異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

Re:説明して貰おうか

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宿の確保も難なく終わり、借りた部屋でステータスチェックと、ポストにショタな神様から手紙が来てないかなんかを確認したりしてたらあっという間に2時間が経ってたみたいで、エミリーさんに呼ばれた。


ちなみにレベルは昨日のゴブリンの大規模集落殲滅のおかげでだいぶあがってて、25になってた。魔物を倒して経験値をつまなきゃレベルはあがらないし、ロイさんに連れられて外に出てたときも最下層の超低級魔物しかでてこなかったからあんまりレベルはあがらなかったんだよね。

「薬草の買取金額合計で金貨5枚ね」

「金貨5枚? そんなになるの?」

「量が量だったってことと、昨日採ったものにしては状態がかなりよかったことが加味されて、この値段よ」

状態? あぁ、そっか。無限収納にいれてるから採ったばかりの状態がたもたれてるもんね。


◇  ◇  ◇

「で、どういうことか説明して貰おうか?」

薬草の依頼料をもらってすぐ、街の外にでた。 街とゴブリンの大規模集落があった場所の中間より集落よりのところまで移動して、そこで魔法の練習をしていたら、仕事が終わって暇だからとなぜかルイスさんが来た。暇つぶしついでにと 体術剣術の訓練をしてもらったりしながら門が閉まるギリギリまで時間を潰し、そのあとはロイさんと合流して 騎士団宿舎のロイさんの部屋に再びやってきた。



「説明? 何を?」

一縷の望みをかけてとぼけてみる作戦にでてみた。……まぁ無駄だとは思うけど一応ね。

「とぼけんじゃねえよ。まだまだ大量に隠し事があるのは理解してるし、無理に聞き出そうとは思ってねぇよ。けどな、お前のステータス……特にスキルに関しては、俺とマルクスさんギルドマスターが共通の理解をしてるとは到底思えない。お前何したんだよ」

「……………さあ?」

“ステータスを偽装して、それを鑑定石に表示させました”なんて言えるわけないからすっとぼけるしかない。

「鑑定石は使ったのか?」

「うん。10歳には見えないのわかってたから、鑑定してもらったほうがはやいって私から言った」

「お前はなんで自分からそんなこと言ってんだよ。お前は規格外だって俺散々言ったよな?」

「わかってるよ。自分でもそう思ってる。でもそれ以外で年齢を証明できる方法がなかったんだもん……。仕方ないじゃん」

「……あーもうそうかよ。答える気は一切ないってことはよくわかった」

「さっすがロイさん!諦め早くて助かる~」

「調子乗んな。俺だって自分からわざわざ面倒事に首突っ込むつもりはねぇからな」

「えぇー面倒事になるのロイさんの中で決定事項?」

「当たり前だろ」

面倒事はお断りなんだけどなぁ……。

「ロイさんってギルドマスターと知り合いなの?」

「……最近はめったなことじゃ会わねぇけどな」

そう言って視線を逸らしたロイさんの表情は、あまりいいもんじゃなかった。

聞いてくれるな、ってことか……。
騎士のロイさんと冒険者ギルドのギルドマスターなんて接点なさそうなのにどういう知り合いなのかはちょっと気になるけど、深追いはしないほうが良さそうかな。
私のことを無理には聞かないでくれるしね。そのお礼ってわけじゃないけど、私も無理に深追いをしようとはしない。
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