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⑦ー拒絶ー
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ジジジ・・・
結界の中に入った頃には、カイルの輪郭がさらにはっきりとしてきた。
ジェドはすでにどこかに隠れている。
(もう効果が切れるな。このままじゃ、バレるのも時間の問題か)
カイルはシンの元へ駆け出す。
一気に駆け抜け、あと少しもう少し手を伸ばせばシン届く・・
ビッ!!
シンから数メートル手前でカイルは何かに触れ弾かれた。
見るとシンの足元辺りから二重三重の幾何学的なものが描かれ、鈍く光る拘束の魔法陣が敷かれているのが見えた。
「どんだけ拘束ようとしてるんだよ」
イラッとしてカイルが呟く。
「誰だ!!」「どこから入ってきた!」
背後から数人の野太い男の怒鳴り声が押し寄せる。
見ると自分自身の透明化の効果が切れ、いつの間にかカイルの姿が誰の目からも確認できるようになってしまっていた。
この場にいる男たちは皆白いローブを羽織っているため、薄暗い空間ながらもカイルの黒い外套ご目に付く。
白いローブの男たちが両手を胸の前で組み何かを呟く。その両手の辺りから青白い小さな魔方陣が浮かび上がる。
ババッ!!
魔方陣と同じ色の閃光が数発カイルに向かって襲ってきた!
数発はカイルが一瞬で発した光に飲み込まれ消える。残りの閃光は床に到達すると白い火花となり当たり一面に飛び散り、燃えるものがないはずの地面で燃え上がる。
それもカイルは器用に避ける。
「ははっ!しっかり狙えよな!」
カイルのバカにした口調が男立ちに伝わったのか、攻撃は執拗に続く。
それでも男たちの攻撃は一向にカイルに当たらない。
カイルが親指と中指を数回パチンッとならす。と、空中に数枚の円形の陣が段をなして現れた。
天井に向かって現れたそれの上をカイルは飛び乗り、まるで階段のように下から順に伝い駆け上がって行く。
シンを吊し上げている無数の針金が、一ヶ所だけ魔石の生成機の上でまとまっている。そこを目掛けてカイルは円形の陣を敷石のように飛び移る。そのすぐ手前まで来ると、ちょうど針金がまとまっている辺りでそれに手をかざし、何かを呟く。
すると、その針金が黒い炎を発した。黒い炎は一瞬で針金全体に伝わり燃え広がる。
針金はまるで糸か何かのように粉々に炭と化した。
同時にシンが床にドサッと落ちる。
カイルは一気に上空から飛び降り、ひらりと着地をしてシンに駆け寄る。
(気持ち悪い・・・)
身体中から何かを無理やりむしり奪い吸いとられるような感覚。シンは痛みなのか苦しさなのか熱を帯びた熱さなのか、それも意識を保つのもままならない状態の中にいた。ただ、つい今しがた自分がその幾つもの苦しみの中の何か一つから解放されたのが何となくは分かった。
(早く・・ここから逃げないと・・・)
倒れ込んだまま、シンの身体は全く動かない。と言うより、力の入れ方をまるで知らないかのように床から起き上がることが出来ない。何かが勢い良くシンの元に駆け寄ってくる。
「うう・・」
シンの口からはうめき声しか出ない。
「シン!大丈夫か!!」
カイルがシンを抱き上げる。
とたん、恐怖なのか悔しさなのか分からない感情がシンの中にうごめく。
「は・離せ。・・触るな」
上手く動かない唇を何とか震わせながら、シンは力なき力を振り絞ってカイルから逃れようと身じろいだ。
「っ!」
思わぬ言葉にシンを力強く抱き寄せた力をカイルは思わず緩めた。
(・・あ、そう・・だよな。シンにとったら・・・あの時、こいつが連れて行かれるのを黙って見てた俺もここにいる奴らと同類だ)
ババババッ!!
再び男たちの閃光が容赦なく襲ってくる!
シンを連れ去られると焦っているのか、攻撃は勢いを増している!
「ちっ!」
シンを庇うようにカイルが覆い被さる。
「シン、俺に触られるの嫌だろうけど、ちょっとだけ我慢しろよ」
そう言うなりカイルはシンを抱き上げ、素早く物陰にシンを移動させ床に横たわらす。
「ここにいろ」
自分が羽織っていた黒い外套をふわりとシンを隠すように覆い被せ、白いローブの男たちの元へ踵を返した。
どれくらい時間が経った?長いような短いような・・分からない。それでも、さっきより身体に力が入るような感覚はある。
シンは指先、手のひら、腕と順に力を込めた。
離れたところで、何かが砕ける音・叫ぶ声が聞こえる。
少しだけ自由になった力を振り絞り、這うように音のする方へ身体を動かす。
被せられた外套の隙間から覗き見るように視線をそちらに向ける。
魔石生成機の辺りで幾つもの閃光が飛び交う。
その閃光の中、数名の男たちと交戦してい
るカイルの姿がシンの瞳に映る。
(何で?あいつらって見方同士じゃないのか?)
カイルVS白いローブの男たちという、この飛び込んできた映像にシンは眉間にしわを寄せる。現状をもっとよく理解しようとさらにシンは前のめりに身体を起こした。
1対数名の差があるものの、状況は見るからにカイルの方が有利にも見える。明らかにカイルは戦い慣れているのが見て取れる。
と、不意にカイルにヤられ床に倒れ込んでいる一人の男とわずかに目が合った。
とたん、その男の目に嫌な光が宿る。
シンはその気配に身震いし身を隠そうとしたが、まだ身体が思うように動かない。
その間、ものの数秒だった。男は渾身の力を振り絞りシンに向かって飛び掛かってきた!
ガシッ!
男はシンの顔面をその大きな手のひらで掴む!
「力を・・よこせ!」
そう言うなり男は口の中で何かを唱えた。その刹那、シンは身体から貪るように無理やり何かが吸いとられる感覚に襲われる。
・・声がでない。抗う力もでない。シンはされるがまま、その男の手のひらに顔面を預ける。
「フ・・フフ、ハハハ・・・」
男は手のひらから流れ込んでくる今までに感じたことのない力の感覚に酔いしれ、不気味な笑い声をあげる。
「シンっ!!このっ!邪魔なんだよ!」
カイルがシンの窮地に気づいたが、無数に襲ってくる幾人もの男たちに邪魔され、叫ぶことしか出来ない。
シンを掴んでいる男は、一向にシンから手を離そうとはしない。
シンもほとんど力の入らない手で何とか男の腕を掴むが、それ以上はどうすることも出来ない。シンの意識が次第に遠のく・・。
と、その時、男に異変が起きた。
急に激しく痙攣が始まり、その手をシンから離す。と、同時にシンがその場に崩れるように倒れ込む。まだ、なんとか意識を保っていたシンは薄目を開けながら男を見た。
「・・ッ!」
そこには、床に顔と身体をこれでもかと言うほど押し付け、先程までシンを掴んでいた手の指は床を引っ掻き、幾つもの血の線を描いて悶え苦しむ男の姿があった。
男は苦しみながらもその自分の血で染まった手をシンの方へ伸ばす。
シンは反射的に身体をのけぞろうとしたが、身体が上手く動かない。
ぐいっ!
誰かがシンの身体を後方に引っ張った!
「うわぁ、ひっでぇ事になってるな」
シンの頭の上からそう声がした。
見たことない少年?いや、一度、カイルの部屋で会ったことがある。綺麗な赤茶色の長い髪を後ろでひとつに束ねている・・ジェドだ。
「お前、欲張り過ぎたな」
苦しむ男に向かってジェドはそう言うと、今度はシンに目線を向ける。
「大丈夫か?」
シンはジェドからも逃れようと何とか身体を動かそうとした。
あわてて、それをジェドは制す。
「わわっ、大丈夫、大丈夫。僕もカイルも君の味方だよ。とりあえず、ここは危ないから」
そう言うと、ジェドは再びシンを物陰に移動させた。
結界の中に入った頃には、カイルの輪郭がさらにはっきりとしてきた。
ジェドはすでにどこかに隠れている。
(もう効果が切れるな。このままじゃ、バレるのも時間の問題か)
カイルはシンの元へ駆け出す。
一気に駆け抜け、あと少しもう少し手を伸ばせばシン届く・・
ビッ!!
シンから数メートル手前でカイルは何かに触れ弾かれた。
見るとシンの足元辺りから二重三重の幾何学的なものが描かれ、鈍く光る拘束の魔法陣が敷かれているのが見えた。
「どんだけ拘束ようとしてるんだよ」
イラッとしてカイルが呟く。
「誰だ!!」「どこから入ってきた!」
背後から数人の野太い男の怒鳴り声が押し寄せる。
見ると自分自身の透明化の効果が切れ、いつの間にかカイルの姿が誰の目からも確認できるようになってしまっていた。
この場にいる男たちは皆白いローブを羽織っているため、薄暗い空間ながらもカイルの黒い外套ご目に付く。
白いローブの男たちが両手を胸の前で組み何かを呟く。その両手の辺りから青白い小さな魔方陣が浮かび上がる。
ババッ!!
魔方陣と同じ色の閃光が数発カイルに向かって襲ってきた!
数発はカイルが一瞬で発した光に飲み込まれ消える。残りの閃光は床に到達すると白い火花となり当たり一面に飛び散り、燃えるものがないはずの地面で燃え上がる。
それもカイルは器用に避ける。
「ははっ!しっかり狙えよな!」
カイルのバカにした口調が男立ちに伝わったのか、攻撃は執拗に続く。
それでも男たちの攻撃は一向にカイルに当たらない。
カイルが親指と中指を数回パチンッとならす。と、空中に数枚の円形の陣が段をなして現れた。
天井に向かって現れたそれの上をカイルは飛び乗り、まるで階段のように下から順に伝い駆け上がって行く。
シンを吊し上げている無数の針金が、一ヶ所だけ魔石の生成機の上でまとまっている。そこを目掛けてカイルは円形の陣を敷石のように飛び移る。そのすぐ手前まで来ると、ちょうど針金がまとまっている辺りでそれに手をかざし、何かを呟く。
すると、その針金が黒い炎を発した。黒い炎は一瞬で針金全体に伝わり燃え広がる。
針金はまるで糸か何かのように粉々に炭と化した。
同時にシンが床にドサッと落ちる。
カイルは一気に上空から飛び降り、ひらりと着地をしてシンに駆け寄る。
(気持ち悪い・・・)
身体中から何かを無理やりむしり奪い吸いとられるような感覚。シンは痛みなのか苦しさなのか熱を帯びた熱さなのか、それも意識を保つのもままならない状態の中にいた。ただ、つい今しがた自分がその幾つもの苦しみの中の何か一つから解放されたのが何となくは分かった。
(早く・・ここから逃げないと・・・)
倒れ込んだまま、シンの身体は全く動かない。と言うより、力の入れ方をまるで知らないかのように床から起き上がることが出来ない。何かが勢い良くシンの元に駆け寄ってくる。
「うう・・」
シンの口からはうめき声しか出ない。
「シン!大丈夫か!!」
カイルがシンを抱き上げる。
とたん、恐怖なのか悔しさなのか分からない感情がシンの中にうごめく。
「は・離せ。・・触るな」
上手く動かない唇を何とか震わせながら、シンは力なき力を振り絞ってカイルから逃れようと身じろいだ。
「っ!」
思わぬ言葉にシンを力強く抱き寄せた力をカイルは思わず緩めた。
(・・あ、そう・・だよな。シンにとったら・・・あの時、こいつが連れて行かれるのを黙って見てた俺もここにいる奴らと同類だ)
ババババッ!!
再び男たちの閃光が容赦なく襲ってくる!
シンを連れ去られると焦っているのか、攻撃は勢いを増している!
「ちっ!」
シンを庇うようにカイルが覆い被さる。
「シン、俺に触られるの嫌だろうけど、ちょっとだけ我慢しろよ」
そう言うなりカイルはシンを抱き上げ、素早く物陰にシンを移動させ床に横たわらす。
「ここにいろ」
自分が羽織っていた黒い外套をふわりとシンを隠すように覆い被せ、白いローブの男たちの元へ踵を返した。
どれくらい時間が経った?長いような短いような・・分からない。それでも、さっきより身体に力が入るような感覚はある。
シンは指先、手のひら、腕と順に力を込めた。
離れたところで、何かが砕ける音・叫ぶ声が聞こえる。
少しだけ自由になった力を振り絞り、這うように音のする方へ身体を動かす。
被せられた外套の隙間から覗き見るように視線をそちらに向ける。
魔石生成機の辺りで幾つもの閃光が飛び交う。
その閃光の中、数名の男たちと交戦してい
るカイルの姿がシンの瞳に映る。
(何で?あいつらって見方同士じゃないのか?)
カイルVS白いローブの男たちという、この飛び込んできた映像にシンは眉間にしわを寄せる。現状をもっとよく理解しようとさらにシンは前のめりに身体を起こした。
1対数名の差があるものの、状況は見るからにカイルの方が有利にも見える。明らかにカイルは戦い慣れているのが見て取れる。
と、不意にカイルにヤられ床に倒れ込んでいる一人の男とわずかに目が合った。
とたん、その男の目に嫌な光が宿る。
シンはその気配に身震いし身を隠そうとしたが、まだ身体が思うように動かない。
その間、ものの数秒だった。男は渾身の力を振り絞りシンに向かって飛び掛かってきた!
ガシッ!
男はシンの顔面をその大きな手のひらで掴む!
「力を・・よこせ!」
そう言うなり男は口の中で何かを唱えた。その刹那、シンは身体から貪るように無理やり何かが吸いとられる感覚に襲われる。
・・声がでない。抗う力もでない。シンはされるがまま、その男の手のひらに顔面を預ける。
「フ・・フフ、ハハハ・・・」
男は手のひらから流れ込んでくる今までに感じたことのない力の感覚に酔いしれ、不気味な笑い声をあげる。
「シンっ!!このっ!邪魔なんだよ!」
カイルがシンの窮地に気づいたが、無数に襲ってくる幾人もの男たちに邪魔され、叫ぶことしか出来ない。
シンを掴んでいる男は、一向にシンから手を離そうとはしない。
シンもほとんど力の入らない手で何とか男の腕を掴むが、それ以上はどうすることも出来ない。シンの意識が次第に遠のく・・。
と、その時、男に異変が起きた。
急に激しく痙攣が始まり、その手をシンから離す。と、同時にシンがその場に崩れるように倒れ込む。まだ、なんとか意識を保っていたシンは薄目を開けながら男を見た。
「・・ッ!」
そこには、床に顔と身体をこれでもかと言うほど押し付け、先程までシンを掴んでいた手の指は床を引っ掻き、幾つもの血の線を描いて悶え苦しむ男の姿があった。
男は苦しみながらもその自分の血で染まった手をシンの方へ伸ばす。
シンは反射的に身体をのけぞろうとしたが、身体が上手く動かない。
ぐいっ!
誰かがシンの身体を後方に引っ張った!
「うわぁ、ひっでぇ事になってるな」
シンの頭の上からそう声がした。
見たことない少年?いや、一度、カイルの部屋で会ったことがある。綺麗な赤茶色の長い髪を後ろでひとつに束ねている・・ジェドだ。
「お前、欲張り過ぎたな」
苦しむ男に向かってジェドはそう言うと、今度はシンに目線を向ける。
「大丈夫か?」
シンはジェドからも逃れようと何とか身体を動かそうとした。
あわてて、それをジェドは制す。
「わわっ、大丈夫、大丈夫。僕もカイルも君の味方だよ。とりあえず、ここは危ないから」
そう言うと、ジェドは再びシンを物陰に移動させた。
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