死神と殺し屋

ポロロン

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殺し屋
殺人を請け負うことで金銭的利益を得る者

ターゲット確認これから処理する。
そう言いながら私は全神経を集中させスコープを覗き込む、
そして軽く引き金に指をのせる
いつも人を殺すときは手が震えわずかな呼吸さえも邪魔になる。
一度深呼吸をして私は震える手を鎮め引き金を引いた。
引いた途端スコープで覗いていた相手はゆっくり倒れる。
これで私の指令は完了だ。
その中でも私は銃を好んで使う、血はつかないし罪悪感も薄い、たまにナイフや首を絞めて殺すが後味は最悪だ。あの人を指す感覚思い出すだけでもゾッとする。

しかし何度人を殺しても慣れない、私に殺し屋の全てを教えてくれた人は
「殺しは慣れだ。」
と言っていたが何度殺しても慣れない
ひょっとするとわたしには殺し屋は向いていないのかもしれない。

私は殺しを終えるとすぐに車にのりその場を後にする。
痕跡を残さないそれがいい殺し屋の条件だ。
まぁ例外はいるが。私の師匠もそうだった、いつも必ず人を殺すとその場に十字架が彫ってあるコインを置いていく。
師匠いわく
「これが地獄への免罪符だ」 
と言っていたが私はそんなことを考えたことはないので何も残さずそこにいなかったかのように痕跡を消す。
車を走らせ2時間私は自分の家についた。
そしてシャワーを浴びる。
髪を乾かずにビール片手にソファーに座りテレビをつける。
ちょうどさっきのことがニュースに出てた。
まぁ組織から身代わりが出てくれるので私のことは報道には一切出ないだろう。

ビールを飲み終えると私は眠りについた。

目が覚めると雨の音が聞こえた。どうやら外で雨が降っているらしい。
私は雨は嫌いだ。
師匠が死んだ記憶を思い出すからだ。
私は時計を見て時間を確認する。ちょうど午前2時。
私は気晴らしを兼ねて外で散歩することにした。
傘をさして夜道を歩く。周りには人の気配はなくただ雨の音
がするだけ。たまに車は通るが私のことを気にしていないだろう。
私は近所から徒歩10分のコンビニに着いた。ATMを見ると報酬が出ていた。私は額を見るとこれが人の命の値段かといつも思ってしまう。
そしてお金を1万ほど引き出しコンビニでおにぎりとビールを買う。
店員はいつもと変わらない。昼間に来ても夜に来てもいつも同じやつがやっている。私は会計を済ますと外に出る。
だが不運なことに傘が盗まれてしまっていた。私は仕方なく店に戻り傘を買う。店員は少し私のことを笑っているようだったが私は気にしなかった。
しばらく歩くと海の見える公園がある。
私は屋根付きのベンチに座り海を見ながら夜食を食べる。
雨が降っていなければ最高なのだが雨のせいで気分はナイーブだった。

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