異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

想像以上 ロイSide

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「探しに行ってくる」

本気マジで行くんだ。へー……。
ま、勝手にしろ。間に合わなくてもいれてやらねぇからな」

「わかってるよ。騎士団の団員とはいえ、ルールはルールだからな。時間までに門に戻ってこれなきゃ街の外で夜を明かし、朝まで待つから心配すんな」

「心配なんかしてねぇよ。むしろ逆だ。呆れてんだよ。何の備えもなく外で夜を明かすつもりかよ」

「仮の話だっつの。間に合わせる」

「……勝手にしろ」

「言われなくても」

「お前ホントムカつくわ」

「知ってる」

悪態をつきつつもルイスは、万が一俺が間に合わなかったとき用に 二人分の食料や水、毛布に結界を張れる魔石、それから護身用ナイフをマジックバックにいれ、ぶっきらぼうに渡してきた。

「ありがとな、ルイス」

マリアに接するときの癖で頭を撫でたら、思い切り腹に蹴りを入れられたけどな。まじで容赦のない蹴りだったわ……。


門を出ると当たりはもう暗くなり始めていた。
最後の最後にルイスが、ゴブリンは東にでるらしいって教えてくれたおかげで迷うことなく進むことが出来た。


そして無事、マリアとも合流できたし、門が閉まるギリギリに街に戻って来ることも出来た。



◇  ◇  ◇

ギルドはもう閉まってる時間だったからマリアを騎士団の宿舎に連れて戻ってきた。

シャワー浴びさせて 飯も食って、部屋に戻って何があったのかを聞くと、マリアは珍しく言うのを渋った。

なぜか俺が引かないか、心配してたけど、俺からしたら何をいまさら、と思った。
俺はもう十分すぎるほどコイツに驚かされてるからな。大抵の事は受け入れられる自信がある。

自信、あったはずだったんだけどなぁ……。


「ゴブリンの大規模集落を殲滅してきたの」

……………………………………
……………………………
…………………


「はっ!?」

今のは、あれか?聞き間違いもしくは、幻聴か?

心配しすぎた結果、俺は幻聴を聞いてるのか?
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