異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

その頃のロイさん ──確信する。 ロイside

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「執務室にいない、練習場にもいない、家にもいなかった、となると残る可能性は.........」

ギルドを出て、考える。
リアードがマリアを連れて行きそうな......というか、連れて行きたそうな、場所。


飯? いや、あの日以来 ほぼ毎日マリアの手料理を食ってるリアードが、わざわざマズイもの食わせに行くとは思えない。
そもそもリアードは食に興味はない。マリアの飯を食って多少興味がわいた可能性はあるが。

買い物? いや、リアードは服などに興味ないタイプで 必要になったときに買えばいいと思っているし、なんだかんだ買うのは上物ばかりで、高いという自覚は一応持ち合わせているため、マリアに薦めるとは思えない。マリアは興味はありそうだが買うなら自分で!と言いそうだ。それにカタルの街で大量に買ったばかりだからいらないって言うだろう。

武器屋.........は、ないな。武器で戦うタイプだとは思わないだろうし、実際マリアは武器は持っても小型ナイフくらいでいいだろう。もう少し大きくなれば、弓矢くらいは教えてもいい気もするが.........。

雑貨屋や本屋、魔導具屋 など、街中にある店を色々思い浮べるが.......そのどこにもいるとは考えにくかった。

それでも一応回ってみようかと思ったのだが。

1箇所、思い当たったものの まさかそんなはずはないだろう、と思いたいがために、考えないようにしていた場所が.........ある。

に行くには、街を出る必要がある。

しかしもう門は閉まっている時間。
街の外には出られない。


.......とりあえず街の店見てまわって、家に帰ってもいなけりゃそこ決定になるか。



──結局 マリアもリアードも 街中では見つからず、家にも帰ってきていなかった。


◇  ◇  ◇

そして翌朝。

ギルドへ向かおうとしていた時だった。

やたら疲れた顔のリアードと、
申し訳なさそうな顔のマリア、
そしてマリアに抱っこされてご機嫌顔のリルが、三者三様の面持ちで 帰ってきたのだったー.....。
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