃなんねぇんだよ!」
「お前が無断外泊したからだろうが」
「あぁ?!高校生だし泊まるのくらい、いちいち口出すんじゃねーよ!うっぜえな!」
そう暴言をはいた瞬間、親父の目から光が消えた
「なんだその口の聞き方は」
そういうとズンズンと俺に近づいてきた
「はぁ?!う、うっせーよっ!来んじゃねえよっ!!」
圧がすごい
ついつい壁側へ動いてしまう
すると、突然「バンッ!!」とものすごい勢いで俺の真横の壁を殴った
「…っっ!!」
てっきり俺が殴られると思って目をつぶってしまった
目を開くと般若のような怖い顔して睨みつけてる親父の顔があった
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