異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

マジックアイテム作成 with ロイさん 01

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「ロイさーん。悩みすぎだよ~。 材料は木じゃなければなんでもいいって言ったじゃん……」

百聞は一見にしかず! ってことでマジックアイテム作成魔法をロイさんの目の前でやることにした。

作るっていっても、付与エンチャントって唱えるだけだしね。
……あとは頭の中で考えてさえすれば、出来るし。 


「なんでもいいって言うけどな、限度ってもんがあかるだろ?さすがに」

「ロイさんのネックレスの材料は革紐と魔石の粉だけで、金属類も鉱石も、一切使ってないのに出来上がりが指輪部分はどう見ても金属それなんだよ。
リルの首輪も元は人間用のベルト……しかもほぼただの革だよ?」

「……………………」

一応周りを警戒して、小声でロイさんにそう言うと、またしても固まった。

……作るところ見せて大丈夫なのかな?
現時点でこんなんじゃ、倒れる気がするんだけど。


「ローイーさぁーん?」

「……もうなんでもありだな お前は」

「もうこれでいいよ。 材料はなんでもいいんだから」

「本当に適当なんだな」

「うん」

目に付いた近くにあった よくわからない置物?みたいなのを手にした私に、ロイさんは呆れた声でそう言ってきた。

……だって本当に、テキトーなんだもん。しょうがないよこればっかりは。


◇  ◇  ◇

「で、これで何を作るんだ?」

「んー なんでもいいけど、旅するのに役に立ちそうなのがいいよね」

「どんなのが作れるんだ?」

「んーとね、自分でもよくわかってないんだけど わりとなんでも作れるみたいだよ。 材料さえあれば物理法則関係なくね」

「ぶつ……ってなんだ?」

「……ロイさんのネックレスみたいに、革紐で作ったのに金属になってるでしょ?そういう常識外れなことができるってこと」

「なるほどな」



「魔物よけできる物があったら便利かな?」

「リルがそれなりの大きさでいればそれだけで十分すぎる魔物よけになるが……」

「大きい姿はなるべく人目には触れさせたくないよねぇ……。大きさ変えられることもバレそうだし」

「だな。それに 大きめサイズのリルを乗せることを想定して馬車は買っていない」

「ってことはやっぱり、必要だよね?魔物よけできる物」

「作れるのか?」

「たぶんね~。 

置いとくより、馬車の天井からぶらさげれる感じの方が邪魔にならないか……」

それに、道も悪いしね。街中は許容範囲内くらいの道にはなってるけど、外は歩いててもちょっと嫌になるくらいボッコボコだもんなぁ…。
置いても速攻で倒れると思うんだよね。

まぁ倒れたくらいで効き目なくなるわけじゃないけど。単純にそれだと邪魔かなって。


「……………」

「ロイさん?」

「とりあえず、作ってみてくれ」

「わかった」

デザインは まぁテキトーに。 
それっぽいものができればいいよね。
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