異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

ある意味予想通りな想定外01 ロイSide

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「..................てへっ?」

「そんなんで誤魔化せると思うなよ」

「誤魔化せるとは思ってないけど.........とりあえずお説教なら、帰ってから全部まとめてでお願いしたいかな~」

「ああ、そうだな。.........覚悟しとけよ?」

「はい.........。とりあえず今は、手加減一切なしでいいよね?」

「あぁ」

「リル、思いっきりやっちゃっていいって!! 行こう!!!」

「きゃうん!」

そうしてリルとマリアは、オークとオーガの混成部隊に突進していったー.........。



────なんでこんなことになっているのか、それは遡ることほんの数時間前のことだ。


「迷宮の中って明るいんだね~」などと言いながら完全に遠足気分のマリアと迷宮に足を踏み入れた。

1階層は見える範囲だけでも人がそれなりにいたため、探索すらしないで 下層へ下りることにした。

それは2階層、3階層.........と続き、結局 人目が気にならない程度にまばらになったのは6階層に下りてからだった。

奇しくも、マリアに普通じゃない迷宮の潜り方を教えることになったが、そこは今回は諦めようと思った。

理由は
俺自身がまだ、魔物と戦うマリアの様子を力量を測りきれていないから、そのただ1つだ。

下手に人目があるところでなんて戦わせられない。

獣人の子供の主な戦闘方法が魔法 ってことだけでも目立つから、なおさらだ。

そういう理由もあって、6階層まで最短距離で下りてきた。
途中魔物に遭遇したときは俺が、背後や曲がり角など不意を突かれそうになったときは咄嗟にリルが、魔物を倒す場面も何回かあった。

そして6階層に下りたところで、探索を始めた。

すると待ってましたとばかりにマリアは嬉嬉として迷宮内を巡り、魔物に遭遇すれば あっさりと倒しながら 探索はどんどん進む。

人目がほとんどなかったことも相まって、俺はマリア(とリル)の好きなようにさせていた。


──好きなようにさせすぎて、俺も感覚がおかしくなったのだろう。


10階層。
この階層もそれなりにー...となったときだった。

「ね、ロイさん。そろそろボス部屋──あっ」

カチッ と何かが押された音がした。

「っ!!」

音がした、と認識したときにはもう遅かった。

 足元には魔法陣が展開、起動されー....



「ここ、どこ?」

次の瞬間にはこれまでの階層とは様子の違った場所に、飛ばされていたー....。
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